「社会不適合者」という言葉は都合のいい言い訳。そんなものは存在しない。

編集長
「自分は社会不適合者だ…」と思ってたけど
全然そんなことなかった
スコシテン編集長です!

今回はあえて「”社会不適合者”という言葉は言い訳」という、ネット上の禁忌(タブー)について説明していきます。

そもそも「社会不適合者」ってネットスラング的な面もあり、臨床心理学や社会学的にはまったくと言っていいほど認知されていない言葉なんですよね。

社会の要求に応えて生活することが困難な者。社会に適合できない人。うまくやっていけない人。

出典:社会不適合者とは – 日本語表現辞典 Weblio辞書

性質としては、同じくネット時代に誕生した「新型うつ病」も近しい性質を持ちますね。

関連:若者が抱える「新型うつ病」の正体。時代の閉塞感を克服するためのヒントとは?

…まぁ、私は医療分野にはまったく疎いので、ここではあくまで「言葉の定義」と「性格傾向」的な観点で話を進めていくことにします。

結論から申し上げておくと「社会不適合者なんて存在しない」という論理は簡単に構築可能であり、逆に言えば「お前は社会不適合者だ!」と決めつけることも容易に可能。

よって「社会不適合者なんて存在しない、ただの思いこみ」と私は結論づけています。

社会不適合者の言う「社会」とはただの「理想」でしかない

まず「社会」という言葉の定義から。

多くの「自称:社会不適合者」は、ロクに社会を知りもせずに「社会」という思い込みにとらわれた結果、自分の思い描いた「社会適合者」になりきれずに苦しむことになるのです。

わかりやすい例えをしましょうか。

たとえば小学生が「立派な社会人」というイメージをするなら、多くの場合が「自分の両親」「学校の教師」「地域で関わっている大人」「テレビで見たイケてるビジネスパーソン」あたりをイメージするはずでしょう。

そして、それが「理想の社会人像」となってしまったまま大人になり、その社会人像に近づけずに挫折してしまい「自分は社会不適合者だ…」と落ち込むハメになる。

通常の人間なら、成長過程で様々な大人と関わり「社会人にも色んな人がいるんだ」と学べますが、社会不適合者となる人は極端に人付き合いが少ないか、あるいは独自の世界観を持つか…。

最近はネット時代で「様々な価値観を持つ人間との接点が少ない」という人も増えたことも、一因でしょう。

「社会人」と言っても、その実態は千差万別で、巷で「社会不適合者の特徴」などと言われている人物像も、大量に存在します。

…にも関わらず、そこに気づかず「自分の頭の中にある”完璧な社会人像”」になりきれないため、挫折してしまうことになるのです。

つまり「自称:社会不適合者」が思い描いている「社会」とは、頭の中に思い描いている「私が思っている社会像(自分が適応できる環境がないと思いがち)」「普通の社会人像(かなり完璧主義・理想に寄っている)」であり、現実の「社会」の実態からかけ離れているわけですね。

そもそも「社会」自体が曖昧模糊あいまいもこな概念である

次に「社会」という存在の概念理解。

私からすれば「現象学・本質直観からすれば”社会”の存在とは背理である」としか思ってないので、「社会とは何か?」の命題から始めなければいけません。

わかりやすく言えば「”社会”なんて、誰かが都合よく作ったシステムでしかない」と、哲学分野で論理体系化されているのです(一から説明するとややこしすぎるので省略)。

つまり「今の社会っておかしくない?」と思うのは人間としては当たり前の考え方であり、それ自体は間違いなく正しい”直観”なのです。

なぜなら、紛れもなく社会は間違っているのですから。

ただ、秩序(ルール)がなければただの無法地帯になるので、あくまで「社会」という概念が存在し、それに従って生きることが推奨されているわけです。

もっとわかりやすく言いましょうか。

「ルールを守ることが社会的」なのではなく、あくまで「”社会”を保つためにルールを守るのが模範的」なのです。

「社会」の最小単位は「二人以上」から成り立つ

そして、多くの「自称:社会不適合者」が「社会とは2人以上の”人と人”の集合単位である」ことに気づいていないということです。

社会とは?

