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優秀な人が潰される恐るべき”集団の力学”。こうやって私は排除された

「仕事で優秀な自覚があるけど周りに潰されるように仕向けられていると感じる…」
「上司や同僚が優秀な人を潰すような性格だと思えて悩んでいる…」
「日本の組織は才能のある人や本当に優秀な人材を潰す構造に見える…」

このようにお悩みではありませんか?

仕事では、まるでドラマやアニメのように「なんでもできて職場の問題を解決できるヒーロー」みたいな人物を求めますが、実際にそのような人物が現れた際には、本能的に活躍を阻む人ができたり、潰そうとする人まで出てくるなど、現実は上手くいかないものです。

同僚の立場からすれば明らかに自分より優れた同期がいることは出世競争や社内評価を得る上でも厄介な相手となりますし、器量や能力のない上司からすれば己の無知さや無能さを露呈させてしまう脅威となってしまいます。

ですので、内心で優秀な人物だと恐れているような人物が身近に現れた場合、「相手を過小評価する」「責任の伴う大きな仕事を与えない」「事実無根の噂話で相手の評判を下げる」「嫌な仕事を押し付ける」などの方法で、優秀な人物を集団から排除しようという心理やメカニズムが働きます。

厄介なことに、これらは本人たちも悪意や自覚があるかと言えばそうでなく、半ば本能的かつ無意識的に行っているもので、今までそういった生存戦略を行ってきたことから身についた言動であると推察できます。

たとえば、メディアで成功者のスキャンダルや大きな組織の失脚を見ると、自分に損得があるわけでもなく嬉々と叩く人物も多いですが、これは脳科学的にも「自分より下位の者と比べる下方比較では報酬を感じる脳の部位が活性化し、上位の者と比べる情報比較では損失を感じる脳の部位が活性化する」という研究結果が出てるほど、普遍的な人間の本能であると説明されています。

ここまでの話をまとめますと、

  • 集団において優秀な人物の存在はそうでない人物にとって脅威となる
  • 優秀な人物をこき下ろすことが有利な選択となると考える人物が存在する
  • これらは半ば本能的かつ無意識的に行われることも多い
  • 脳科学的でも、自分より劣っている者は報酬、優秀な者は損失と感じるという研究結果がある

ということになります。

つまるところ、誰かに悪意があるかないかに関わらず、集団生活において人は「身近な優秀な人間を潰した方が得をする」という行動遺伝子のようなものが刻まれていると考えることができるのです。

その証拠に、古くより「出る杭は打たれる」「能ある鷹は爪を隠す」ということわざが知恵として現代にまで語り継がれています。

出る杭は打たれる

すぐれてぬけ出ている者は、とかく憎まれる。また、さしでてふるまう者は他から制裁されることのたとえ。

能ある鷹は爪を隠す

本当に実力のあるものは、やたらにそれを現さないものだというたとえ。

出典:広辞苑 第七版

本記事に訪れた方が本当に優秀であるかどうかは別として、上記のような「優秀な人を無意識下で潰す集団心理」が存在すると考えられる以上、防衛策を知っておくに越したことはないでしょう。

そこで当記事では、優秀な人や才能ある人が潰されるような仕事での事例、優秀な人を潰す人の特徴や心理を紹介した上で、そのような状況に対してどのように向き合い立ち回るべきか、社会人としての知恵や処世について解説していきます。

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「協調性」という名の足の引っ張りあい

筆者が大嫌いな言葉は「協調性」という言葉です。

「協調性」「チームワーク」「助け合い」と言えば聞こえはいいかもしれませんが、現実では組織や集団がそう上手く行くことはまずありません。

無能な者は他人の足を引っぱり、優秀な人は妨害にあい、無能なリーダーは労働力を搾取し、優秀すぎるリーダーからは人が離れていく…。

私たちが学校の集団生活で学ぶのは、協調性と言う名の理想論のもとに隠れた、人間の醜い惰性や欲望なのです。

つまり、集団においては意図的に「周りに足並みを合わせる=手を抜く」方が合理的選択肢になってしまうわけですね。

そのため、集団において頭一つ抜きん出て優秀な人間は、当然ながら嫌われるだけならともかく、潰されるリスクもあります。

集団において優秀な人間が抱えるリスクとジレンマ

優秀な人が仕事を早く終わらせる→周りも同レベルを求められてありがた迷惑となる
優秀な人が仕事を早く終わらせる→新しく仕事を振られるせいで手を抜いたほうがマシ
優秀な人が性格が悪い→容赦ない攻撃の対象となる
優秀な人が性格が良い→「頼りになる」とは名ばかりの面倒ごとの押しつけ

ここまで説明すればわかりますが、集団においてはいかに優秀な人間も「仕事が出来ない”フリ”」をして、程々に手を抜いて周りに合わせておくほうが得なのです。

良かれと思って仕事で優秀さを示してみたら最後、面倒ごとを押しつけられるか足を引っ張られるの二択が残るのみです。

「馬とロバ、牛とロバ、牛と馬など違う種類の家畜を同じクビキ掛けて働かせてはならない」

牛とロバとか、力が均等でないもの同士をひとつのくびきにかけると、一緒に進ませようとしても足並みが合わず、うまく畑を耕すことができないのだ。それどころか2匹とも疲れてしまう。特に小さく力の弱いほうに無理がかかり、苦痛を与えてしまうだろう。

