ようこそ、スコシテン~光の書~へ。
これは君の心に希望の道筋を示す、私が8年間かけてこのサイトで培ってきた全キャリア知識をぶつける集大成のようなものだ。
この「光の書」では、具体的な行動ステップを示したい。
しかし、大抵の人間は「こうすればいい」と知っても行動できない。
別に行動しなくても死にはしないからだ。
人間は必要性がなければ変わらないし、変われない。この惰性を受け入れて、克服することこそが大事だ
なので、まず自分を変えるために「闇の書」で「己の中に眠る真の自分」と出会ってほしい。
なお、ここで出てくる話は「君が正しく行動できれば待っている希望の未来」であって、考えなしに盲信しても上手くいく保証はないということは、予め断っておきたい。
だがしかし、スコシテン深部のこのページまでたどり着いたということは、君には既に「そこにたどり着けるほどの経験と判断力」が備わっているはずだ。
ぜひ、光の書で紹介する知恵を有効活用し「自分だけのキャリア」を見い出すきっかけにしてほしい。
転職の成功に能力はさほど関係ない
多くの人が勘違いしがちだが、転職の成功に能力はさほど関係ないということを知っておく必要がある。
というのも、このメディアに強く惹かれる読者は「仕事では能力こそが大事」という価値観が強い傾向にあるからだ。
もちろん、能力があることは転職を成功させる…果ては転職先で長く続けたり評価されるために重要な要素だが、単に「転職先から内定をもらう」「年収アップする」という観点では、重要でないことも多い。
なぜか?
それは採用する企業側も入社前に「この人に本当に能力があるのか?」なんて見抜けないことが多いからだ。
だいたい、考えてもみてくれ。
どこの組織にも「なんでこの人仕事できないのに管理職なんだろ?」という人がいる。
そういう人はたまたま入社できただけ」「年功序列なので勤務年数だけで出世できた」というだけで、能力はほとんど関係ない。
なぜそういうことが起きるかというと会社は一度雇った従業員を解雇するのは極めて難しいからだ。
なので、よほど問題ある人物でない限り、辞めさせることはできない。
ま、悪い言い方をすれば「能力のないヤツでも、面接アピールが上手かったり、採用側に見抜く能力がなければ、高年収の職場に運良く入れちまう」ということがあるのが、転職活動の実態だ。
この仕組みを理解して「面接対策をしまくって高年収の企業に入ろう」と志すのもいいし「年収はほどほどでいいから条件がいい会社を選ぼう」とするのもいいだろう。
逆に言えば「自分は能力がないから…」「アピールできる実績が欠けているから…」という理由で踏みとどまっているのはもったいないということだ。
要はどんな手を使ってでも、優良企業や年収の高い職場に入ってしまえば、あとはこっちのものなのだ。
もちろん、入った後に続くかどうかは自分次第でもあるし、入ってみて「求人情報や企業サイトと比べて会社環境が全然違った…」という事態も起こりえる。
ま、そこは自分自身の価値観やストレス耐性、転職したい会社で求められる役割や期待値によっても異なるので、入社する前にしっかり調べたり企業側と調整やすり合わせすることが重要だ。
転職活動で学歴は気にするだけ無駄
経歴については、学歴が高いほうが「まあ頭良さそうだしだいたいなんでもやってくれるだろう」とちょっとだけ有利になったり、特定の大学出身者の多い企業なら面接時の世間話程度にはなる…ってぐらいだ。
それよりも、間違いなく実績や経験のほうが何万倍も重要だ。
極論、東大や京大卒で社会人になってからは冴えない経歴の人よりも、高卒でも現場仕事で修羅場くぐってる人のほうが中途採用では有利になりやすい。
なので「経歴があるからいける」と慢心するでもなく、逆に「経歴がないから」と卑下するわけでもなく「経歴以外の要素で有利にアピールする」と考えることが大事だ。
年収が上がるのは「年収の高い会社に就いたから」以上の理由はない
転職を考えるにあたって、大半の人の関心は「年収=給料の額」だろう。
