「日曜日の夜になると無性に死にたくなる…」
「明日からまた出社しないといけないことを思うと憂鬱だ…」
「月曜日の朝を迎えたくない…」
このようにお悩みではありませんか?
「サザエさん症候群」という言葉があります。
サザエさん症候群とは、日曜日の夕方から深夜にかけて、「明日からまた仕事や学校が始まる」という現実を目の前に憂鬱な気分になることを指します。この名前は、日曜日の夕方に放送されているアニメ「サザエさん」の放送時間と重なることから付けられました。
また、自殺の多い国ハンガリーでは、聞きたくなるだけで死にたくなり放送禁止指定された「暗い日曜日」という、いわくつきの曲もあります。
このような文化的背景が示すように、人間、誰しも休日が終わる前に「仕事に行きたくない」「学校が嫌だ」という気持ちはあるものです。
しかし、日曜日の夜に「死んだほうがマシ」だとネガティブな思考に頭が支配されるようでしたら、それは「自分の身体や心が全力で出社を拒んでいる証拠」かもしれません。
日曜日の夜に死にたくなる心理を
解き明かしていくことで
今、自分が何に悩んでいるのか
その正体を探っていきます
日曜日の夜~月曜日の朝が憂うつになる原因
日曜日の夜~月曜日の朝にかけて憂うつになるのには、いくつかの原因が考えられます。
以下にその代表例を紹介するので、自分に当てはまる項目がどれだけ多いか確認しましょう。
当てはまる項目が多いほど
心身ともに危険な状態かもしれません
休日を有意義に過ごせていない
第一に考えられるのが「休日を有意義に過ごせていない」という原因です。
というのも、精神は肉体の健康状態と連動するものですし、休日に充実した時間を過ごせればどれだけ嫌な仕事も「明日から頑張ろう」とリフレッシュできるものだからです。
日曜日に死にたくなる場合、以下のように「休日もダラダラ過ごしている」ことが多いです。
- 仕事の疲れやストレスで休日は寝てばかり
- 動画を見たりスマホを触ったりダラダラ過ごしてる
- 体を動かす趣味や人と関わる社交的な趣味がない
- 家事や掃除など自分の生活を大事にする習慣を怠っている
休日にリフレッシュができてないと「仕事のために生きるだけの日々」になりやすく、仕事が上手く行かなければいかないほど、休日も仕事の嫌な記憶を忘れることができず、引きずりやすくなります。
また、休日の貴重な時間を適度な運動や食事、他人との交流などに費やすことなく、一日中寝て過ごしたり、スマホで動画やSNSを見るだけのような時間が続くと、自分で思っている以上に体力もメンタルも回復していないことが多いです。
その結果、仕事のある平日も休日も徐々に疲れが蓄積していってしまっていて自分では気づかない…なんてこともあるのです。
仕事が嫌だから
日曜日に憂鬱になる人で最も多いのは「明日から始まる仕事のせい」でしょう。
「早く明日になって仕事がしたい!」などと思う人は少数派でしょうが、それにしても「ダルいと思いながらも月曜日朝にアラームで目覚める」「面倒だと思いながらも着替えて外に出る」ぐらいのことは月曜日朝になればできるものです。
それすらしたくないほどに日曜日夜に「会社に行きたくない」「仕事をしたくない」と思うようでしたら、それは「本能レベルで”会社という危険な場所”を全力で回避しようとしているサイン」だと言えるかもしれません。
人は「自分で努力したり工夫することで、評価が上がったり報酬が増える」ことに前向きになれます。一方で、逆の条件が揃っていると「頑張るだけ無駄…」となりがちです。
以下は、「仕事に行きたくない、行くだけ無駄…」という心理に陥りやすい、典型的な職場環境の例です。
- 何をやっても怒ってくる理不尽な上司がいる
- 仕事に対して誰も反応や評価をくれない
- どれだけ頑張っても評価されないどころか仕事が増やされるだけ
- 仕事にやり甲斐や目標を見つけられない
- 何年間も同じような業務が続いており代わり映えしない
たとえば、事あるごとに難癖つけてくる上司が職場にいると、毎日顔を合わせたり関わるだけでも憂うつになります。また、どれだけ努力しても、まるで罰のように仕事だけ増やされる状況は、仕事に対するモチベーションを損なわせます。
なまじ、多少メンタルが強いとこういった状況でも「なんとなく続けることができてしまう」というのが、最大の問題でもあります。
心の底では「こんな仕事続けても無駄…」「自分はこんなことがしたいわけじゃなかった…」と思っているにも関わらず、自分自身の心の奥底の悲鳴を無視することで、明日に希望を持てない状態になってしまうのです。
夜の孤独感
夜になると暗い考えに縛られがちです。また、インターネット上で文字情報を見てる際も、ついつい暗い話題ばかりを好んで摂取してしまうものです。
夜の静寂は、創造力を洗練させたり、思考を深めることもありますが、同時に孤独感や憂うつ感をも強めます。
これがたとえば、子持ちの家庭で過ごしているのであれば、子供の生活リズムに合わせて夜も眠れるはずでしょう。しかし、孤独は時として人を臆病にし、弱くしてしまうものです。
誰かとの繋がりを求めてSNSをさまよっても心が満たされるどころか、自分の生活に必要ない情報ばかりに目がいってしまったり、ブルーライトの光を浴びて寝不足になる要因ともなってしまいます。
独身で一人暮らしで、交友関係も狭いと、そういった「悪い生活習慣」を指摘してくれる人物もいないため、「自分は孤独である」という事実にすら気づけないことも、実に多いです。
支えてくれる人がいないこと、自分が日曜日夜にもどうしようもなく孤独である現実を突きつけられていることも、日曜夜に死にたくなる気持ちを加速させているのかもしれません。
日曜日に死にたくなる心理から抜け出すためには?