社会(しゃかい)は、人間と人間のあらゆる関係を指す。

社会の範囲は非常に幅広く、単一の組織や結社などの部分社会から国民を包括する全体社会までさまざまである。

社会は広範かつ複雑な現象であるが、継続的な意思疎通と相互行為が行われ、かつそれらがある程度の度合いで秩序化、組織化された、ある一定の人間の集合があれば、それは社会であると考えることができる。

関連:社会|Wikipedia

たとえば、大企業であれば「企業>経営者>役員>部>課>係>部下」と言った、それぞれの社会(あるいはコミュニティ)といった単位が存在します。

厳密に言えば「家族」「夫婦」「友人」と言った単位も「社会」に含まれます。

ここまで説明すればおわかりでしょうが、たとえば「恋人間」「友人間」「特定の職場や業界」だけとの関係で生活できれば、それだけでも「社会に適合出来ている」と言えるわけです。

屁理屈に思えるかもしれませんが、企業勤めの正社員でも一つの職場と家しか行き来していない人も大勢います。

また、ネットコミュニティ内だけで経済圏を確立している人もいるし、世界には村単位で共存し合って通貨も法律もないで生活している民族もいます。

ここまで説明すれば、何も「正社員として企業に勤めて、定時に出社して残業もしっかりこなす」ような一般的な社会人像だけが”社会適合”でないことは、おわかりいただけることかと思います。

「社会不適合者」の特徴は全部でっちあげ

次にネットでよく見る「社会不適合者の特徴=性格傾向」が、いかに論理の破綻した理屈かを説明していきます。

たとえば「社会不適合者」で検索すると出てくるページには、以下のような特徴が多数羅列されていますが、これらはすべて「普通の社会人」にも当てはまる特徴です。

  • 時間にルーズ時間・納期守らない会社とかざらにある
  • 極端に上から目線上から目線で説教する上司とかクソほどいる
  • 虚言癖・思い込み思い違いなんてしょっちゅうある
  • 人間不信ビジネスで無条件で他人信用するとかアホのすること
  • コミュニケーションが苦手日本人とか大半が「言いたいことも言えない」コミュ障ばかり
  • 最低限の挨拶が出来ない挨拶しない社員とかどこにでもクソほどいる
  • 極端なナルシスト自分大好きの何が悪いの?人間、本当は自分が一番大事でしょ
  • 人に合わせられない合わせてばかりだとただの「YESマン」止まり
  • つい人と比べてしまう競争社会で他人と比べるのは当たり前
  • 周囲の人を大切にしない仕事の人間関係なんて打算と利害第一、全員大切にするとか無理
  • 嘘つき「嘘か本当か」を立証するのは裁判でも難しい
  • なんでも言い訳する言い訳しない社会人のほうが珍しい
  • 逃げ癖が強い戦略的撤退は大企業でも当たり前に行っている
  • プライドが高いプライドの高い社会人なんてクソほどいる
  • 保守的日本の大企業・政府なんて保守の塊ですが?

出典:社会不適合者の特徴6つ|適した仕事と生き方-ビジメスマナーを学ぶならMayonez
出典:社会不適合者の特徴5つ【生き方・仕事】|5セカンズ
出典:社会不適合者な人の17個の特徴 | 生活百科

ここまで羅列して反証を書けば、誰でも「こんなものはデタラメだ」と気づきますよね。

「社会不適合者」という言葉は「自分をいじめる」ことが出来る呪いの言葉

しかし、前提に「自分は社会不適合者だ…」という前提があると、いとも簡単にこのようなデタラメに引っかかってしまうのです。

俗に言う「レッテル貼り」であり、そこからいじめ・自信喪失に使うことも出来ます。

つまり、このような文章を読むことで自分で自分をいじめていることにも、気づけないわけです。

…だいたい、こういう「〇〇の特徴」やら「お前は〇〇だから出来ない奴だ」なんて文章なんざ「うるせえ!!だまれ!!好き勝手言ってんじゃねーぞ、クソが」で一蹴して終わりです。

こんなものに飲み込まれてしまうから「自分は社会不適合者だ…」と落ち込むハメになるのです。

社会には「適合する」のではなく「折り合いをつける」ことが大事

ここまで説明すれば「社会に適合する」ことが、どれだけ実態のない行為かはおわかりいただけたことかと思います。

「自称:社会不適合者」の想像している「社会に適応している人物」というのは実際は裏では汚えことしてて実際にはそこまで社会適応できてなかったり、裏で社会に適合するために苦労や努力、失敗もした人ばかりなんですよ。

つまり、何の努力も行動もしないまま、明日からいきなり「社会に適応する」なんてこと、どう考えても無理に決まっています。

にも関わらず、誰にでも当てはまる「社会不適合者の特徴」なんてうのみにして「自分は当てはまってるから社会不適合者向けの仕事をしないといけない…」なんて思い込むから、人生上手くいかないんですよ。