これも能力ではなく、実際には「その業界や会社で働いているか?」だけで決まる部分も多い。
逆に言えば、働いてる業界や会社が悪いと、いくら優秀でも評価されない。
転職に興味を持ったことがあるなら聞いたことがあるだろうが、これが「市場価値」ってやつだ。
市場価値ってのは、自分がどんな能力や性格であれ「この業界のこのスキルがあって、この職業・役職ならだいたいこれぐらいの年収レンジ」って理解でいればいい。
より具体度を高めるなら「マネジメントができるITエンジニアなら年収700万~1000万」「IT業界で3年以上法人営業経験があれば年収500万は見込める」といった感じだ。
この市場価値は、業界で求められてる人材像やビジネストレンドでも変化しやすい。なので、転職サイトや転職エージェントで定期的に「自分が転職したら期待できる年収レンジは?」を確認しておくことが重要だ。
もし、市場価値を調べていく過程で「年収が上がりそうにない」と判断したら「今の会社でもうちょっと頑張ってみよう」と前向きになれるかもしれないし、逆に「他の会社だとこんなにもらえるの?」と思うなら転職活動を進めて年収アップが現実的か判断すればいい。
あるいは「今の職種やスキルのままだと転職しても年収が変わらない…」と思ったら、スキルアップして異業種への転職をするなど、キャリアアップのために必要な条件も明確になる。
そうすることで、よくありがちな「役に立つかどうかもわからない資格を取るために無駄な時間を費やす」とか「夢を追ってプログラミングスクールに通うもスキルが身につかず就職先もブラックだった」みたいな失敗は避けられる。
転職しても年収が上がるかどうかは、結局のところ、あなたの経歴やスキル、そしてそれが転職市場で求められているかどうか次第で決まるので、一概に「転職すれば必ず年収が上がる」とは断言はできない。
しかし、こうやって順番に「本当に年収が上がるのか?」「年収を上げるためには何が必要なのか?」を考えるだけでも「市場価値の高い人材」には近づける。要は「色んな業界や会社がお金を払ってでも求めるスキルや経験を逆算して身につけろ」ってわけだ。これが本当にキャリアを意識するということだ。
優良企業ほど他所で育った人材を引き抜くことにご執心
誰も言わない真実だが、大手企業な優良企業ほど他所で育った人材を引き抜いて採用しようとしている。
大手企業は採用予算も潤沢だし、わざわざ自社で人材を育てるよりも他所で育った人材をスカウトしたほうが効率がいい。
だが、それを表立っていうと「他所の会社から人材を引き抜くモラルの低いことをしていやがる」と非難されるから、誰も本音を話さないだけだ。
ま、これは別に大手企業に限った話ではなく、採用予算がある企業ならどこにでも共通する話だ。
とにかく、どこの企業も人を育てる余裕がないのである。
なので「給料が割に合わない企業で不満を抱えてる人材」「クソ無茶ぶりに耐えてブラックな環境で育った人材」というは、下手をすれば新卒採用組よりも喉から手が出るほど欲しい人材なのだ。
「稼げる仕事=楽」という残酷な現実
不都合すぎて誰も語らない現実だが、実は稼げる仕事ほど楽なことも多い。
ここで言う楽とは「長時間あくせく働いても給料は平均以下。頑張っても雀の涙ほどしか上がらない」みたいなクソブラックな環境ではなく「転職活動を戦略的に行ったり、現場経験やスキル・知識があれば座ってるだけでも平均以上の給料が出る」という意味合いだ。
実際、私自身、フリーター時代にクソな現場仕事に耐えてきた経験や、フリーランスとして理不尽な会社からアルバイトした方がマシな額でとんでもないレベルの要求をされた…みたいな経験を重ねてきている。
その経験があると、大手企業との仕事は「は?そんなに楽なの?」「そんなことに時間かけるとかぬるすぎない?」みたいに感じることも多い。
ま、要はそれまで給料不相応なレベルで苦労してきたヤツは、転職すれば仕事も楽に感じるし給料もめちゃくちゃ上がるってことだな。
