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派遣社員が残業なしは嘘?派遣なのに定時で帰れない場合はどうするべき?残業の断り方は?

「残業は1分たりとも許せない!」
「ワーク・ライフ・バランスのために残業は論外!」
「定時に帰れないとイライラする!」

このように「残業は絶対に嫌!」という方も大勢いらっしゃると思います。

その気持ち、すっごくわかりますよ。

私も時間にはうるさい人間でして、1秒たりとも時間をオーバーする会社は許せません。

学生時代より、集会やホームルームを長引かせる教師が大嫌いでした。

時間内にキッチリ仕事を終わらせ、定時に帰って、プライベートを優雅に楽しむ。

これこそ、スマートな生き方ですよね。

…しかし、日本人は「残業するやつが偉い」「正社員なら残業して当たり前」という習慣がまだまだ強いので、なかなか残業なしの職場は見つからないものです。

ですが、実は残業少なめで働ける仕事があるんです。

それは「派遣社員として働く」という方法です。

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派遣社員は残業になるリスクが低い

派遣社員や労働者派遣法に詳しくない方はご存じないことでしょうが、派遣社員は残業になるリスクが低い職業形態なんです。

その理由は以下の3つ。

派遣社員が残業を振られにくい理由

  • 契約・法律上「派遣社員の残業」は厳しめに設定されている
  • 派遣社員の残業はコスト割高なので、派遣先からしても残業させにくい
  • 派遣会社が仲介に入るため、会社ぐるみでタイムカードの改ざん・サービス残業の強要がしにくい事情がある

要は「派遣会社が仲介に入るため、契約や法律を守る派遣先が増え、結果として派遣社員に残業を振りにくい状態が出来上がる」わけですね。

日本の企業は「協調性」「暗黙の了解」もあるため、組織内で残業を隠蔽しやすいという性質がありますが、派遣社員は派遣会社が仲介に入るため残業が増えにくいという性質があるのです。

契約・法律上「派遣社員の残業」はNGになりやすい

まず、派遣社員が残業が振られにくい根拠となる契約・法律について見ていきましょう。

大手派遣会社「テンプスタッフ」の公式サイトに詳細が書かれています。

そもそも残業をするには、派遣会社と派遣社員との間で労働基準法第36条の「時間外・休日労働に関する協定(通称36協定)」が結ばれている必要があります。36協定が結んである場合、雇用契約書に「時間外労働及び休日労働について」という項目があり、「1日◯時間、1ヶ月◯時間、1年◯時間の範囲内で」という記載があります。派遣先だけでなく、派遣会社との契約についてもチェックが必要です。あなたがもし派遣社員としてすでに就業しているなら、派遣会社からもらっている雇用契約書を確認してみてください。

出典:派遣で働くと残業代が出ない? | 派遣・人材派遣はテンプスタッフ

つまり、派遣社員として働く場合、36協定(および雇用契約書)をしっかり確認しておけば、残業のない仕事を選ぶことが可能だと言えるのです。

派遣先の企業としては、取引先となる派遣会社とのトラブルは避けたいので、都合よく使える自社の正社員・契約社員とは違い、派遣社員には残業を振りにくいという事情が生まれるわけですね。

派遣社員の残業コストは正社員と比べて割高

また、派遣社員に残業が振られにくい根拠としては、単純に人件費が割高になりやすいという事情もあります。

これも大手国内派遣会社「テンプスタッフ」公式サイト内の記述がわかりやすいです。

労働基準法の原則では、労働時間が1日8時間、週40時間を超えると、25%以上の割増賃金を支払わなければならないとされています。22時~翌5時までの深夜労働の場合も25%割り増しで、この時間帯に残業をすると50%の割り増しとなります。
上記は法定労働時間を超えた場合の話なので、すべての残業代が割り増しになるかどうかは、派遣会社の規定によります1日でも所定労働時間を超えたらその時点で25%の割増賃金が発生するところもあれば、所定労働時間を多少超えても残業時間が週40時間以内におさまっていれば、残業代は所定労働時間内の時給で計算して支払われるというところもあります。

出典:派遣で働くと残業代が出ない? | 派遣・人材派遣はテンプスタッフ

注目すべきは「1日でも所定労働時間を越えたらその時点で25%の割増賃金が発生する」という規定をしている場合でしょう。

この規定をしている会社であれば「よほどのことがない限り、派遣社員には残業をさせない」と言っているようなもので、時間内に仕事が終わる可能性が極めて高いのです。

派遣社員に残業をさせることは、派遣先の企業としてはデメリットの方がデカイわけですからね。

ただし、必ずしも残業がゼロというわけでもないので、事前に雇用契約書を確認した上で、企業側に有利な条件の割増賃金が設定されていないか確認しておく必要があります。

さらに逆を言えば、あえて派遣会社と残業可能な契約をしている会社を選べば、残業目当てで長時間働いて収入を増やすことも可能です。

このあたりの「意図して残業を避けられる」「あえて残業で稼げそうな派遣先を選ぶ」という選択肢の広さが、派遣社員制度の良いところでもあり、誤解を招いている要因でもあるのです。

派遣会社の雇用扱いなので派遣先も残業を振りにくい

派遣会社は「派遣会社の雇用され、派遣先会社に派遣される」という性質があります。

つまり、派遣社員の直雇用主は「派遣会社」であり、派遣先企業は「人材を借りている」という状態になるわけですね。

そのため、自社の社員ではない「取引先から借りている人材」に強く残業を押しつけにくいという状態が生まれるわけです。

万が一、派遣会社に規約違反・契約違反で訴えられれば、困るのは派遣先の会社ですから。

これが正社員であれば「そんなんじゃやっていけないよ?」「正社員としての自覚を持て」「この仕事には社運がかかっている」など、上司に言われると断りづらいですよね。

しかし、派遣社員であれば「それは私(派遣会社)の業務範囲・責任ではありません」「その残業は契約外ですので請け負い兼ねます」「不当な残業ですね。契約違反として派遣会社の報告させていただきます」など、断るための方便が用意しやすいわけです。