ここまで紹介した通り、日曜日の夕方から夜に死にたくなるのは、様々な要因が絡んでいると考えられます。
人間は思考だけで生きているわけではないため、どれだけ考えを張り巡らせても、暗い考えに陥るだけで逆効果なこともあります。
ここでは、仕事に行きたくない人やうつ病寸前の人が、自分1人でもできる改善方法をいくつかご紹介していきます。
休日を有意義に過ごし仕事のことを忘れられるようにする
「趣味」「運動」「家事」「他人との交流」「旅行」など、休日に仕事を忘れられるように過ごすことで、仕事に行きたくない憂鬱さを吹き飛ばせることがあります。
たとえば、熱中できる趣味があれば「気づいたら日曜日の夜になってた…」と時間を忘れることもできますし、「休日が楽しみ」という気持ちが「月曜日に仕事に行きたくない」という気持ちに勝ることで嫌なことも忘れられます。
一方で、休日にダラダラスマホばかり見ていると、嫌でも「仕事に関する情報」「他人が充実している情報」ばかりが目に入り、どうでもいい情報に頭が支配されがちです。
また、趣味や運動、家事であれば「自分一人で目標や計画を立てて、それを達成する充実感」を味わうことができます。逆に仕事では「どれだけ頑張っても無駄」「上司の理不尽な判断のせいですべて台無し」など、自分の努力だけではどうこうできない場面も多々あります。
自分自身でコントロール可能な
休日の時間を自分のために
有意義に費やしましょう
さらに、毎日同じことの繰り返しになりやすい退屈な仕事と違い、休日に「行ったことない場所に出かける」「今まで興味のなかったことを始める」などすれば、新しい刺激を得て脳が活性化します。
心療内科(メンタルクリニック)に通う
休日に趣味や家事に費やす気力や余裕すらないなら、心療内科に通うのも検討しておきましょう。
正式にうつ病と診断されれば、合法的に休職を申請することもできます。
一重に「日曜日夜に死にたくなるほど憂うつ」と言っても、どれだけ自分がメンタルにダメージを受けているか、会社が酷い環境かは、自分だけでは正確に判断できません。
また、シンプルに心療内科で「自分の辛い感情や悩みを吐き出す」だけでも心がスッキリすることもあるので、行ってみる価値はあると言えるでしょう。
転職活動を行い、ストレスの原因となる今の仕事から抜け出す
どうしても、日曜日の夕方から月曜日朝に「仕事に行きたくない…」と思うことが増え、朝起きるのも嫌になるレベルなら、転職活動を行いつつ退職する計画を立てることも重要です。
とくに、
- 上司に不当評価されている
- 会社の人間関係が悪い
- 仕事が合わないで自分の力を発揮できない
- 出勤時間が多すぎてプライベートの時間が確保できない
といった要因は、自分一人でどれだけ頑張っても変えようがなく、転職してしまって環境を一新してしまった方が、後の人生が上手くいく場合も多いです。
また、シンプルに「今の仕事がさほどやりたいことではなく、妥協して選んでしまった」という場合、どれだけ年収が良くても「自分で納得して選んだわけではない」ので、逆境に耐え難くなります。
そういう意味でも、転職活動を通して「自分が本当にやりたかった仕事は?」「難しくても挑戦したいと思えるような職業は?」を見つけ出すことで、未来に希望を持てるようになるかもしれません。
毎週「行きたくない」と思うような会社よりは
少しでもやり甲斐や意義を感じられる…
そんな仕事をした方が人生は充実します
ただ、転職活動を暗い考えのまま1人で行ってしまうと、客観的な判断ができなかったり、暗い考えのまま自信が持てずにブラックな求人ばかりに応募してしまうなど、かえって状況を悪化させてしまうリスクもあります。
そうならないためにも、転職をしたいなら、転職サービスで一度プロに相談してサポートを受けることをオススメします。