「仕事がつらい…誰か助けて…」
「仕事が忙しいのに誰も手伝ってくれない…」
「仕事がわからないのに誰も教えてくれない…」
そう悩んでいませんか?
筆者自身、他人に助けを求めたり頼ることが苦手だったので、その気持ちはよくわかります。
とは言え、仕事では他人に助けてもらわなければいけない場面も多く、苦手だからといって対策しないわけにはいきません。
というわけで、当記事では「仕事で助けてもらえない理由や原因」について、解説していきます。
仕事で助けてもらえない人の特徴は?
どうして、仕事では誰も助けてくれないのでしょうか?
考えられる理由や原因を私自身の経験から推測しておきましたので、ぜひともご参考ください。
一人でなんでもやろうとする・出来てしまうから
仕事で誰も助けてくれない理由としては「一人でなんでもやろうとしているから」でしょう。
一人でなんでもかんでもこなそうとして抱え込む人は、傍から見れば「あいつは一人で出来る奴」だと思われて、助けてやろうとは思われません。
むしろ、一人で出来ないドジっ子や落ちこぼれの方が、しっかり助けてもらえることが多いです。
学生時代の勉強で考えてみてください。
成績優秀な学生は「教えることなどない」と教師から見向きもされませんが、テストで点数が悪くて点数を上げようと努力している生徒の方が、教師からしっかり教えてもらえます。
それと同じことで「一人で出来ることの限界」を知っている人間は、自然に助けてもらう方法を学生時代に習得してしまうのです。
しかし、なまじ学生時代に勉強できて点数取れる人間は、教師や周りから教わらずとも「一人で出来てしまう」わけです。
そのまま社会人になって、とくに挫折経験もせずに「一人で出来てしまう状態」が続くと、誰からも助けてもらう経験がないまま成長していくことになります。
たとえるなら、学生時代にワンマンプレイでスポーツで勝利してた天才プレイヤーが、プロチームに所属してチームプレイの重要さに気づかずに、伸び悩むようなものです。
弱みや悩みを素直にさらけ出さないから
仕事で誰も助けてくれない理由としては「素直に弱みや悩みをさらけ出さない」からでしょう。
「自分は完璧超人だ」と他人に思わせたい人もいるでしょうが、それでは「あの人でも出来ないことがある」とは思われないので、周りからすれば「まさか助けの手がいる」とは思うはずもないのです。
筆者も仕事では、ある程度はこちらの抱えている悩みや課題(=弱み)をある程度は伝えるようにしております。
相手側がそこに理解があればこちらの事情を汲んでくれますし、そうなると話もかなりスムーズに進むようになります。
仕事で「相手は自分と同じ環境にいて、同じぐらい仕事が出来る」と考えがちですが、そんなわけがありません。
相手に時間的余裕があるか否か、あるいはそもそも助けるほどの与力があるかすら、わからないのです。
それは相手も同じ状態だと言えます。
そういう意味でも、早いうちに自分の弱みや悩みを仕事相手と共有しておくことが、助けてもらうための秘訣だと言えるでしょう。
人に素直に尋ねたり助けを求めないから
そもそも、人に助けてもらえない人は「自分から助けを求めたり尋ねたりしていない」はずです。
とくに仕事においては、一からしっかり教えてくれる人がいればラッキー、教えてくれる人がいないまま放置なんてよくあることです。
また、仕事で助けてもらえない人の特徴としては「聞くタイミングが悪い」「尋ね方が下手」「自分でやってみる前から助けを乞う」「わかるまでしつこく聞かない」など、助けてもらうための覚悟や意志も足りていません。
筆者も基本的には「よっぽどのことがない限り他人は助けない」という主義ですが、それは安易に他人を助けて依存されたくない・時間を割きたくないという理由があるからです。
それも恩を売っておけば後々得になり得る相手ならともかく、どうでもいい人間など助ける理由がありません。
ただ、相手が決死の覚悟で頼んできたり、利害が合うと判断すれば「話だけは聞いておこう」と思う程度の余裕はあります。
仕事で言えば「自分でアレコレ試して聞いてくる成長性がある人」「伸び悩んでいて助けを求めてくる人」であれば、助けを求められれば出来る範囲で力添えしますが、そうでなければ助ける理由も意味もありません。
しょせん、利害と打算で動いているだけの仕事の人間関係なのですから、伸び代もない人間を助ける道理などないのです。
他人に期待し過ぎ・依存し過ぎだから
「誰も助けてくれない」と悩んでいる人は、他人に期待し過ぎ・依存し過ぎかもしれません。
なぜなら、他人に過度に期待や依存しないのであれば「助けて欲しい」と思った時には、すでに行動しているはずだからです。
心の中でどこか「自分を助けてくれるヒーローが現れる」「依存できる相手が欲しい」と思っているほど「誰かに助けて欲しい」と考えてしまいます。
ですが、それはただの”甘え”でしかなく、結局のところは「自分自身でなんとか出来る力」がなければ、誰からも助けてもらえません。
もしも「見返りを求めない無償の救いの手」があるのだと思ったら、それはあまりに甘い考えだと言わざるを得ないでしょう。
助け合わない職場を辞めたい場合はどうする?
