「フリーター経験は職歴に含めてもいいの?」
「正社員経験のないフリーターでも転職できる?」
そうお悩みの職歴なしのフリーターの方は多いと思います。
中途半端に働いている経験があるため、フリーターって微妙に判断に困ることが多いんですよね…。
私自身、フリーター時代の経験を振り返ってみると「仕事ナメてたな…」と思う部分もあれば「意外と経験になった部分もあるし、正社員の仕事でも通用する部分はあるな」と、良いところも悪いところもあります。
そこで今回は私自身の反省も踏まえ、職歴なしのフリーターが正社員を目指す際の考え方や、実際の方法についてご紹介していきます。
フリーターならアルバイトは「職歴」に含めてもいい
フリーターの方で職歴でお悩みの方の場合「正社員経験がないけど転職は出来る?」「アルバイト経験は職歴に含めてもいい?」とお悩みのはずです。
結論から言っておきますと、アルバイト経験も職歴に含めてOKです。
…というよりも、正社員経験がないのであれば、消去法で「アルバイト経験も書いておくしかない」のです。
アルバイト経験をしっかり活かせば、自己分析・自己アピールにも有効活用可能ですので、変に「どうせフリーター経験は評価されないよね…」と卑屈にならず、自信を持って自分の経歴として書きましょう。
フリーターが正社員を目指す場合、以下の2つの方針わかれます。
- 今でのアルバイト経歴を活かせる仕事に就く
- 今でのアルバイト経験と直接関係ない、未経験職に就く
どちらかを選ぶかで、フリーター経験の活かし方が変わってくるので、しっかり決めておいてください。
アルバイト経歴を活かして転職する場合
そもそも、アルバイトの経歴は転職で有利に働くこともあるので、職歴に含めないのはもったいないです。
たとえば、大手転職エージェントに登録してみればわかりますが、フリーター・アルバイト経験も普通に経歴として評価されます。
たとえば、フリーターの多い「小売業」「接客業」の経験があれば、店長クラス候補としての求人が届きます。
また、クリエイティブ系(WEB・IT・ゲーム)関連の仕事であれば、現場で下積みすることが当たり前の業界なので、アルバイト経験でも職歴としてしっかり評価されることもあります。
ですので、もし「アルバイト経験なんて職歴にならないよなぁ…」と思われている方は、自信を持ってアルバイト経験も職歴に含めてください。
どうしても不安な方は、届く求人数が圧倒的に多い「doda(デューダ)」や「リクナビNEXT」に登録しておき、自分のアルバイト経験でも採用見込みのある求人の傾向をつかんでおくといいでしょう。
未経験の職種・業種を目指す場合
職歴なしのフリーターの方で、未経験の職種や業種を目指したい方もいることでしょう。
その場合は「なぜ、今の仕事じゃダメか?」をアピールするために、フリーターの経歴が活用できます。
たとえば、
「今フリーターとして働いている会社や業界でずっと働くのは嫌だな…」
「一般職として、もっと待遇のいい職場で働きたいな…」
「アルバイトは飽きたので、もっと別の仕事がしてみたいな…」
…など、フリーターから正社員を目指すきっかけや理由があると思います。
ただし、そういった動機で未経験職を目指す場合は、20代の若いうちでなければ採用されにくい上に、やる気やモチベーションも試されるので、転職はやや厳しめになることは知っておきたいです。
また、フリーター時代の経験が直接活かせないため、経歴として評価されにくい点には注意です。
安定性を重視するならフリーターの経歴を活かせる仕事、逆に挑戦心を試したいのであれば未経験職…と考えていただければ、どちらが自分の進みたい方向かは見えてくるでしょう。
フリーター経験だけで正社員を目指す場合の注意とは?