私自身、めちゃくちゃ年収が上がった時期もあるが、マジで驚くほどに「え?こんな簡単なことでこんなにもらえるの?」というのが感想だった。だが振り返ってみると、かなり難しくて価値の高いことをしていたらしく、今では勝手に相談や仕事が寄ってくるようにまでなってしまっている。
「うさんくさい…そんな簡単に稼げる方法ってなんだよ…教えろよ」
そう思われている読者もいるだろうから、補足しておきたい。
まさしく、その「楽に簡単に稼げる方法や仕事」を探すことこそが、真に転職で成功する秘訣なのである。
第一に断っておきたいが「私にとっては息するように簡単にできることが高い価値で評価される仕事」を見つけたからできた話であって、必ずしもで「誰でも同じように稼げる」「誰でもできる」ってわけでない。
つまり「自分にしかできないこと」「自分なら無意識レベルで簡単にできること」「それが高く評価される職業や会社」が重なる部分を見つけるのが「高収入で仕事も楽になる」ってことだ。
「これ、当たり前すぎて誰でもできるだろ」って思ってることが、実はめちゃくちゃ価値のある仕事だったりする。
間違ってもネットで「これが楽な仕事だ!」と紹介されたものを盲信するのではなく「自分にとってはこれなら楽だろう」というのを見つけるのが、真に「向いてる仕事」「適性を活かせる仕事」なのである。
高年収=まともな人が多い
これも残酷で目を背けたい現実だろうが、高年収の仕事ほど周りにもまともな人物が多くなる。
少なからず「上に媚びるだけが能で下に威張り散らかすだけしかない上司」「いるだけで周りをイラつかせて生産性を下げるヤツ」みたいなのは、しっかりと上が察知して職場から緩やかにいなくなるよう手配してくれたりする確率が高くなる。
それに高年収ということはそれだけ頭が良い人や人格者が集まるわけだから「話が早い」「くだらない人間関係に煩わされることが少ない」という状況にはなりやすい。
それだけ、年収の高い職場では問題のある人物が淘汰される確率が高いってわけだ。
ただ、これに関してはあくまで「そういう傾向になりやすい」ってだけで、ゼロにできるわけでないとことも知っておいて欲しい。
たとえば、私の周りであった話なら「上場前後で社内の状況整理が追いついてなくてギスギスしてた」「プレイヤーとしては優秀な人が上司となってクラッシャー化してた」といった事例もあるので、油断は禁物だ。
また、価値観が合わない会社に無理に入ると「仕事のやり方についていけない」といった、転職直後のトラブルも起こりやすい。
いずれにせよ、転職することで「新しい人間関係を構築する必要がある」「対人関係の構築をミスると動きにくくなる」というリスクは消せないので、これは予め知っておくといいだろう。
逆にここだけ知っておけば、転職失敗のリスクを大幅に下げられるので、ぜひとも頭の片隅にでも記憶しておいてほしい。
転職エージェントを使い倒せ!
大半の人が「転職活動って具体的にどうすればいいの?」と悩んでいることだろう。
転職が上手くいくかどうかは「どれだけ良質な情報を集められるか?」にかかっている。
良質な情報を集めるには主に2パターンあって「転職サイトで求人を探す」「転職エージェントでプロのサポートを得て進める」の2つだ。
転職エージェントってのは、登録後にプロの担当者とやりとりして転職活動を進めていく形態の転職サービスのことだ。
ここでいう「担当者」は、役職や肩書きが「営業」なこともあれば「コンサルタント」なこともあるし「キャリアアドバイザー」なこともあり、会社によってまちまちだ。
また、サービスによっては「エージェント」と呼ばれてなくても、担当者を経由することもあるし、別会社のヘッドハンターからスカウトが届くなど、かなりややこしい。なので、気になるなら下記の記事を読んで欲しい。
だが、共通するのは
転職サイト:自分で応募して直接採用企業とやりとりする
転職エージェント:登録後にプロの担当者と面談してやることを決める
ということだ。
今の主流はほぼ「転職エージェントでプロのサポートを得て進める」だと思ってもらってもいい。
