「ニートだけどまったくやる気が出ない…」
「ニートで就職活動を始めてみてもすぐに飽きる…」
「働かないといけないと頭でわかっていても動けない…」
「ニートだけど何もしたくない…」
このようにお悩みではありませんか?
世の中の多くの人は、毎日キビキビと決められたことを着実にこなしながら、社会人として色々なものを地道に積み上げていくものです。
ニートとしてやる気が出ないと悩んでいる人は、そのような人と比べて「自分は怠け者だ…」「どうすればあんな風にやる気が出るんだ?」と感じているのかもしれません。
しかし、考え方によっては「ニートがやる気が出ないのは生物として当たり前」だと言えるかもしれません。
人間は生物の一部に含みますが、多くの生物、たとえば野生動物は命の危険に晒されると本能的に戦闘態勢に入って敵と戦ったり必死に逃げたりします。そうでない平常時でも、生きるための食事のために狩りを行い餌を調達しにいきます。
一方で、現代人は狩りなどしなくても食事はスマホで注文するだけで手に入りますし、命の危険に晒されることはほとんどありません。
極論、現代の日本人は働かずに収入がなくても、実家で暮らして親の収入に頼ったり、恋人に養ってもらったり、最終手段として生活保護を受けるなどすれば、最低限、生きることに困るということはありません。
もちろん、そういったことを知らない、または考えないで「働き続けなければ生活に困る」と思い込んでいる人にとっては、仕事を一日休むことすら生活に危機に直結するぐらいに思って毎日やる気が出るのかもしれません。
…前置きが長くなりましたが、何が言いたいのかというと「ニートがやる気が出ないのは生物としても環境としても当たり前なので、無理にやる気を出そうとしなくていい」ということです。
しかしながら、仮にニートがやる気を出さないと将来困ることにもなるでしょうし、読者の方もそういった漠然とした不安から「やる気を出さなければ…」と悩んでこのページに訪れているのかもしれません。
そこで当記事では、やる気の出ないニートの方々に向けて、無理にやる気を出そうとせずとも自然にやる気が湧いて働く意欲や生活する気力が回復するような考え方や方法を、ゆるくご紹介していこうかと思います。
ニートがやる気を出すための方法
世の中には多くの「やる気を出す方法」「モチベーション方法」と称する書籍がありますが、その中でとくによく出てくる解決方法が以下のような例です。
- 目標を設定して達成する:目標を明確にし、小さな目標を達成するたびに成果を実感できるようにすることで、やる気を引き出すことができます。
- 習慣化する:短期的なやる気ではなく、長期的な継続が必要な場合は、日常的な習慣に取り組むことを試みてください。 例えば、毎日決めた時間に勉強や運動を行うようにすることです。
- 集中できる環境を整える:周りの環境を整える、集中しやすい状態を作ることで、やる気を引き出すことができます。
- 自分への報酬を与える:自分に対して達成したらご褒美を与えることで、やる気を引き出すことができます。
- 仲間との競争や協力: 他の人と競争したり、協力して目標を達成することで、やる気を引き出すことができます。
- モチベーションを高める手段を持つ: やる気を引き出すために、インスピレーションを与える言葉や音楽を取り入れてみてください。 好きな名言や格言を書いたメモを見る、励みになる音楽を聴くなど、自分に合った方法でモチベーションを高めてみてください。
- 動機を見つ出す:自分がどうしてその課題をやりたいのか、理由を見つけることで、やる気を引き出すことができます。
これだけだと「具体的に何をすればいいの?」とかえって悩んでしまう方もいるでしょうから、とくにニートとして悩んでる人にとってすぐに実行できそうなことを厳選して紹介していきます。
目標と達成:小さな目標を設定した上で少しずつ達成していく
何もしたくないニートは、まずは「人生の目標」から設定しましょう。
人生の目標がなければ、働いてお金を稼ぐ意欲も、外に出て誰かと出会う気力も、湧かなくて当然です。
人生の目標と言っても、何も難しいことはありません。
「人並みの生活ができるようになる」「自立した生活を送って自由な人生を楽しむ」など、漠然としたものでも構いません。引きこもりニートであれば「外に出て人と関わる」、実家暮らしのニートであれば「実家から出る」など、自分にとって難易度が高いものを目標としてみるといいでしょう。
まずは漠然とした目標を描き、そこから「それを達成するには何が必要か?」を具体的に考えていけばいいのです。
たとえば「人並みの生活をする→一人暮らしをする」という目標であれば、まずは自宅から外に出る練習や、自分で家計を管理するところから始めてるべきなのです。
ただ、ニートがここでやりがちな過ちが、以下の通り。
- いきなり高い目標を設定してしまい達成できず挫折
- 「○○しなければダメ」と一つの目標に固執してしまい達成不可能状態が続く
- 逆に簡単すぎる目標を設定していまいすぐに達成し継続できない
人生の目標は難しすぎても簡単すぎてもダメで、まずは「ちょっと頑張れば達成可能」ぐらいのものに設定してみるといいでしょう。
また「人並みの生活をする」という目標は曖昧かつ時間がかかるものなので、大きな目標に達成するために必要な小さな目標を小間切れに何個も設定することも大事です。
そして、他人に何を言われようがお構いなく「自分で決めた目標を自分で達成する」という体験を積み、少しずつ自信をつけていくのです。
▼何もしたくないニートが人生の目標を決めるには?
- 大きな「人生の目標」を設定する
- 少し頑張れば達成可能な「小さな目標」をいくつか設定する
- 小さな目標を少しずつ達成して自信をつけていく
これらの目標は目で見てわかるように、しっかり紙に記入しておくなどして、毎日継続して達成していくといいでしょう。
さらに細かく分けていくのであれば、
- 毎日、継続して行う必要がある目標(家事など)
- 身内と関わる必要がある目標(親と話し合うなど)
- 見知らぬ他人と関わる必要がある目標(ハロワで手続を行う、面接を受けるなど)
- 他人と関わらないで済む目標(勉強、創作など)
…など「人と関わるか否か?」「どれぐらいの周期で行うか?」で分類化し、自分にとってどれが得意で苦手かを考えながら、苦手な部分に取り組んでみるといいかもしれません。

