私の悩みは「頭の回転が遅いこと」です。
頭の回転が遅いと、仕事で怒られたり、気まずくなることも多くなります。
周りの仕事のスピードについていけない…。
上の指示を一度で理解できずに何度も言わせてしまう…。
トラブルに柔軟に対応できない…。
新しい仕事を覚えられない…。
などなど。
そんな私でも、様々な方法や考え方を試して、今は無理なく働いています。
その時の経験をもとに「頭の回転が遅い人でも無理なく稼げる職業」を厳選して紹介していきましょうじゃあないか。
頭の回転が遅い人の特徴 ~欠点と強み~
向いてる仕事の紹介の前に、まずは頭の回転が遅い人の特徴について紹介していきます。
頭の回転が遅い人の欠点
- 理解に時間がかかる
- 即断即決が苦手
- コミュニケーションが鈍くなることがある
- 複数のタスクを同時に処理するのが苦手
- スピードを求められる仕事にストレスを感じる
ついつい他人と比べてしまったり、合わない仕事を無理に続けていると、こうした欠点が気になってしまうもの。

この仕事向いてないのかなぁ…
仕事が上手くいってないとネガティブな考えになり、こんな風に悩みがち。
しかし、自分の欠点に気づけるというのは実は優秀な証拠。
なぜなら、欠点を克服することで人は成長できるものだからです。
世の中には、自分の欠点にすら気づけず、他人の文句ばかりの人が圧倒的多数。
そういう人は、流されるままに与えられた仕事をこなすだけで、不満たらたらで人生を終えるだけ。
しかし「今の仕事、本当に向いてるのかな?」「もっと合った天職があるのでは?」と考えられる人は違う。
より良い働き方を見つけ出し、自分だけの人生を創り上げることができます。
そのためには欠点ではなく「自分の中の隠れた強み」を自覚する必要があります。
頭の回転が遅い人の強み
- じっくりと深く考える力
時間をかけて物事を理解し、表面的ではなく本質を見抜く力があります - 慎重さ
性急な判断を避け、リスクを減らす行動が取れるため、ミスが少ないです - 粘り強さ
時間をかけて物事を完成させる集中力があり、困難なタスクにも対応できます - 細部への配慮
丁寧で正確な仕事ぶりが、信頼を得る基盤となります - 着実に成長する力
時間はかかっても、一度学んだことをしっかり身につけ、次に活かすことが得意です。
こうした強みを活かすことができれば、
- 仕事が苦でなくなり楽しく感じる
- 活躍でき一目置かれ評価も上がる
- 収入が増えて余裕もできる
- 気の合う仕事仲間が増え人間関係も良好に
など「幸福のスパイラル」とでも言うべき状態になります。