しかも、派遣先企業の方も数時間の残業程度で取引先である派遣会社と揉めたくないので、強くは言ってこない。

…まあ、このあたりが正社員と派遣社員の確執や差別意識が生まれやすい要因なのですが、法律や規則で保証されている派遣社員の権利なので、恐れずに残業を断れるメリットは大きいと言えるでしょう。

派遣社員として残業なしの会社を選ぶコツとは?

以上の事情を抑えた上で、ここからは「派遣社員で極力残業を避ける仕事の選び方」をご紹介していきます。

「残業なし」の条件で検索する・派遣会社に「残業なし」と要望を通す

まず、みなさんに覚えておいてほしいことは「派遣社員だからと言って、必ずしも残業がないわけではない」ということです。

つまり、事前に知識がある人がかしこく残業のない派遣先を見つけなければ、残業をゼロにすることは無理というわけですね。

  • 派遣会社の求人検索で「残業なし」で探す
  • 派遣会社の担当に「絶対に残業はNG」としつこく言っておく

必ず、この2点を徹底しておきましょう。

派遣社員は都合よく使われがちな立場にもなりやすいですが、派遣会社を仲介しているおかげで派遣先での立場は弱いものでもありません。

強気に「絶対に残業はNG」という態度で、仕事を紹介してもらいましょう。

営業時間が限られている職場を狙おう!

また、求人検索だけでは雇用契約や社内規則を確認できないので、営業時間が限られている職場を狙うのもありですね。

  • 事務職(顧客対応少なめなので、定時上がりに期待できる)
  • 工場勤務(シフト制なので残業少なめ)
  • コールセンター(営業時間終了とともに対応せずに済む)
  • 販売店(シフト制なので残業少なめの時間帯もある)

派遣が決まる前にも、しつこいぐらいに「残業はどれぐらいか?」と聞いておき、雇用契約書をしっかり確認してかしこく残業という悪しきリスクを避けましょう。

雇用契約書・就業規則の確認はしっかりと!

社会人としての基本ですが、働く前に事前によく雇用契約書・社内規則を確認しておきましょう。

また、少しでも残業に関する記述があったら「残業はどれぐらいの頻度で起こるか?」としつこく聞いておけば、思い違いもなく済みます。

もともと、派遣先企業も「残業が嫌で派遣社員を選んでいる」とわかりきっているので、気兼ねせずにハッキリと事前に聞いておくことと間違いないですよ。

残業が嫌なら派遣社員を選ぼう!

派遣社員についてはまだまだ偏見が強いですが、欧米では当たり前に受け入れられている雇用形態であり、最近の欧米化した日本の働き方では非常にスマートな働き方になっていると言えます。

登録先として大手派遣会社を選べば、社会保障・福利厚生・キャリアアップ支援も下手な中小企業よりも充実しているので、かなり待遇もいいです。

そして、なんと言っても上手く派遣社員として働けば「残業を限りなくゼロにできる」メリットは、計り知れないことでしょう。

今どき、正社員で頑張っても昇給も将来性も保障されない時代です。

変に正社員にこだわって残業を振られるぐらいなら、派遣社員としてかしこく生きるのも立派な選択肢だと言えるでしょう。

残業が嫌な方は、ぜひ派遣社員を選んでみてくださいね。

派遣社員で不遇な思いをしているなら正社員へ転職した方がマシ

ご紹介したように、派遣社員は理論上は残業が生じにくいとされていますが残業が生じることもあるのが実情です。

また、残業が嫌で派遣会社にかけ合っても、取り合ってくれるかどうかは、派遣会社の担当者と派遣先企業次第なので「派遣社員だからと言って確実に残業がしないでいいわけではない」点には注意です。

ですので、「残業をなるべくしたくない」「残業をするとしてもその分の見返りが欲しい」と考えるなら、雇用契約関係が複雑になりやすい派遣社員よりも、正社員として転職した方がマシなこともあります。

正社員の場合、法律により「残業は月45時間まで」と制限があるので、多くの企業では残業を減らす取り組みが進んでいます。

なので、下手に契約関係がややこしい派遣社員よりも、正社員の方が残業少なめで働ける場合もあるのです。

とくに、時間の融通が利きやすく需要の多いIT・WEB系の企業や、採用費を十分にかけられるような大きめの中堅企業~大企業ほど、人が多い分残業リスクが少なめとなっています。

もちろん、正社員も派遣社員同様「正社員だから残業が少ない」という単純な話ではないため注意が必要ですが、派遣社員である必然性がなければ、残業以外の安定性で考えても正社員として働く方が得することは多めです。

そうでなくても、雇用状況が不安定でスキルや経験も身につきにくい派遣社員よりも、正社員として経験を積みつつ、転職を意識してキャリアアップしていかないと、今の転職前提の時代では先行きが不安となります。

ですので、残業が理由で派遣社員を選ぼうかどうか悩んでいるのであれば、正社員として転職する選択肢も捨てないで、どちらの選択肢も用意しておき、理想の働き方ができる環境を見つけておくといいでしょう。

もし、転職活動を始めようと思ったなら、転職エージェントの利用がオススメです。

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