「中途採用されたけど扱いがひどい…」
「転職先で疎まれているように感じる…」
「転職後に思うように活躍できない…」
中途採用経験者の多くの人が通るのが「転職後に放置される」という悩みです。
昨今、転職が当たり前のキャリアの時代になってきたものの、未だに「1つの会社でしか働いたことがない」というキャリア観の人もいれば、「転職するのは負け犬だ」といったステレオタイプな偏見を持つ人もいます。
逆に「経歴の優秀な中途採用者を雇えば即戦力になる」「中途採用者に教えなくても既存社員と同じように仕事してくれる」と、期待値が高すぎるばかりに中途採用される側がギャップに悩む…という事例も少なくありません。

転職する方法は普及しても
転職後に馴染むコツは
意外と語られてませんよね…
そこで当記事では、中途採用者の扱いがひどくなる理由や背景を解説した上で、そのような環境にどう対処するべきか、あるいはどうしても馴染めずに再度転職する選択肢はありなのか、中途採用後に新しい職場で悩んでいる人に向けた情報をご紹介していきます。
中途採用の扱いがひどくなる理由
中途採用者の扱いがなぜひどくなるのか?
考えられる理由は以下の通り。
- 中途採用者を教育する余裕や文化がない会社
- 採用の仕方がド下手クソな会社
- そもそも中途採用者は嫌われやすい
ひとつひとつ原因を考え、出来ることはないか見ていきましょう。
中途採用者を教育する余裕や文化がない会社
中途採用者の扱いがひどくなる理由として、まず考えられるのは「中途採用者に教育する余裕や文化がない会社」であるケース。
他人に教える文化がなく「見て学べ」な職場
日本人は職人気質が強いので「見て学べ」という職場は結構あります。
右も左も分からない新卒採用者は研修などでしっかり教育する反面、中途採用者に対してしっかりとした教育方針を設けていない会社も多いです。
そのため、中途採用者に対しては「見て学べ」という方針になりやすいのです。
とくに管理職や先輩に「コーチング(他人に教えること)」の意識や経験がない場合、そのような方針になってしまいます。
ですので、出来れば「職場内で教えるのが上手い先輩や上司」がいれば、早めに指導してもらえるように頼みましょう。
社員同士があまりコミュニケーションしない社風
通常、会社には「社風」「その職場のルール」というものが存在します。
文字通り「アットホームで風通しが良い職場」もあれば、殺伐としており「自分のことは自分でやれ」という会社もあります。
中途採用者の場合、あまりに前の職場と社風が違いすぎる場合、馴染めないことも十分考えられます。
ですので、あまりに放置プレイがひどい場合は、自分からコミュニケーションを図るなど、職場の雰囲気に馴染めるために心がけておきましょう。
単に忙しくて余裕のない職場
単に職場が忙しい繁忙期に入社してしまった場合、既にいる社員が自分の仕事で精一杯で、教える余裕がないのかもしれません。
その場合、繁忙期さえ過ぎれば、しっかりと教育してもらえる可能性もあるかもしれないので、事前に社内状況を確かめておくといいでしょう。
逆に慢性的に忙しい職場の場合、そもそも「教育する余裕も目処もないのに中途採用している」可能性もあります。
その場合、採用した側にも責任がありますので、客観的に職場環境を観察してみることも大事です。
採用の仕方がド下手クソな会社
中途採用者の扱いがひどい場合、そもそもが「その会社の採用の仕方がド下手クソ」なのかもしれません。
企業側も人事の能力によって採用の上手い・下手があるので、人事の能力が不足していると、ミスマッチ採用をしてしまうものです。
そうなると、明らかに適正のない人材を入社させてしまい、持て余してしまうことは十分考えられます。
そのため、求職者側も面接で質問したりするなどして、事前に企業側の状況を確かめておく必要があります。
採用される前に、以下のような要素をしっかり調査・確認して入社しましたか?
