「毎日、残業ばかりで辛い…疲れた…」
「1日2時間の残業でもストレスに感じる…これは甘え?」
「残業する人がえらいという風潮にうんざり…」
このようにお悩みではありませんか?
ブラック企業が社会問題となり働き方改革が進んだ現代の日本においても、長時間労働や残業を強要するような職場環境の存在は跡を絶えません。
たとえば、未だに「残業する奴がえらいし評価される」といった仕事のためにプライベートを犠牲にするといった考え方や、業務改善を進めることなく「みんなも残業してるから…」「人手不足だから…」という同調圧力や従業員のボランティア精神に依存した組織運営がなされるなど、残業が多いことが当たり前だとする声もまだまだ根強く残っているのが実情です。
そういった遅くまで働くのが当たり前の会社がある反面、働き方改革に成功し、自由な時間に働ける企業も登場しており労働における時間の拘束の格差も開いているように思えます。
しかし「ワークライフバランス(※仕事と生活のバランスがとれた状態のこと)」という言葉が意味する通り、本来、健康に働くためには過度な残業を強要するべきでなく、従業員の安心や安全のために企業は残業を減らす取り組みを行わなければなりません。
ですので、従業員に残業を辛いと感じさせてしまうような会社や、残業が辛いと悩むことを甘えだと感じてしまうような環境は、何かしらの問題を抱えていると言えます。
そこで当記事では「残業が辛いと思うのは甘えか?」というテーマで、どのぐらいの残業時間や頻度が適切であるとされているのか、また、残業を辛いと感じる心理にはどのような問題が潜んでいるのか、長時間労働でストレスを抱える方に向けての情報をお送りしていきます。
残業時間の基準を越えてなくても辛いのは甘えと言われてもしょうがない?
残業が辛いと感じるのを甘えかどうか判断する基準としては、法律で定められた時間外労働に関すしての基準をまず参考にすべきでしょう。
国の定める時間外労働では「月45時間まで=1日2時間まで」と定められており、それ以上の残業時間に関しては辛い・甘えという感覚的な話でなく法令違反です。
画像出典:時間外労働の上限規制 | 働き方改革特設サイト | 厚生労働省
ただ、現実問題として、以下のような理由から残業の減らない会社も多いです。
- 残業しなければ仕事が回らない状態の会社がある
- サービス残業強要でタイムカードを改竄すればバレない
- 時間外労働で法令違反したとしても罰則がそこまで重くない
いずれにせよ、月45時間の残業時間を越える会社は何かしら問題があると考えられるので、注意が必要です。
残業ばかりの会社で辛い人は
以下の記事で残業が減らない原因を抑えておきましょう
毎日2時間の残業が辛いと感じる原因を知っておく
法律で定める残業時間は1日2時間ほどですが、それでも辛いと感じる人も少なくはないはずです。
その場合、辛いと感じる原因が「残業時間が長いこと」自体ではなく、他のところにあるかもしれません。
▼毎日2時間の残業が辛いと感じる原因
- 通勤時間を含めて仕事に関する拘束時間が長いので辛いと感じる
- 職場環境が劣悪で身体・精神ともにストレスがかかる
- 仕事自体が向いてない・合ってないので辛いと感じる
単に「残業時間が長いだけ」なら、そこまでストレスを感じないはずです。
むしろ、仕事自体に向いているような人は「もっと働きたい!」と言うぐらいなので、直接的な原因は「仕事や職場環境が自分に合っていない」と考えるべきでしょう。
通勤時間を含めて仕事に関する拘束時間が長いので辛いと感じる
残業時間が長いことが辛いと感じる原因として、通勤時間を含めて仕事に関する拘束時間が長いことが、ストレスの根本になっている可能性があります。
1日の残業時間が2時間だとして、
8時間の労働時間
1時間の休憩時間
2時間の残業時間
+出勤時間
…と少なくても11時間の時間を拘束され、そこから通勤時間も含めると+1~2時間ほど、計13時間は仕事で拘束されることになります。
