よく「ニートだけど軍師的な仕事してもいいかな(キリッ」という言葉を聞きますね。
軍師。結構じゃないですか。
なればいいじゃないですか。
しかし、ひとつだけ考えてみましょう。
本当に軍師に向いている人間なら、
どんな汚い手を使ってでも、出世の席を勝ちとりゃいいじゃねーか!
…ちゅー話ですね。
「敵を騙すなら味方から」という言葉もある通り、バイトでも正社員でもいいので、相手を騙して会社の軍師的な立ち位置を奪い取れない人間が、いきなり軍師として抜擢されるのは夢のまた夢です。
もくじ
「軍師」や「参謀」は経験の塊であるという事実
歴史上の「軍師」や「参謀」は、とくに頭のいい・起点の利く独創的なアイデアで活躍した逸話がよく好まれますね。
とくに三国志の諸葛亮や、戦国時代の竹中半兵衛などがそうですね。
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ひとつ言っておきましょう。
あの手の逸話は、ラノベオレTUEEEEEE系の作り話・誇張話だから。
古来より、あの手の「オレtueeee」系のエピソードは、民衆の心を掴んで止まなかったんです。
実際には、後世に名を残す軍師タイプの偉人も、下積み時代の苦労があって、そこを乗り越えて軍師として成り上がったと考えるのが筋です。
最近の「オレTUEEE」「努力より才能」という風潮の創作物からもわかりますが、私たちは才能のある人間の痛快な活躍劇が大好きなんですよね。
創作物ではなくとも、スポーツ選手の活躍もメディアが誇張して、さも努力も苦労もなく天才として突如出てきたように演出しますが、必ずどこかで努力や苦労してきたはずですからね。
軍師・参謀タイプの偉人が、安定して活躍できて今も世の中に名を残したのは、今までの経験の上に、あのような劇的な活躍や戦略があったと見てもいいでしょう。
「セオリー」「基本」「常套手段」といった、ルール通りにできない人間が、ルールの裏をかくなんてことは、難しいはずですからね。
「結果」だけ見るのではなく、過程を想像することこそ、社会人に求められる能力です。
ニートのずる賢さは軍師向き?
とはいえ、ニートには「ずる賢さ」という一点だけ見れば、軍師の資質は秘めていると言えますね。
「働いたら負け」というのは、現代の日本においては実に賢い選択肢です。
親や実家の資産も、資本主義社会においては自分のステータスなのですからね。
そして、資本主義社会は成長しないこともまた、選択肢としてありなのです。
そういった資本主義の本質を理解し、ニートという生き方を選んでいるのであれば、ニートには軍師の資質があると言えるでしょう。
軍師に必要なのは「最小の労力で最大の戦果を出す」という、機転や発想力です。
アルバイトで真面目に努力してしょぼい給料で働くぐらいなら、たしかにニートの方がマシですからね。
もっとも、これは「アルバイトで真面目に努力して働く」という前提が間違っていますけどね。
本当にずる賢いなら「仕事でも楽して働く」と考えるべきです。
そこの前提が間違っているからこそ、ニートは軍師タイプとして成功できないわけです。
まずは、ずる賢さを仕事で活かすことを前向きに考えましょう。
ニートの「功名心のなさ」は軍師向き
また、軍師タイプの偉人の特徴としては「恥がない」「功名心がない」という特徴もありますよね。
汚い戦法を狡猾に提案できる割に、主君や盟友には絶対の信頼を置かれているのは、よくよく考えると面白いですよね。
かの竹中半兵衛は、思いっきり織田信長を騙して、黒田官兵衛の息子の処刑命令を誤魔化した逸話もあります。
それを聞いた信長も「あやつめ、やりおるわ」と笑って許したそうです。
こうして見ると、ニートの「功名心のなさ」「野望の低さ」というのは、実に軍師向きと言えるでしょう。
実際、汚い考えやえげつない戦法を行える社員は、常識的に考えれば上司や部下からも疑われるわけですが、軍師タイプの人間はなぜだか全幅の信頼を寄せられている人物が多いですね。
これも一重に「頭の良さ=ずる賢さ」を自分の出世のためでなく、主君のために使うことができるからと言えるでしょう。
つまり、ニートは企業から信頼される人間になれば、ずる賢さを会社のために存分に発揮できる資質を秘めていると言える訳ですね。
出世することや野望があること、あるいは競争心のある人間が日本社会では評価される傾向があります。
しかし、それも転職の盛んな現代社会では「裏切るリスク」にも変わるので、必ずしもいいこととは言えません。
ニートはむしろ、野望のなさや競争心の低さを活かし、まずは企業の信頼を勝ち取って、ずる賢さを活かせる立場まで上り詰めることで「軍師」的な立ち位置を掴み取ることを意識するべきでしょう。
ニートが「軍師タイプ」の仕事に就くためには?
ニートが軍師タイプの仕事をするためには、まずはコツコツ努力して企業からの信頼を勝ち取らなければ話になりません。
日本の企業では、高学歴の大学生でも管理職・アドバイザークラスの仕事をいきなり任せられることなんてありませんからね。
経験がなければ、スタートラインにすら立てないのです。
軍師的な仕事であれば、知識を仕事にできる「弁護士」「コンサルタント」など、色々な選択肢があります。
ただし、資格の要る弁護士はともかく、コンサルタントも一定以上の業界勤務経歴がなければ、信用されません。逆に実務経験や資格などの信用があれば、口から出まかせ適当なことを言っても、ある程度は信用されます。
まあ、世の中そんなもんなんです。
「何が正しいか」ではなく「誰の言ったことが正しいか」なんです。
どんなに軍師のような奇抜で勝てるアイデアを出しても「ニート」という肩書き一つで、まったく見向きもされなくなるのです。
ですので、とにかく社会経験を積んで、軍師的立ち位置を探していくべきです。
まあ、どんな会社や職場でも知識や発想力豊富な「軍師」的な人間が、上司に意見して重宝されることはよくありますので、とりあえず働いて自分の能力や可能性を試してみるといいですよ。
軍師タイプのニートはプロのアドバイザーからオススメの就職先を紹介してもらおう!
軍師タイプのニートの方は、就職支援サービスなどでプロのアドバイスをしっかり聞いておいておくことをオススメします。
そもそも、就職支援サービスなどで働いているアドバイザー・コンサルタント自体が”軍師”的な仕事ですので、軍師向きのニートなら相性バッチリですからね。
学歴の高さや、頭の良さ、あるいは発想力などが仕事で活かされるのは、社会人として一定の経験を積んだ後からです。
まずは、就職アドバイザーからしっかりとしたアドバイスを受け、現状を正しく把握し、自分の出来ることから挑戦していくべきでしょう。
そのためにも、就職支援サービスを利用して、自分を”軍師”に育ててくれる会社を見つけ出しましょう。