今回ご紹介したいのは、既卒・第二新卒・フリーター向けの就職・転職支援サービスでも、もっともベンチャー気質で若者目線に近いと感じている「ウズキャリ」について。
「ウズキャリ」の強みと言えば、社長自身が第二新卒として挫折経験を持ち、その経験から立ち上げた会社ということもあり、圧倒的に既卒・第二新卒・フリーターの事情や心情に寄り添ったサービスに期待できるというところ。
既卒・第二新卒・フリーター層の就職・転職事情についての記事
また、IT+ベンチャーという性質もあり、素早い対応や柔軟なサポートにも期待できるというところ。
元々既卒ニートという経歴を持つ私からしても「こんなサービスがあるのであれば、若いうちに使ってみたかった!」と好印象な人材サービスですので、ぜひとも一人でも多くの読者に利用を検討していただければと思います。
運営元「UZUZ株式会社」について
まず、例のごとく運営会社についてからの解説から行きますよ。
企業研究、超大事です。
とくに人材サービスを利用する場合「その会社のコネや信用度を借りて、働く会社を紹介してもらう」という意識が大事ですので、まずはしっかりと企業実態を研究しておきましょう。
UZUZ株式会社は若手ベンチャー企業
UZUZ株式会社は、わかりやすいぐらいに今風のIT系・若手中心のベンチャー企業です。
株式会社UZUZの企業情報
- 設立:2012年
- 資本金:1,500万円
- 従業員数:39名
※2018年11月時の情報
人材会社がベンチャー企業であることの強みは、以下の通り。
ベンチャー企業…従業員が少ない分、個人プレイになりやすい。融通が利きやすく、情報の速度も早い。
とくに株式会社UZUZの場合、2012年設立の若い企業ということもあり、地道にコツコツ事業拡大している感じです。
これが過度に利益重視な会社ですと、運営数年で株式上場とかいうクラスで話題にはなるのですが、だいたいそういう会社はブラックなやり方で伸びている企業ばっかりです(ユ○クロとかワ○ミとか)。
ただでさえ「効率!利益!」みたいなスタンスの企業がひしめくIT・WEBベンチャーの中では、わかりやすいぐらいに「あえて非効率な方法でコツコツ事業拡大している」というベンチャー企業が、株式会社UZUZです。
社長自身が第二新卒経験者という経緯を持つ点に注目!
株式会社UZUZは、社長自身が新卒後の挫折して退職、その後第二新卒として立ち上げた会社という経緯を持ちます。
そのためか、社員も「元既卒・元第二新卒」の比率が高く、既卒・第二新卒のための既卒・第二新卒による既卒・第二新卒の就職・転職サポートサービスであることがわかります。
私も元既卒ニートですが、やっぱり「就活失敗を経て、ニート・フリーター時代を経験したか?」で、仕事に対する価値観や考え方って変わってくるんですよ。
たとえば、新卒採用後に一回も辞めたことない人はだいたい「なんでニートなんてしてるの?」とか「いつまでフリーターやってんの?」とか、マジでそういう相手の立場になって考えられない連中だらけです。
で、人材会社のサービスを利用すると「新卒採用後にエージェントに配属されました!ノルマ達成のために適当に求人紹介してニート説教したろ^^」みたいな仕事ナメたクズ野郎が担当者になる可能性もあるんですよ。
(私もそういう輩とニート時代に何度も出くわした)
実際、それで傷ついてこじらせている既卒・第二新卒層の愚痴もネット上にはあふれています。
「新卒後、とくに挫折も味わってない大企業勤め様に、ニートの気持ちの一体何がわかるってんだ?」
…って感じ。
その点、株式会社UZUZは生まれた経緯からして「既卒・第二新卒のため」と経営理念や方針がハッキリしているので、より既卒・第二新卒目線のサポートに期待できます。
社長の著書も出ているのでより就職・転職事情について理解しやすい
株式会社UZUZの取締役の方が出版している著書もありますので、ウズキャリの利用が不安な方はこの一冊を読んで、会社の設立した経緯や、今の就活・転職事情を知っておくといいかもしれません。
基本的にビジネスや仕事において「相手のことを知るために、著書を読んでおく」ぐらいの事前準備はしておくに越したことはないので、興味のある方はぜひ。
個人的な感想を言っておきますと「一人材会社の社長として、なるべく中立的な立場で書いている(他の人材サービスについても言及している)」という印象。
ただ、現役で人材業界で働いている立場からの目線なので、企業側に寄っている面も否めません。
読み方としては「現場目線で目につきやすい、就活生・既卒・第二新卒・フリーターの問題点に気づける」という感じで読むのがオススメです。
ウズキャリのメリットと特徴と強み
以上のような特徴を持つ株式会社UZUZですが、ウズキャリのサポート内容はどのようなものに期待できるのでしょうか?
