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優秀な人ほど敵が多いのはなぜか?集団から排除される本能的な仕組み

優秀なのになぜか上手くいかない…

そんな違和感を覚えたことはないでしょうか?

仕事ができることは、本来評価されるべきものです。

しかし現実には、能力が高いほど嫉妬されたり、足を引っ張られる場面も少なくありません。

いわゆる「出る杭は打たれる」という現象です。

なぜ優秀であることが不利に働くのか?

その理由と対処法を解説していきます。

優秀な人が嫌われやすく敵が多くなる理由とは?

「優秀であること」「能力が高いこと」は他者から嫌われたり疎まれる原因となることがあります。

強すぎる力は均衡を崩します。

こと「協調性=周りと同じ」を求める日本社会では嫌われる遠因ともなります。

力を持つ者はその力を適切に使わなければならないということです。

ここでは、優秀な人が嫌われたり敵視されてしまう心理を解説していきます。

普通にやってるだけで反感を買う

「普通に仕事をしているだけでなぜか嫌われる…」

素のスペックが高い人天才肌の人にかなり多いです。

本人からすると「え?そんなの簡単でしょ?」「そんなの見ればわかるでしょ?」と思えることを当たり前にやってるつもり…。

しかし、それをつまらなく思う連中もいるのです。

なぜかというと、

  • 自分が教わったやり方と違うことをしてるので敵
  • 難しいことを簡単にやってみせるのでムカつく
  • 高度なことをやりすぎて何をやってるのか理解できない

と感じる人のほうが多いからです。

とくに自分の頭で考えられない人ほど「自分が習ったやり方と違う=相手が間違ってる=敵」と短絡的に決めつけてきます。

とくに新規プロジェクトや部署に入って、関わる人間が変わったタイミングだと、かなりの確率で出くわします。

できる人からすれば「自分より優れたやり方は見て真似すればいいじゃん?」「効率の悪いやり方は変えていけばいいじゃん?」という感じですがそうは思わない人間の方が大多数なのです。

優秀な人の集まりでは、とくに何も言わなくても他者のやり方や成果を見ただけで理解して、真似します。

また、優秀な人ほど

  • 自分がプライベートで勉強したこと
  • 他の現場で苦労してきた身につけてきたスキル
  • 自分が工夫して編み出したやり方

を活かして成果を出そうとしますし、企業もそれを求めてるように思えます。

しかし、実際にはそれを素直にありがたがらない”平凡な人”のほうが多いのです。

平凡な人は優秀な人のやり方や成果を見て、どう感じるか?

「能力があるのに自分に教えてくれない不親切な人」
「自分の存在を否定し立場を脅かす存在」

残念ながら、このように”本能的な恐怖”を感じるのです。

正しいことを言うほど嫌われる

優秀な人は、総じて「課題発見力」「提案力」「自発性・積極性」が高い傾向にあります。

これらの能力がある人から見ると、他人の仕事っぷりに「これはこうすればもっと効率的なのに…」と思う場面が多いものです。

しかし、それが正しいとしても、

  • 言うべき相手
  • 言うべきタイミング
  • 伝達手順
  • 伝え方

を誤ると、相手からの反発を招き、社内で疎まれます。

優秀な人からすれば「こっちのが正しいのに、なんでやらないんだろう?」と疑問に思うことでしょう。

そういう時は「正しいことほど人は素直に受け入れようとしない」と逆に考えてみたほうがいいです。

そうすることで、別の視点が見えてきます。

普遍的な人間心理を思えば、

  • いきなり新しいことをやらされるのに抵抗がある
  • こちらの言い分や都合を無視されると従いたくない
  • 手順やルール、承認や許可を無視して勝手なことされると困る

といった「正しいとわかっててもそれができない背景や心理」が往々にあるものです。

それを無視して、一方的に「自分の正しさ」を押し付けると、どれだけそれが”正解”であっても受け入れられません。

筆者が今まで出会ってきた人を振り返ると、とくに「能力を示して認められたい」「自分のアイデアや考えを実現したい」と熱意のある人ほど、正しいことを最初からやりがちです。

ですが、残念ながら大半の人や組織は優秀な人の熱意やモチベーションを受け止める器や謙虚さは、持ち合わせないものです。

ですので、正しいことをやるにも

  • 考えを話したり能力を発揮しても受け入れてくれる相手か?
  • 今の職場環境は自分の考えや熱意を受け止めてくれる組織か?

