この記事では、当サイトが今まで集めてきた情報や転職希望者の悩みを踏まえた上で「転職活動の進め方」を解説していきます。
目次
転職活動で失敗してしまう原因を知っておこう
まずは、転職活動で失敗しないためにも「転職活動で失敗してしまう原因」を抑えておきましょう。
転職活動中につまずいてしまう人の多くは、以下のような特徴があります。
- 自分の経歴・能力がどの職種・業種で通用するか把握してない
- 受かる見込みのない企業に応募し続けている
- 面接でしっかりとした受け答えが出来ていない
いずれも「事前の情報不足」が原因で起こることです。
転職活動の予備知識がない人は「まずは求人サイトに登録してから探す」と考えがちですが、それだけでは受かるはずもない求人に応募し続けて精神的に消耗したり、逆により良い条件で入社出来るかもしれないチャンスを逃すことになりかねません。
また、転職活動が上手く行かずに精神的に不安になったり、自信を失くしてしまい、メンタル面で弱ってしまうリスクもあります。
そうなると、転職活動を続けていく気力もなくなり、上手く行くものも上手く行かなくなります。
このように「転職で失敗してしまうリスク」を避けるためにも、まずはしっかり事前に情報を集めておきましょう。
転職活動を進める前に意識しておきたいこと
転職活動を成功させるためには、しっかりと自分に合った正しい情報を集めることが必要不可欠になってきます。
そのためには、以下のことを意識してみてください。
- 現状の自分の能力・経歴・人材としての需要を正しく認識する
- 業界や企業の事情を踏まえ、求人などから的確に情報を受けとること
- 自分に与えられた選択肢や転職活動の流れを知って、成功イメージを作ること
- 面接で求められている受け答えが出来るように考えを整理すること
転職活動が難航してしまう最大の原因としては「自分のことをよくわかっていない」ことが理由にあげられます。
自分の人材としての価値を知っていなければ、いくらネットで優良な転職情報を読んでも、それが自分にとって参考になるものかどうかも判断できません。
また、求人情報をしっかり閲覧し、実際に入社した後のイメージが出来なければ、職務経歴書でのアピールや面接での受け答えも、上手く行きません。
そのためには、求人情報からすべてを判断せずに、業界・企業全体の情報、あるいは転職エージェントの担当者の話などを聞いて、冷静に転職先の情報を仕入れる必要があります。
失敗しない転職活動の具体的なステップとは?
ここからは具体的に「失敗しないための転職活動」について、具体的なステップをご紹介していきます。
1.今の職場の不満や問題点を洗い出す
転職活動に興味のある方は、今の職場に大なり小なり不満があるはずです。
たとえば、以下のようなネガティブな理由。
- 職場の人間関係に疲れた
- 今の仕事が向いていないと感じている
- 給料や待遇に不満がある
- 会社に将来性を感じない
しかしながら、こういったネガティブな退職理由を転職活動の面接や動機にそのまま使ってしまうと、高確率で採用されません。
ですので、しっかりと今の仕事に対する不満と向き合い、原因や問題点を洗い出す必要が出てきます。
たとえば、上記の不満は以下のような疑問点も出てきます。
- 人間関係が原因だとして、自分の人付き合いの方法に問題はないか?
- 本当に今の仕事が向いてないのか?やりがいを見出す努力はしたか?
- 自分に給料や待遇を望めるほどの経歴はあるのか?業界比較で自社の状況はどうか?
- 本当に会社に将来性はないのか?事業計画や決算報告などは確認したか?