こんなもので効果あるんですか?

それが結構あるんだよ
ニートがニートである根本原因は「自分で決めて物事をやり遂げることができない(経験が欠けている)」ところにあります。
そのため、目標が達成できずに努力することを放棄してしまったり、習慣化された継続的な努力ができないなど、社会生活を送る上で必要なスキルが丸々欠けてしまうわけです。
ですので、やる気のないニートが自分自身で今の自分をどうにかしたいと思うのであれば、自分自身で目標を設定して達成していく習慣を身につけるのが一番効果があると言えます。
逆に言えば、引きこもりニートであっても、習慣化されて継続出来ていることがあったり、常日頃から目標に向けて努力していることがあれば、それはたまたま努力していることが社会的に評価されない(=お金や仕事にならない)だけだとも考えられます。

ネトゲ廃人は習慣と言えますか?
継続している習慣であっても、ネット/ソーシャルゲームのような「消費行動/依存性の高いもの」で、なおかつ自分自身で目標設定しないで設定されたルール通りに物事をこなす場合は、注意が必要です。
なぜなら、自分自身で決めて目標達成のために行動しているわけではないので、自発的に動く習慣が身につきにくいからです。

何をするにしても自分自身で「目標を設定」してみて
自分自身で考えて行動していくことが大事だ
どうしても目標自体が思い浮かばないニートは、そもそもが「欲」自体が消えてしまっていたり、潜在意識に「努力すると失敗する」というトラウマが根づいているかもしれないので、他の人に目標設定の手伝いをしてもらうなどするという選択肢も用意しておくといいでしょう。
やる気が出ないならモチベーションに依存しないことを意識する
ニートでやる気が出ない人は、やる気/モチベーションに依存しないことを意識して、就職/転職活動に取りかかるのが一番でしょう。
なぜなら、やる気/モチベーションのようなランダムなパワーに頼ると、いつまで経っても行動出来ないからです。また、行動出来たとしても短期的かつ突発的な行動しかできないため、継続性に欠けます。
そもそも、やる気/意欲/モチベーションの類がないから働く意欲がわかないのがニートであって、そのような状態の人に「やる気を出せ」と言う方が間違いなのです。