なんかうさんくさいかも…
「そんなの信じられない!」と疑う人もいるでしょうが、仕事も人生もがうまくいってる人ほど、こうした”キャリアの真理”にたどり着いています。
そのためには「自分の強み」…つまり「適性」「才能」「可能性」と呼ばれるチカラを発揮できる仕事に就くのが最善の道です。
頭の回転が遅い人に向いてる仕事
「頭の回転が遅い」というのは欠点のように思われがちですが、実はそうではありません。
むしろ、頭の回転が速すぎないからこそ、コツコツ地道な努力ができたり、安定した作業がこなせることだってあります。
ここでは、そんな頭の回転の遅さが強みになる仕事をいくつか紹介していきます。
フィルドセールス(外勤営業)
フィールドセールスとは「外勤営業」のことで典型的な外回りの営業職を指します。
「営業職」と聞くと「なんか嫌…」「大変そう…」と避ける人も多いかもしれません。
しかし、合う人にとっては天職と感じるレベルの面白い仕事なので、選択肢から外すのはもったいない!
フィールドセールスの仕事内容例
- 新規顧客の訪問:見込み客を訪問して、自社の商品やサービスを提案し、契約を目指します。
- 既存顧客のフォロー:取引先を定期的に訪問し、関係を維持しながら追加の提案を行います。
- 商談・交渉:顧客のニーズをヒアリングし、それに合った提案や条件の交渉を行います。
- 市場調査:競合状況や業界の動向を現場で把握し、自社の戦略に活かします。
- 営業活動の報告:訪問結果や顧客の反応をまとめ、上司やチームに共有します。
営業職の目的は「会社の製品を買ってもらうこと」にあります。
買ってもらうために、名刺を配り、新しい会社に訪問し、相手の話を聞き、自社が提供できる製品を売り込む…。
あるいは、飲み会やゴルフで接待して関係を構築することもあります。
要は「会社の製品を買ってもらうためならなんでもあり」なので、そのために知恵を働かす楽しさがフィールドセールスの最大の魅力です。
慣れれば、出張先で遊ぶついでに営業先へ訪問したり、効率よく売れるお客さんだけ見極めてノルマを達成して、空いた時間は出先の車で寝て過ごす…なんてことも可能。
このように「営業」「セールス」と言っても、やり方は会社によって様々。
自分の工夫次第でサクッと成果を出せば、自由度の高い働き方も実現可能。
- じっくり話を聞き、丁寧に対応できる人
- 一つひとつの作業を確実にこなすのが得意な人
- 時間をかけて信頼関係を築くことが好きな人
フィールドセールスは、すぐに結論を出すよりも、相手の話に耳を傾けてじっくり対応する姿勢が求められる場面も多いです。
頭の回転が遅いと感じている人でも、一つひとつの作業を丁寧にこなすことで信頼を得ることができます。
特に、慎重で誠実な対応は、取引先との長期的な関係構築において大きな強みになります。
また、焦らずに自分のペースで取り組むことで、じっくりと成果を上げられる職種でもあります。
大切なのはスピードよりも、確実さと誠実さです。
- 基礎的なビジネススキルが身につく
- 年収が上がりやすい
フィールドセールスでは、ビジネスマナーからコミュニケーションスキル、対客経験やメンタルの強さまで、どんな職場でもやっていける基礎的なビジネススキルが身につきます。
フィールドセールスをやり切る能力と根性さえあれば他の仕事も大半はこなせると言っても過言ではないレベルです。
人生100年時代、どんな会社でも活躍できてキャリアの自由度が上がるフィールドセールスは、若いうちに経験しておく価値は大きいと言えるでしょう。
また、フィールドセールスの仕事の成果は売上などの数字に反映されやすく、成績が良ければ、給料に「インセンティブ(成果報酬)」が上乗せされるため実力次第で稼ぎやすいのも魅力です。
- 地頭の良さが求められる
- ノルマに追われやすい
フィールドセールスの仕事で活躍するためには、地頭の良さが求められます。
会社の製品を売るため戦略的なコミュニケーションや、自社の製品について学習し売り込むトーク力が求められやすいからです。
ただし、賢さだけでなく、愛嬌や人柄、行動力やコミュニケーション能力でもカバーできることも多いです。
また、営業職は数字として成果が可視化されやすい分、ノルマに追われることが多いのも人によってはプレッシャーかもしれません。
なお、営業職を「フィールドセールス」と呼ぶような現代的な会社なら、セールススキルを磨くための社内教育が充実していることも多めです。
昔のように「入社早々、右も左もわからないまま、いきなり新規飛び込み営業させられる」という無茶ぶりも減ってきています。
営業の仕事は会社によってやり方が様々なので、頭の良さに自信がなくても、自分の強みを活かせる働き方ができそうな会社を見つけましょう。
営業職はどの企業にも必要な仕事で幅広く募集が出ています。
ハローワークなどの求人検索で探すなら「フィールドセールス」よりも「営業職」「法人営業」といった職種名で探すと見つかりやすいです。
また、フィールドセールスは仕事内容だけでなく「業界」「会社が扱っている製品やサービス」も選ぶべきポイントになります。
たとえば、車にまったく興味がない人が自動車の部品を作る会社のセールスを担当することになっても、知識の習得に時間がかかって向いてないと感じやすくなります。