これには、
- 企業側が採用の手間をかけたくないのでエージェント側の推薦でしか面接したくない
- エージェント側の担当者とコミュニケーションできる人材なら最低限地雷は弾ける
など、実際には求職者側よりも採用企業側のメリットが大きいことが要因となっている。
企業側にも「効率よく自社に合った人材を選別してほしい」「採用にかける時間がない」「誰を雇うべきか判断できない」などの思惑があるのだ。
こういった事情もあり、エージェントでプロのサポートを得ないと転職を成功させるのが難しくなってしまっているのが現状だ。
エージェントの顧客は企業側であって求職者側ではない
勘の良い読者なら既にお気づきだろうが「エージェントの得意客は採用企業側であって、求職者側ではない」という事実を念頭に置いて、エージェントを使う意識が不可欠だ。
さらに言うなら「エージェントにとって求職者側は売り物」という意識を持たなければならない。
これはエージェント側は転職が決まる度に手数料がもらえるからであり、担当者の成績やノルマにも影響するからだ。
この辺の事情をよく理解した上で駆け引きする意識こそ重要だ。
ま、正直言えば、最悪「私が転職しなければあなたは無駄な時間と労力を費やします。転職するかどうかはあなたのサポート手腕にかかってます」という意識でいれば、実際に有利なのは求職者側の方だから、何も恐れることはない。
エージェントを経由→最低限コミュニケーションできることの証明
「エージェントにとって求職者側は売り物」と聞くとネガティブな印象も抱くことかもしれないが、何も悪いことばかりではない。
エージェントに文句を言ってるヤツは「エージェントが自分を全肯定してくれて何でもやってくれる便利なサービス」だと勘違いしている「お客様気質」なヤツばかりで、そういうヤツほど上手く使いこなせていない。
エージェントを経由して転職活動を進めるには最低限のコミュニケーション能力が不可欠だ。
たとえば「時間通りに面談に参加する(どうしてもスケジュールが合わないなら再度調整を打診する)」「自分の要望を相手に伝える」「応募したくない求人はハッキリ断る」といったスキルは、社会人としては基本だが、案外、怠りがちな人も多い。
エージェント担当者の目線からしても「レスポンスが早い」「コミュニケーションがスムーズ」といった人材は評価が上がり、相手側企業への推薦もしやすくなる。
それすらしないで「受け身=登録した後は何もしない」という利用者が多いので、こうした「エージェントを通すことのメリット」を最大限活かせるだけで、他より圧倒的に有利になる。
考えてもみろ?
転職サイト経由で応募してきた「書類情報だけしかわからない人材」よりも、エージェント経由で人材会社のプロの目利きを合格した人材の方が、企業にとっては信頼しやすいに決まっている。
エージェントの担当者は毎日何十人もの求職者を対応している。
なので「明らかに転職する気がない人」や「コミュニケーションがしにくい人」は、対応が後回しにされやすい。
ま、要はエージェントから優遇してもらうためにあちらの都合の良い人物を演じて、優良求人を真っ先に紹介してもらえるようしたり、企業への推薦時の評価も底上げするって寸法よ。
無能なエージェントは容赦なく切って良い
だからと言って、エージェントに従順な犬のごとく尻尾振ってるだけではダメだ。
残念なことに、驚くほどに無能…というよりも無能通り越して「なんでこんな人が人材業で顧客対応してるの?」レベルのクソ担当者もいる。
私が聞いたことある例で言えば「聞いてもない話でマウント取ってくる」「営業電話がしつこい」といった形だ。
とくに経歴が浅かったり年収帯が300万~と転職市場でも高給が見込めないと、担当者の経験も浅く失礼なヤツを引いてしまう可能性も大きくなる。
正直言って、こういう地雷担当者を引くと「「なんでプライベートの時間割いてまで相談してるのに、不快な思いしないといけないんだ?」とイライラする気持ちはよくわかる。
だがそういう時ほど冷静になってほしい。