出典:ユダヤの教え 613の戒律の549番目

社内評価は平等で公平でないと知っておこう

集団において、優秀な人間が潰される理由は、至ってシンプル。

社内評価は、決して平等かつ公平ではないからです。

今どき、学校の入試試験でさえ、推薦入試やAO入試目的で教師相手にゴマすりした方が有利な時代です。

そして残念なことに、社内評価はテストや入試と違って明確な基準も存在しません。

「上司の好き・嫌い」
「周りの同僚との相性や評価」
「上司の気分」
「会社の経営状況やポストの空き」

このように、社内評価では多分に理不尽かつ運の要素が絡みます。

ここまで説明すればおわかりになられるでしょうが、会社で評価されるのは「実務遂行能力が優秀な人間」ではありません。

会社に逆らわない、上司や同僚からも嫌われない、その上で実務遂行能力もそこそこ、みんなが嫌がる仕事も率先して行い、新しいことに挑戦して会社に改革をもたらし、その上で会社を絶対に裏切らない人材。

こういう「会社や上司にとって”都合のいい人材”」が評価されるわけです。

都合の良さの前に、優秀さなんてものは実は大した要素ではないのです。

そして悲しいかな、都合のいい人材ほど今度は使い捨て・裏切りのリスクもつきものですから、そりゃあ手を抜いてほどほどに無能を演じてたほうがマシというヤツですよ。

上司や経営者が無能なのは当たり前

優秀な人材にとって、邪魔となるのが「無能な上司や経営者」ですよね。

誤解を恐れずに言うと、あらゆる組織の9割の上司や経営者はほぼ無能だと考えておいていいでしょう。

なぜなら、上記のように「組織では無能装っておいたほうが得」という事情に加え、リーダー(管理職、役員)は人手不足の場合は嫌でも誰かを選ばないといけなくなるからです。

ここまで説明すれば「すべての上司や経営者が有能である」と思い込むほうが間違っているとわかるでしょう。

「年上を敬え」とかただの建前で、無能な年上とか当たり前に存在すると考えておかないと、実力を見誤ります。

しかも、日本の企業はタテ割り型年功序列なので、無能な上司を引きずり下ろすのはほぼ無理。やるにしても凄まじい執念と実行力が必須。

そんな完全実力主義・競争型の組織にしてしまえば、損をするのは…上に立つ権力者サイドですし、そもそも上が都合よく基準を塗り替えるせいで公平性が保たれるはずもありません。

上司や経営者、あるいは政治家や社会の理不尽さやおかしなところを指摘するのは簡単ですが、自らリスクを背負ってまで改革を実行する物好きは、残念ながら少数派です。

優秀過ぎて潰されそうな場合の対処法は?

仮にあなたが潰されそうな優秀な人材であれば、以上に紹介した「組織の怠慢=人間の普遍的な心理」から、優秀であることが以下に損であるかはおわかりいただけたと思います。

それでも前に進むのであれば、誰にも止める権利はありません。

ただし、あなたが戦おうとしているのは「人間の惰性や習性」「普遍的な社会原理」という大きすぎる敵なのですから、途中で心が折れるかもしれませんし、文字通り「潰される」「消される」というリスクも十分あり得ます。

ですので、考えうる限りの選択肢を用意しておき、柔軟に立ち回りましょう。

社内全員敵に回す覚悟で改革に乗り出す

優秀な人材が考えられる選択肢として、まずは「社内改革に乗り出す」という方法です。

もちろん、敵を作るのは明らか、並々ならぬ労力とメンタルの強さも要求されます。

なにせ、保守的な上司や経営陣、あるいは怠惰な社員からすれば「余計な仕事を増やす、めんどくさいヤツ」になるのですから。

いつの時代も、愚かな大衆と人間の惰性こそが、社会を腐敗させ、歴史を変えてきた事実を忘れてはいけません。

あなたが戦おうとしているのは、そういった「あまりに強大すぎる敵」であることは、あらかじめ覚悟しておきましょう。

面倒事は他人に押し付けておく

優秀で潰されそうな人材が手っ取り早く組織で生き残る処世術は「面倒事は他人に押しつける」という選択肢でしょう。

経営者が自分の仕事を役員に、役員が自分の仕事を管理職に、管理職が自分の仕事を部下に、その部下が仕事を取引先に、その取引先が仕事を下請けに…。

この世は面倒事の押しつけ合いなのです。

自分でする必要のない仕事はさっさと他人に投げて、たまに恩を売る目的で請け負っておき、適度にいなしましょう。

能力を活かすなら仕事以外の場にする

そもそも、日本の権力者側が搾取で潤う組織構造の中で、本気で仕事する方が色々間違ってます。

会社なんて適当に仕事して固定給もらって、上司や同僚に文句言われても適当に聞き流しておく場所ですよ。

前述の通り、優秀な人にとっては手を抜いて無能装った方が得なんですから。

そういう組織構造にしておいて、マネジメントも徹底していない企業や管理職が悪い。

どうしても自分の有能さを活かしたいのであれば、仕事(本業)なんてほどほどにして、副業かボランティアで自分の能力を活かせる場を他に移したほうがマシ。

優秀で成果を出せば出すほど、なぜか仕事が増えて成果も横取りする組織運営している会社、実際は「社員を育てる気」なんてないわけですから。

「うちは社員を大事にしている」なんて、誰でも言えますからね。

転職活動を通して優秀な人が潰されない活躍できる職場を探す

自分の能力が理由で今の会社に潰されそうだと感じている方は、転職活動を通して自分が活躍できる職場を見つけ出す方が良いこともあります。

ひとつの会社に固執すると、上司や経営者の気分一つで社内評価が低くなり、昇給や出世の機会も絶たれることもあります。しかも、会社が経営に失敗して赤字になれば、賞与が出ないこともありますし、将来的にはリストラ候補になるリスクもあります。

こういったリスクも考えると、本当に優秀な人材ほど常日頃から転職活動しておくことがいかに合理的な判断かご理解いただけることでしょう。

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