自分の興味関心がある業界や会社を選ぶのが重要です
なお、最近のトレンドとしてはIT系商品のフィールドセールスの求人が多めで未経験からでも採用されやすいのでオススメです。
フィールドセールスの中でもとくに「法人営業(BtoB)」は実務経験を求められやすい傾向にあります。
対企業取引でビジネスマナーなどの基礎知識が求められ、取引単価も数百万〜数億円規模と大きなりやすいからです。
しかし、販売・接客経験などのBtoCでの対客経験があれば未経験からでもフィールドセールスへの転職成功事例は多めです。
というのも「物を売る」という共通点があり、基礎的なセールススキルが身についてることが多く、転職後も吸収が早いからです。
製造業
頭の回転が遅くて悩んでる人にオススメNo.1!
それが製造業。
製造業は、自動車メーカーや家電メーカーから、冷凍食品や医薬品の製造まで幅広いです。
働き方も、工場のライン作業はアルバイト、期間工のような契約・派遣社員まで、自分の生活に合わせて働き方を選べる点も魅力。
さらに、正社員の場合、研修がしっかり用意されている会社が多かったり、寮が用意されていて貯金が溜まりやすいなど、福利厚生面もバッチリ。
製造業が頭の回転が遅い人に向いてる最大の理由は「仕事の手順が決まっているから」です。
たとえば、生産ラインでの流れ作業はマニュアル通りに部品を組み立てたり、品質管理なら基準に従って部品をチェックする…といった感じ。
人を相手にする営業職などと違い、その場の機転を利かせる地頭の良さというよりは、マニュアルで決められたことを効率良くミスなくこなす能力が求められます。
実際、製造業界に関わってみるとわかりますが、穏やかな人が多いです。
事務職
事務職は、オフィスでデスクワークをする仕事です。書類を作ったり、データを入力したり、電話を取ったりすることが主な仕事です。事務職の人は会社や組織の運営をサポートします。
「事務職って難しそう」と思うかもしれませんが、実は頭の回転が遅い人にも向いている理由があります。それを説明します。
まず、事務職の仕事は決まった手順やルールに従って進めます。例えば、書類の作成やデータの入力は、決まった方法で行います。これにより、複雑な判断や素早い対応が必要な場面が少なく、ゆっくりと考えながら仕事を進められます。
次に、事務職は基本的なパソコン操作ができれば大丈夫です。特別なスキルや資格がなくても始められる仕事です。多くの会社では、入社後にパソコンの使い方や仕事の進め方を教えてくれるので、未経験者でも安心です。
さらに、事務職は毎日同じような仕事をすることが多いです。例えば、毎日同じ時間にデータを入力したり、決まった手順で書類を作成したりします。これにより、仕事の内容が予測できるので、リズムを作りやすく、自分のペースで働くことができます。
事務職の仕事は、他の人と話す機会もありますが、書類を作ったりデータを入力したりする作業が多いので、落ち着いて仕事に集中できます。
このように、事務職は頭の回転が遅いと感じている人でも取り組みやすい職業です。決まった手順に従い、予測しやすいスケジュールで働くことで、安心して長く働けます。
公務員
公務員と聞くと「頭が良くないとなれない」「難しそう」というイメージが強いですが、そうでもありません。
むしろ、公務員は頭の回転が遅いほうが向いてるぐらいです。
それはなぜか?
3つの理由があります。
- 規則やマニュアルに従う必要がある
- 試験に合格することが就職条件
- 組織内の制度がしっかりしている
公務員の仕事は、規則やマニュアルに従って行います。
そのため、民間企業の営業職やサービス業のようにアドリブ対応を求められることが少ないため、頭の回転が遅い人でもこなせます。
公務員になるためには、試験に合格する必要があります。
その試験も年に1回なので、年単位で計画を持って勉強する根気強さが求められます。
つまり、筆記試験に自信があるなら、面接での受け答えや自己PRの求められる民間企業への就職よりは、頭の回転が遅い人向きです。
また、そもそも「頭の回転が速いか遅いか?」は経験量や知識量で決まるものです。
たとえば、難しい数学の問題は解き方を知ってればすぐに回答できますが、解き方を知らないと回答できません。
つまり、問題の解き方を知っていれば回答が早いので頭の回転が速いように見えるわけです。
その点で、しっかり勉強して知識を身につけておくことで、頭の回転の遅さをカバーしやすいのも公務員が向いてると言える理由です。
さらに、公務員は組織内の人事制度や評価がしっかりしています。
そのため、仮に頭の回転が速くないとできない仕事を振られても数年耐えれば、配置が変わり適性の高い部署に配属される可能性が高いです。
その上で、公務員の魅力である「安定性」「将来性」もあるため、頭の回転が遅い人でも長く続けるには向いてる職種だと言えるでしょう。
コールセンター
コールセンターは、電話でお客とコミュニケーションする仕事です。
よく知られてるのが「カスタマーサポート」と呼ばれる、商品に関する問い合わせ対応を行う業務でしょう。
また、電話で営業を行う「テレアポ(テレセールス)」「インサイドセールス」と呼ばれる職業もあります。
「コールセンターはお客とコミュニケーションしないといけないので、頭の回転が求められそう…」
そう思う方もいるかもしれませんが、実際にはそうでないことも多いです。
コールセンターでのお客対応は「トークスクリプト(台本)」に沿って進めます。
トークスクリプトには、お客からの問い合わせに対する答え方や手順があらかじめ用意されているので、それに従って回答するだけで済みます。
なので、頭の回転が遅いことが悩みの人でも、ビジネスコミュニケーションが可能となるのです。
ただ、コールセンターに就く場合には、3つの注意点があります。
- 派遣社員での雇用が多い
- 給料が低めの傾向
- AI普及で価値の下がる職業の一つ
コールセンターの多くは「アウトソーシング」と呼ばれる業界に属します。
アウトソーシングとは、他の企業がやりたくない業務を他の会社に代行させるビジネスを指します。
悪い言い方をしてしまえば「本社でやる必要がないので他の企業にぶん投げてる」わけです。