というのも、初回面談でわかりやすいほどに地雷臭漂わせるような担当者、自ら「能力がありません」と自白するようなものだ。言い換えると「私は信頼できません」「自分の都合しか考えてません」と言ってるようなもので、その時点で「相談する価値なし」と言ってるようなものである。
ま、そういう対応をしてくるヤツは、ただ無能な未熟者か、上からノルマ課されているなど、どちらにしてもネガティブな事情がある。
そういうヤツは、他の求職者からも「お前みたいなヤツに相談したくない」と思われている。
なので賢い相談者ほど黙って切っていくので思うように成果が出せず、余裕がなくなり失礼な対応をしだす…というのは、エージェント関わらず対人営業ではよくある話だ。
私は無能が嫌いなので、あまりに話が通じない相手や失礼な相手には思わず「クレーム入れてやろうか?」と感情的になることもある。だが冷静に考えると「なぜ、他社の失礼な人間の教育せにゃならんのだ?」とやるメリットが皆無なので、即切って切り替えたほうがスムーズだろう。
なにせ、転職エージェント系のサービスは腐るほどあるのだから、求職者の方が選択肢の面では有利だ。
失礼な担当者通すぐらいなら、さくっと他のエージェントに切り替えたほうが何倍もスムーズに決まっている。
相手が威圧的に迫ってきても「他のエージェント使うんで結構です」と断れると知っておくだけで、エージェントに流されて無駄な時間を費やすリスクを大幅に下げられるだろう。
さらに得するズルすぎる知恵
仕事なんてものは、所詮は「奪い取り合うだけのゲーム」でしかない。
上司は自分が何もしなくても動いてくれる部下を求めるし、経営者はお金をかけずに生産してくれる人材を欲する。
無知で純粋な新卒生に「うちの会社を辞めると困るのは君だよ?」と圧力かけて従わせるのは、企業にとって都合がいいからに過ぎない。
しかし、こうした「常識」を疑い「自分だけのこの世を生き抜く術」を得た者ほど、自由なキャリアを実現できるようになる。それが社会の仕組みってヤツだ。
君が労力割いても報われなかったり、上司に威圧されて都合よく使われてきた恨み辛みは、何らかの形で晴らされるべきだ。
…何も「復讐」だけが手段ではない。
法律や国は驚くほどに「労働者側に有利な制度」を設けている。
だが、普段「誰かが事務処理して税金を差し引かれた給料をもらうだけ」という生活になれている労働者は、そんなことにも気づかないで「働けば給料がもらえる」としか思っていない。
何が言いたいかというと「給料以外にも自分のキャリアを有利にするためにお金をもらう方法」があるということだ。
失業手当
仕事を辞めることを考えるなら真っ先に知っておきたいのが「失業手当傷病手当金」だ。「雇用保険」とも言う。
失業保険は、仕事を辞めた後も給料の何割かが国からもらえるという制度だ。
条件にもよるが、12ヶ月以上勤務していたら条件を満たすことが多いので、知っておくだけ得だ。
もらえる金額の目安だが、月給30万なら1日5,000から最大で7,065円が半年間もらえる計算となる。
ただし、条件を満たしている必要があったり、給付額も年齢や給与額など複雑なルールで決められているので、実際にいくらもらえるかは自分の条件によって異なる点には注意だ。
事前にハロワークに相談して失業保険が受け取れるかどうか確認しておこう。
戦略的に転職するなら、一度辞めて半年間ほど無職期間で失業保険を受け取りながら余裕を持って求人探しをすると、経済的にも余裕ができるのでオススメだ。
賞与(ボーナス)
「仕事を辞めるタイミングはいつがいい?」という悩みを聞くが、一つの基準が「賞与を受け取った後」となるだろう。
というのも、多くの労働者の給料は賞与込みで決まっているからだ。
たとえば、月給が低く感じていても賞与で100万以上もらえるなら、それだけで年収額は高くなる。
▼賞与がもらえる時期
- 夏季賞与:6月下旬から7月下旬にかけて支給されることが多い
- 冬季賞与:12月中旬に支給されることが多い
