ニートにとって、この世にはあまりに自分にとって難しそうな仕事やブラックな仕事が多いと感じているかもしれません。あるいは、そもそも「自分に向いてる仕事がわからない…」とグルグルと同じことを悩み続けているかもしれません。
ですが、世の中には何年間もニートとして過ごしていて働けるか不安な人であっても、無理なくこなせる仕事はたくさんあります。
そこで当記事では、ニートに向いてるかもしれない適職の数々をご紹介した上で、実際に向いてる仕事を見つけ出すためのコツや方法まで合わせてご紹介していきます。
目次
ニートに向いている仕事は「性格」「職種/業種」「条件」の三要素から選ぶと失敗しない
ニートに向いている仕事を見つけ出すためには、
- 自分自身の性格傾向
- 就きたい職種/業種
- 働きたい条件(職場環境)
…の三要素から見極めておくと、失敗しないで済むはずです。
これらの要素に優先順位をつけておくことで「自分が仕事をする上で何を一番優先しているか?」が明確になってくるため、自分自身が仕事/会社に望んでいることも見えてきます。
ですので、まずはこの三要素毎に向いている仕事を見つける時の考え方を知っておき、どれが自分に一番合っているかを考えてみてください。
ニートに向いてる仕事は「性格」で選ぶ
向いてる仕事を見つけ出すなら、まずは「自分自身の性格」で選んでみるといいでしょう。

仕事選びに性格って関係あるんですかね?

転職では経歴が重視されがちだと思われているが
その人の性格/人柄/考え方/価値観も重要視されるぞ!
とくに経歴が他の同年代よりも劣る、無職/ニートの人は相対的に「性格/人柄/考え方/価値観」が先行の際に重視されます。
逆に言えば、経歴がほとんどないニートは性格/人柄で勝負するしかないのです。

性格も良くない/他人からも好かれないような人は
どうすればいいんですかね?

「自分と似たような性格の人が集まる会社」を
見つけ出せばいいのさ!
採用では何が重要視されるかは会社によって分かれますが、人事も人である以上は「自分と似たような経歴や性格の人」や「社内の人間と相性の良さそうな性格の人」を選びます。
▼向いてる仕事を性格から選ぶ時のポイント
- 自分と価値観や考え方の合う社員が多そうな会社を選ぶ
- 自分と似たような経歴を持つ社員が多く集まる会社を選ぶ
- 自分の性格傾向と相性の良い上司がいる職場を選ぶ
このような条件を見抜くためには、社長・社員の著書や発信情報(SNSなど)をチェックしてみたり、企業説明会などで話す機会を作るなど、求人票からは見えてこない情報を得ることが大事です。
また、単純ですが性格で向いてる仕事を見つけるなら「面接時に話が噛み合ったかどうか?」が最重要で、変に企業相手に気をつかわずに素直に自己アピールできるかどうかも自分の性格と相性の良い職場を見つけ出すコツとなってきます。
ですので、まずは自分自身の性格をしっかりと認識して言語化できるようにしておき、履歴書/職務経歴書/面接で企業側に自分の性格が伝わるようにしておくことが大事となってきます。

極論、仕事自体が嫌いであっても
周りの人と合う/人間関係が良好なら
仕事を続けることはできるからな!
自分に向いている仕事を探しているニートの方で、自分自身の性格を上手くアピールできない人は転職サイト「リクナビNEXT」内の「グッドポイント診断」を利用しておくといいでしょう。
グッドポイント診断では、18種類の「強み」から自分自身の性格の良い部分を知ることができます。
リクナビNEXTではこの診断結果をもとに、スカウト・オファー求人も届きますので、気になる方は登録だけでも済ませておくといいでしょう。
ニートに向いてる仕事は職種/業種で選ぶ
次に、転職活動でも多くの人が意識しているであろう「職種/業種」で選ぶという方法を紹介します。
職種/業種から仕事を選ぶ方法ですが、今までの経歴がある人なら選びやすい反面、経歴のない人や他の職種/業種へ転職したい場合、自分に向いている仕事を見つけにくいというデメリットがあります。
他にも、以下のような問題がある点に注意。
- 職種/業種だけで選ぶと、会社の社風や人間関係が合わないで居心地が悪くなる恐れがある
- 今までの経歴が年収が低い/待遇が悪い業界のものだと条件が悪くなりがち
- 向いていない職種/業種の経歴しかない場合、向いているかもしれない別の職種/業種に気づきにくい
職種/業種だけで仕事を選ぶ場合、書類上のステータスだけで選考が進みがちなので、それ以外の要素は無視されがちな結果になることが多いです。
ちなみに、転職サイト/エージェントに登録するだけでは経歴から自動的に「職種/業種」に合わせた求人が紹介されるだけなので、意図せずに職種/業種だけから向いている仕事を選んでしまっている人も多いです。

職種/業種で選ぶのは
当たり前の方法じゃないんですか?