その末端の仕事となるのがコールセンターなので、派遣社員という安定性の低い雇用が多かったり、給料が低めの傾向です。
また、近年では音声AIが普及していることから、コールセンター対応もAIが行う流れもでてきており、スキルの価値も低下気味です。
ですので、将来的に長く働くには不向きと言えます。
職人職
職人職は、一つの技術を極めて、長い年月をかけて作品を作る必要があります。
そういう意味で、頭の回転が遅い人でも大成する可能性を秘めています。
具体的には「伝統工芸職人」「画家」などの職業です。
これらの職業では「時間をかけてクオリティを追求する」「自身の表現力や創造性を極めて収入を得る」という資質が求められます。
しかし、こうした職人職になるには、多くの困難が待ち構えてます。
第一に就くまでのハードルが異様に高いという点です。
一般職のように求人応募や面接があるわけではなく、プロの職人に弟子入りして技術を磨く必要があります。しかも、弟子入り期間は収入が保証されない場合もあります。
弟子入りしても、技術が身について一人前になれるかどうかは、師匠との相性や自分のセンスや実力次第でもあり、その道は険しいです。
ただし、近年では伝統工芸職人の後継者不足といった問題もあり人手の需要も大きいため、興味があるなら探してみるのもいいでしょう。
建設業の職人
建設の現場では大工だけでなく、様々な職人たちが携わっています。
以下が、その例です。
- 塗装工
仕事内容:建造物の塗装を行う - とび職人
仕事内容:鳶(とび)職人は、建築工事などの現場にいち早く入り、作業に必要な足場を組んだり、機械を取り付けたりする - 左官
仕事内容:表面仕上げの美しさなどを考慮しながら、漆喰などを使って壁や床を塗る
これらの職業は頭の回転よりも「外仕事をこなす体力」「建造物の丁寧な仕上がり」を求められます。
また、未経験から叩き上げで鍛えられることも多い職業のため「学習能力が高いという意味での頭の回転の速さ」よりは「コツコツ続ける根気」の方が重要です。
介護福祉士
介護福祉士は、福祉分野における国家資格のひとつで、介護業界では唯一の国家資格として非常に人気があります。
特別養護老人ホーム、介護老人保健施設、病院、デイケアセンター、障害福祉サービス事業所など、幅広い施設で活躍できます。
介護福祉士の仕事は、介護が必要なお年寄りや障害者の支援を行うことです。
日本社会の高齢化が進む中、介護福祉士の需要はますます高まっています。
政府も、介護サービスの質を向上させるために、介護福祉士を介護職員の中心的な存在として位置づけています。
「介護福祉士の仕事は難しそう」と感じるかもしれませんが、実は頭の回転が遅い人にも向いている理由があります。それを説明します。
まず、介護福祉士になるためには、国家資格である介護福祉士資格を取得する必要があります。
資格を取得するためには、厚生労働大臣が指定した介護福祉士養成施設(大学、短大、専門学校など)を卒業するか、介護職員として3年間以上勤務して実務者研修を修了する方法があります。
また、福祉系高校を卒業して介護福祉士国家試験に合格する方法もあります。
これらの道を通じて資格を取得することで、就職時にも有利になります。
次に、介護福祉士の仕事は、決まった手順やマニュアルに従って行うことが多いです。
これにより、突発的な判断が求められる場面が少なく、ゆっくりと考えながら仕事を進めることができます。
さらに、介護福祉士は思いやりの心を持って支援することが求められます。
自力で自由に動けない人々に対して、丁寧に対応する姿勢が重視されるため、頭の回転の速さよりも、思いやりや丁寧さが評価されます。
このように、介護福祉士は、頭の回転が遅いと感じている人でも目指しやすい職業です。
決まった手順に従い、思いやりの心を持って働くことで、安心して勤務できます。
ガス点検スタッフ
ガス点検スタッフは、一般家屋や事業所のガス設備や配管を点検し、ガス漏れや異常を事前に発見する仕事です。
「ガス点検スタッフって難しそう」と思うかもしれませんが、実際には頭の回転が遅い人にも向いている仕事です。
その理由を説明します。
まず、ガス点検スタッフの仕事はマニュアル化されています。
決まった手順に従って点検を行うため、複雑な判断や素早い対応が求められることは少ないです。
これにより、ゆっくり考えながら仕事を進められるので、頭の回転が遅いと感じている人にも安心です。
次に、ガス点検スタッフになるためには、ガス供給企業に就職し、基礎的な知識や技術についての研修を受ける必要があります。
研修では、必要な資格も取得します。
「日本ガス機器検査協会」が実施する消費機器調査員の資格などを取得することで、スキルアップも可能です。
これにより、給与などの待遇面で有利になることもあります。
さらに、ガス点検スタッフの仕事は、一定のリズムで進行します。
毎日の業務内容が比較的安定しているため、予測不能なストレスが少なく、自分のペースで働くことができます。
このように、ガス点検スタッフは、頭の回転が遅いと感じている人でも目指しやすい職業です。
マニュアルに沿った仕事であり、研修と資格取得を通じてスキルアップも図れるため、安定した環境で働けます。
ノーコードエンジニア
項目 | 評価 | 一言コメント |
---|---|---|
オススメ度 | ★★★★★ | 未経験から始めやすくIT業界に興味があるならオススメ |
難易度 | ★☆☆☆☆ | 専門知識が不要で自宅でも気軽にスタートできる |
収入目安 | 月60万~80万円 | フリーランスなら月60万以上と高単価 ※Midworks参考 |
働きやすさ | ★★★★★ | 完全リモートワークのIT会社が多くフリーランスも可 |
将来性 | ★★★★★ | 2025年には市場規模1,000億円の予測と需要増加 ※ITR株式会社参考 |
ノーコードエンジニアとは、プログラミング言語を使わずにノーコードツールでWeb制作やアプリ開発を行う職業を指します。
ノーコードツールとは、プログラミング不要で直感的に操作できるツールのことです。
あらかじめ用意された部品(ブロック)を組み合わせながら、Webシステムやアプリを作成していくイメージです。

