突然ですが、自分、パソコンが使えないんです。
タイピングが遅かったり、基本的な操作すらおぼつかなかったり。
WordとかExcelとか、何のことかさっぱり…。
でも、今の世の中って、だいたいどの仕事もパソコン使うじゃないですか?
なので、パソコンが使えないだけで選べる仕事の幅がめちゃくちゃ狭くなると思うんです。
実際、面接で「パソコンが苦手」って言うだけで、何回も落とされちゃいました。
だいたい、今どき、スマホさえあればなんでもできちゃうから、パソコンなんて要らなくないですか?
それに、パソコンを使う難しい作業は、パソコンが得意なオタクたちに任せておけばいいと思うんです。
だってそうでしょ?
偉い管理職のおっさんたちだって、パソコンのことを「コンピューター」とか言って、人差し指でダラダラ入力してても、高給もらえるんですよ?
だから、私は決めたんです。
絶対にパソコンが使えなくてもOKな仕事に転職してやる!って。
その経験から言えることは「パソコンが使えなくても工夫次第でどうにかなる」ってこと。
考えてもみてください。
今どき、転職活動もスマホ一つでできちゃうんですよ?
パソコンが使えないと何もできないってのは、古くさい考え方です。
そう考える私が徹底的に調べ上げた「パソコンが使えない人でも余裕で転職できる職業」ってのを紹介していこうかな~と思います!
パソコンが使えない人の特徴:なぜパソコンが使えないのか?
当ページに訪れた方は、
「若手の新人がパソコンが使えないで困っている…」
「自分はパソコンが使えないので仕事選びに迷っている…」
といういずれかの立場かと思います。
いずにしても、日常的にパソコンを使うことが当たり前になった時代において「パソコンが使えない」という現象には、相応の背景や理由があるものです。
まずはパソコンが使えない人の
背景や理由を理解していくことで
最適なアプローチ方法を模索しましょう
たとえば、パソコンが使えない人がいたとしても、実際の原因が「そもそもパソコンが使ったことがない」と「パソコンを使えるが社内の動作確認に適応できていない」とでは、対応方法も変わってきます。
あるいは、パソコンが使える・使えない以前に「上司や先輩に聞いて業務習得する意欲が低い」というマインド面の問題もあれば、「わからないことを聞きにくい職場の雰囲気」が原因で新人が伸び悩んでいる場合もあります。
「パソコンが使えない人」が悪いのではなく
会社全体で問題がないかを見極めましょう
特定の世代(ジェネレーションギャップ)
パソコンが使えない人々は特定の世代に多く見られます。これは、デジタル技術の普及と成長期の環境に大きく依存しています。
- スマホ世代の若者:
いわゆる「Z世代(1990年代半ばから2010年代にかけて生まれた世代)」が該当します。パソコンよりスマートフォンに慣れ親しんで育っているため、パソコンがまったく使えない人がいても珍しくないです。 - 大学を出ていない若手:
上記のZ世代の若手でも、学生時代にパソコンを使ってレポート作成など行った経験がない層は、まったくパソコンが使えない可能性が上がります。 - 非デジタルネイティブ世代の中高年層:
デジタル技術の普及前に成人した層です。デジタルネイティブ世代が1990年代から2000年代に生まれた世代を指すため、それ以前に生まれた層が該当します。スマホ使用も積極的でなく、学生時代にIT教育が普及してたわけでもないため、パソコンがまったく使えない可能性があります。
パソコンを日常的に使ってきたかどうかは「世代/家庭環境/学歴」などの属性によって変わるため、中には「今までほとんどパソコンを使わずに生きてきた」という人も少なからず存在します。
あるいは、スマートフォン普及でパソコンを使わずとも便利なITツールの数々を利用できるようになったため「スマートフォンは使えるがパソコンはまったく使えない」という人も増えています。
このような世代間ギャップであったり、歩んできた学歴や経歴、日常的にパソコンを使うような生活環境でったかどうかが、一つの要因であると考えられます。
日常的にPCを使っておらず、ITリテラシーが低い
パソコンを日常的に使っていないため、基本的なITリテラシーやパソコン操作スキルが欠如しています。
業務でよく使うソフトウェアの使用経験がまったくない
職場で一般的に使われるソフトウェア(例えば、ワード処理、スプレッドシート、プレゼンテーションソフト)の操作経験がなく、業務効率化に影響を与えます。
わからないことがあったらすぐ他人に聞き、自分で調べる習慣がない
問題解決のために自分でリサーチする代わりに、すぐに他人に頼る傾向があります。これは自立性や問題解決スキルの低さを示しています。
パソコンが使えない以前に指示やマニュアルがないと何もできない
具体的な指示や手順がないと作業を進めることが難しいという特徴があります。これは、自己主導的な学習や作業進行能力が不足していることを示しています。
なぜPC使えない新卒がIT業界に入社してくるのか?