なぜか当たり前になっているが
実はデメリットも多い方法なんだ…
職種/業種で向いている仕事を選ぶのは、そもそもが「その職種/業種の仕事内容を理解していないと向いているかどうかすら判断できない」という点で難易度の高い方法だと言えます。
とくに職歴・経歴に難のあるニートの人の場合、向いているかどうかの判断が難しいです。
ただし、未経験職からの就職/転職のしやすい20代に限って言えば「自分が挑戦してみたい仕事」を職種/業種から選ぶことができる点はメリットです。

「やりたい仕事」なんて
とくにないんだよなぁ…
もし、ニートの読者の方で「やりたい仕事がない」と悩んでいるなら、それは単に職種/業種に対する知識がないだけかもしれません。
ですので、
- 職種/業種の知識を身につける(業界分析/企業研究など)
- 職種/業種以外の要素から仕事を選ぶ
…のどちらかの方針で就職/転職活動を進めていくことが大事になってきます。
前者の方法は一から調べると時間がかかるので、現実的には職種/業種以外の要素で向いている仕事を見つけつつ、その過程で自分がやってみたい職種/業種を見つけ出すという流れになります。

「やりたい仕事」よりも「やってみたい仕事(職種/業種)」で
向いている仕事を見つけ出してみるといいかもな!
職種/業種で向いている仕事を見つけ出すなら、無料転職サイト「ミイダス」を使っておくのがオススメです。ミイダスの適職診断では全147の職種から自分の適性度がわかるため、自分に向いている職種を把握するためには非常に効率のいいツールです。
その他にも、ミイダスには転職サイトとして企業からスカウト/オファー求人が届いたり、企業の詳細な情報も閲覧できるので、向いている仕事を選ぶ際には非常に役に立つと言えます。ニートの方でもオススメ求人が届きますので、この機会に登録しておくといいでしょう。
ニートに向いてる仕事は条件で選ぶ
ニートが向いてる仕事を見つけ出すためには、求人票の条件や待遇、雇用形態などから選ぶという手もあります。
ただし、条件にこだわり過ぎるとまったく自分の希望通りの仕事が見つからないことが多くなるため注意が必要です。
とくに経歴がないニート/空白期間が長いニートなどは、企業側からも警戒される人材ですので、条件だけを見て企業を選ぶと「オトリ求人(条件を本来よりも吊り上げて客引きしている求人)」に引っかかりやすくなります。