という見極めが大事になってきます。

挑戦するほど疎まれる

どの企業からも「うちは挑戦的な人がいない」「新しい風を巻き起こしたい」といった声を聞きます。

こうした期待に応えようと張り切って挑戦的なことをするも、なぜか歓迎されないで潰れる…といったケースをよく見かけます。

何を隠そう筆者自身もそうです。

その経験から見えてきたことは「挑戦的なことを求めておきながら、本気で変わろうとして人・組織は少ない」ということです。

「変わりたい」「挑戦したい」と口では言いながらも、本気で行動したいと思ってる人は少数派です。

そういう人たちの本音は「自分たちが何の努力もせず、リスクも追わず、誰かが都合よく変えてくれればいいな…」程度の”願望”でしかないのです。

心理学に「現状維持バイアス」という言葉があります。

現状維持バイアスとは、現状を維持しようとするために変化を拒み、過剰な拒否反応を示す無意識の思い込みです。

たとえば、下記のような例が当てはまります。

  • 頑なに前例通りにしかやろうとしない
  • リスクを過剰に恐れて「失敗したらどうするんだ」と頭ごなしに否定
  • 他者のアドバイスや意見を「検討します」で先送りし続ける

こうした言動はすべて「やらない言い訳」にしか聞こえません。

しかし、挑戦に否定的な人ほど「今でのやり方を頑なに変えない」「変化を受け入れない」という傾向が強いです。

ひどい場合は「とりあえずやってみよう」「話だけでも聞いてみよう」という態度すら見せず「いや…」「でも…」と言い訳ばかり続けます。

で、変化を望みながら変化しない組織では、社内全体に”言い訳ばかりの雰囲気”が漂ってるので、挑戦的な人ほど嫌われて居場所をなくすこととなります。

その結果「こいつらに何を言っても無駄」と辞めていくのです。

味方の顔をした敵が寄ってくる

社会で生きていく上で、実は「明確な敵」よりも「味方のフリした敵」が何倍も厄介です。

どういうことかというと、

  • 一方的に利用してこようとする人
  • 支配的な上司や同僚
  • 愛想や感じが良いだけの無責任な人

という「敵ではない…なんなら味方の顔をして奪ってこようとする相手」のほうが危険だということです。

こういった人物は最初は良い顔で近づいてきます。

自分が悪く思われないよう「あなたのため~」「ルールだから~」と語って、さも「自分は正しい」と周りに吹聴します。

その結果、何が起こるか?

自分が都合よく奪われるだけ奪われて、何も見返りを得られずに終わる。

とくに上司、あるいは会社上層部全体が、自分より無能だと感じるなら注意が必要です。

優秀な人は、他者や全体に貢献するために力を発揮しようとします。

しかし、上が無能だとそれが徒労に終わる機会が増えます。

「部下の手柄は上司のもの。上司の失敗は部下の責任」

無能な人ほど、こう考えているからです。

また、こうも考えます。

「自分が得して有益になることが大切で、他はどうでもいい」

ですので、どれだけ優秀さを発揮しても、見返りが返ってくることはありません。

いかに「自分が損しないか?」「有能な他人から奪い取って自分の手柄にするか?」しか考えていないからです。

このような環境では、有能な人は奪われるだけ奪われて、出世や昇給などの見返りを得られずに辞めていくと相場が決まってます。

どんなに優秀な人でも、その上司や会社の器量以上の能力は発揮できない…という構造なのです。

真に恐れるべきは、敵よりも無能な味方」とは、よく言ったものです。

無能ほど足を引っ張ることが好き

私が1番「こいつ救いようがないな…」「できるだけ関わりたくない」と軽蔑しているタイプが他人の足を引っ張るしか能がないヤツらです。

こういう残念な人ほど「自分が上に行くのではなく、他者を引きずり下ろす」ことに必死になります。

なぜ、そのような愚かな行為を行うのか?

自分が努力して上を目指すよりも、自分より上の存在を蹴落として“自分を上に見せる”ほうが、はるかに楽だからです。

著名人や成功者の失態を執拗に責めるワイドショー見て楽しむ大衆がいます。

なぜ、このような人の不幸を楽しむ人がいるか考えたことがありますか?