▼賞与額の平均値
- 年間平均支給額:約106万円~107万円程度
- 夏季・冬季の平均支給額:それぞれ約50万円前後
「もらえるもんだけもらって辞める」という意味では、賞与をもらった後に辞めるのが一番賢い選択肢だろう。
逆に「賞与期間になってもうちはボーナスが出ない」「うちの会社はボーナスが少ない」と気づいて転職意志が固まる機会にもなるので、精神的に耐えられるのであれば、賞与がもらえるまで待つのが賢い選択肢だ。
先ほどの失業保険と合わせても、人によっては100万円~200万円ももらえる金額が変わってくるので、計画的に辞めるメリットは大きい。
傷病手当金
傷害手当金とは、業務外の病気やケガで働くことができなくなった場合に、健康保険から支給される給付金のことです。
ここで言う病気やケガには「うつ病」も含むので、
- 会社のハラスメントで精神が参っている
- 社内の人間関係が嫌で辞めたい
- 毎朝、会社に行きたくないと思うようになった
などの症状がある人ほど、退職時に金銭面で有利になる可能性が高い。
先ほどの「失業手当」と合わせると、辞めた後も数百万円の手当金を得ることができるので、当面の生活面の不安は消すことができる。
会社のせいで辞めざるを得なくなって精神面でも社会復帰が難しくなったら、それだけで国から保証をもらえるのが労働者の特権ってことだ。
ただ、こうした制度をフル活用するのは社労士や弁護士並の知識と経験がないとほぼ不可能。自分一人で会社側とやり合っても先延ばしされたり、強引に言いくるめられることのほうが多い。
なので専門業者に相談して「本当に自分でも手当金がもらえるかどうか?」「取れるとしたどれぐらいの額か?」といった判断をしてもらったほうが、悩む時間も少なくなり、今の会社で苦しむ期間も短くなる。
スコシテンがオススメしたい業者は「社会保険給付金アシスト」というサービスだ。
「社会保険給付金アシスト」を提供する「株式会社スムリエ」は退職代行も運営しており、会社を辞めたい人や会社に潰されかけている人に対してのサービス経験に強い業者だ。
私自身、この会社とやりとりをしているが対応も良く、事業内容も一貫しているのでサポート力・信頼性は高いと判断して紹介している。
とくにうつ病診断を検討するほどまでに追い込まれている場合、冷静に判断する能力や見知らぬ相手に事務仕事を任せるような気力も低下していることが多いと思う。
そういう時ほど、面倒な手続きや気が重い会社や役所とのやりとりを丸投げしてしまって、自分は休養に努めるのは立派な選択肢の一つだ。
とくに給付金周りは、制度が複雑で調べる時間も、検討する時間も長くなりやすいので、自分が納得できるまでプロに相談して聞いたほうが何倍も手っ取り早い。
スコシテンのミッションは「従業員を苦しめる企業を失くす」だ。
君が今、退職を検討するほどまでに追い詰められているなら、勇気を絞って企業に立ち向かう必要がある。
ぜひとも「社会保険給付金アシスト」を上手く活用して、自らの人生を取り戻して欲しい。
まとめ
ここまでの流れをまとめよう。
前半では目を背けたくなる不都合な真実を紹介してきた。
「転職の成功に能力はさほど関係ない。能力や経歴ではなく”どこで働くか?”で年収額が決まる」
「優良企業ほど他所で育った人材を引き抜くことにご熱心」
「稼げる仕事ほど意外と楽だし周りもまともな人が多い」
後半では具体的に退職・転職するならまず知っておきたい知恵を紹介した。
▼転職エージェントを利用する
- 求人情報を得るには転職サイトと転職エージェントの2タイプがある
- 転職エージェントを利用するのが主流
- ただしエージェントにとって「求職者=売り物」なので盲信は禁物
- 求職者は他エージェントを利用するなどアドバンテージがあるので有利。ビビる必要はない
▼退職に際して知っておかないと損する知恵
- 失業手当がもらえる
- 賞与をもらってから辞めた方がいい
- うつ寸前まで追い込まれてるなら傷病手当金がもらえる可能性も
具体的には何からすればいいの?
