残業ばかりの人は一生残業から抜け出せない。残業が減らないのは時間の使い方を知らないから

社会に出ると、残業ばかりの人とそうでない人の差は、明らかですよね。

残業ばかりの人とそうでない人の差は、仕事の早さや効率などに目が行きがちですが、もっと大きなところで言えば「時間の使い方」に対する意識の差にあります。

わかりやすく、夏休みの宿題で考えてみましょう。

学生時代の夏休みの宿題では、終わる人とそうでない人の差があります。

夏休みの宿題が期日までに終わらないことは「夏休みはたっぷりあるから明日やろう!」と、問題を先送りにしてしまうところにあります。

人間って不思議なもので、期日があるとなまけてしまうんですよ。

「終わらせるためには目標の期日をもうける」のって一般的ですが、実は逆なんです。

期日があるから、少しでも期日内に終わると思った瞬間、人は心のどこかでなまけてしまいます。

そのため、いざ取りかかってみると、期日内に終わらないで、残業を抱えてしまうわけです。

また、逆に「1日内に終わらせろ」という明らかなオーバーワークの場合も同じです。

人間心理というのは本当に不思議で「終わらない」と確信してしまった場合も、とことん手を抜くんですよ。

夏休みの宿題を最後の一日に溜め込んで、絶対に終わらないと思うと、投げ出す人もいますね。

こうして考えてみると、日本の労働環境から残業地獄が消えない理由も少し見えてくるでしょう。

余裕のある期日で予定を組めば、油断して期日前に駆け込みで仕事。

逆に、詰め込み過ぎの予定では「どうせ終わらないから」と、ダラダラ残業し続ける人が出てくる。

これは「時間の使い方」が下手と言ってしまってもよいでしょう。

これは何も宿題や仕事だけの話ではありません。

人間の時間に対する、本質的な感覚のお話です。

この「時間の使い方」の本質を理解できないと、一生残業地獄から抜け出せません。

死ぬまで、何かに追われるかのように時間を使いつぶす人生を送ってしまいかねません。

今回は少し視点を変えて、残業が減らない理由を「時間の使い方」という視点で考えていきます。

残業の減らない理由

冒頭で、夏休みの宿題にたとえて期限内に物事が終わらない仕組みをお伝えしましたが、残業が終わらない理由の本質もまったく同じです。

時間前に終わらせる意識が低い

期日があると人はかえって怠けてしまう」と冒頭で説明しましたが、それはすなわち「時間内に終わらせればよい」とも言い換えられるわけです。

時間の使い方の上手い人は、終わらせることはさっさと終わらせて、プライベートや他の仕事に時間を費やしますが、それは「時間前に終わらせる」という意識が強いからです。

「なるべく早く」「出来るだけ早く」は逆効果

とはいえ、期日がなければないで、それも問題です。

ビジネスマンなら、メールの「なるべく早く、出来るだけ早く」といった文言の安売りセールにうんざりしている方もいらっしゃるでしょう。

こういった文言がうんざりする理由に、早く終わらせたところで、また仕事を増やされるという、負のスパイラルを想像させるところにあるからです。

夏休みの宿題を最後1日で必死におわらせたら、それがその人の能力だと思われて、毎日夏休み分の宿題をしなければならないハメになるのですから。

残業を減らすには?

さて、こうして考えてみると、残業をしないための「時間の使い方」って、一見難しいように見えて、最適な位置があるように思えてきますよね。

人々が残業してしまう、時間に対する心理を今一度、まとめてみましょう。

  • 期日を設けるとギリギリまで引っ張る
  • 明らかに終わらない日程だと、逆にダラダラする
  • 早く終わらせすぎると、それを基準に、余計な仕事が増える

夏休みの宿題なら、初日で終わらせればあとは思う存分遊び放題なんですが、仕事となればそうはいきません。

というのも、早く終わらせると、その分宿題が増えてしまうからです。

日本では多くの会社に勤務時間があるため、早く終わらせても早く帰ることができないわけです。

実は、これがもっとも多くの人の「時間の使い方」を下手にさせてしまう、最大の理由でもあります。

夏休みの宿題は早く終わらせたら終わらせた分、時間が有効活用できるようになりますが、仕事は違います。

早く終わらせたら終わらせた分だけ、仕事が増えます。

「早く終わらせて空き時間で遊ぶ」が許されないわけですから、残業が減らないわけです。

残業の減らない人は「わざと時間をかける」

早く終わらせたら終わらせた分だけ仕事が増えるような環境では、期日までギリギリまで引っ張るのって、実はかしこい選択なんですよね。

いくら早く終わらせたところで、早く帰れない・給料も上がらないとなると、ギリギリまで引っ張るのが人情ってもんです。

1時間で終わる仕事を8時間かけてダラダラするのも、こういった事情があるわけですね。

ところが、この考え方が身に染み付いていると、不測の事態があった場合などは、残業せざるを得なくなります。

早く終わらせれば残業せずに済んだものを、わざわざ時間をかけて行ったばかりに残業してしまうのは、本末転倒・生産性のなさの極みです。

もはや、わざと残業を発生させる給料泥棒とも言えますね。

残業の終わらない人は「終わるまでやる」

また、残業が”減らない”のではなく、いつまで経っても終わらない人は、終わるまで残業し続けます。

物理的に無理な量の仕事や、社内のパフォーマンスでは期日内に終わらない仕事であっても、終わるまでやるから、残業がいつまで経っても終わりません。

残業時間は、必然的に人間のパフォーマンスや思考力が低下してしまう時間帯なわけですが、「この仕事は絶対に期日中に終わらない」という、当たり前のことすら気づきません。

本来、こういった明らかなオーバーワークはPDCAサイクルに基づき、業務改善して然るべきなのですが、「終わるまでやる」という考えが当たり前になっている社内では、そんな簡単なことにすら気づきません。

終わるまでやる」のではなく「終わるようにやる」べきです。

残業思考から抜け出そう

このように、残業から抜け出せない人は、夏休みの宿題を最後まで溜め込むような「残業思考」を抱え込んでいるわけです。

この残業思考を抱え込むと、仕事はおろか、プライベートな時間の使い方まで下手になってしまいます。

また、このような思考を抱えていると、残業思考のはびこる会社や業界の異常さにも気づかず、ブラック企業に身も心も侵されてしまいます。

まずは残業思考から抜け出すために、時間の使い方を改めて考え直しましょう。