はじめまして。26歳男性のうさぎと申します。
知人からの頼みで、転職記事を寄稿しています。
私は新卒後、大手企業に入社しました。
ハッキリ言って、仕事はつまんなかったです。
かと言って、やめるほどでもありませんでした。
そんな感じで、ダラダラ大企業で勤めて、「とりあえず3年」が経ちました。
そこで3年目を機に、転職活動しだした私が、大企業に留まることにした話をお届けします。
目次
大企業はぬるま湯なので辞めた方がいい?
まず、はじめに、私が大企業をやめようと思った理由を簡単に紹介します。
- 年功序列で先が知れている
- 職場の人間関係がめんどくさい
- とくに上司や先輩に魅力がない
- 保守的で新しいことに挑戦できない
- 若い人が重宝されない
- 成果を出しても給料が上がらない
- 時期や部署によって労働時間が長い
…こういったところでしょうか。
個別の事例を挙げていくと、キリがないので割愛します。
大企業…というか、数百人規模以上の会社で働いている人なら、誰もが似たような経験はしているはずでしょう。
ホワイト企業でもぬるま湯なので不安を感じる?
ホワイト企業であっても、以下のような理由から将来に不安を感じることがあるかもしれません。
- ぬるま湯体質で上司が保守的で仕事にやりがいを感じない
- 周りが競争心のない人ばかりで張り合いがない
- スキルが身についている実感がない
- 難しい仕事に挑戦できないので成長している実感がない
ぬるま湯体質のホワイト企業では、周りが良い人ばかりで競争意識が低い傾向があり、人によっては物足りなくなって不安に感じるかもしれません。
ホワイト企業でも周りが良い人ばかりであればいいのですが、向上心がなく意識の低い社員ばかりですと、周りに足を引っ張られることに危機感を覚えることもあるかもしれません。
また、ホワイト企業は待遇や労働環境が安定していても、受け身でこなせる仕事ばかりなので、スキルが身につかない可能性も考えられます。
いずれにせよ、終身雇用制が崩壊した現代においては、ぬるま湯体質のホワイト企業で何の実績も経歴も積み上げられなければ、いざ会社に危機が訪れた際も転職に対応できないという点で不安が残ると言えるでしょう。
ぬるま湯体質の大企業に勤める私の転職活動
「とりあえず3年」が経ち、私は転職に興味を持ちました。
最初は転職サイトの求人情報を見ていたんですが、なかなかいい求人も見つかりませんでした。
そして、何より「自分が他の会社に行ったら何ができるのか?」が明確ではないことに気づきました。それは逆に言えば「他の会社は自分の何を求めるのだろうか?」とも言い換えられます。
それがわからなければ、転職サイトで求人とにらめっこしていても、ただ時間が過ぎるだけです。
そこで私は、転職エージェントという、担当のエージェントと面談した上でおすすめの求人を紹介してもらえるサービスを利用することにしました。
ぬるま湯体質の企業から転職してわかったこと
転職エージェントというと、バリバリの転職願望を持つ人が使うイメージですが、実際はそんなことはなく、私のような「なんとなく転職を考えている」という人のほうが多いそうです。
私は担当エージェントに、今の自分の経歴で、どれだけの転職先があるかを聞きました。
そして、私は自分の勤め先で働いているだけでは、決して知る由もなかったことがわかってきました。
結論から言いましょう。
私の今勤めている会社は、かなり恵まれた労働環境だと、再認識しました。
なぜ、そう思ったのか説明していきます。
給料アップを見込むには、成果や資格が必要
「転職すれば給与アップする」とよく言われていますが、それは今勤めている会社で充分成果を出していたり、資格や人脈作りなど精力的な、いわゆる「意識の高い人」でないと、難しいものです。
私のような「なんとなく大企業に入社して、与えられた仕事だけしてる~」なんて人には、給与アップの見込める転職先はなかなかありません。
客観的な、努力や結果がなければ、評価されないのは当然ですからね。
キャリアアップには一点特化の能力「個性」も必要
また、キャリアアップには、一点特化の能力も必要ですね。
要は個性です。
よく「大企業は個性をつぶす~」なんてことも聞きます。
しかし、それにつぶされずに個性を伸ばせる人って、やっぱり伸びる人が多いですよね。
そういう人って「企業が求めている仕事」を理解した上で、自分の個性を伸ばしていけるんですね。そうなると、自己主張も出来るようになり、社内で認められる人材になると思うんです。
また、技術職の強い現場ですと、天才レベルの人っていますよね。
そういう人も仕事選び放題だと思います。
逆に、企業に個性をつぶされると感じている人は、別のアプローチ方法を考えなければ、キャリアアップは狙えません。
中小企業では多彩な能力が求められる
中小企業の良い求人になると、年収アップは見込めるんですが、業務内容のハードルがかなり高めです。
大企業ですと、なんだかんだで一人一人の仕事の範疇って狭いんですけど、中小企業だと必然的に広くなります。
ですので、大企業で色んな部署を経験した「なんでもマン」は、喉から手が出るほど欲しがりたくなる傾向が強めです。
しかし、そのような人材は、大企業のどこの部署でも一定以上の成果を出しているので、私のようなダラダラ社員が中小企業に勤めて年収アップも、厳しいと感じました。
中小以下は待遇の悪いところも多い
そうすると、年収を妥協して、業務内容が希望する中小企業を選ぶ選択肢に絞られてきます。
このレベルになると、大企業勤めは選び放題とは言えます。
しかし、やはり待遇の悪さや、実際の業務内容の不安は残りますね。
何も捨てられない人は大企業で成長するしかない
私は転職エージェントと話し合った末、大企業に残ることを決意しました。
転職って、要は人生の選択でしかないと思うんです。
もっと言えば「何を切り捨てるか」という選択ですね。
何かを捨てて、何かを得るのが、転職なんです。
大企業の安定を捨てる覚悟がなければ、いい転職先は見つかりません。
大卒大企業勤めというのは、あくまで転職の選択肢が多いだけに過ぎないんです。
「とりあえず3年」というのも、選択肢を広げるためのひとつの手段です。
それは、決して「もっといい職場に就ける」という意味ではありません。
私が転職活動で学んだことは、
いかに自分が大企業というぬるま湯に浸って甘えきっていたか
という事実でした。
自分に今できること、転職先候補が求めていることを知ることで、今勤めている企業が私に求めているであろうことも見えてきました。
そうすると、もっと今いる職場で結果を出そうと思えるようになってきました。
転職という選択肢が「今勤めている大企業で成長する」という、新しい道を示してくれたわけです。
大企業からの転職に悩んでいる方へ
もし、大企業勤めで転職を考えている方は、自分の選択肢を広げるためにも、まずは前向きに転職を考えてみてください。
何も「転職エージェントを利用する=大企業を辞める」というわけではありません。
私みたいに、今の大企業で働き続けるモチベーションに繋がる可能性も充分あります。
大企業勤めというのは、元々選択肢の多い状態です。
逃げるために転職も出来ますが、立ち向かうために転職という道を知っておくこともできます。
自分が進むべき道を選ぶためにも、転職エージェントを活用してみるといいですよ。