今回紹介した話をまとめると、多くの人は以下の流れで転職活動を進めるのが、最も得するしリスクも抑えられるだろう。
- 在職中から転職活動を始めておき自分の市場価値を知る
- 年収アップや待遇改善が見込めそうなら退職計画を立てる
- 退職の計画に失業手当や賞与受け取りを組み込んでおく
- 内定がもらえるように面接対策や職務経歴書の添削をコツコツ進めておく
- どうしても不安なら失業手当は諦めて在職中に内定をもらって辞めてすぐ転職
これはあくまで余裕があって「今の仕事を辞めるほどではないが、もっと良い条件で働けるなら…」という前提となる。
逆にそうでない「今すぐ辞めないと精神的にまずい」「仕事を辞めてでも休んで回復したほうがいい」人なら、以下のような流れになるだろう。
- 「社会保険給付金アシスト」に相談して各種助成金がどれぐらい受け取れそうか知る
- 退職手続きを代行してもらう
- 精神面が回復次第、転職活動を行う
私自身、理不尽な上司にメンタルを追い込まれたからこそわかるが「正常な判断ができないぐらい追い込まれているなら、全部投げ捨ててでも離れて休むべき」だ。
なぜなら、バカのやり方に合わせると自分まで能力が低下し、回復するのに時間がかかるからだ。
そうして時間が経った後に気づくのが「なんであんなクソな会社や上司のために頑張ってたんだ?」という後悔のみである。
しかも、雇用保険に加入していて1年以上経過しているなら、法律や国の制度で保証されている権利なので、ためらわずに利用するべきである。
スコシテンのミッションは「従業員を苦しめる企業を失くす ~本当の自分を取り戻す~」だ。
従業員を潰すクソな企業からは、できる限り人が離れて「NO」というサインを無言で示すのが、我々のような力なき者にできるせめてもの抵抗である。
退職は逃げではない。
君の人生の貴重な時間や気力を奪うクソな会社に反逆するための武器だ。
―――さあ、本当の自分を取り戻すための闘いを始めよう。
スコシテンの推しエージェント
「転職エージェントはどこがいい?」そう悩む読者も多いことだろう。
求人数だけで選ぶなら「リクルートエージェント」や「doda」などの大手を選べば間違いない。
しかし、大手エージェントには以下のような弱点がある。
- 担当者の当たり外れが激しい
- サポートが事務的
- 経歴によって紹介される求人が限定される
情報量の多さや知名度は魅力的だが、エージェント本来の強みである「担当者のサポート力や交渉力」には不安が残る。
また、大手エージェントは「経歴があって紹介先に手軽に売れる人材が登録するの待つ」という、いわば「受け身」のスタンスなことが多い。
つまり、元から経歴があって市場価値も高い人材なら登録するだけで有能な担当者がついて恩恵を得られるが、そうでない平均的な人材は「適当に求人だけ紹介されて営業メールや電話がくるだけ」で終わりになりやすい。
また「どうすれば経歴が足りない人材にもチャンスが生み出せるか?」「経歴が足りないならどういったスキルを身につければいいか?」のサポートには期待できない。
加えて、大手エージェントは分業化されているので「担当者が求人情報でしか紹介先企業のことを知らない」ということも日常茶飯事で、実態に即したリアルな情報を得られないという弱点もある。
こうしたデメリットは
- 実態に即した情報が得られないので転職が運ゲーになる
(書類選考・面接通過率が下がる、転職後に合わない企業にリスクが上がるため) - 今までの経歴と似たような求人ばかり紹介されるのでキャリアの可能性が広がらない
- サポートが不十分なので転職のモチベーションが下がる
など、転職意欲を低下させたり、中途半端な転職になって後々苦労するリスクともなりやすい。
こうした「転職エージェントのリアル」を踏まえた上で、スコシテンでは本当にオススメできる転職エージェントを厳選し続けた。
私はできる限り多くの読者が、転職活動を通して自身のキャリアを良くするために行動したり、思考や気持ちを整理できるようにしてほしいと願っているからだ。
その結果、8年に渡る運営経験より導き出されたのが、これから紹介する転職エージェントたちだ。
LHH転職エージェント
まず第一にオススメしたい最推しエージェントが「LHH転職エージェント」だ。
▼LHH転職エージェントをオススメする理由
- 外資系運営で担当者の能力が高め
- 求人は「量より質」で自分に合ったものを厳選
- どんな職種・業種でも幅広く対応
LHH転職エージェントが最推しな理由は「担当者の能力の高さと求人の質」にある。
国内大手エージェントを使ったことがある人ならわかると思うが「とりあえず求人の数だけ紹介しておけばいい」「書類応募も数撃ちゃ当たる戦法」というスタンスが基本だ。