では、なぜIT業界にパソコンも使えないような子が入社てくるのか、私が人事や社長などから聞いた話を元に、いくつか原因を挙げていきましょう。
根本的な理由から言うと、
人事や社長、あるいは学校・求人会社の採用担当のIT知識がガバガバだから
…という、理由がありますね。
「学校の授業でパソコン使った事あります!」
「毎日スマホいじってブログ書いているのでIT業界に行きたいです!」
「デザインしていたのでITにも適正あります」
…といった動機でも、学校側から「IT業界に適性あり」と、求人応募に来ちゃうみたいです。
そして、悲しいかな。
なぜか、そういったパソコン使えない子が採用されてしまうんです。
これには大人の事情もあって、懇意にしている学校側から送られてきた刺客を一定数雇わないといけない慣習があったり、会社の世間体上一定数新卒を採用する決まりがあったり…
つまり、一定数新卒採用しないといけない縛りで、適性マイナスレベルのパソコン使えないマンも採らざるを得ないんです。
使い物になれば御の字、適性なければすぐ辞める…という、人事・経営者側の思惑もあるんですね。
新卒採用はギャンブルかよ!
アルバイトレベル…ちゅう話ですね。正社員採用なのに…。
まあ、IT業界関係なく、新卒採用ではどこにでもある話だと思います。
パソコンが使えない人の弱みや短所:仕事ができないと思われやすいデメリット
現代の職場では、パソコンを使えることが基本とされています。パソコンが使えない人は、仕事の効率性や専門性の面でデメリットを抱え、職場での評価に影響を及ぼす可能性があります。
多くの頭脳労働の求人条件にマッチしない可能性が高くなる
パソコンスキルが求められる現代の労働市場では、パソコンが使えないことは、多くの頭脳労働の求人条件にマッチしないことを意味します。
実害例:
求人の選択肢が限られる
キャリアアップの機会損失
競争力の低下
他人からの印象:
時代遅れと見なされる
職場での適応力が低い
仕事の幅が狭い
パソコンを使った作業効率が落ちる
デジタルツールの活用が困難なため、作業効率が低下し、他の従業員と比べて生産性が低くなることがあります。
実害例:
作業時間の増加
エラーの発生率が高くなる
デジタルコミュニケーションの遅れ
他人からの印象:
仕事が遅い
ミスが多い
現代の業務に適応できていない
IT/WEB系スキルが身につかずデジタル業務へ対応できない
デジタル技術の進展に伴い、IT/WEB系のスキルが必須となっていますが、パソコンが使えない人はこれらの分野での対応が困難です。
実害例:
IT関連の仕事への参加が困難
デジタルマーケティングなど新しい業務に対応できない
ウェブベースのツールやサービスへの理解不足
他人からの印象:
デジタル時代に適応できていない
新しい技術やトレンドについていけない
専門的な知識が不足している
IT/WEB系人材への受発注や指示が適切に行えない
ITやウェブ系のプロジェクト管理や受発注に関わる際、パソコンが使えないと適切な指示やコミュニケーションが難しくなります。
実害例:
プロジェクトの遅延
誤解やコミュニケーションの不具合
効果的な管理ができない
他人からの印象:
管理能力が不足している
チームワークに欠ける
プロジェクトのリーダーシップが取れない
自分で調べたり解決することができない
パソコンやインターネットの活用が困難なため、自ら情報を収集し、問題を解決する能力に欠けることがあります。
実害例:
問題解決に時間がかかる
他人に依存する傾向
情報収集の効率が悪い
他人からの印象:
自立性が不足している
学習意欲が低い
問題解決能力が低い
パソコンが使えない人に向いてない可能性のある仕事【ストレス多く活躍しにくいと感じる仕事】
パソコンが使えない人にとって、一部の職種はストレスが多く、効率的に活躍することが難しいと感じられます。これらの職種は、高度なデジタルスキルやオンラインコミュニケーション能力が求められるため、パソコンが使えない人々には適さない可能性が高いです。
もし、パソコンが使えない人がこれから紹介するような「向いてない仕事」に就いた場合、以下のように伸び悩んで活躍できない可能性が上がります。
- パソコンの初歩的な使い方を聞かないと仕事が進められないため、余裕のない先輩や上司をイライラさせて険悪になってしまう
- 基礎的なPCスキルがないため、業務の習得に時間がかかる
- 自己学習するにしても、PC使用経験がないため「何がわからないかもわからない」状態が続き、教わることや調べることもできない
- PC作業全般が苦手なことでちょっとした雑用もこなせないで「使えない人」扱いされる可能性が上がる
現代の多くの頭脳労働職が「パソコンが使えることは大前提」での業務体制となっているため、パソコンが使えないことで馴染めない職場が増える可能性は大きいです。