冒頭でもお伝えした通り、フリーターの場合「中途半端に働いている経験がある」という事情が、正しい就職・転職方針をわかりにくくさせます。
事実、日本国内では非正規雇用に対する偏見が強いので「フリーターって楽な仕事でしょ?」と思われることも多いです。
そういった偏見に流されず、正しく客観的に自分の人材価値を把握するためにも、以下の要素をおさえておきましょう。
年齢制限を知っておこう
フリーター関わらず、まともな職歴のない方が意識しておきたいのが「就職・転職には年齢制限がある」ということです。
これは、法規制があるため求人票だけではわかりにくいのですが、人材業界の常識として「年齢制限は確かにある」と知っておかなければ、実態を知らないまま歳を重ねてしまい、取り返しのつかないことになってしまいます。
具体的には、
20代前半:未経験職に就きやすい(第二新卒・既卒に分類されるため)
20代後半:年齢制限で採用を控える企業が増え、未経験職への採用ハードルが上がる
30歳以降:企業が採用を控えるため、人材サービスもサポート対象外としている
…という事情があります。
優良企業と出会いやすい人材会社のサービスが十分に受けられなくなるのは、かなりの痛手になりますので、出来るだけ早いうちに転職エージェントや就職支援サービスを活用しておきたいものです。
とくにフリーターが正社員として未経験職に挑戦しやすいのは、20代のうちですので、お早めの行動を推奨いたします。
フリーターと正社員の違いを知っておこう
職歴なしのフリーターが正社員を目指す際に知っておきたいのは「フリーターと正社員の違い」です。
なまじ、フリーターとしての勤務経験がありますと、仕事に対する責任感や意識が低くなりがちです。
ですので、たとえば今の職場で「正社員とフリーターの役割はどれぐらい違うか?」をしっかり把握しておくと、正社員になるための心構えや意識も身につくでしょう。
また、シフトリーダークラスとなると、現場単位で見れば社員レベルの仕事を任せられるアルバイトもありますので、それぐらいになると就職・転職活動でも有効に自己アピール出来る要素だと気づけますよ。
アルバイト経験が評価されそうな求人に的を絞ろう
今までのフリーター経験を活かして、有利に転職活動を進めたいのであれば、アルバイト経験が評価されそうな求人に的を絞って応募することも大事です。
具体的には、以下の通り。
- 今の会社と同じ職種・業種に絞って探す
- バイトで身につけたスキルの活かせる求人を探す
通常の正社員の転職活動と同じで、業種・職種・スキルさえ噛み合えば、採用される確率はグッと上がりますので、まずは自分のアルバイト経歴がフルに活かせそうな求人に的を絞ってみてください。
転職エージェントを活用しておくとフリーター経験を活かしやすい
フリーターとしてのアルバイト経験を有効に活かしたいのであれば、大手の転職エージェントを活用しておきましょう。
職歴なしのフリーターの場合、転職エージェントに登録しても面談に呼ばれないかもしれませんが、経歴に合わせて求人が多数届きますので、登録しておくだけ選択肢が広がります。
また、届いた求人に応募すれば面談に呼ばれる可能性も上がるので、利用しておくだけ損はありません。
オススメの大手転職エージェントは、以下の通り。
職歴なしでも求人を紹介してもらえる大手転職エージェント
doda(デューダ)…国内2番手の人材会社パーソル運営。リクルートに次いで求人数・情報量が圧倒的。エージェントだけではなく、転職サイトとしての機能も備えているので、届く求人数は圧倒的な量を誇る。転職初心者向けなので、必ず登録しておきたい。→dodaの解説記事
LHH転職エージェント…世界No.1の外資系人材会社「アデコ」運営。求人は”量より質”という方針。広告色が弱いので、より正確な求人情報を得やすい。登録するだけで自分に合わせたディープな求人が届くので、職歴なしでも利用しておきたい。→LHH転職エージェントの解説記事
大手転職エージェントは求人数が多い分、フリーターの経歴でも自分に合った求人がしっかり届きますので、登録して確認だけでもしてみてください。
未経験職に就く場合は工夫が必要
職歴なしのフリーターの方で、今のアルバイトの職種・業種とはまったく違う仕事で正社員になりたい場合は、工夫が必要です。
難易度で言えば、就活生以上の努力が必要となりますし、年齢を追う毎にチャンスは狭くなります。
この場合、以下の2つの方法がオススメです。
- 派遣会社の利用を検討しておく
