突然ですが、自分「マニュアル人間」なんすよ。
何事も、手順通りにやるのが一番安心かつ効率的。
それが信条。
でも、こういう考え方をしてると、
「自分で考えない」
「失敗するのが怖いだけ」
「臨機応変じゃない」
「消極的」
…なんて批判してくるヤツもいるんすよね。
でも、それって負け惜しみだと思うんですよね。
だってそうでしょ?
マニュアルも研修も充実している…
そんなシステマティックな企業で、決められた通りに仕事をこなすのが最強。
逆に、マニュアルもなく「やって覚えろ!」とか言ってくる企業、従業員教育がちゃんとしてない証拠なんすわ。
優良企業ほど、どんな社員でもマニュアルどおりにやらせて「誰がやっても一定の成果が出る」ようにしてるんです。
マニュアル人間にとっては、そういう企業で働いて勝馬に乗ることが、最高のキャリア戦略。
そう考える私が見つけた「マニュアル人間に向いてる至高の職業」を、コッソリ教えて差し上げましょう。
マニュアル人間に向いてる仕事や職業
「向いてる仕事」の定義は様々ですが、
- 適性や才能を発揮できる
- 興味関心が持てる
- 熱中できる
- 今までの経験が活かせる
といった仕事は、長く続いて活躍できる可能性が上がります。
そのためには、まず自分を知っておく必要があります。
周りと比べて自分の欠点を気にすることはありません。
自分の強みや長所を活かせる仕事こそが「本当に向いてる仕事=適職」です。
マニュアル人間は、以下の隠れた才能を秘めています。
▼マニュアル人間が持つ意外な適性
- 形式を遵守する
決められた手順を好む、曖昧な指示や丸投げを嫌う、スケジュールを守る、確立されたことはすぐ処理できる、ルーチンワークが苦にならない、勉強が得意 - 生真面目
責任感がある、倫理観がある、ミスを防ぐためにチェックする、組織の規範に従う、与えられた仕事は卒なくこなす
こういった素質を自覚し意識的に伸ばすことで、キャリアでも活躍できる可能性が高まることでしょう。
以下に、このような適性を発揮したり、開花させることができる職業の数々を紹介していきます。
全体的な傾向として技術習得や資格受験が必要な仕事が多く、完全未経験段階から就職するのは難易度が高めです。ですので、その職業に就くために必要な技術や資格を把握しておき、計画的に勉強してから就職するといいでしょう。
事務職全般
一般事務の仕事は、中小企業でも国際的な企業でも、ほとんどの場所で行われています。魅力的でエキサイティングな仕事ではないかもしれませんが、確実な収入源であることは間違いありません。ほとんどすべての多国籍企業、政府や自治体は、管理業務を行う専門的なスキルを持った人を雇いたがっています。
地方公務員
地方自治体の公務員として働くのが地方公務員で、都道府県庁・市役所・町村役場といった行政サービスをはじめ、警察・消防署・保健所など、住民の生活に密着し施設が職場となります。
地方公務員になるには採用試験に合格する必要がありますが、逆に言えば採用試験にさえ合格してしまえば就職できるので、マニュアル人間にとっては向いてる可能性があります。
加えて言えば、公務員ではマニュアルに則って行われる仕事が多いため、マニュアル人間であることが強みになると言えるでしょう。
機械組立技術者
機械組立技術者は、生産工場などで様々な産業機械を組み立てる仕事を担当します。
産業機械の種類や規模は多様であり、それに応じて専門的な知識と技術が求められます。
機械組立技術者になるためには、工業系の専門学校で関連知識を学び、機械製作会社への就職を目指す必要があります。研修や訓練を経て実務経験を積むことも重要です。技術が導入されているため、就職後も学び続ける姿勢が求められます。
マニュアル人間に向いている理由は、専門的な知識と技術を習得し、正確な手順に基づいて機械を組み立てることが求められるからです。
綿密な作業計画や注意深い作業が重要であり、正確性と集中力が求められます。技術的な知識の習得と専門的なスキルの発展を追求することで、機械組立技術者としてのキャリアを築くことができます。
食品製造工
食品製造工場は食品工場で働く人であり、食品製造に関わる全ての工程を担当します。食品の安全性を守るために、作業を行います。
食品製造工程は常にスキルを向上させるために努力し、食品の安全性を守る重要な役割を果たしています。この仕事はやりがいがあり、社会に貢献できる職業です。マニュアルに基づいた作業や注意深さが求められ、細かい作業に向いている人に適しています。
DTPオペレーター
DTPオペレーターは、雑誌や新聞、ポスター、カタログなどの印刷物を作成する仕事です。
パソコン上でデータを作成し、デザイナーが作成した基本フォーマットをもとに文章やイラストを構成します。