ITリテラシーやWEB技術を求められる職業全般
「リテラシー」とは、読み書き能力やある特定の分野の知識や理解力を指し、「ITリテラシー」とは、コンピューターやインターネットなどの情報技術を活用する能力を指します。
近年、多くの企業ではIT化が進んでいます。それに伴い、IT人材の需要も高まっており、多くの職業ではITリテラシーが求められています。
▼ITリテラシーやWEB技術を求められる職業例
- ソフトウェア開発者:コーディングやシステム設計
- WEBデザイナー:ウェブサイトのデザインと開発
- SIer(System Integrator – システムインテグレーター):
ITシステムの設計、開発、運用、保守を一貫して請け負う企業のこと。実際にシステム開発を行うプログラマー以外の営業担当者なども専門的なIT知識が求められるため、PCが使えないと業務についていけない可能性大。 - SES(System Engineering Services – システムエンジニアリングサービス):
ソフトウェアやシステムの開発、保守、運用など特定の業務において、エンジニアの技術力や専門スキルを提供するサービス。SIer同様、SESの営業担当者なども専門的なIT知識がないと業務についていけない可能性が高い。
ITエンジニアやWEBデザイナーのような「技術職」だけでなく、SIerやSESのような企業全体でIT開発/WEB制作を行っている会社の営業担当者も最低限のPCスキルやITリテラシーを求められる点に注意が必要です。
ITに関係ない職業でも
会社自体がIT系の会社なら
一般職もITリテラシーが求められます
パソコンが使えないことは「ITリテラシーが低い」「ITリテラシーがあってもPCが使えないので実業務に活かせない」ことにも直結するため、ここで紹介したような職業や企業は、向いてない可能性が高いと言えるでしょう。
特定のソフトウェアに業務が依存している職種
IT化が進み、業界水準で共通のPCソフトウェアを使うことが主流となっている職種も、PCが使えない人にとっては業務についていけない可能性が高いです。
▼特定のソフトウェアに業務が依存している職種の例
- 事務職:
大半の企業で主流ソフトである「Microsoft Office(WordやExcel)」の使用スキルが求められるため、業務についていけない可能性がある。 - デジタルマーケター(WEBマーケター):
オンライン広告やSNSの運用、Canvaなどのクリエイティブツール、GoogleAnalyticsなどの解析ツール、Excel/スプレッドシートなどの計算ツールなど、多彩なPCソフトを使用する。 - グラフィックデザイナー:
Adobe Illustrator/Photoshopなど画像編集ソフトの使用を行う。
なぜ向いてないか:
専門的なソフトウェアの操作が必要
デジタル技術の最新トレンドに追随する必要がある
クリエイティブな思考とデジタルスキルの組み合わせ
オンラインコミュニケーションが中心の仕事
カスタマーサポート:オンラインでの顧客対応
インサイドセールス:
カスタマーサクセス:
SNS広報、SNSマーケター:オンラインメディアを活用したPR活動
なぜ向いてないか:
オンラインプラットフォームへのアクセスと操作
電子メールやチャットアプリでのコミュニケーション
オンラインツールを活用した効率的な作業
パソコンが使えない人の特徴【強みや長所】
パソコンが使えない人々には、デジタル技術に依存しない独自の強みや長所があります。これらの特性は、特定の職業や状況で有利に働くことがあり、適切な環境やサポートがあれば、彼らの潜在能力が開花する可能性もあります。
アナログなコミュケーションには強い傾向
パソコンが使えない人は、アナログなコミュニケーション、つまり直接的な対話や手紙などの古典的な手段に長けていることが多いです。
キャリアへの利点:
対面でのコミュニケーション能力
感情的な理解や共感能力
人間関係の構築と維持
他人からの印象:
人間味がある
聞き上手である
信頼性が高い
スマホの扱いに長ける
- Tiktokマーケター
- アプリ開発会社の営業・販売担当
- スマホアプリのカスタマーサポート
肉体労働やインフラ系の仕事に抵抗がないことがある
パソコンを使う仕事に不向きな人は、肉体労働やインフラ系の仕事に対する抵抗が少ない傾向があります。
キャリアへの利点:
肉体的な作業への耐性
実地での作業スキル
非デジタル環境での快適さ
他人からの印象:
実務的である
頑丈で信頼できる
地道な仕事でも頑張る
ITツールに頼らないアナログな業務に耐性がある
デジタルツールに頼らないアナログな業務に対して、パソコンが使えない人は特に耐性があります。
キャリアへの利点:
