最近、ブログ運営のお仕事を通して様々な方と関わることが増えたのですが、思い返してみると「あれ、女性の方が一緒に仕事しやすくね?」「実は女性優秀説って真理なんじゃ?」と感じることが多いので、その根拠や仮説などを論じていきたいと思います。
※1.ネットでの「男女が~」系の討論は「男でも全然仕事できない無能はいるし、女でもバリバリ仕事が出来る人はいる」「若い女は結婚という逃げ道があるし、若くて可愛い女の子を甘やかす男もいる」と結論が出ているのでナンセンスなのですが…。
※2.男と女で、生態的・社会的役割や感覚が違う事実は統計的にあるので、そこを理解しているかどうかの差…でもあるとは思います。
女性社員が優秀な理由
筆者は男性ではあるのですが、ここ最近は「マジで男は仕事でもバカ、女の方が優秀なんじゃね?」という説に傾いてきていますので、その理由について書いていきます。
仮定としては「女性社員が女(若さ)を武器にしない」「男が女として見ていない(セクハラしない)」状況を前提でお読みいただけると想像しやすいかもしれません。
回りくどい話を察するのが上手い
女性社員が優秀な理由としては、回りくどい話や雑談から、相手の意図を察する能力が高い方が多いからでしょう。
基本的に私は超絶めんどくさい性格なので、仕事の話もかなり回りくどくします。
その理由は単純で「こちらの事情や心理的不安の部分汲めないと、どっちにしろ長く付き合えない」と思っているからです。
要は「察しのいい相手」を見抜くための、ちょっとした処世術ですね。
私が「結論から話せ=ロジカルシンキング」大嫌いなのも、そういった事情があるからです。
とくに初対面の人との営業トークであったり、あるいはネット経由の仕事なんて、相手がどこまで権限を持っていてどこまで仕事が出来て、どれだけ情報を保有しているのか、こちらは知らないわけなので、必然的に雑談しながら相手の力量や仕事の課題を探るしかないわけです。
女性の場合、回りくどい会話からこちらのニーズを汲み取る能力が高い方が多いので、女性社員優秀説が出てくるのではないかと思います。
他人を疑わない人が多いので話がスムーズに進む
女性社員が優秀だと思うのは、良くも悪くも他人を疑わない人が多いからでしょう。
仕事においては他人を疑う警戒心も必要ですが、多くの場合は「それ別に隠す必要なくね?」「これから一緒に協力し合えるかどうかで話しているのに、相手疑ってどうすんの?」と感じることがほとんどです。
まあ、政治的駆け引きのあるような規模の組織であれば、他人を疑わずにペラペラ自己開示するのは悪手でしょうが、そういうのは大企業の一部派閥や政治家がやっておけばいいだけの話です。
ですが、そうでなければさっさと会社の中の事情や事業内容について情報共有したり、わからないことは潔く「わかりません」ですと言える人の方が、仕事はスムーズに進むのです。
これが変にプライドのある男ですと「わからないことや知らないことは恥ずかしいから隠す」「自分の弱みを知られたくないから隠す」という感じなので、かえって話がこじれる結果になるのです。
愚痴を言ってくれるので色々と楽
女性社員が優秀だと思うのは、仕事の愚痴を適度に吐き出すから、社内の不満や個人的問題を把握しやすいという点でしょう。
「仕事の愚痴は大人のすべきことではない」という風潮がありますが、不満を抱えて転職されたり精神的に潰れてしまうよりかは、適度に吐き出してもらう方がいいに決まってます。
私も大概、八方美人・ダブルスタンダードな人間だったりするので「〇〇さんってそういうとこありますよね~」とか、とくに嫌いでもない人間の陰口・悪口に合わせるのは苦でもないです。
で、適度に話合わせて聞いておけば「あーあの人とあの人は仲悪いのか」「こういう社内派閥があるのか」「社内でこういう問題があるのか」と色んな情報を探れるので、非常に参考になるわけです。
よく仕事では「本音を話して欲しい」「ハッキリ言って欲しい」などとは言いますが、普通の感覚があれば相手のプライドを傷つけたり、面子を立てるために悪いところを指摘することはしません。
そういった事情を踏まえて「愚痴や陰口=本音」と考えれば、愚痴を素直にこぼしてくれる相手は仕事では意外と大切な存在なのです。
女を武器にしてこない人は潔いし、仕事で対等に接しやすい
優秀な女性社員は、女を武器にしないで男尊女卑社会に挑戦している潔い人が多い印象にあります。
そういった女性であれば、そもそもが「女性だから」という物の見方をされずに、男性と対等に扱うのが社会のあるべき姿なのです。
仕事では年齢・性別以外にも、様々な上下関係を決めかねない要素があります。
ですが、そういった心理的しがらみを抜きに「相手を1人の人間として、対等に扱う。相手も対等に見てくれる」という状況は、なかなか生み出しにくいものです。
こっちは大して偉くもないのに勝手に低姿勢になってくる奴がいたり、なぜか大した権限も実力もないのに高圧的になってくるバカがいたり、立場上ペコペコせざるを得ない相手がいたり…など、仕事で対等・平等に対話するのは意外なまでに難しいのです。
その点、働く優秀な女性は良くも悪くも「立場を対等にさせる能力」が高いです。
※まあ、そういう方は相手を立ててはいるのでしょうが、私も基本的には誰でも立てるタイプなので、結果的に対等になりやすいです。
逆に言えば、露骨に女を武器にして仕事で立ち回る人は「自分は女だから甘えても許される」と言っているようなもので、若い女として可愛がられることはあっても、仕事の本質的な部分では「女だから=」「若いから~」という基準で評価されても仕方ないでしょう。
