「デスクワークに向いてないと感じる…」
「デスクワークの仕事が苦手だと感じる…」
「デスクワークの仕事を辞めたい…」
「でもデスクワーク以外の仕事に就けるかどうか不安…」
このようにお悩みではありませんか?
ビジネス用語には「ホワイトカラー」という言葉もあります。これは直訳すると「事務労働者」と訳され、肉体労働者に対して白襟の服を着て事務所で働く人を指す言葉です。(※広辞苑 第七版 調べ)
デスクワークの大半はこのホワイトカラーに含むと考えることができますが、昨今、日本の企業の多くではこのホワイトカラー、頭脳労働者が求められがちです。また、このホワイトカラーの仕事が高給で安定しているような職業のイメージを受けます。
ですが、このホワイトカラーの仕事の需要が増えたのは、ここ一世紀の高度な近代化や技術発展の影響であり、それ以前は多くの人が肉体労働をしていたわけですから、デスクワークに向いてないと感じる人がいることは何も不思議ではありません。
そこで本記事では、デスクワークが苦手だと感じて悩んでいる読者に向けて、デスクワークに向いてないと感じる要因から適性、向いてない時の対処法に加え、デスクワーク以外の仕事には何がありどう転職するのか、知りたい情報をまとめてお届けしていきます。
「デスクワーク」に含まれる職種/業種は何がある?
「デスクワーク」と言っても、実際の職種/業種は様々です。
まずはデスクワーク以外の仕事を知る前に、自分の仕事がどのようなものか把握する意味でも「デスクワーク」がどの業務範囲を指すのか抑えておきましょう。
机の上でする仕事。事務・勉強・文筆活動など。また特に、事務職。
▼一般的に「デスクワーク」と呼ばれる職種/業種は?
- 一般事務
- 経理
- 人事
- 総務
- 受付スタッフ
- システムエンジニア
- プログラマー
- Webデザイナー
- テレアポ・テレオペ(コールセンター)
広い意味では「机の上でする仕事」、狭い意味では「事務職」がデスクワークに含まれると考えてよいでしょう。
今やパソコンなしでは仕事の回らない職場も多いので
パソコンを使う仕事全般がデスクワークと言えるな…
パソコンの普及してなかった昔は書類を扱う仕事全般がデスクワークと言われていましたが、IT化が進むにつれ、書類仕事はPC上での作業へと変化していったため、プログラマー・WEBデザイナーなどのIT/WEB系の技術者も含まれるようになっています。
この記事では読者の誤解がないように、事務職だけではなくデスクワーク全般に関して解説しているものだと捉えてください。
デスクワークが向いていないと感じる瞬間
「自分ってデスクワークに向いてないのかな…」
「パソコンを使った仕事や事務作業が苦手…」
デスクワークは、人と関わらずに済んだり机の上だけで済む楽な仕事と思われがちですが、事務仕事であれば細かい作業を何時間も行うこともあります。
リサーチや報告書作成、メール対応などで実際には社内外との調整や交渉など作業を行うこともあります。
また、長時間座っているため肩こりや腰の痛みなど身体への負荷もかかり視力低下のリスクもあるなど、意外と疲れるものです。
デスクワークに本当に向いているかどうかは別として、長時間の座り仕事が苦にならない人、パソコンでの作業に集中できる人、他人と会話せずに淡々と仕事をこなすことが苦にならない人など、デスクワークに馴染みやすい人には一定の資質が求められるのは間違いありません。
じっとしているのが苦手
デスクワークに向いていない人、それは「じっとしているのが苦手」な人。
「人と話していないと気が気でない」
「沈黙に耐えられない」
「殺伐とした雰囲気が苦手」
こういう落ち着きのない人は、デスクワークの職場の雰囲気に殺されてしまい、本来のポテンシャルが発揮できなくなります。
…やはり、人間たるもの、体と口を動かしてこその人生。
もともと、デスクワークは様々な現代病を引き起こす要因ともなっており「人間的ではない仕事」だとも言えるんです。
その証拠に「将来、AIに奪われる仕事」との筆頭格も、デスクワークの中にはたくさん含まれています。
もともと、人間がする必要のない機械的な仕事がデスクワークの大半ですので「向いていない」と感じるのは、むしろ人間としては当たり前の生理反応と言えるでしょう。
集中力に欠けている
デスクワークに大事なのは「集中力」です。
しかし、集中力とはなかなか制御できないもの。
8時間ずっと座りっぱなしで集中力をセーブできるのは、人間として頭おかしいレベルです。
これについては、もうずっと前から「日本人は生真面目過ぎる」「残業時間が増えると集中力低下で生産性が下がる」など、効率の悪さが指摘されています。
やはり、デスクワークだけで1日8時間も費やすというのは、効率も悪く、人間としても合理的な働き方ではないのです。
毎日8時間、フル稼働で8時間集中しないといけないデスクワークの職場は、ハッキリ言って割りに合わなすぎなので、転職を考えたほうがいいでしょう。
作業の同時処理が苦手で情報処理力が低い
デスクワークは「ルーチンワーク(単純作業)」と「マルチタスク(同時処理)」の2つに分けられますが、とくに後者は向いていない人にはとことん向いていません。
やはり、日本人って職人気質が強いですし、しかも学校で「正解は一つ!」みたいな学び方をするせいで、社会に出て「マルチタスクがまったくこなせない」「情報処理の判断が出来ない」と気づく人も結構多いです。
横から急な仕事が舞い込んできて、柔軟に対応できない場合は、とくに仕事で「判断力がない」と思われるので辛い。
最悪の場合「要領が悪い」「覚えが悪い」と言われ、職場いじめや社内ニート化するなどのリスクもあり、非常に向いていない性格傾向だと言えるでしょう。
このタイプの方は「ルーチンワーク」だけで済む仕事を探したりするなど、自分に合った仕事を選ぶ必要があります。
職場の人間とコミュニケーションがとれない
デスクワークで意外とつらいのが「職場の人間とのコミュニケーション」ですよね。
デスクワークは狭い職場での付き合いになるので、村八分な陰湿な人間関係になりがちです。
そのため「狭く深く」の対人関係構築能力が求められます。
「空気が読めない」
「暗黙の了解を見抜けない」
「上司や先輩を立てることができない」
こういう人は、デスクワーク中心の職場で長くやっていくことは厳しいと言えますね。
部署替えに期待できる規模の大企業でなければ、今の職場の人間関係が一生続くと考えておくといいでしょう。
パソコンが苦手
デスクワークに向いていない人の筆頭は「パソコンが苦手」だということ。
これは、IT化の現代においては、致命的な欠点でしょう。
「Word」「Excel」が扱えるのはもちろん必須、場合によっては他のOfiiceソフトや社内独自のソフトを使うこともあり、新しいPCソフトを要領よく使いこなす柔軟さも求められます。
「指示されたことしか出来ない」
「ソフトウェアの効率のよい使い方を研究しない」
「自分からデスクワークスキルを学ぼうとしない」
こういう人は、デスクワークには向いていないと言えるでしょう。
また、最近では「スマホしか触ったことない」という若者も多く、パソコンを使えない若者も多いとか…。
とくにデスクワークは「いかにパソコンを効率よく使えるか」にかかっているところもあるので、パソコンが苦手なら辞めてしまった方が、今後のためでしょう。
デスクワークが辛い理由は?