Minecraftみたいにゲームの中で何かを作っていく作業に近いです
ノーコードエンジニアの仕事内容

ノーコードエンジニアって難しくない?
そう思われる方に実際にノーコードエンジニアがやっている仕事の一例を紹介します。
1.クライアントからのヒアリング
クライアントとは「相談してくる顧客」のことで、ヒアリングとは「聞き取り」のこと。
「どんなWebサイトやアプリが欲しいですか?」とお客さんに聞いて、やりたいことや困っていることを教えてもらいます。
その上で「こういったことができますよ」と提案しながら、ノーコードで作るもののイメージを固めていきます。

会社によっては営業チームが担当することもあります
2.Webサイトやアプリの設計~制作
どんなデザインにするか、どんな機能をつけるかを考えて設計図を作ったり、スケジュールを立てます。
その後、ノーコードツールを使って実際に制作作業開始です。
経験が浅いうちは、ディレクターやマネージャーの人が作った設計図やスケジュールに沿って、部分的に制作を行うことが多めです。
3.ノーコードツールの運用~管理
サイトやアプリは作って終わりではありません。ちゃんと動くようにチェックしたり、その後、運用しながら問題がある度に改修の依頼を受け付けるなど管理も行います。
また、ノーコードツール自体がバージョンアップすることも多いので、大きな変更がないか確認したり、影響範囲を調べて報告することもあります。

作った後の手入れや管理も行うことで
クライアントからの信頼を上げていくのも仕事だぞ
4.Webサイトやアプリのカスタマイズや調整
クライアントから「ここをもっとこうしてほしい」とオーダーが来たら、デザインや機能を修正してさらに使いやすくしたりします。
ノーコードツールの代表例