他の既卒・第二新卒・フリーター向けサービスと比べて、とくにウズキャリの強みとして抑えておきたい部分をご紹介していきます。
圧倒的”既卒・第二新卒”目線
ウズキャリの最大の強みは、なんと言っても「圧倒的に既卒・第二新卒・フリーター目線であるところ」です。
その証拠に、ウズキャリは面談になんと平均20時間もかけるという、圧倒的に既卒・第二新卒目線に寄り添った就職・転職サポートサービスだと言えます。
(他社だと、1~2時間の面談だけで終わらせる場合もあり)
また、前述の通り社長自身が第二新卒経験者であり、社員の多くも元既卒・第二新卒という経緯もあって、会社自体が既卒・第二新卒層に圧倒的理解を持っているサービスだと言えます。
定着率重視
ウズキャリの強みは「定着率(長く働ける職場)重視」なところです。
人材サービス・転職エージェントについて詳しくなるとわかりますが「定着率重視か?とりあえず内定か?」という判断については、非常に難しいものとなります。
会社によっては「利用者の意向なんて無視して受かる求人に応募させろ!」みたいな担当者もいますし、逆に「面談にしっかりと時間をかけて、より良い転職を成功させて欲しい」と思っている担当者もいます。
もっとも、これは利用者のコミュニケーション能力次第でもあります。
IT・ベンチャー系の企業の紹介に強い
ウズキャリの求人傾向ですが、自社と同じくIT・ベンチャー系に強い傾向にあるみたいです。
以下は株式会社UZUZホームページ内の、法人向けのページに公開されているデータですが、職種・業種分類で見ても、圧倒的にIT系が多いことがわかります。
主要取引先企業を見ても「面白法人カヤック」「クラウドワークス」「サイバーエージェント」「ビズリーチ」など、ITベンチャー系ばかりです。通常、企業は主要取引先で自社自慢するため有名企業を挙げる傾向にあり、ウズキャリはかなりIT業界とのコネが強いことがわかってきますね。
ネットでの情報公開・広報に非常に精力的
ウズキャリおよび株式会社UZUZは、人材会社の中でも非常に情報発信に精力的です。
たとえば、以下のような他社の人材サービスにはない情報もネットで取得可能です。
- 社員の実名・顔写真公開
- 利用者の就職・転職成功事例の取材・レポート→ウズカレ卒業生体験談
- 提携先企業との対談
以上のような情報が、調べればすぐに出てくるため、ITベンチャー系特有の「情報公開にオープンな社風」であることが見えてきます。
一方で大手になるほど情報公開がクローズドな傾向にあり(リクルートなど)、このあたりも明確な差別化だと言えます。
ウズウズカレッジ(職業訓練スクール)の利用も検討できる
ウズキャリの強みは「UZUZ COLLEGE」という、職業訓練コースを無料で受けられるところにあります。
人材業界のビジネスモデルに詳しくなるとわかりますが、教育に時間をかけるのって対費用効果悪いんですよね。
なぜなら、職業訓練を受けても自社経由で就職しなければ、教育にかけた時間と費用が無駄になりますから。
ですので、大手人材会社もその紹介先企業も「他の会社で経験を積んだ人材」を中途採用者として確保するようにしているわけです。
…が、あまりに利益重視に寄り過ぎると、今度は「社会から落ちぶれた層に職業教育の機会を与えられない」わけで、あえて人材教育をフォローしている人材会社も多数存在します。
その点、職業訓練スクールを運営しているウズキャリは「言葉だけでなく、行動も伴っている」とも言えますね。
・「楽しくない」「辛い」というイメージが強い就職活動において、3人に2人が「楽しい」
・ウズカレ生同士のコミュニケーションの増加は66.5%まだまだ伸び代のあるサービスなので、就活のネガティブがポジティブになるように引き続き取り組んでいきます!https://t.co/Fzd5ZTWJIY