それは、他人が落ちることを見て安心することで努力しない自分を正当化できるからです。

他者を下げたり邪魔することで「自分が努力せずに済む」「自分のことは棚に上げて他人を非難していられる」という、楽な立場を維持し続けられます。

これを裏付けるように、近年の脳科学では「自分より下位の者と比べる“下方比較”では報酬系が活性化し、上位の者と比べる“上方比較”では損失を感じる部位が活性化する」という研究結果も出てます。

多くの人が「自分より優れた者は損失、劣った者は報酬」と感じているのです。

要は、人間が無意識に欲望や本能に従う…つまり”動物的”になるほど、優秀な人を見ると”損失”だと感じ、嫉妬や劣等感をむき出しにして貶めようとしてくるわけです。

一方で優秀な人ほど、こうした動物的な本能に流されることなく、理性的に振る舞います。

謙虚に自分の非を認めて成長したり、他者の良いところを見つけようとするからです。

また、自分より優れた人物と出くわしても「見習う対象」「模倣したい相手」として捉えることができます。

それができない人ほど素直に優秀な人を認められないので、どうでもいい揚げ足取ったり、嫌味を言うなどして、相手を疲弊させようとしてくるのです。

優秀な人が不用意に敵を作らないためのヒント

ここまで紹介したように、総じて言えば「優秀な人ほど、当たり前のことを当たり前にやるだけで周りに敵が増えやすい」です。

その理由も総じて言うなら、無能な人ほど自分より優れた人を”自分の立場を脅かす敵”だと認識し、無意識に排除しようとしてくるからです。

ここでは、筆者自身が失敗した対人関係と成功した対人関係双方を振り返りながら、優秀な人が嫌われないための考え方や立ち回り方を紹介していきます。

能力を発揮する前に”しきたり”を見分ける

若手であったり、今まで他所で認められてなかった人ほど、新しい環境でも最初から飛ばしがちです。

しかし、そういう「やる気のある若手」「勢いの優秀な人」を隙あらば潰してやろうと考えてるクズも、集団には一定数紛れるものです。

運良く協力してくれる人がいたらいいのですが、そうでないと、周りから協力が得られずに潰れてしまうケースのほうが多いです。

筆者も比較的飛ばしがちな性格ではありますが、意識しているのが「能力を発揮する前に観察期間を設ける」ということです。

たとえば、下記のような”暗黙的なしきたり”があるかどうか、探りを入れます。

  • 年功序列や上下関係にうるさい人がいるか?
  • 人間関係は良好か?仲の悪い人同士はいないか?
  • 直属の上司は逐一報告を求めるタイプか?放任主義か?
  • そもそも上司が報告対象として適切な相手なのか?

要は「誰が敵になる可能性が高くて、誰を1番味方につけるべきか?」を見極める期間を設けるのです。

とくに「細かいことにうるさく、自分の思い通りにならないと妨害してくる相手」が敵に回ると、逐一足を引っ張ってきてうざいです。

逆に「1番目立たない人が真の実力者だった」ということもあります。

「能ある鷹は爪を隠す」とはよく言ったもの。

1番目立たない人が味方につけるべき相手で、1番威張り散らしてる人が職場では嫌われていた…なんてこともあります。

慣れないうちは見極めるのも難しいでしょうが、意識して人間観察しておくと、不思議とそうした人間関係の機微が見えてくるものです。

ある程度能力に自信があるなら「新しい対人関係が生じる仕事では、最初の半年間ぐらいは様子見期間」ぐらいのペースで考えておいても問題ないぐらいです。

能力を示すのは、それからでも遅くはありません。

全方面に「良い人」を演じる

とはいえ、いちいち誰が敵か味方か腹を探り合ったり狡い動きをするのも面倒ですよね。

いっそ「全員を味方につける」ように振る舞っておくほうが楽という考え方もできます。

そうすることで、たとえば「直属の上司が嫉妬心から敵対してくる」ような場合、同僚やさらに上の上司、他部署まで味方につけておけば、逆に上司を孤立させることができるからです。