ここからはデスクワークの仕事が辛い理由についてご紹介していきます。
長時間のデスクワークで体調が悪くなりやすい
デスクワークが辛いと感じる原因に、座ったまま仕事をし続けることで体調が悪くなりやすいというものがあります。
具体的には以下のような健康リスクが考えられます。
- 肩こり・首こり・頭痛・腰痛などで体調が悪くなりやすい
- 目を酷使するので視力が落ちる
- 肉体労働と比べカロリーを消費しないので太りやすい
長い目で考えると、デスクワークによる健康被害は無視できないものです。
頭を使う仕事なので勤務時間外の疲労が蓄積しやすい
デスクワークは頭を酷使する仕事ですので、以下のような疲労感を感じやすいと言えます。
- 考えることが多すぎて勤務時間外の時間も休めた感覚がしない
- 脳を酷使するので睡眠時間を取らないとまともに仕事できない
- にも関わらず、残業時間が多いと頭が働かないまま出勤しないとならない
健康生活を維持するためには、精神と肉体のバランスが大事ですが、デスクワークは明らかに精神面のストレスが多い割に、体は動かさないので脳の疲労が蓄積してしまうものです。
その結果、考えすぎてうつ病になってしまったり、逆に慢性的な思考力低下でプライベートが楽しめなくなるなど、思わぬデメリットがある点もデスクワークの辛いところだと言えるでしょう。
他人と会話することのない職場だと殺伐としやすい
これは職場環境にもよるはずですが、デスクワーク主体の仕事では他人と会話することのない職場も存在します。
具体的には、以下のような特徴があるなら注意です。
- 効率重視でキーボードを叩く音ばかり
- 雑談や意見出しが許されない職場環境
- コミュニケーション手段が文字チャットのみ
- わからないことが聞きにくい職場環境
- ミスやトラブルが許されないので無言の圧力がある
いわゆる「風通しの悪い職場」に該当しますが、作業効率のみにこだわる職場は上記のような環境になりやすいです。
仕事を円滑に進めたり気分転換するには適度な雑談やコミュニケーションも大事ですが、仕事の効率のみにこだわる職場は雑談を許さない傾向にあります。
また、ミスが許されない職場や、わからないことを聞きにくい職場の場合、抱えるストレスは非常に大きなものとなります。
スキルが習得できないと仕事が遅くなりがち
デスクワークの仕事は、使用ソフトから効率化まで様々なスキルが求められますが、多くの場合は自発的に学ばなければいけません。
そのため、デスクワークに向いてないと、いつまで経っても仕事を覚えられないどころか、効率化もできないで仕事が遅くなりがちです。
あまりに覚えが悪いと、周りに迷惑をかけたり、成長している実感を得られないため、デスクワークが辛いと感じてしまいます。
少なからず、自発的に学習することが得意でなければ、デスクワークは向いてない可能性が高いと言えるでしょう。
デスクワーク以外の仕事は何がある?
デスクワーク以外の仕事には、一体どのようなものがあるでしょうか?
結論から言えば、対人コミュニケーションが主な仕事と肉体労働・単純作業の仕事に限られて来るため、選択肢は狭まってきます。
▼デスクワーク以外の仕事で未経験からでもOKな仕事
- 接客・サービス業・販売員
- 営業職
- 工場勤務/製造業
- 福祉系全般 ※要資格取得
上記の仕事の中でも、デスクワークを含む仕事内容が含まれている職業は多く、完全にデスクワークじゃない仕事ではない点には注意。
詳しくは事務職以外の仕事の記事で
紹介しているのでチェックしてみてください!
デスクワーク以外の仕事を見つけるなら転職サービスでプロに相談
以上のように、仕事を辞めて後悔しないためには退職~転職までに多くのことを考えて計画的に行動する必要があります。
これらを、働きながら同時に行うのは負担の大きい作業となります。また、業界知識やキャリアに関する知識がないと求人選びの幅が狭くなり、年収アップや待遇向上につながる転職を成功させにくいです。
そのため、辞めることを検討してるなら、まずは転職サービスでプロに相談してみることをオススメします。