— 岡本 啓毅|(株)UZUZ(ウズウズ)代表取締役@第二新卒・既卒・フリーターをサポート。 (@okamoto_uzuz) December 11, 2018
同様に、超絶体育会系の「JAIC(ジェイック)」も、合宿からのガチ社会人養成スクールという方針を取っているので、既卒・第二新卒層は「まずは社会人になるためのスキルとマインドを身につけろ!」というのが、実のところの企業側の本音なのです。
人材ビジネスのお金に関する話をしっかり公開している
以下の動画は、株式会社UZUZの中の人が「転職エージェント(就職支援サービス)って、なんで無料で利用できるの?」という質問を解説している動画ですが、非常にわかりやすいです。
また、よく「お金目的で、適当なところに紹介されるんじゃないの?」と不安になられる方がいるみたいですが、その点に関してもしっかりと説明しております。
答えは「定着率(=長く続けてくれる)」にあって、ウズキャリが丁寧な対応に力を入れている本当の理由も、見えてくるはずです。
ウズキャリのデメリットは?
以上のように、強みのわかりやすいウズキャリですが、デメリット(弱み)もあります。
私は批判家として、相手の弱みや欠点を探ることに関しては天才的なので、悪い面も書いておきます。
面談拠点が少ない
ウズキャリのデメリットとしては、面談拠点が東京と大阪のみという点でしょう(2018年11月現在)。
既卒・第二新卒向けで言えば、リクルートの大手パワーで事業所展開しまくっている「就職Shop」は、関東・関西圏で多くの拠点を展開しています。
また、全キャリア層対応で既卒・第二新卒でも利用できる大手エージェント「リクルートエージェント」「doda(デューダ)」「マイナビエージェント」「LHH転職エージェント(アデコ)」は、全国の都市部に幅広く面談拠点を構えております。
ただし、IT系ベンチャーということもあり、電話・Skype対応などの融通が利きやすいので、面談拠点から離れている場所にお住みの方でも、利用しておくに越したことはないでしょう。
公式サイト内にも、以下の記述があります。
Q.地方に住んでいるのですが、就活サポートを受けることはできますか?A.地方在住の方であっても、就活サポートに申し込むことは可能です。ウズキャリは首都圏の求人が中心となっていますが、地方の人材サービス会社とパートナーシップを結んでいるため、全国規模での求人紹介が可能です。キャリアカウンセリングも電話やSkypeを利用して実施できます。
面談に時間がかかりすぎる
ウズキャリは明確に「面談に時間をかけて、定着率の高い人材を企業に紹介する」という方針があるため、面談にも平均20時間かける点が強みでもあり欠点でもあります。
早い話、最初の面談で「あ、このサービス合ってないな…」と感じたら、20時間も面談に付き合わされるハメになりかねないわけです。
「ゴタクはいいから、さっさと求人情報よこせ!」みたいな効率厨には、あんまり向いていないと言えるでしょう。
そういう人は、既卒・第二新卒層向けでも効率重視の「ハタラクティブ」や、最速転職なら超ビジネスライクにサポートしてくれる「リクルートエージェント」「doda(デューダ)」あたり(3ヶ月のスピード転職もサポート対象)が向いています。
もっとも、転職エージェント自体が「担当者との相性が大事」になってきますので、これについては「運」「縁」としか言い様がありません。
逆に、ウズキャリの方針や担当者との相性さえ合えば、平均20時間の圧倒的なサポートは心強いと言えます。
会社のノリがリア充過ぎる
ウズキャリの欠点は「会社のノリがリア充過ぎる」という点でしょう。
正直、仕事で活き活きしている社員の社員を見るだけで、眩しすぎて疲れる人もいるのではないでしょうか?