冷静に考えて行動すれば、今の職場で不満を解消できることもありますし、転職しても前職と同じ不満を抱えることもあるかもしれません。
それは個人個人の状況によって判断が異なってくるので、まずは自分自身の抱えている問題としっかり向き合うことが大事になってきます。
いずれにせよ、前職を辞めたいと思った理由は必ず聞かれるはずですので、目を背けずに認識しておく必要があることを覚えておきましょう。
2.自分の経歴を振り返る
転職活動を成功させるためには「履歴書」と「職務経歴書」を仕上げるために、今までの自分の経歴を振り返り整理する必要があります。
履歴書や職務経歴書は、転職エージェントとの面談を重ねて添削しながら、面接先に合わせて調整する必要が出てきます。
つまり、最初の段階で完璧に仕上げる必要はないのです。
もし、転職活動を始める前に履歴書・職務経歴書が仕上がらないで悩んでいる段階の方は、履歴書・職務経歴書の書き方を知る意味でも、早めに転職エージェントを利用しておくといいでしょう。
3.転職エージェントや転職サイトに登録しておく
現在の人材業界の事情を踏まえると、転職エージェントは必ず活用しておいた方が良いでしょう。
転職エージェントは無料で利用でき、以下のようなメリットが受けられます。
- 転職に関する相談から日程調整まで、担当者が行ってくれる
- 求人紹介から紹介先企業の情報提供まで行ってくれる
- 内定後の引継ぎなどもサポート
転職エージェントの仕組みの詳細は、以下の記事をご参考ください。
転職希望者や人材不足の増加に伴い、国内では多数の転職エージェントが登場しております。
それぞれのエージェントごとに、運営体制や求人傾向が異なりますので、出来れば多数のエージェントを併用しておくことを推奨します。
どのエージェントを使えばいいかお悩みの方は、以下の記事などをご参考ください。
また、求人情報を効率的に収集する意図で、転職サイトを併用しておくこともオススメします。
転職エージェントと転職サイトは範囲が被っている部分もありますが、転職サイトには以下のような特徴があります。
- 経歴に合わせてスカウト・オファーメールが自動で届く
- エージェントと比べて、届く求人量が多い
- 独自の機能を搭載しているサイトが多め(適性診断・年収査定など)
- ただし、担当者の判断で意外な提案求人を受けられる可能性は減る
「質より量」という意味では転職サイトはかなり効率的な反面、自分に合った求人選びという点ではやや精度が落ちます。
また、求人情報を精査する能力がないと、膨大な量の紹介求人を持て余すことになりがちなので、出来る限りエージェントと併用しておくといいでしょう。
4.求人情報から給料の相場や業界動向を把握しておく
転職エージェントや転職サイトを使い始めたら、しばらくは求人情報とにらめっこすることになるかと思います。
その際、とくに以下の情報をしっかりと確認しておくといいでしょう。
- 年収相場
- 待遇条件の傾向
- 業界で必要とされているスキルや資格
自分の経歴で採用される見込みのある求人条件や職種・業種を理解しておけば、わざわざ採用見込みのない求人に応募し続けて落とされることも減ります。
5.転職先の希望条件を絞っていく
求人情報を集めた上で傾向を把握したら、今度は希望条件をしっかりと決めていきましょう。
具体的には、以下の希望条件はいずれかの部分で妥協する要素が出てくるはずです。
- 希望年収
- 勤務時間・待遇
- 職種・業種
- 勤務地(出張の頻度や海外勤務の有無)
- 会社の規模や業務内容
- 将来性(役職・ポジション・得られるスキルなど)
- 社風・社内の人間関係
どの条件もこだわりたいところですが、転職はタイミングで決まることもあるので、良いと思った求人があったら、すぐに応募しておくことを心がけましょう。
6.面接は模擬練習や実戦で訓練していく
転職で重要となる面接ですが、多くの場合は模擬練習後、実戦を重ねて反省と改善を積み重ねていくこととなります。
つまり、最初の面接で内定をもらうことはまれだと言うことです。
転職活動時の面接に必要とされる要素は、主に以下の通り。
- 基礎的なビジネスマナー
- 事前情報集め(面接担当者の傾向、人事状況、採用意図など)
- 面接担当者ごとの受け答えの用意(所属部署、人事、経営者に合わせて対策)
- 志望動機や採用後のビジョンなど、決め手となる受け答えの用意
転職での採用確立を上げるためには、事前準備をした上で面接先に合わせた受け答えが必要とされるため、ぶっつけ本番で挑むことは悪手です。
7.内定後の行動も慎重に
転職活動では、内定をもらった後も慎重に立ち回っておいて、損はありません。
とくに、転職前後のトラブル防止のため、以下の点には気をつけておきたいです。
- 数社から内定をもらった上で転職先を検討してもOK
- 先方から不自然に急かされても毅然と対応
- 自社・内定先・エージェント間での日程の調整を怠らないこと
- 現職退職前の引き継ぎは怠らずに(社内の状況にも寄る)
在職中に転職活動される方は、引継ぎ関連のトラブルが想定されますので、事前にしっかりとやるべきことを把握しておくとよいでしょう。
8.転職後の準備や予習もしておくとベスト
内定先が決まったら、転職後の準備や予習もしておくとベストでしょう。
具体的には、以下の項目は事前に抑えておいて損はないはずです。
- 転職先での業務内容を事前に把握しておく
- 業界内で必須の知識やスキルを予習しておく
- 転職先の人事や上司の根回ししておく(メールでの挨拶や確認など)
転職先では、即戦力としての動きを期待されることが想定されます。
そのためには、事前に予習や情報収集をしておくに、越したことはありません。
中には、転職後に合わなくて早期退職してしまい、そのまま転職を繰り返してしまう人も一定数存在します。
そういった憂き目に合わないためにも、事前にしっかり準備を行っておき、転職後にスピーディーに次の職場に馴染めるようにしておきましょう。