「社会不適合者だから…」なんて理屈は、言い訳にすらなりません。

別に社会に合わせる必要はありませんが、生きている限りはどこかで折り合いをつける必要はあります。

あなたが今触っているスマホ(PC)も、この文章も、多くの人が関わった結果生まれたものです。つまり「社会なくして、あなたの存在は成り立たない」ということ。

別に大企業勤めだの公務員だの、立派で安定した人生を歩む必要はない。

ただ、少しでも社会に歩み寄る気持ちがないと、いつまで経っても「社会不適合者」なんて誰かが勝手に言い出した呪いの免罪符を掲げて、逃げるだけの人生しか待っていません。

「社会不適合者」を煽るビジネスにだまされてはダメ!

なぜ、今回私がこのようなことを書いたかと言うと「社会不適合者を煽るビジネス」が、ネットでは蔓延しているからです。それが良いか悪いかは好きに選べぶ権利はありますが、他人の言葉に自分を委ね過ぎると、結局「だまされて終わり」。

…まあ、私もWEBライターとしては「社会不適合者の特徴」なんて書いている人らと同業者であり、しかも転職煽ってる広告屋の手先ですので、結局は同じ穴のムジナなのですが、だからこそあえて「自分を社会不適合者と決めつけないで、やるべきことはやってみてからだ!」と言いたいわけですね。

ハッキリ言って、私もWEBライター+広告屋としては「社会不適合者の特徴と向いている仕事」なんてそれらしいこと書くなんざ朝飯前ですが、競合サイトが同じことやりすぎなのであえて逆を書いてます。

別に「自分は社会不適合者だから…」と逃げ続ける人生を送るのも自由ですし、この記事で考えを改めるきっかけになる人がいれば、こちらの思惑通り。

どうせ生きている限り「社会」とやらは関わらなければいけないんだから、どこかで折り合いはつけないといけない。

それが遅いか早いかの話でしかありませんし、いい年した老人でもそこに気づけていない人も結構います。

また、この記事にも書いてありますが「人と関わらないで済む仕事」「コミュ障でも出来る仕事」「社会不適合者でも出来る仕事」なんて都合のいいこと書いてある仕事こそ、実は搾取構造がすさまじいことなんてざら。

関連:人と関わらない仕事の見つけ方。誰とも関わらずに済む仕事はあるのか?

…であれば、さっさと「社会不適合者」なんて自分の中の都合のいい幻想はぶち壊して、やるべきことやった方がマシというヤツですよ。

少なからず、全国民が「社会に完璧に適合している」のではなく「社会と折り合いをつけて、妥協しながら生きている」という事実は、忘れてはいけません。

この記事を読んだ方にオススメの就職支援サービス

最後に、この記事を読んだ方にオススメの就職支援サービスをご紹介します。

「社会不適合者」という言葉に敏感な方は、多くの場合就職活動や社会人経験で挫折している方もいらっしゃるはずです。

ネットでは「社会不適合者に普通の仕事は無理…」なんて自虐ネタがあふれていますが、人材サービス業では「既卒・第二新卒」層に含まれ、多くの企業で若手の人材確保の一環としてしっかりと就職のサポートを行ってくれます。

関連:既卒・第二新卒が企業に歓迎される理由「若ければチャンスはある」は本当なのか?その真相に迫る!

それだけ、ネットの情報だけで「社会を知った気」「現実を知った気」になっては危ないということです。

たとえば、リクルートの「就職Shop」では、少人数の人柄・人間性重視の職場が多く、大企業のような規則がガチガチではない、意外な企業と出会えるチャンスです。

また、関東限定ですが「ハタラクティブ」は、大学中退者や中卒にまで手厚いサポートをしてくれ、実績もバツグン。

研修が厳しい「JAIC」では、ビジネスマナーの講座を一から叩き込んでくれますので、精神面から鍛えたい方は使っておくといいでしょう。

これらはすべて無料で利用でき、使ったからと言って必ずしも就職を強要されるわけでもありません

むしろ、納得できない仕事に就いてもすぐに辞められると困るので、アドバイザーも企業人事も親身になってくれることの方が多いぐらいです。

「自分は社会不適合者だ…」と悩んでいる方は、こういったサービスを有効活用し「まずは話だけでも聞いてみる」という考え方で、前向きに社会と関わってみるところから始めてみるといいですよ。