…まあ、これは割と最近のIT・WEBベンチャー企業に多い傾向ですので、完全に好みや相性の問題ですけどね。
もちろん、ネット情報だけで相手を判断するのは早とちりなので、実際のサポート内容や仕事に対する態度は、実際に会って話したり、仕事してみるまでは判断できません。
ただ、何度も言いますが、社長自身が第二新卒経験者、社員の大半も元既卒・第二新卒である点は知っておきましょう。
担当者が良くも悪くも”若い”点
ウズキャリの欠点としては、担当者が良くも悪くも”若い”点にあると言えます。
会社自体が運営6年、取締役や社長自身もまだ30代という、会社で見れば「まだまだ未成熟」ですので、その辺の事情をよく理解してから利用しておきたいですね。
…まぁ、これについても、大手転職エージェントですら「新卒採用後の右も左も分からない担当者にあたった」「非正規でモチベーション低い担当者にあたった」という事例も報告されているので、もはや”運”としか言い様がありません。
というか、バリバリ経歴のある人材ならともかく、既卒・第二新卒なんて人材会社的には利益効率悪い層なので、凄腕ヘッドハンターやエージェントが対応に当たってくれる確率は極めて低いことは自覚しておきましょう。
紹介先企業に偏りがある
前述の通り、ウズキャリの主な取引先はITベンチャー系の企業が主となり、紹介案件もIT系に偏ることが予想されます。
ですので、他の職種・業種にも興味のある方は、他社の転職エージェントや就職サポートサービスも使っておきたいです。
これは定着率重視にする以上、より取引先とのコネが強くならないといけない以上は仕方ない上に、株式会社UZUZの企業規模や人員数ですと「量より質」にせざるを得ないわけです。
…ていうか、むしろUZUZ規模の会社が「全職種・業種対応!求人数最多!」なんてやってたら、ほぼ確実に紹介先企業の実態調査していないと見ていいので(そこまで出来る人員数じゃない)、むしろ紹介先が偏っているのは信頼できる証です。
逆に言えば、全職種・業種に対応している大手が、それだけすごいということです。
「質より量」にこだわるのであれば、国内最強のリクルートの運営する「リクルートエージェント」「就職Shop」「リクナビNEXT」や、国内2位の「doda(デューダ)」、あるいは情報会社として若手向けの「マイナビエージェント」などがあるので、使い分けが大事です。
まとめ:ウズウズしてるなら使ってみよう!
以上、ウズキャリの紹介でした。
この記事を読んで「ウズキャリを使いたくてウズウズしてきた…」みたいな人なら、ひとまず面談に参加してみることをオススメします。
人材サービス全般に言えますが、必ずしも面談に参加したからと言ってそこで就職・転職先を決める必要はないので「とりあえず、言って話だけでも聞いておくか」ぐらいの感覚で参加すればOKです。
ウズキャリの登録方法
最後にウズキャリの登録方法をご紹介します。
ウズキャリ公式サイトにアクセスして、手順通りに登録手続きを済ませていけばOKです。
既卒・第二新卒向けなので、職務経歴書のアップロードも不要ですので、登録はすぐに終わります。
登録後は電話・メール・Skypeなどで面談スケジュールを打ち合わせていくことになります。
ウズキャリはベンチャーということもあり、登録後の電話連絡が比較的早めですので、数日内に電話対応できるようにしておきましょう。
あと、既卒・第二新卒層はぶっちゃけ昼夜逆転生活でぶっ壊れている人も多いでしょうので、ひとつだけアドバイス。
仮に電話対応・メール対応の初動に遅れたら、こちらから折り返しの連絡を入れるなど、フォローを入れておくことも大事です。