- 過去の中途採用実績
- 社内の教育方針や社風、職場環境など
- 中途採用者に求める能力や人柄の人物像
もし出来ていないのであれば、あなたの転職活動方法にも問題があります。
その場合、単に「本当は採用されるべきでない企業に入社してしまった」だけですので、早めに切り替えて転職活動するのもありでしょう。
採用担当者と働く現場の連携が取れていない
会社の規模が大きくなると、人事・面接官と実際に働く職場が違う部署になることもあります。
ですので、採用担当者と実際に働く現場で意思疎通がしっかり取れていない場合、ミスマッチ採用されてしまうリスクが十分ありえます。
その場合、明らかに人事側の能力不足ですので、しっかり面接時に関わった人事や面接官に相談するなどして、対応を考えてもらいましょう。
求人内容と実態が違いすぎる会社
採用方法が下手な会社の特徴としては「求人内容と実態が違いすぎる」というものもあります。
とくにハローワーク(職業安定所)や、無料求人サイトの場合、企業側の自己申告で求人情報を書けるため、意図せず「実態と違いすぎる求人」が生まれることもあるのです。
その結果、求職者側からすれば「思ってた仕事と違った…」ということが起こり、何をすればいいかわからないまま、放置される結果になるわけですね。
ですので、求人情報と実際の仕事内容が明らかに違う場合も、しっかり人事に相談するなど、社会人としての対応をしておきましょう。
中途採用者は「嫌われやすい」と知っておこう
最後に知っておいてほしいのは「中途採用者は嫌われやすい」ということです。
なぜかと言えば、明らかに職場の人からすれば「お荷物」「邪魔者」だからです。
短期的に見れば「仕事を教えるのに手間や時間がかかる」わけで明らかに邪魔者ですし、元からいる社員からすれば「仕事が出来ない・足を引っ張る中途採用者を雇うんなら、その分給料上げてくれ」と思うわけですので、戦力にならない中途採用者は必要ないのです。
ですが、現実問題、すぐに新しい職場環境になじめない人が多いので、本来はそこに人事や上司などが仲介として入り、バランスをとるものです。
そこがしっかり出来ていない会社であれば、中途採用者を雇う環境が整っていない会社だと言えるので、あまり自分を責めすぎずに「ダメな会社に採用されてしまった…」と割り切ることも大事ですよ。
中途採用で放置されたら退職してもいい?辞めたい時はどうする?
中途採用者で放置プレイを食らうなどして、ひどい扱いをされているのであれば、思い切って転職するのも手ですよ。
とくに今回紹介したような理由で、明らかに会社側の採用方法に問題があると思った場合は、そもそもが「採用されるはずでなかったのに、採用されてしまった」だけなので、本人的にも会社的にもあまりうれしい状況ではありません。
もちろん、採用に関わった人事などに相談し、どうにかなりそうなら前向きに今の職場で続けてみるのもありかもしれません。
しかし、それでも問題が解決しなそうなら、転職活動をせざるを得ない状況になります。
もっとも、採用方法が下手な企業の場合、中途採用者の扱いがひどい問題をすぐに解決出来るとも思えないので、あまり期待しないほうがいいでしょう。
早めに転職活動をして次の会社を見つけておき、自分でどうこう出来る部分で努力しておいたほうが、現実的です。
今の職場に就いてしまった反省はしっかりしておくこと
ただし、次の職場を見つける上で「中途採用されてもすぐに辞めてしまった事実」はマイナス要素になるので、しっかり反省点は洗い出しておきましょう。
たとえば、中途採用でミスマッチ採用されてしまう側には、以下のような問題があります。
- 求人票の内容をうのみにしすぎて、詳細を確認しないまま入社した
- 面接の質問で、事前に会社について質問していなかった
- 本人が自己分析不十分で、中途採用後の業務内容がこなせるか確認していなかった
仕事では「安請け合い」は総じてトラブルの元になりますが、採用に関してもまったく同じことが言えます。
仮に採用した企業に非があったとしても、それを事前に見抜けなかった自分にも責任はあるので、次にいい転職先を見つけたいのであれば、そこは切り分けて反省しておきたいものです。
転職エージェントでしっかりサポートを受けておこう
中途採用者が放置プレイでひどい扱いを受けての転職を考えるのであれば、素直に転職エージェントでプロの力を借りましょう。
転職エージェントでは、本当に自分に合った長く働ける職場を紹介してくれるので、中途採用者として失敗してしまった方なら、絶対に使っておきたいサービスです。
また、転職エージェントを使えば、事前に紹介先企業の社風や教育方針、過去の採用実績なども教えてもらえるので、中途採用者を放置して持て余すような企業とは当たりにくいです。
短期離職が続くと、経歴に傷がついて転職が成功しにくくなるので、出来れば転職エージェントでプロから的確なアドバイスをもらって、今度はしっかりと長く働ける職場を見つけ出しましょう。