手作業による精度
長時間の集中作業
伝統的な方法への理解
他人からの印象:
堅実である
忍耐強い
古典的なスキルを重んじる
非効率な職場にもストレスなく適応できる
非効率な職場環境や、デジタル化されていない作業条件にも柔軟に適応できます。
キャリアへの利点:
柔軟な適応力
単純作業の耐性
マニュアルに基づいた作業スタイル
他人からの印象:
我慢強い
耐久性がある
伝統的な作業方法を好む
パソコンが使えない人の目線に立つことができる
パソコンが使えるようになれば伸びる可能性がある(スマホ世代の場合)
スマホ世代のパソコンが使えない人は、適切な指導やトレーニングを受ければ、デジタルスキルを身につけ、大きく成長する可能性があります。
キャリアへの利点:
新しいスキル習得によるキャリア拡大
デジタルツールの活用
現代の職場環境への適応力向上
他人からの印象:
学習能力が高い
進取の気性がある
デジタル化への適応性
パソコンが使えない人に向いてる職業【適性や才能を発揮できる仕事】
パソコンが使えない人々には、デジタル技術に依存しない様々な職業が適しています。これらの仕事は、彼らの特定のスキルや能力を活かし、充実したキャリアを築く機会を提供します。
肉体労働全般
職業例:
建設労働者:物理的な作業に従事
農業従事者:農作業や畜産業務
清掃員:施設の清掃と維持管理
なぜ向いてるか:
パソコン操作が不要
体力を活かした作業
自然な環境での仕事
PCを使うこともあるがオペレーションが統一されている仕事
職業例:
キャッシャー:シンプルなレジ操作
データ入力スタッフ:基本的な入力作業
倉庫管理者:在庫管理の基本操作
なぜ向いてるか:
限定されたPC操作
簡単で反復的な作業
明確な操作手順
アナログな人間関係やコミュケーションが重視される職業
職業例:
接客業:顧客との直接的なコミュニケーション
営業職:対面での商談
カウンセラー:個人対個人の相談業務
なぜ向いてるか:
デジタルスキルより人間関係が重視
直接的な対話のスキル
人間味を重視した接触
手作業や職人技を要する仕事
職業例:
木工職人:木材加工と製品製造
園芸家:植物の栽培と管理
料理人:手作業による料理製作
なぜ向いてるか:
細かな手作業の技術
職人技の習得
創造性と独立性の発揮
自然や動物を相手にする仕事
職業例:
林業従事者:森林の管理と作業
動物園スタッフ:動物の世話と管理
自然保護活動家:自然環境の保全活動
なぜ向いてるか:
自然環境での作業
動物との直接的な関わり
環境保護の意識
製造業での現場作業
職業例:
工場作業員:製品の組立や検査
品質管理スタッフ:品質保証の作業
機械操作員:特定の機械の操作
なぜ向いてるか:
手動操作や機械作業
物理的な作業の熟練
ルーティンワークの習得
パソコンが使えない欠点を補うほどの高度な頭脳労働職
職業例:
研究員:実験や研究
戦略プランナー:企業戦略の策定
法律家:法的なアドバイスと支援
なぜ向いてるか:
高度な専門知識
戦略的思考力
論理的な分析能力
IT化が進んでいない業界や企業
職業例:
伝統工芸業界:手作業による伝統工芸
農業部門:伝統的な農業手法
小規模企業:デジタル化が進んでいない環境
なぜ向いてるか:
デジタル技術に依存しない業務
伝統的な手法の維持
小規模な組織での柔軟な働き方
パソコンが使えないことでキャリアに悩んでいる場合はどうする?
IT関連のスキルアップや資格取得を行う
- ITパスポート:
- コンピューターサービス技能検定:
- パソコン技能検定2種:
- 基本情報技術者試験:IPAが主催する国家資格。
- MOS資格:
社内研修や講義・セミナーの参加を検討する
「新人がPCが使えないで困っている」という読者の場合、社内全体で研修を行ったり、新人に講義・セミナーに参加させるなど、自己学習を促すというのも一つの考え方です。
前述の通り、新人がパソコンが使えない場合、人事側がしっかりとした採用を行えずに現場にしわ寄せが来ている可能性があります。
ですので、社内の他部署も巻き込んで、社内全体で新人を使えるようにするために研修を行えないか検討したり、パソコンが使えない新人にも自己学習してもらう習慣を身につけてもらうよう促すなど、自分自身の負担を和らげる方向性を検討するといいでしょう。
「PCが使えない新人」を
自分だけの問題とせず
会社全体で向き合うことで
大きな貢献が果たせます
プロに相談して本当に向いてる仕事を見極める
以上のように、向いてる仕事に就くためには考えるべきことが大量にあります。
これを何のキャリア知識も、求人情報を見極める能力もないまま行っても、考えもまとまらずに行動できなくて当たり前です。
なので、向いてる仕事を探しているなら、まずは転職サービスでプロに相談してみることを強くオススメします。