- フリーター向けの就職支援サービスを使っておく
派遣会社の利用を検討しておく
フリーターの方で「正社員みたいに長く働きたくない…」「とりあえずフリーターは嫌だけど、未経験職に挑戦してみたい…」という感じの方は、派遣社員がオススメです。
大手派遣会社であるは、以下のような強みを持ちます。
大手派遣会社の強み
- 未経験者でもすぐに仕事が見つかる
- 一度面談登録を済ませれば、ネットで仕事を探すことも可能
- 派遣会社に登録しておけば、辞めた後のフォローにも期待できる
- 全国展開なので、地方の人でも利用可能
- 大手なので、福利厚生・社会保障が充実している
- 資格支援制度・キャリアアップ支援などのサポートも充実
- 紹介予定派遣制度を活用すれば、正社員になれるチャンスも
派遣社員の場合、働き方や条件さえ選べばフリーターとあまり変わりないレベルの仕事も選べるので、そこまで正社員に対して積極的ない方なら、妥協案としてはオススメです。
フリーター向けの就職支援サービスを活用しておく
ここまで解説したように、フリーターという職歴でも工夫次第で十分有効なアピールができます。
ただ、そのためには「企業ウケの良い文章表現として職務経歴に記載する」「希望する業界や職種の専門用語を知っておく」など、多くの前提知識やテクニックが要求されます。
フリーター歴を職歴に含めていいかどうかでつまずいてるような場合、言い方は厳しいかもしれませんが「前提知識がない」からこそ、職歴に含めていいかどうかの判断のタイミングで悩んでしまうわけです。
もし、読者が就職先探し中でフリーターを職歴に含めていいかどうか判断に困っているのであれば、20代向けの就職支援サービスでプロに無料相談するのが一番でしょう。
20代向けの就職支援サービス?
怪しくない?ブラックばかりじゃない?
このように思われる方も多いでしょうから、20代向けの就職支援サービスが成り立つ理由について少しだけ解説させてください。
20代の人は、フリーターであれニートであれ、人を雇う企業からすれば「若いという理由だけで価値がある」と思われてます。そのため、学歴やスキルを問わず、未経験の職業に就くための様々なサポートをしてくれる業者がたくさんあるのです。
これは企業目線で考えた際にも、若手向けの人材紹介サービス経由で採用するメリットが大きいからです。
「企業は完璧な採用ができる!」と思いがちですが、実際にはそうではありません。
企業からすれば、若手の採用の際に判断ポイントとなるのが「すぐに辞めないかどうか?」「社内で問題を起こさないか?」といった点です。「職歴なしかどうか?」「経歴が足りない」「能力がない」といった要素は、実はさほど見られてません。
「採用ノウハウがなく求人を出しても人がこない」
「応募が来ても自社に合うかどうか見抜けない」
「誰でもOKな無料求人で募集したら変な人まで来て面接の負担が増える」
「すぐ辞める社員やモンスター社員の採用だけは避けたい」
こういった悩みを抱える企業の代わりに、就職支援サービスを運営する会社が採用や面接の負担を背負っている…という構図になるわけです。
ここまで説明すれば勘の良い方はお気づきかもしれませんが、就職支援サービスを利用することで「他よりやる気のある人」と評価され、利用するだけで就職に有利になります。なぜなら「大半の人は就職支援サービスすら使わない=やる気がない」からです。
自分一人で就職活動する場合に、ゼロから「求人探し→履歴書作成→面接対策」しなければならない負担を、就職支援サービスが代わりにしてくれるというわけです。その証拠に、ほとんどの就職支援サービスでは「履歴書なしで面接可能」となっています。
「自分一人で就職活動しなきゃ…」と思ってたけど
そんなことしない方が実は効率的だった…!?
企業目線で見た場合も、無料求人で「誰でも応募できる」状態にするよりは、実績のある就職支援サービスを経由して人を雇った方が「すぐ辞める人材や問題社員を採用するリスクを減らせる」というメリットがあります。
ですので、採用に慎重で「いい人ほどを雇いたい」という優良企業ほど、実は表に求人を出さず、就職支援サービスを経由して人を雇おうとするわけです。
今までハローワークや無料求人サイトで
条件の良くない求人ばかり見ていた時間が
無駄だったかも…
この記事に訪れた就職支援サービスでは「なんとなく正社員にならなくちゃダメだと思っている…」という考えでの利用者も歓迎しているので、正社員になることに少しでも興味を持った方は、ぜひ一度利用してみてください。