有名大学、その他の大学卒業にも関わらず「大学を卒業した後、ニートになってしまった…」という方は少なくはありません。
その理由は単純で、大学は勉強する場であって、マジメに勉強すればするほど、就職活動で損してしまうというジレンマを抱えているからです。
今や働き方が多様化し、格差問題が広がるご時世です。
教育機関のキャリア教育自体が、時代遅れなので、既卒・大卒ニートが生まれてくるのは仕方ありません。
その証拠に、
- 高学歴ニート
- 高学歴ワーキングプア→参考:高学歴ワーキングプア – ニコニコ大百科
- ポスドク→参考:博士研究員 – Wikipedia
…と言った「学歴があるにも関わらず、仕事にありつけない」という社会問題も発生しております。
では、そのような大卒ニートが就職するためには、具体的にはどうすればいいのでしょうか?
当記事では、客観的に社会状況や大卒ニートが個人的に抱える問題を踏まえながら、現実的な大卒ニートの就活方法についてご紹介していきます。
目次
学歴自体は就職・転職に大きく影響しない
まず、大卒ニートの方に知っておいて欲しいことは「学歴自体は就職・転職に大きく影響しない」ということです。
これは転職市場でも常識として知られております。
なぜかというと、新卒採用で正社員として採用してもらえるのが本来は破格の扱いであり、そこからあぶれたものは、学歴がそこまで評価されない扱いになってしまうからです。
もっと言えば「本来、学歴自体は人材の評価基準にはならない」わけですが、社会経験のない学生の優劣の評価基準としては「学歴ぐらいしか基準がない」ので、学歴重視になってしまうわけです。
最近では20代に関しては「既卒・第二新卒」という言葉が生まれており、この事情は若干緩和されてはいます。
大卒ニートの方で卒業後3年以内であれば「既卒」に含まれるため、正社員として採用されるチャンスは全然あります。
ただし、既卒・第二新卒層に関しても「経歴よりかは人柄・人間性重視」という傾向があるので、必ずしも学歴が評価されることを意味しません。
かといって、学歴や身につけた教養がすべて無駄になるというわけでもありません。
ですが、若い頃ですと「在学中に優良企業から内定をもらった人=勝ち組」「中途半端な企業に採用されたり、内定もらえなかった=負け組」という、極めて狭い考え方になりがちです。
あくまで、学歴は「大企業への挑戦権を得られるスタートライン」でしかなく、そもそもで言えば、その挑戦権すら放棄したり、あるいは在学中に挑戦して内定がもらえなかった学生は、残念ながらその時点で「チャンスを逃してしまった」わけです。
過去のことはどうしようもありませんので、その事実だけはしっかり受け入れておく必要があります。
大卒ニートが就職するために改善しておきたい問題は?
大卒ニートで就職に向けて行動したい方で、気をつけておきたいことは以下の3つです。
- プライドにとらわれない謙虚さが大切
- 世間体や他者評価に流されない心も大事
- 事前調査・勉強よりも”行動”が何より大事
余計なプライドにとらわれない謙虚さが大切
大卒ニートの方で気をつけておきたいのは「変に学歴にプライドを持たない方がいい」ということでしょう。
前にも述べた通り、学歴自体は採用の絶対的な評価基準になるわけではないので、そこを見誤ると採用されるものも採用されません。
これは、社会人の中には「自分は高学歴だからエライ!」「自分は大企業勤めだからすごい!」という、高圧的で鼻につく人物もいるので勘違いしがちです。
そういう人物は、ハッキリ言って「一緒に仕事したいとは思わない」人物です。
マスコミやネット情報の影響で「学歴があれば評価される!」と思いがちですが、実社会ではまったくそんなことはありません。
それも既卒・第二新卒層ですと、企業側も「学歴や経歴よりも、人柄や人間性重視」という採用方針の企業が多くなるわけですので、そこは見誤らない方がいいでしょう。
もちろん、人間である以上は最低限のプライドは大事ですが、プライドが邪魔して妥協する部分も妥協出来なければ、いつまで経っても「自分は大卒だから大企業に就くべき人材だ!」という勘違いから抜け出せません。
ちなみにそういう勘違い層が内定をもらったとして、実際働いてみて理想と現実のギャップについていけずに辞める事例もたくさんあるので、気にする必要はありません。