要は「うちには大量の求人情報があるからお前らで選べ」「応募したい求人があるなら対応してやる」という感じで、担当者のモチベーションが低かったり、事務的な対応しかせず仲介としての能力に疑問が残ることもかなり多い。
一方で、LHH転職エージェントは担当者が求職者・企業双方の対応を行っているため、自分の要望に合わせた求人を厳選してくれる提案力であったり、求人応募前後に企業相手にフォローしてくれる調整・交渉力が非常に高い。
当サイトからLHH転職エージェントを利用した方には「面接前に面接官についての前情報を教えてもらえたことが内定の決め手となった」といった声をいただいている。
このように、外資系ならではのきめ細かな対応力によって、求人のマッチ度から内定をもらえる確率率まで上がるので、効率も良いし転職後の満足度も高い。
一度、使ってみるだけでも「他とは違う」「これは本物だ」とわかるぐらい、LHH転職エージェントは真の意味で「エージェント(代理人・仲介者)」として相談する価値の高いサービス内容なので、その目で確かめてほしい。
君のキャリアを変える、頼もしいパートナーになってくれること間違いなしだ。
WorX(ワークス)
次に紹介したいのが「WorX(ワークス)」だ。
▼WorX(ワークス)をオススメする理由
- スキルを身につけることで未経験の異業種へ転職できる
- 適職診断を受けられるので向いてる仕事を見つけられる
- スキル習得は自宅でオンライ教材を見るだけでOK
- リモート対応のIT/WEB職の紹介が多く自由な働き方がしやすい
WorXは他のエージェントと違って、スキル習得までサポート範囲に含めることで、今までのエージェントでは難しかった「他の職業や業界への転職」を可能としている点が最大の強みだ。
これにより「接客業の経歴しかないので、エージェントを使っても似たような求人しか紹介されない…」といった人でも、スキルを身につけることでキャリアを大きく変えることができる。
まさに”人生逆転のためのスキル習得”だ。
そうでなくても「なんとなく今の職業のままでは将来が不安…」「もっと自分に合った仕事に就きたい」という風に考えてるなら、適職診断を受けた上で向いてる仕事や身につけるスキルも教えてもらえるので、相談してみる価値ありだ。
メイテックネクスト
理系出身者・技術職からの転職サポートに圧倒的に強いのが「メイテックネクスト」だ。
というのも、多くのエージェントは営業部門の強い会社で技術への理解が弱めの傾向にある。
なので「こういう専門知識や技術を活かしたい」「転職後のこういう技術を身につけられる仕事をしたい」と要望を出しても見当違いの求人紹介ばかりされる…というのはよく聞く例だ。
その点、メイテックネクストは運営会社であるメイテックが製造メーカー向けに人材派遣を行っている老舗企業なので、製造に関する知見やリアルな情報、紹介先会社とのコネも最強レベルと言ってもいい。
担当者も製造現場からの出身者が多く「話がわかる人」が多いので、理系出身のキャリアを歩んでいる人や製造系の技術職の人なら、使ってみる価値は大きいだろう。
第二新卒エージェントneo
「新卒入社3年以内に辞めたい…」
「短期での離職経験があって普通の転職エージェントを使うのは不安…」
そう悩んでるなら「第二新卒エージェントneo」もオススメだ。
第二新卒とは新卒採用後3年以内に辞めた人のことを指す。
この第二新卒に該当する人はもちろん、20代の経歴に自信がない人全般がサポート対象となる。
▼第二新卒エージェントneoと他エージェントの違い
- キャリアで挫折した人にも担当者の理解がある
- カウンセリングに時間をかけてメンタルケアした上で転職活動に臨む
- 書類作成から面接対策までマンツーマンでサポート
- 内定まで数週間で決まる場合も
ま、要は他エージェントは「社会経験があって自己判断できる人」を前提にしているのに対し、第二新卒エージェントneoは「社会経験が浅く自己判断が苦手でプロがサポートしたほうが内定確立が高まりやすい人」を対象としている。
この層は、通常のエージェントからすれば「対応に時間がかかるのに高年収の転職が期待できない」と間引きされやすい。
それを20代向けのエージェントが拾ってサービス内容を充実させている…という構図だ。
この層は正直に言えば「エージェントを経由してちゃんとした方法で書類作成から面接対策をやれば、能力とか関係なく”若い”という理由だけで受かる」ことが大半だ。
なので「エージェントのアドバイス通りにやる」だけで簡単に正社員になれる。
それぐらい若いというだけで有利なのだ。
「ひとまず正社員になりたい」「ブラックじゃなくて給料が平均ぐらいならどこでもいい」という温度感なら、まずは第二新卒エージェントneoに相談してみるといいだろう。