やる気に頼らない就職/転職活動って
具体的にどうすればいいんですかね?
やる気/モチベーションに頼らないで仕事探しをするのであれば、
- 目標設定
- スケジュール制作
- スケジュール進行/管理
…という手順で「自分のやるべきことと進行管理」を行っていくのが一番です。
自分で決めたことを淡々とこなしていくことで、少しずつ達成感を味わいながら何かをこなしていくことで、やる気/モチベーションに依存しないで「決めたことをやる」という習慣が身につくはずです。
動機:働きたくないニートなら仕事に対しての理解を深めることも大事
働きたくないニートであれば、求人票を眺めるだけではなく「具体的にその会社は何をしているのか?」「この職種/業種は何を行うのか?」と言ったところから仕事に対する理解を深めることも大事です。
なぜ、仕事に対しての理解が大事かというと、仕事内容を理解しないまま求人票を見続けると、待遇/給料ばかりに目が行ってしまい本質的な部分を見失うからです。
「その仕事が自分に向いているか?」「自分でも無理なく出来る仕事か?」という意識が抜け落ちたままでは、企業側も面接で見透かしてしまうものですから、採用されるものも採用されなくなってしまいます。

たしかに求人票を見ただけでは
社会経験のないニートは仕事内容がわからないですもんね…

企業説明会・セミナーなども
「その会社の行っている仕事」を理解するために
参加しておく価値があるわけだな!
企業説明会・セミナーなどに参加してみるとわかりますが、思いもしなかった考え方・価値観で仕事に取り組んでいる社員の話が聞けたり、興味のなかった職種/業種でも惹かれるものがあるなど、意外な発見があるものです。
ちなみに、この「仕事に対しての理解を深める」というステップを前述の「目標設定」で踏まえると、
- まずは仕事(業種/職種)に対しての理解を深める
- 企業説明会/セミナーなどに参加する
- 求人票を選ぶ知識を身につけた上で仕事を選ぶ
- 求人票に応募するために書類(履歴書/職務経歴書)を書く
- 面接を受けて内定をもらう
…という順序になってきます。
逆に言えば「最初から求人票を見てニートが仕事を選んで応募する」という手順では、無意識に難易度の高い選択肢を取っていると言えるのです。

世間はニートに「働け」「ハロワ行け」と言いますけど
実はそれすら難易度が高いものだったんですね…
親世代の価値観では「仕事はハローワークに行って選ぶもの」「学校や身内のコネで入社するもの」という認識が強く、キャリア(仕事/職種/業種)に対しての理解を深めるという発想がないことも非常に多いです。
ですので、働きたくない/働く意欲がわかないニートの方は、書類選考で落ちるからと言って自分を責めることはせずに、出来るとこから始めてみるといいでしょう。
やる気のないニートであっても「死にたい…」と自分を追い詰める必要はない
やる気/モチベーション/活力/意欲/欲望/願望など、ありとあらゆる行動するための動機のなくなったニートは、最終的には「死にたい…」などと考えだすようになります。
これは「努力することがくだらない」「生きてても意味がない」など、うつ病に陥る負の思考のループから、最終的な結論として「自分は死ぬしかないんだ…」という無価値感から生まれてくる発想です。
ちなみに、よく「ニートは怠けている!ずっと休みで卑怯だ!」などと言われますが、これは間違いです。
休んでいる→自分から望んで休むので自発的行動になる
自発的でない怠け・休息であれば、それは必ずしも「休んでいる」とは言えません。
多くのニートの場合、様々な事情があって「働けない」のであって、自発的に休んでいるわけではないはずです。
状況/環境だけで言えば、行動したくても行動できない社会人と大して変わりはありません。むしろ、経済的にも経験的にも行動するために必要なものがない分、社会人よりも状況は深刻だと言えるでしょう。

ニートは「休んでいる」よりも
ひどい状況にいるということですか?