それは男尊女卑の考えが残っている男社会の価値観では「自分を女として見てくれ=下に見られてもしょうがない」という意図に受け取られるのですから、自業自得です。
私が昔「女=無能」と書いたのも、あからさまに女であることを免罪符・武器に使ってくる人と、それに引っかかる男がいるから仕事上での人間関係がややこしくなる…からという意味です。
「男だから~」「女だから~」の部分を切り離してフラットに考えられる人…という意味では、性差による不遇感を乗り越えてきた女性の方が相対的に上になるのでしょう。
逆に、男はそのあたりの性差に鈍感だから、若くて可愛い女の子にコロリと騙されてしまうわけです。
怒り方が潔い
「男は論理、女は感情」とはよく言いますが、女性が仕事・プライベートで怒る場合はほとんどが感情的な理由で怒ります。(少なからず、私の経験則上は…)
その場合「ごちゃごちゃ言ってないでやれ!」「お前の態度がムカつく!」という意味合いなので、非常に潔いです。
これが男なら「怒っているわけじゃないんだけど(怒)」とめんどくさい前置きをしてねちねち言ってくるモラハラタイプか、あるいは「オレの言うことを聞け!そんなんじゃ続かねえぞ!」のパワハラタイプのどちらかで、仕事の指示と感情的な恫喝が混ざっているから、話がややこしくなるわけです。
その点、女性の怒り方は「(男なんだから)しっかりしろ!」「うじうじ悩んでないでやれ!」という感情的な怒りなので、結果として仕事と切り離して考えることが出来るので楽です。
対処法も「だらしない自分の態度を見直す」だけで済むどころか、女性の場合はそもそも「改善しろ!」という意図がなかったりもするので、本当に「気に食わないから怒る」だけなのです。
※ただ、女性上司のモラハラタイプですと「どうして私の言うことが聞けないの?」で怒ってくるタイプだけはお察し。
平均で「無能」とされやすい分、会社で生き残る女性社員は優秀な人が多くなりやすい
そもそも…で言えば「女性=無能である、優秀でない」という主張の根拠は、平均年収などの「平均値」で語られることがほとんどです。
たとえば、平均年収などは言うまでもなく女性が低くなるのですが、これはデータ集計に「扶養控除内で働いている女性(=年収103万まで)」が含まれれば、必然的に低くなるに決まっています。
すなわち、実際に女性の年収が能力に対して過小評価されているかどうかは、平均値だけでは判断できないということです。
また、女性が無能説を語るに当たって「政治家に女性が少ないから」「ノーベル賞受賞者は男性比率が多いから」などの主張も見かけます。
ですが、それも因果関係としては「男尊女卑の考え方がまだまだ根強く残る社会状況で、女性が正当評価されない事情もある」「女性が政治家になるべきではないと考えている層に配慮しての選出」という事情もあるので、決してそれが女性の無能さを示すものではありません。
そもそも、その原則で考えると「平均年収の低い地方民は都市部住まいよりも無能で生産性がない」「政治家は都内出身者が多いため」とも言えるわけです。
※私の解釈では「資本主義社会で政治家なんかに好き好んでなる奴が無能」ですが、それはまた別の話。
いずれにせよ「年収が高くて社会的地位や出世する人材が優秀」という原則で考えれば、平均的に女性に無能が多いという価値観が生まれるわけです。
しかし、これは逆説的に言えば、平均値が低くなる中でもバリバリに活躍している女性社員は相対的に優秀な証拠だとも考えられます。
その結果、感覚値としては現役社員として活躍し続けている女性は男性よりも優秀だと感じる社員が多くなるのではないでしょうか。
それもまだまだ男尊女卑の考え方が残る日本社会の中で、逆境に負けずに成果を上げて出世もしている女性は、同地位・同年収の男性よりも実際はかなり上の能力を持っているとも考えられます。
…と言った、平均値と感覚値の乖離を踏まえた上で「女性社員優秀説」を考えてみると、違った価値観で女性の社会進出をフラットに評価できるのではないでしょうか。
※そもそも、年収や社会的地位は必ずしも能力とは比例しないことは、一定の社会経験があれば気づくことなので、平均値と性別全体で能力の優劣を語ってもしょうがないのですが…。
仕事ができる女性が正当評価されるためには転職活動も行っておく
「男女共同参画社会」「ダイバーシティ(多様性)」などが提唱され、女性のキャリアも評価されやすい時代になってきてはいますが、一方で男尊女卑の強い会社や上司の元では「女性だから~」という理由だけで不当評価されることもあります。
もし、読者がそのように「女性だから~」という理由で不当に評価されていると感じているなら、早めに転職活動を始めておくことをオススメします。
昨今、政治のニュースでもよく聞く「雇用流動性」「リスキリング」などの用語が意味するとおり、優秀な人ほど転職前提のキャリアを強く意識しており、転職活動を常日頃より行っています。
とくに、男尊女卑の不公平な考え方を排除したり能力を正当に評価してくれる会社ですと、優秀な人ほど学歴や性別関係なく年収アップや待遇向上を見込めるため、そういった転職市場のリアルを知っておく意味でも、早めに転職活動を始めるメリットは大きいと言えます。
ただ、いきなり転職しようとしても、経歴が不十分なうちや自己アピールが不十分なうちは自力で転職しようとしても採用されにくいばかりか、下手をすると年収ダウンしてしまったり待遇がさらに悪くなる…なんて失敗にもつながりかねません