上記のように、私自身がフリーランスという立場もあって原則としては「そう簡単には他人は助けない」という考えの人間ですので、安易に他人を助けない理由はご理解いただけたかと思います。
ただ、組織で働く以上は「互いに助け合わないとか、それ集団で働く意味なくね?」という感じなので、人から助けてもらえる工夫は重要です。
所属や立場で求められる能力や役割が変わってくるので、私も仮に属人であれば助ける時は助けます…が、あまりに「助ける側」になる機会が多すぎて割を食い過ぎているので、フリーランスをやっているのです。
それはさておき、あまりに仕事で助けが得られないで辛い目にあっている方は、職場自体に問題がある可能性があります。
ですので、自分自身の勤務態度を責めすぎずに、職場環境自体を見直しておくことも大事でしょう。
個人プレイ主義の職場
助け合わない職場の場合、以下のような社風や企業かもしれません。
- ノルマ主義のバリバリの営業系の会社
- 個人の能力・成果重視の外資系企業
- 創業したばかりの手探り状態のベンチャー企業
- クリエイティブ系・エンジニア・IT系の職人気質の強い人の集まる職場
上記のような企業は、個人の裁量幅から業務範囲が広い傾向にあり、自立性を求められる傾向にあります。
また、クリエイティブ系やエンジニア系などの技術職に関しても「見て学べ」「自分で学べ」という気質の人が多く、場合によっては助け合う文化がないかもしれません。
すべての企業がそうとは言えませんが、業務内容が定型化している大手企業や一般職と比べれば、相対的に助け合わない社風が目立つ職場が目立つはずです。
余裕がなくて教え合う・助け合うことが出来ない職場
個人的に一番クソオブクソだと思っているのが、教育する余裕もないのに新人を採用して無責任に放置してすぐに辞めさせるような会社です。
教育方針は会社によりけりでしょうが、それでも新入社員や中途採用者は初日から放置したまま、途中の経過すら確認しないような会社は「なぜ、教育する余裕もないのに採用した?」という感じで、助け合わない以前の問題です。
よく「即戦力級の人材が欲しい!」とは言いますが、よっぽど察しが良くて機転の利く人材で、なおかつ前職と共通項が多い会社でもなければ、即戦力になるのは無理という話です。
酷い場合には「そんなことも出来ないの?」「なぜわからない?」という感じで、新人を潰してくる企業もあります。
そういった職場は長く働くだけブラックな環境に染まってしまいかねませんので、辞めることを前向きに考えておくのも手でしょう。
仕事で助けてもらえないで悩んでいる人にアドバイス
ここからは筆者の経験も交え、仕事で助けてもらえないで悩んでいる人に具体的なアドバイスをお伝えしていきます。
結論から言うと、以下の3点を意識しておくといいでしょう。
- 会社や他人に助けてもらえることを前提の仕事の仕方をしない
- 無理に他人の仕事を抱え込まない
- 何も言わなくても他人に助けてもらえることに期待しない
この3点を意識しておくことで、仕事で誰にも助けてもらえない人でも心がグッと楽になるはずです。
それぞれ、詳しく解説していきます。
会社や他人に助けてもらえることを前提の仕事の仕方をしない
仕事で誰にも助けてもらえないと悩んでいる人は、そもそも「誰かに助けてもらわないとならないような仕事の仕方」をしているのかもしれません。
具体的には以下のような状況が考えられます。
- 常に大量の仕事を抱えていて1人で処理しきれない
- なんでも1人で背負い込んでしまい気づいた時には他人に頼れない
- 上記の状態に会社や周りの社員が気づいてくれない
- 誰かが動かないと仕事の状況が変わらない状態になっている
とくに最後に「誰かが動かないと状況が変わらない」という状態ですと、どれだけ今の仕事がなんとかこなせていても、苦しい状況は変わりません。
たとえば、今の職場で明らかに人手不足で周りを助ける余裕がないのであれば、人事部にかけあって人手を増やさなければ問題は解決しません。
仕事に関わらず、物事の色んな場面で強いストレスとなるのが「誰かが動いてくれないければ状況が変わらない」というもので、他人に助けてもらえないで辛い思いをしている根本的な原因になっているのかもしれません。
この際、「助けて欲しいという願望」ではなく「この仕事の振り方なら間違いなく助けてくれる」というレベルで、頼む人や内容を伝えなければ、助けてもらえない状態が続くことになります。