休んでいるように見えて精神は消耗していくので
下手なブラック企業勤めよりも辛いかもな…
世の中の大半の人は働いているため、ニートは「なんで働いていないのか?」と疑問に思われがちですが、それすら自分を責めるような発言に思え、息苦しくなって死にたくもなるものです。
ただし、ニートであっても決して「死にたい…」と自分を責める必要はありません。
働きたくないニートは単にたまたま社会経験や周りの人間に恵まれなかっただけなのですから。
多くの人はニートという挫折・失敗経験をしたことがないので、そこからどう抜け出すか、どう手助けするべきか、わかっていません。
そのため、周りからは「働け」「健康なのになぜ働かない?」と心ないことを言われるかもしれません。
ですが、それは「持つ者」「失敗したことがない者」の意見であり、当事者目線ではありません。
ニートにはニートに合った就職/転職方法というものが存在します。
まずは自分に合った、働くためにするべきことを見つけ出し、自分のペースで社会復帰に向けて取り組んでみることが大事なのです。

就活に失敗して死にたいと悩んでいる人は
以下の記事も参考にしてみてくださいね!
まとめ|やる気がないニートはやる気に頼らない方法で就職/転職活動に取り組むこと
以上、やる気のないニートに向けて、やる気を出さないでも無理なく就職/転職活動に向けて行動するための考え方や方法をご紹介してきましたが、参考になったでしょうか?
今回の記事で紹介したことを、もう一度まとめておきます。
▼今回の記事で紹介したことのおさらい
- 「やる気がでない」ならモチベーションに依存しないことを意識
- 何もしたくないニートは「人生の目標」から設定する
- 目標は細切れにいくつも設定する
- 目標は「決めてやり遂げる」ことが大事
- 求人応募の前に仕事に対しての理解を深める
- ニートであっても「死にたい…」と自分を追い詰める必要はない
これらのすべてをいきなりやる必要はありませんが、少しずつでもこないしていけば、無気力なニートでも何かしらの意欲がわくかもしれません。
20代向けの就職支援サービスを利用してやる気を出す
やる気がわかない・働く意欲がわかないニートは、20代向けの就職支援サービスでプロのキャリアカウンセラーに相談してみて、一から就職活動方法を教えてもらいながらサポートしてもらうのもありでしょう。
20代向けの就職支援サービスは、通常の転職サービスと異なり、
- 完全未経験からでも正社員として採用してもらえる
- ブラック企業排除に力を入れており紹介先は優良企業ばかり
- 書類選考なしで面接に行きつける
- 今までの経歴関係なく採用してくれる企業が多め
など、将来性やポテンシャルに期待して採用してもらえる企業を紹介してもらえるため、普段はやる気がなく就職に前向きになれないニートの方でも、良い企業と出会えればやる気が出てくるかもしれません。
20代向けの就職支援サービスでは、今回紹介したような方法や考え方を教えてくれるので、社会経験のないニートであっても、正社員として就職できるチャンスが得られます。

就職支援サービスって説教してきたり
強引な就職先紹介してこない?
20代向けの就職支援サービスの多くは、ニート経験のある人が在籍していることも多いため、ビジネス面の強い転職エージェントよりも、より親身な相談・対応に期待できます。
ニートであっても自分を責める必要はありませんが、現実問題として年齢を重ねるにつれて紹介してもらえる求人は減っていくので、やる気がないけど働く意欲が少しでもあるニートの方は、一度カウンセリングを受けるためだけにでも就職支援サービスを活用しておくといいでしょう。
就職支援サービスといっても、いきなり企業相手の面接したり、求人応募を無理に急かしてくるわけではないので、まずは気軽に悩みを相談する感覚で利用してみるといいでしょう。
以下に紹介する就職支援サービスは、当サイトで厳選した優良企業に就ける可能性の大きいサービスばかりなので、この機会にぜひ活用してみてください。