ここから睡眠時間6時間だと仮定して、出勤日に自由に使える時間は最大でも5時間前後という計算になります。
睡眠時間が8時間でないといけない体質の人は自由に使える時間は3時間、そこから家事などの時間も差し引くと1日1時間も自由に使える時間がない人もいるはずです。
こうして計算してみると
仕事で1日のほとんどの時間を奪われてるんですよね…
睡眠時間を削ると仕事に支障が出ちゃうし
出社日はほとんど自由な時間がない人もいそうですね
職場環境が劣悪で身体・精神ともにストレスがかかる
残業時間が多くて辛い場合、職場環境が劣悪で身体・精神ともにストレスがかかる可能性も考えられます。
- 衛生面で問題のある職場(工場、狭いオフィス、休憩スペースがないなど)
- 人間関係が悪い職場なので長くいるだけストレスがかかる
- 常に忙しい・緊張感の続く職場(接客・飲食業など)
このような職場の場合、一般職と比べて勤務中にかかるストレスが大きいため、残業時間が増えるほど辛いと感じるのかもしれません。
また、対人関係で強いストレスを感じる人は、職場の人間関係が仕事・プライベートともに悪影響を与えている可能性もあります。
仕事でのストレスは誰もが抱えるもにですが、ストレスに対する耐性は人によって変わるものです。
ですので「自分はどのようなストレスなら長時間耐えられるか?」を知っておくことも大切です。
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仕事自体が向いてない・合ってないので辛いと感じる
残業が辛いと感じているなら、今の仕事が向いてない・合っていない可能性も十分に考えられます。
前述の通り、仕事でストレスを感じる要因が人それぞれで違うように、得意分野や長く続けても苦にならない仕事も人それぞれです。
もし今の仕事が向いてないと感じているなら
以下の記事も参考にしてみてください
「残業する方がえらい!」という風潮の会社が合ってない可能性もある
毎日2時間以上の残業が続く会社がおかしいと感じているなら、会社全体に「残業する方が偉い」という風潮があるのかもしれません。
また、以下のように間接的に仕事に関しての時間を拘束してくる会社もあります。
こういった会社を「おかしい!」と感じるのであれば、それは会社の社風が合ってないのかもしれません。
※「社風」とは会社の風土や体質、職場の雰囲気やノリのこと
残業が多いことがおかしい・辛いと感じている人が集まる会社は、残業時間の削減・仕事の効率化・プライベート時間の確保に前向きな会社もあるので、社風の違いは仕事を選ぶ上では重要かもしれません。
社風が合わないことでストレスを感じてる人は
以下の記事も参考にしてみてくださいね!
残業が辛い・おかしいと感じるのであれば甘えではないので辞めてもいい
以上のように、毎日2時間・月45時間という法律が守られている残業時間であっても、人によってはおかいし・辛いと感じるのは当たり前のことです。
ただ、残業時間が多いことが直接的な原因ではなく、辛いと感じるのにはより根本的な原因がある点は知っておくべきでしょう。
そうすることで、転職活動をする際には「好きな仕事でも多少の残業は我慢できる」と考え方が柔軟になるので、選択肢が広がるはずです。
いずれにせよ、残業が辛いと感じて辞めたいのであれば、何かしら今の仕事に問題があるので、転職を考えてみる価値はあります。
また、仕事を辞めたいと思ったり辛いと感じるのは決して甘えでも逃げでもないので、この機会に転職して自分に合った仕事や会社を見つけ出すきっかけにしてみてください。
仕事が辛いから辞めるのは甘えではないので
以下の記事も参考にしてみてくださいね
毎日残業が辛いなら転職活動を始めておこう
毎日の残業が辛い・おかしいと悩んでいるなら、転職活動を始めておくべきでしょう。
ただ、毎日残業の状態が続いている人は転職活動にあてる時間が取れない…という悩みもあると思います。