無理に他人の仕事を抱え込まない
無理に他人の仕事を抱え込まないことも、仕事で誰にも助けてもらえないで辛い思いをせずに済むための処世術のひとつです。
そもそも、他人に何かを頼まれたり、あるいは自分から提案して引き受ける場合、それが果たして自分がやるべき仕事かどうか検討した上で、引き受けないで断る勇気も時には大切です。
筆者自身も様々な提案をして他人の仕事を肩代わりすることもありますが、完全に他人任せにするような人間から振られた場合や、リターンが見込めない場合は真面目にやらないようにしています。
なぜなら、リターンに期待して良かれと思って他人の仕事を抱え込むと、自分が犠牲になってしまって疲れてしまうからです。
それも、人事評価の裁量権を持っている相手からの仕事であれば評価につながる可能性があるのでともかく、そうでない場合は都合よくコキ使われるだけで、感謝すらされないどころか、なぜかその仕事がしっかり出来なかった場合は文句を言われてしまうことだってあります。
そうなると、仕事で他人を助けても嫌な思いをするばかりか、自分の仕事のモチベーションも低下してしまい、結果として自分は得をせず、仕事を手伝った他人だけが得をする形になります。
一般的に「自発的に動いて新しい仕事をこなせる」というのは優秀な証拠ではありますが、その性質が自分を追い詰めてしまうこともあります。
そういった点も踏まえながら、自分がやるべき仕事をしっかり見極め、他人の仕事を無理に抱え込まないことも意識しておくといいでしょう。
何も言わずに他人に助けてもらえることに期待しない
仕事で他人に助けてもらえない時、素直にしてもらいたいことをそれが出来る人に伝えることが大事なのは、すでにご紹介した通りです。
ある程度人生経験を積むとわかってきますが、他人は言わなければ動いてくれません。
逆に言えば、しっかり頼めば動いてくれる人は意外に多いのです。
ですが、他人に物を頼む際、誰でも「この仕事を人に頼むのは気が重い…」と感じてしまい、相手が自発的に動くのを待ってしまい、
その結果、イライラする人は少なくありません。
また、仕事で自発的に動ける人は「なんで他の人は気づいてくれないんだ?」と思って、相手が言わなくても助けてくれることに期待している部分もあると思います。
筆者もそのタイプの人間ですが、仕事においては相手がYESと言ってくれるレベルまでこと細かに物を頼まなければ手伝ってもらえないと学び、自分が何も言わないで状況が変わることはないと悟りました。
実際問題、自分の仕事を誰かに手伝ってもらう場合、9割ぐらいは自分から動かなければどうにかならないため、他人に期待して待つだけ無駄です。
また、中には「頼んでも手伝ってくれない」「条件や報酬を用意しなければ動いてくれない」「仕事を頼んでも、その時の気分や感情でやってくれない」など、人によってどれぐらい手伝ってくれるかも様々ですし、何よりも自分と同じように仕事してくれるとは限らず、そこでイライラしてしまうことだってあります。
ですので、他人に仕事を頼む際は、相手に助けてもらえることに期待せずに「最悪の場合は自分でどうにかする!」という覚悟で頼んだ方が感情的にならずに済むはずでしょう。
仕事で助けてもらえないなら転職も考えておく
もし仕事で助けてもらえないとお悩みでしたら、転職を考えておくのもありでしょう。
とくに助け合わないのが当たり前の職場ですと「勝手に育った奴だけ残ってくれればいい」という方針で、人材使い捨てが横行している可能性もあります。
ですので「本当に今の会社で働き続けてもいいのか?」を確かめる意味でも早期に転職活動しておくといいでしょう。
20代なら就職支援サービスがオススメ
仕事で助けてもらえないと悩んでいるなら、20代向けの就職支援サービスで転職相談をしてみるといいかもしれません。
20代向けの就職支援サービスについては、以下の記事でも詳しくまとめております。
転職エージェントを活用しておくのも鉄則
仕事で助けてもらえない場合、転職エージェントに相談しておくのも手です。
ただし、転職エージェントの場合はビジネス色が強くなるため、ある程度は自分からアレコレ聞く積極性が大事になってきます。
また、転職エージェントの担当者自体、ある程度は損得勘定で動いてくる以上は、無条件に助けてくれるわけではありません。
ですので、期待し過ぎず、自分に合わせて転職エージェントや就職支援サービスを使い分け、助けてくれる職場を見つけ出しましょう。