仮に自分を嫌ってくる相手が周りからも嫌われてる場合、普段から良い人を演じているだけで何かあった際に味方してくれる確率が高まります。

「率直な物言い」より「角の立たない伝え方」を意識する

十分に能力が身についた後は「手加減」をしたほうが、感謝される場面が増えます。

ここでいう手加減とは、

  • 周りのペースに合わせて仕事の速度を調整する
  • 専門的なことは相手にわかるように丁寧に説明する
  • 他人と一緒に成果を出した”風”を装う

といった感じです。

とくに「自分1人でやったほうが早い」という場面でも「周りのみなさんのおかげで~」と言えるよう、適度に周りも巻き込んでおくことで、勝手に味方が増えます。

要は、自分だけが有能でなく周りも有能に変えるという意識でやるということです。

結果だけでなく過程も大事にする

有能だけど孤立しがち」という人がやりがちなのが「結果だけ求めて過程を軽視する」という考え方です。

筆者自身、成果主義で「成果だけ出しておけばいい」「やり方に干渉するな」という性格ではあります。

しかし、様々な立場の人と仕事をする機会が増えて「過程も大事にする」ようになりました。

具体的には、

  • 進める前に、計画や考えを説明する
  • 途中の経過報告を行う
  • 成果が誰にどういうメリットになるか説明する

という感じで過程そのものを他者にも共有し巻き込む形です。

要は、結果を出すに至るまでのストーリーを提示してそこに他者も巻き込むのです。

こうすることで「有能な人間をコントロールしたい」「優秀な人が自分に味方しないのは損失」と考える輩に対しても、表面上は「コントロール下にいる」「利益をもたらす存在」と認識してもらえます。

加えて、計画や示し成果を予測しておくことで、他人から文句を言われたり不信に思われることも減り、自分のやり方やペースも確保できます。

社外の活動に取り組む

とはいえ、一度社内で嫌われたり孤立してしまったら、やりにくい状況が続きます。

能力に自信がある人ほど、今の職場で自分の才覚を示す機会が与えられないと、イライラが募りがちです。

しかし、たった一つの職場や狭い人間関係の中だけで評価されようとするのは、リスクでしかありません。

なぜなら、誰か1人に嫌われたり疑われるだけで、不当に評価され続けかねないからです。

そういうリスクを抱えないためにも、社外での活動に力を入れてみるのは気分転換にもなるし、思いがけない出会いや発見にもつながりとなります。

具体的には

  • 業界セミナーや勉強会
  • 副業やボランティア

などです。

こういう場に参加してる人ほど、勤務時間外まで活動しているため、能力が高い人が集まる可能性が上がります。

なので、自分の価値を理解してくれる人や、考え方の合う人も出会いやすいです。

社外活動で打ち込めることが見つかれば「本業は食うための手段」と割り切れるので、今の職場で嫌われようが評価を下げられようがどうでもよくなります。

転職活動を行っておく

優秀な人を嫌ってくるような職場、サクッと転職してしまうのも一つの手でしょう。

誰だって、自分を嫌ったり足を引っ張っくる相手よりも、自分を評価して高めてくれる相手と仕事したいに決まっています。

とくに、ここで紹介したような対処法でもどうにもできない相手や職場環境であったり、そもそも、自分から何かしようとする気力すら湧かないなら、転職して評価をリセットしたほうが状況が良くなる可能性が高いからです。

「今の仕事を辞めるのも面倒だし、できれば続けたい…」

そう思い込んでいる方ほど、要注意。

しかし、いざ「辞めよう」となってからでは、遅すぎるからです。

転職活動は必ずしも今の仕事を辞めると決めてから行うものでもありません。

むしろ、余裕があるうちに転職活動を始めるほど、

  • 今の会社を続けるべきか見直す
  • 他の会社ではどれだけ高い評価が得られそうか知る
  • 今の業界や職種で求められるスキルや経験を知る

といった現実的な判断材料集めができるメリットが大きいです。

「嫌ってくるヤツのせいで思うように力が発揮できない…」
「だけど、今後さらに不利になる可能性を考えると強く言い返せない…」

そういった場合にも、転職活動を通して「どうせ辞めても次があるし…」と知っておくだけでも、今の会社での立ち回りやメンタル面も変わってきます。

いずれにしても、働く以上は「よくわからんヤツが嫌ってきたり排除してくるだけで社内評価が下がったりメンタルやられるリスク」がつきまとう以上、常日頃から転職活動をしておくというのは、生存戦略として合理的です。

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