ノーコードツールと言われてもイメージできない…
そう思われる方に向けて代表的なノーコードツールについて紹介します。
kintone
kintoneは業務データの管理や共有を簡単に行えるプラットフォームです。カスタマイズ性が高く企業の業務改善に役立つツールとして多くの企業に導入されています。
Shopify
Shopifyは誰でも簡単にオンラインストアを構築できるEC(通販サイト)プラットフォームです。テンプレートやプラグインを活用して短期間での制作が可能で、世界中で人気を集めています。
Adalo
Adaloはノーコードでアプリを開発できるプラットフォームです。ドラッグ&ドロップ操作で直感的にアプリを作成できるため、初心者でも扱いやすいのが特徴です。
4.Wix
Wixは簡単にWebサイトを作成できるノーコードツールです。豊富なデザインテンプレートやカスタマイズオプションを提供し、ブログやビジネスサイト、ポートフォリオまで幅広い用途に対応しています。
ノーコードエンジニアに向いてる人の特徴

自分でもノーコードエンジニアになれるかな?
未知の職業に挑むときは誰でも不安なもの。あなたが長く続くかどうか、いくつかの判断項目を用意しました。

一つでも当てはまるなら適性あり!
1.PCやスマホで何かを制作した経験がある
スマホアプリでオリジナルの動画を編集したり、簡単なWebページを作ったことがある人は、ノーコードツールの操作を覚えるのも早いです。
また、ノーコードツールはリアルタイムで制作していくので、デザインやイラストなどの「アイデアを形にする」ことが楽しいと思えるような人も向いてます。
2.Webサイトやアプリを見ていると「こうしたらいいのに」と感じることがある
既存のサービスに対して「もっとこうすれば使いやすいのに」と改善点を自然に考えられる人は、ノーコードエンジニアとして発想力が活かせることが多いです。
3.勉強するより実践してから理解する派
プログラミング言語などの勉強の必要がないので「まず勉強したり知識を身につけてから〜」というよりは「とりあえず試してみてから覚える」という実践派向きです。
ノーコードエンジニアになるメリット

ノーコードエンジニアになっていいことあるの?
仕事では給料以外のやりがいやモチベーションを見つけ出すことも長く続くコツ。事前にメリットを知って、自分だけのやりがいを見つけてみましょう。

やりがいは与えられるものでなく見つけ出すもの!
1.スキル・経歴なしでIT/Web制作に関われる
プログラミングスキルが不要なため、未経験でもIT業界に参入しやすく、専門知識がなくても挑戦できる職種です。
逆に言えば、プログラミングスキルが求められる「プログラマー」「ITエンジニア」は難易度が高いため、未経験から就くのが難しいとも言えます。
2.制作に関わるうちにIT/Webに詳しくなれる
実際にWebサイトやアプリを制作する過程で、IT業界の知識や技術を自然と身につけられるため、働きながらスキルアップが可能です。
3.ノーコードツールを通してキャリアアップできる
ノーコードエンジニアとしての経験を活かし、WebデザイナーやUXデザイナー、ITコンサルタントなど、キャリアの選択肢を広げることができます。
なので「向いてる仕事がわからない…」という人でも、ノーコードエンジニアとして働くうちに自分の適性や進むべき道が発見しやすいです。
ノーコードエンジニアからのキャリアパス

ノーコードエンジニアになった後のキャリアは安泰なの?
収入を上げたり活躍の幅を増やすには「就いた後にどういうキャリアを歩みたいか?」というキャリアパスが重要。
キャリアパスとは、仕事を通して成長していく道筋のこと。あらかじめ「将来、こういう風になりたい」と考えておくだけでも就職や転職が有利に。

一歩先の将来を考えておくことで
転職活動時にも「この人は先を考えている!」と思われて
一目置かれる存在になれますよ
1.フロントエンドエンジニア
ノーコードエンジニアはツール頼みなので、細かいカスタマイズができません。
実際に仕事を行う中で「もっとこうしたい」と考えるうちに自然に「HTML」「CSS」「JavaScript」といったプログラミング言語を触るようになれば、フロントエンドエンジニア相当のスキルが身につきます。
フロントエンドエンジニアとは、WebサイトやWebアプリケーションのユーザーインターフェース(UI)部分を開発するエンジニアのことです。
つまり、私たちが普段Webサイトやアプリを利用する際に、目に触れる部分、操作する部分、つまり「表側」にあたる部分を設計・構築するのがフロントエンドエンジニアの仕事です。 AI Geminiより解説
つまり「最初は簡単なノーコードツールから入って、使っていくうちにプログラミング言語を覚えていく」という進め方ができるわけです。