企業側から見れば、学歴があろうが就活時に内定をもらおうが、20代の若手な時点で全員ペーペーな未熟な人間としか思われていないので、余計なプライドは必要ないのです。
世間体や他者評価に流されない心も大事
本来、そういった「ニートだから〇〇」「大学出たのに〇〇」という評価は、一切本人の評価には関係ありません。
ただ、自信もない、成功経験も学歴ぐらいしかないニートであれば、気にしてしまうのも仕方ないかもしれません。
ですが、そんな他者評価を気にせずに「いや、自分はやれば出来るんだ!」と、根拠のない自信を持つことも大事です。
少なからず、
- 世間体や社会評価を気にして「自分なんて…」という態度で面接を受ける人材
- 大卒ニートになったことも気にせずに「自分なら出来る!」と自信にあふれている人材
…であれば、自信のある後者を採用して、仕事を任せたいと企業の人事は考えるはずです。
採用に関して、あなたを評価するのは親や世間、あるいは友人や学歴などではありません。
応募先の企業の人事です。
ですので、余計な世間体や他者評価に惑わされず、学歴やスペックにこだわりすぎず、自分自身の人間性だけで勝負すればいいのです。
事前調査・勉強よりも「行動」が大事
大卒ニートの方に心がけて欲しいことは「事前調査や勉強よりも”行動”が大事」ということです。
何も「事前リサーチも勉強もせずに考えなしに行動しまくれ!」と言っているわけではありません。
たとえば、いきなり求人検索して応募するだけでなく、
- まずは企業説明会やセミナーで人事の話を聞いてみる
- ハローワークなどで面接の指導を受けたり、自分でも採用見込みのある求人を探してもらう
- 人材会社の就職支援サービスを複数利用して、何人かの客観的なアドバイスや提案を受けておく
- アルバイトとして貯金を貯めながら、就活費用を用意しておく
…など、物事には”段階”というものがあります。
この過程をすっ飛ばして「自分ならこの会社から絶対に内定をもらえる!」と思い込んで応募しては、いざ落とされた時にショックを受けて当然です。
いきなり「上手くやろう」と思うから、失敗して挫折するんです。
そもそもで言えば、就活時点で内定がもらえなかった時点で失敗しているのです。
まずはそこから反省して、自分に出来ることから挑戦してみて、足りない部分は他人の助けを借りたり、あるいは自分で努力して改善しなければいけません。
少なからず、大卒ニートになっている時点で「在学中に、就活で内定がもらえなかった」という事実は間違いないので、その点を反省して受け入れることは必要です。
本気で就職したい大卒ニートは「既卒・第二新卒向けの就職支援サービス」を活用しておこう
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既卒・第二新卒は「卒業して3年以内の人材」ですが、20代の若手であればサポート対象です。
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既卒・第二新卒向けの就職支援サービスは、大手の転職エージェントと比べて、以下のような特徴を持ちます。
- 対応が丁寧で、カウンセリング面に期待できる
- 既卒・第二新卒など、就活失敗経験のある方が対象なので、過去の事例や似たような境遇の人の話が聞ける
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- IT系・ベンチャー系も多いので、Skype面談・LINEでの相談なども対応している業者が多め
逆に大手の「転職エージェント」は、良くも悪くも効率重視・事務的になりがちなので、ある程度社会人としての心構えが出来ている人向けです。
転職エージェントについてはこちら
→転職エージェントの仕組み・特徴・メリット・デメリットを徹底解説!転職サイトとの違いは?
大卒ニートの方であれば、時間面で余裕のある方も多いでしょうから「とりあえず、使ってみて話だけでも聞いておくか」という使い方からでも利用できます。
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