技術を身につけるためには、パソコンの専門学校や短大、大学で学ぶことが一般的です。
印刷会社への就職が一般的な道ですが、独立することも可能です。仕事を受注するのは難しい場合もあります。
DTPオペレーターに向いている人は、デザインやレイアウトに興味を持っており、パソコンの技術を学ぶことに熱心な人です。細かい作業やマニュアルに沿った作業を行うため、マニュアル人間に向いています。
CADオペレーター
CADオペレーターは、設計図をCADソフトを使ってパソコン上で清書する仕事です。建設会社やCAD専門会社など主な雇用先です。
この職業に向いている理由は、製図技術やCADソフトのスキルCADトレース技能審査などの資格取得や職業訓練校での学習を経て、スキルを磨きながら就職先を探す…と、道のりが確立しているからです。
技術デジタルの進歩に伴い、CADの重要性も増しています。CADオペレーターとしてのキャリアを築くためには、継続的な学習と実務経験を積んでいくことが重要です。
WEBコーダー
WEBサイトのデザインだけでなく、その構造、ユーザービリティ(使いやすさ)やアクセシビリティ(見やすさ、アクセスしやすさ)をも考慮して、デザイン後にWEBサイトがきちんと表示、更新されるよう、設計するプログラマー的な技術者がWEBコーダーです。
WEBディレクターやWEBデザイナーが作った設計書通りにプログラミングコードを書いていく作業が多いため、マニュアル人間にとっては安心してできる仕事と言えるでしょう。
マーケティングリサーチャー
マーケティングリサーチャーは、企業や団体の依頼を受けて、ある特定の商品の需要や消費者のニーズ、販売実績や購入者層の分布といった、ヒット商品を生み出すために必要なデータやマーケットの動きなどを調査・分析するのが仕事です。
初歩的な仕事はデータ入力や収集が主となるため、簡単なパソコン操作さえできれば誰でもできる仕事です。広い意味では交通量調査を行う仕事や、前述のデータ入力者もマーケティングリサーチャーに含まれます。
もし、マーケティングリサーチャーとしてデータ入力の仕事をしたいのであれば、まずは大手求人サイトで「リサーチャー」「調査」「データ入力」などの単語で調べてみるといいでしょう。
インフラエンジニア
インフラエンジニアは、パソコンやネットワーク知識、プログラミングスキルを活かして、大規模なサーバーの保守・管理・点検・運用などを行う仕事です。
IT人材の需要が高まる昨今では「インフラエンジニア」ではなく「ネットワークエンジニア」「システムエンジニア」「バックエンドエンジニア」と呼ばれることもあり、広い意味では「プログラマー」にも含まれます。
インフラエンジニアになるメリットとしては、他のエンジニア職よりも大規模な企業で採用されやすい上に安定性が高く、派手な企画力やアイデア力も試され就職先はベンチャーIT企業の多い「フロントエンドエンジニア」よりは、安定性重視で思慮深い人向けの仕事と言えるでしょう。
大きめの組織(中堅企業~大企業)
職業内容ではなく「会社規模」で仕事を選ぶのも、一つの基準となります。
会社が大きくなればなるほど、分業化や効率化が進んでおり、社内にマニュアルがある傾向にあります。
▼マニュアルのある企業を見分けるためのポイント
- 全国レベルでオフィス展開している
- グループ会社があるほどの巨大規模
- 企業の運営年数が長い(数十年以上)
- 株式市場に上場している
- 企業ホームページが堅く、事業遍歴や株主向け情報が充実している
- 研修制度や社員寮があり、求人情報でも明文化されている
- 企業サイトや求人情報がお堅い印象で形式的
必ずしもすべての大手企業に当てはまるわけではありませんが、立ち上がって数年の手探り状態なことが多いベンチャー企業や、上場しておらず外部の目が行き届かない中小企業よりは、安定している確率が高いです。
実際に行う業務に関してマニュアルがあるかどうかはともかく、
- 仕事内容が確立されていてやることが明確
- 社内でのルールが整備されていて安定している
- 安定しているのでまともな社員が残り続ける
といった要素が多いため、マニュアル人間に向いてる可能性があると言えます。
職業内容だけでなく
会社規模で選ぶという視点も
大事です
マニュアル人間が自分に合った仕事を見つけ出すコツ
「向いてる仕事がわかっても求人が見つからない…」
「適性があっても経歴やスキルが足りない…」
「惹かれる求人がを見つかっても受からない…」
向いてる仕事を見つけたとしても、直面するのがこのような問題です。
そこで最後に、本当に自分に合った仕事を見つけ出すコツから実際に就くための方法まで、すぐに行動に移せる実践的なノウハウを紹介していきます。
向いてない仕事は避ける
世の中には数多くの転職サイトや求人があり、選択肢に迷うものです。