一からプログラミングを学ぼうとしても
難しすぎて挫折する人も多いです…
2.UXデザイナー
「このWebサービス使いにくい…」
こういった不快なユーザー体験を取り除き、使いやすさや直感的な操作ができる設計を目指すのがUXデザイナーの仕事です。
ノーコードツールはデザイン面での制約も多いため、実務で使っているうちに「もっとこうしたい」と思うことが増えてきます。
そうした際に「どうすればもっと使いやすくなるか?」を考えて試すことができる人は、ノーコードエンジニアからUXデザイナーへの道も開けます。
3.ITコンサルタント
仕事を依頼してくるクライアントの対応をするうちに「こういう依頼が多い」「こういう悩みにはこう対処すればいい」と見えてくることがあります。
そうした際には「ITコンサルタント」の適性が開けます。
ITコンサルタントとはざっくり言うと「企業のITの問題を解決したり、ITツールの導入を支援する人」です。
このクラスになると、年収1000万以上稼ぐ人材もかなり多く、引く手あまたとなります。

事前に将来なれる可能性のある職業を知っておくだけでも
就いた後の意識が変わるので頭の片隅に入れておこう!
ノーコードエンジニアになる際の注意点

事前に悪い面も知って心の準備をしておきたい
どんな仕事にも良い面と悪い面があるもの。大事なのは「悪い部分も受け入れられるか?」「自分がストレスと感じないか?」を見極めること。
以下に紹介することが耐えられそうなら、ノーコードエンジニアは天職になりえるでしょう。
1.就いた後も勉強する必要がある
ノーコードツールは初心者でも扱いやすい分、就いた後も勉強する必要があります。
ただ、何も「プライベートの時間を犠牲にしてまで勉強しろ」と言いたいわけではありません。
ただし勉強が必要だからといって恐れる必要はない
そもそも、IT/WEB業界は変化が早いので「わからないことを調べたり勉強する時間も仕事のうち」という価値観があります。
しっかり自分自身でわからないことを調べたり、先輩や上司に聞くなどの基本ができてれば、身構える必要もないでしょう。
自分が興味関心を持てる分野の仕事を選べば、勉強することもさほど苦ではありませんし「勉強しながら働ける」と考えれば、モチベーションも維持しやすいでしょう。
ノーコードツールは「誰でも簡単に操作できる」分、スキルとしての専門性が高いとは言いにくいため、長い目で見ると技術的価値が上がりにくいというリスクがあります。
2.将来的にスキルの価値が落ちるリスクがある
ノーコードツールは「どこかの会社が作ったツール」であるため、その会社の方針変更に振り回されるリスクが常につきまといます。
たとえば、スマホメーカーが「明日からスマホの操作方法を全部変える!」と言い出したら、それだけで今まで慣れた操作方法が通用しなくなり、生活に困る人が続出するでしょう。
IT業界では、こうしたことが起こります。
心配せずとも働くうちに他のスキルも身につく
なので「特定のノーコードを上手く使える」というスキルや経歴だけでは、将来的な不安が残り続けるのがリスクです。
ただ、上述のようにノーコードではできないことをやろうとするうちに他のスキルが身につくことも多いため、将来のキャリアパスを考えて仕事選びすれば、さほど心配はいらないでしょう。
ノーコードエンジニアになる方法