経歴のある人でも条件にこだわると
転職が難しくなりがちだからね…

でも出来るなら条件にはこだわりたいものですよ…
仮に「条件(年収/待遇)」を最優先に向いている仕事を見つけ出すなら、以下のようなことは強く意識しておかなければ、就職/転職活動で難航しがちです。
- 「理想」ではなく「妥協できる条件」から選ぶ
- 自分の希望する条件で働ける会社が実在するのか知っておく
- 入社直後の条件ではなく「将来的な条件」を意識する
企業の採用条件にこだわり過ぎるあまり、現実の見えてない人は少なくなく、転職活動で失敗する最大の原因となりやすいです。
求人検索サイトを利用すれば「自分は仕事を選べる立場だ」と勘違いしやすいですが、採用を決めるのは企業側であり、賃金を払うのも企業である以上、仕事を選ぶ側の選択肢は限られているのが現実です。
ですので「条件」で向いている仕事を選ぶのであれば「どれだけ妥協できるか?」を軸に選ぶことが大事だと言えるでしょう。
【解説あり】ニートに向いている仕事
ニートに向いているオススメの仕事には、どのようなものがあるのでしょうか?
- WEBコーダー
- バックエンドエンジニア
- リサーチャー
- 清掃員
- ドライバー
- 自動車製造工
- アニマルセラピスト
- 宮内庁職員
- 司書
- 学芸員
- 伝統工芸職人
自分に向いている仕事を見つけ出すために、エニアグラムから性格診断、占いから占星術まで学び尽くした過去がある私が、ご紹介してまいります。
営業職
ニートに向いている仕事の代表格と言えば、営業職でしょう。
とくに文系職に関しては、営業職が仕事の登竜門みたいなところがあるので、経験しておくだけ将来のためになります。
「コミュニケーション能力がないから自分には営業は無理…」とお考えのニートの方もいるでしょうが、
そんなものは仕事しながら身につけろ
…としか言いようがありません。
ちなみに、営業系に会社は周りにポジティブで面倒見の良い先輩や上司もいる仕事ですので、引きこもりニートでも暖かく迎えいれてくれることもあります。
逆に会社自体が引きこもりがちな、事務職や工場のお仕事などは「お前、使えねえな」「若い女はムカつくからいじめちゃう!」みたいな、陰湿な先輩も結構多いので、意外とニートは営業の方がオススメなのです。
接客業(販売・マーケティング)
ニートなら接客業もオススメ。
なぜなら、接客業は簡単に就職できるから。
試しに近くの小売チェーンに手当たり次第応募しまくれば、アルバイトレベルならどこかは雇ってくれます。
また、正社員での採用にこだわるのであれば、職歴なし・未経験者でも店長候補の採用に関する求人がバンバン届きます。
以下の記事では、転職サイトをまとめて紹介しておりますが、とくに大手の「リクナビNEXT」「doda」あたりは、ニートでも求人が大量に届くので、必ずチェックしておきましょう。
事務職
ニートに向いている仕事と言えば事務職。
営業・接客系の文系職と違って、あまり見知らぬ他人と関わる機会がないので、人見知りやコミュ障な人にはかなりオススメ。
だたし、ニート・未経験からの事務職への転職は競争倍率が非常に高いことで有名で、経歴やスキルがなければなかなか通らない点には注意。詳しくは以下の記事で。
また、事務職は「将来、AIに奪われる仕事」とも言われており、最近では派遣社員への委託が進んでいる職種ですので、将来性には不安が残ります。
ですので、ニートから事務職を目指すのであれば、派遣会社に登録しておくという選択肢も知っておくと、間違いないでしょう。
工場勤務・製造業
ニートなら、工場勤務や製造業もオススメ。
マニュアル通りに所定の作業を繰り返すだけ…つまり「刺身の上にタンポポをのせる仕事」みたいな感じなので、工場勤務はかなり楽な部類のお仕事です。
ただし、ルーチンワークが苦痛じゃない人限定の話。
しかも日本は製造業大国なので、割と待遇も安定していて会社の将来性もバツグン。
鉄鋼業や自動車業界であれば、社員寮完備の仕事もあるので、地方からの出稼ぎも可能。
…だと言うのに、地味で目立たないせいで製造業は割と人手不足。
ニートでも年齢かかわらずに50歳ぐらいまでなら経歴問わずに就職できるので、意外な穴場として覚えておくといいでしょう。
WEB・IT系
20代のニートなら、WEB・IT系を目指すのもあり。
WEB・IT系は人手不足なためか、若手向けの支援講座+就職支援を行っている業者も多いので、やる気さえあればチャンスはあります。
たとえば、株式会社UZUZ手がける「ウズキャリ」や、東京都内でみっちりプログラミングの研修をしてくれる「GEEK JOB」あたりは、ニートでも利用可能です。
20代前半のうちなら研修で技術を教えてくれる会社はありますし、ネット講座や独学で学べばフリーランスも目指せるので、いくらでもチャンスはあると言った感じです。
ちなみに、ネットの通信講座でプログラミングを学べる「テックアカデミー」では、初心者から業界最先端の技術まで、幅広く学ぶことが可能です。
また、ハローワーク経由の職業訓練でIT・WEB系の講座が開催されていることもあるので、チェックしておくといいでしょう。
IT・WEB系の会社ですが、一般企業よりも年収が高めの会社も多いので、将来を考えて若いうちにスキルを身につけておくと、将来的に生き残れる人材になるかもしれませんよ。
ニートに向いている仕事は働いてみないとわからない
以上、ニートに向いているオススメの仕事を紹介してきましたが、自分が就いてみたいと思える仕事は見つかりましたか?
もし、読んでも向いている仕事が見つからなかった方は、あれこれ悩まずに「まずは就職して実際に働いてみればいいや」ぐらいの軽い気持ちで就職先を探すことも大事ですよ。
たとえば、私などは「今の仕事で結果出さなきゃ、30代になって人生詰みだ!!!」ぐらいに考えてたので、向いている・向いていない以前に、体と脳が勝手にWEBマーケターとして適合しちゃった感じなので、結果オーライという感じです。
要は、向いている仕事とは無理なく続けられて、自分が環境適応出来そうな仕事のことなのです。
※ちなみに私の言う「無理なく」とは、1日中モニタ前に張り付いて文章を書き続けたり、データとにらめっこし続けて脳汁が乾くまで思考するレベルの作業のことです。
また、今回紹介したようなニートにオススメの仕事についても、会社によっては全然別の仕事内容だったりするので、企業の人事や就職支援サービスのアドバイザーに相談してみて「どんな仕事なのか?」と興味を持ってみることも大事です。
逆に、求人票だけの情報やネットの情報を参考にしすぎると、実際の仕事内容をまったく知らないまま「向いている・向いていない」と判断しがちなので、事前にしっかりと会社の仕事内容を確認しておくといいでしょう。
ニートに向いている仕事が見つかる転職サービス
最後にニートに向いている仕事を見つけ出すために、使っておくべきオススメの転職サービスについて紹介していきます。
ここで紹介するサービスは完全無料で使えるものも多く(※キャリアコーチングサービスのみ有料)、登録しておくと非公開求人の紹介もしてもらえるため、自分に向いてる仕事を見つける上では必ず使っておきたいです。
また、いずれも使いこなせば心強い転職ツールではありますが、自分のキャリア段階や要望に合わせて向き・不向きが変わってくるので、いくつかのサービスを併用して活用することも重要です。
それぞれのサービスの特徴も紹介しているので、自分に合ったものを選んでご活用ください。