その中で、効率良く理想の仕事にたどり着くためには「自分はどの職業に惹かれないか?」「どんな仕事が続かなそうか?」を知っておくことです。
▼マニュアル人間に向いてない仕事の例
- 複数の関係者との調整が求められる仕事
例:プロジェクトマネージャー、イベントプランナー、広報・PR担当、結婚式場のコーディネーター、外交官
向いてない理由:これらの仕事は、マニュアル通りに進められない状況が多いため、マニュアル人間にはストレスを感じやすいかもしれません - 戦略や計画が希薄な環境下での業務
例:スタートアップの創業メンバー、インディーのゲームデベロッパー、フリーランスのジャーナリスト、PM不在のITエンジニア
向いてない理由:これらの業務では、確固たるマニュアルや計画に基づく作業が難しく、流動的な状況への適応が必要です。したがって、マニュアル人間には挑戦的であるかもしれません。 - 自由な発想力や創造性が求められる仕事
例:アートディレクター、コンセプトアーティスト、ファッションデザイナー、映画の脚本家、ゲームのシナリオライター
向いてない理由:これらの仕事は、自らの感性や独自性を前面に出すことが求められるため、マニュアルに従って業務を進めるのが難しいと言えます
こういった「向いてない可能性の高い業界や職業」と「向いてないと言える理由や根拠」を知っておくだけでも、迷いが少なくなります。
また、職業そのものだけでなく、
- 一緒に働く人との相性(社員の価値観や性格傾向、上司の仕事観や方針)
- 社風(会社の組織風土や企業理念、経営者の考え方)
- 会社の扱っている商品(サービス内容や製品)
といった要素でも、向き・不向きが変わってくる点に注意です。
そのためには、仕事内容や採用条件以上に、
- 面接時に、多くの社員とフィーリングが合ったか?
- 会社の理念やビジョン、経営層の考えに惹かれるか?
- その会社が扱っている商品に惹かれるか?
といった点も重視して判断するといいでしょう。
「この職業=向いてる」ではなく
会社/人/商品など
様々な情報から判断しましょう
新規プロジェクトの人材募集や即戦力人材の募集は避ける
マニュアル人間にとって、自発性や提案力の必要な新規プロジェクト立ち上げに関する募集、人手不足の職場で即戦力級の人材を求める募集は合わない可能性が非常に高いです。
これらの情報は、求人情報からある程度判断することができます。
具体的には「事業拡大に伴う募集」とあれば自発性や積極性のある人材が求められやすく、募集条件に多数のスキルや経験が設定されていれば即戦力級人材を求められていると考えられます。
どうしても不安なら、面接時に入社後の研修・教育に関して質問しておくといいでしょう。
社員研修が充実している会社や職業訓練を通してからの就職も考えておく
社員研修が用意されている会社、または職業訓練校を通じてからの就職(転職)を考えておくのもマニュアル人間が活躍するためのポイントです。
とくに技術職の場合、研修や職業訓練を行ってから現場で仕事することが多くなる上、職業訓練校で技術や資格を習得しておくだけで就職に有利になることも少なくありません。
また、職業訓練校を通してから就職する場合、訓練校からの推薦で面接に通過しやすくなるため、マニュアル人間が不得意な職務経歴書作成や面接対策の負荷が減ります。
無理に自発性や個性を発揮しようとしないことも大事
転職活動では自発性のある人材を求められやすいですが、世の中には自発性や積極性を求めない企業もたくさん存在します。
また、無理に個性を出そうとアピールするよりかは、決められたルール通りに物事をこなす能力の方がマニュアル人間にとっては重要なので、むしろ無個性であることを強みにするぐらいの気持ちでいた方がいいでしょう。
マニュアル人間からの脱却も意識したキャリア形成を
マニュアル人間であることは悪いことではありませんが、現代では多くのマニュアル作業は「将来、AIに奪われる仕事」とも言われており、将来に不安が残ります。
ですので、最初の務め初めの時はマニュアル通りでも構いませんが、長い目で見たらマニュアル人間から脱却する考え方も持っておくことも大事です。
とはいえ、マニュアル通りにもこなせない人間が新しい仕事のやり方を編み出すことはできないので、まずはマニュアル人間としての自分の性質を真面目にこなすことから意識しておくといいでしょう。
プロに相談して本当に向いてる仕事を見極める
以上のように、向いてる仕事に就くためには考えるべきことが大量にあります。
これを何のキャリア知識も、求人情報を見極める能力もないまま行っても、考えもまとまらずに行動できなくて当たり前です。
なので、向いてる仕事を探しているなら、まずは転職サービスでプロに相談してみることを強くオススメします。