で、ノーコードエンジニアになるのはどうすればいいの?
もしノーコードエンジニアになりたいと思ったなら、以下の方法を試しましょう。
1.求人検索だと見つからないこと多め
「ノーコードエンジニア」は正式な職種名ではないため、求人検索してもほぼ出てくることはありません。
求人検索時にノーコードツール名を指定しよう
求人で探すとしたら「kintone」「Shopify」などノーコードツールの具体的な名称を指定しましょう。
「具体的なツール名を知っている=そのツールを使ったことがある」ということになります。
なので企業側も経験者だけの募集に絞るために「ノーコード」という文言を使わず、具体的なツール名をしているという背景になります。
2.求人票から会社情報を詳しく見ておく
会社の事業領域にも注目しておきましょう。
「Web制作」「ITコンサルティング」「SaaS導入支援」「ITサービス販売代理店」といった性質の会社なら、ノーコードエンジニアの募集を行っている可能性があります。
会社情報からノーコードエンジニアの採用を行ってるか見極めは困難
ただし、企業分析のスキルがなければ会社情報からノーコードエンジニアの採用があるかどうか見極めるのは難しいため、わからないなら素直に下記の方法を試すのが近道です。
3.リスキリング支援を活用して転職するのが確実
リスキリングとは「学び直し」のことです。
国がWebマーケターのようなIT人材の不足をどうにかするため、企業に助成金を出すなどの取り組みが行われています。
国が助成金出すことで、企業も未経験者向けにサービス提供したり、採用にも積極的になります。

リスキリング支援が国全体で行われてる今なら
未経験者でもノーコードエンジニアになれるチャンス!
WorXを使えばスキル習得から転職まで一直線
オススメしたいのが「WorX(ワークス)」というリスキリング支援業者を利用してスキル習得と転職支援を同時に受けるという方法です。
WorXでは、無料でスキルが習得できたり、就職/転職支援まで行っているので、未経験者でも安心して確実にノーコードエンジニアに転職することができます。

スコシテン独自の情報満載の
WorX解説記事も参考にしてみてください
頭の回転が遅い人が向いてる仕事に就く方法
向いてる仕事を探して知ったとしても、実際に採用されるかどうかは別問題です。
とくにどれだけ適性があっても経歴やスキルが不足していると戦略にならずに不採用が続きます。
また、それ以前に「向いてる仕事を知って満足…」で具体的な行動に移せない人も多いのではないでしょうか?

ギクッ…
私のことかも…
仮にそうだとしても、落ち込む必要はありません。
ここから解説する「向いてる仕事に就くコツ」を知ればどんな人でも今すぐ行動できるようになるからです。
求人内容だけですべてを判断しない
多くの人が求人選びでしがちなミスが「求人内容だけですべてを判断する」ということです。
転職活動に慣れてないと、どうしても「給料」「残業時間」などの”自分側が受けられるメリットばかり”を見て選んでしまいがちです。
これは企業側目線で見ると「で、君は何ができるの?」としか思われないため、かなりの確率で不採用となる危険な考え方です。
適性はあくまで参考程度に
また「こう性格だからこの職業に向いてる!」という短絡的な考え方に陥るのも危険です。
たとえば、今回紹介したような「製造業」であっても、会社規模や製造している製品によって、求められる性格や知識も変わってきます。
また、製造業を営む会社の中にも頭の回転を求められる営業職は存在するため、必ずしもすべての製造業の仕事が頭の回転が遅い人に向いてるとは言い切れません。
なので、あくまで今回紹介した職業の数々も、あくまで「選択肢を知るための一つの手段」程度に考えておきましょう。
頭の回転の速度は知識・経験量で変わる
そもそもの「頭の回転が遅い」という悩み自体、本当に改善すべきかどうかの判断も必要です。
というのも頭の回転の速度は知識・経験量によって変わるものだからです。
たとえば、ビジネスの場で何度もハードな交渉を実戦経験した人とそうでない人では、頭の回転の速さが異なっても当然でしょう。
一方で、営業経験豊富でも法律に疎ければ、弁護士のように瞬時にどの法律に違反しているかを導き出すことはできません。
なので、頭の回転が遅い悩みを克服するには、以下のような方針が考えられます。
- とにかく現場で仕事してみて経験を積む
- 仕事と並行して勉強も行う
- 勉強して就職・転職する
この方針が決まることで、自分が就くべき仕事も明確になってきます。
研修制度の充実した会社なら仕事と同時に勉強もできますし、資格必須の職業なら計画的に勉強してそれから就職を考えればいいことになります。
また、勉強する手間が惜しいなら未経験からでも採用されやすい職種を選んでまずは実戦経験を積む…といった形です。
こういった方針が固まらないうちに適職診断を受けたり、求人をやみくもに漁っているだけでは、正しい仕事の選び方ができなくて当然です。
なので「向いてる仕事」だけではなく「経験やスキルがあって今の自分にできる仕事」「ちょっと頑張ればできるようになるかもしれない仕事」を現実的に見極めましょう。