「ゲームプランナーの仕事がきつい…」
「ゲーム業界辞めたい…」
「ゲーム会社つらい…」
「ゲーム業界に入って後悔している…」
このようにお悩みではありませんか?
ゲーム業界は今や日本が誇る一大産業として成長しており「任天堂」「CAPCOM」「スクエアエニックス」などを始め、その下請けとなる開発会社やクリエイターチームなど、様々な仕事があります。
また、2010年前後からのスマホ普及で「GREE」「DeNA」「Cygames」といったゲーム会社も有名となりました。
その中でも輝かしいイメージがあるのが「ゲームプランナー」の仕事です。
ゲームプランナーとは、ゲームの企画・開発・運営を行う仕事です。具体的には、ゲームのストーリー、ゲームシステム、ゲームグラフィック、ゲームサウンド、ゲームバランスなど、ゲームのあらゆる要素を検討し、ゲームの完成に向けてチームをまとめます。
しかし、そんなゲームプランナーを辛いと感じたり、辞めたいと悩む人も一定数います。
なぜなら、客観的に見てもゲームプランナーには多くの知識やスキルが求められる激務な仕事だと言えるからです。
加えて、ゲーム系の専門学校などを出て経験が浅いままゲームプランナーになるとプランナーとは名ばかりの雑用を押しつけられたり、あるいは、クリエイターやプログラマーとしての知識がないと制作現場との調整や現実的な進行計画が立てられず、プロジェクト失敗という失態を引き起こしかねません。
そこで当記事では、ゲーム業界やゲーム会社を辞めたい人の中でもとくにゲームプランナーに焦点を当てて、つらい理由やきついと感じる瞬間、またその原因や背景まで解説した上で、そのような状況に立ち向かうために知っておきたいキャリア知識まで、知っておきたい情報をまとめてお届けしていきます。
ゲーム業界の辛い部分やきついと感じる瞬間とは?
ゲーム業界・ソシャゲ業界が辛いと感じて辞めた人の退職理由を見てみると、主に以下のようなものが目立ちます。
▼ゲーム(ソシャゲ)業界を辞めたい理由
- 下請け以下の会社は儲かっていない所が多い→給料が低い
- クリエイター・プログラマー・プランナーが買い叩かれていて薄給
- 残業が多い・休日出社が多い(デスマーチ)
- パワハラが横行している
- 客層が悪いので制作物の悪評が目につきやすい
とくに、ゲーム業界に憧れて入社したクリエイター・プログラマー・プランナーの退職理由は、典型的なブラック企業で消耗して辞めていくケースが多いです。

どうしてこんなにひどい退職理由が
ゲーム業界には増えるんですかね?

ゲーム開発・制作の仕事は
納期との戦いになったり
売上が出ないと赤字になるので
余裕のない会社も多いんだよ…
ゲーム業界関わらず、クリエイター系の仕事は会社によって賃金・待遇の落差が激しい傾向にあります。
ひどい場合ですと、残業代が出ないにも関わらず、まともに休みが取れないようなブラック企業もあり、そのような会社で働き続けるとうつ病・過労死のリスクを抱えることにもなります。
また、ゲーム業界やクリエイティブ業界では体育会系の職場もあり、そのような職場では人格を否定するようなパワハラが横行していることも…。

クリエイターが言い返さないことをいいことに
都合よくコキ倒す職場も多いんですよね…
一見、ゲーム業界は「好きなものを作る!」「楽しいものを作る!」と夢のある業界に見えますが、それゆえに現実が見えないでブラックな労働実態になってしまう会社も多いのです。
無茶苦茶な進行計画なデスマーチ進行により現場が疲弊することがある
ゲーム業界ではプロジェクトの進行スケジュールが非常にタイトであり、デスマーチ進行と呼ばれる過酷な労働状況が発生することがあります。過労や睡眠不足、長時間の労働による疲弊が現場に広がり、プロジェクトの遅延やキャンセルも起こり得ます。
ゲーム会社では、いわゆる「デスマーチ」が常態化しており、しっかりと休みが取れない職場も多く、ネット上でもよく悲鳴が上がっています。
デスマーチとは、長時間の残業や徹夜・休日出勤の常態化といった、プロジェクトメンバーに極端な負荷・過重労働を強い、通常の勤務状態では成功する可能性がとても低いプロジェクト、およびこれに参加させられている状況を主に指す。
プロジェクトが死に向かう過酷な状況でプロジェクト要員が行進するという意味から、「デスマーチ」と呼ばれる。プロジェクト要員は、心身ともに極めて重い負担を強いられるため、急激な体調不良、離職、開発の破棄ともとれる中途半端な状態での強引な納品、場合によっては過労死や過労自殺に至る。その発生要因は、プロジェクトに対するマネジメント(プロジェクトマネジメント)が不適切であることとされている。
出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%87%E3%82%B9%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%83%81
上述の通り、ゲーム会社でデスマーチの中働き続けることは、過剰な負荷か体調不良から過労死にもつながる可能性があり、非常に危険な状態です。
しかし、業界・社内でその状態が当たり前となると誰も異常であることを指摘せず、プロジェクトのマネジメントミスであることにすら気づきません。

無理なプロジェクトに付き合い続けて
身体や精神を壊してしまう前に
仕事を辞めて休むことも大事ですよ…

辛くて辞めることは甘えでも逃げでもないので
辞めようかどうか悩んでいる人は
以下の記事も読んでみてくださいね!
ゲーム開発以外の仕事やクリエイティブでない業務範囲ばかり任される
ゲーム業界では、開発以外の仕事やクリエイティブでない業務範囲を担当することがあることがあります。デバッガーやスクリプター、名ばかりのプランナーが社内調整や事務仕事に多くの時間を費やし、創造性が制約されることもあります。
給与や待遇面の不満
ゲーム業界では、低賃金や重労働によって給与や待遇面の不満を感じる人もいます。割に合わない報酬や過労、ワークライフバランスの悪さ、ストレスが原因で、業界への不満が募ることがあります。
社長や取引先のハラスメント的な言動が目立つ
一部のゲーム企業では、社長や取引先からのハラスメント的な言動が目立つことがあります。人間関係の問題や成果物の評価や批評によって、作業のモチベーションが低下し、組織文化にも悪影響を与えることがあります。
ゲーム業界に向いてない人や辞めて良かったと思える人の特徴は?
次に、ゲーム業界に向いてない可能性が高い人や、辞めても後悔せずに良かったと思えるような人の特徴を紹介していきます。
ここで紹介する特徴はあくまで代表的な例や考え方の一つで、必ずしもすべての人に当てはまるわけではありません。最終的には読者自身の資質や適性によりますので、参考程度にお読みください。
理想と現実のギャップに折り合いをつけられない
ゲーム業界では、理想と現実のギャップが存在します。プロジェクトの進行やスケジュールの制約、クライアントの要求や予算の制約など、現実的な制約や厳しい状況に対して柔軟に対応できない人は、ゲーム業界に向いていない可能性があります。
知識や技術の更新、トレンドを追うことに積極的になれない
ゲーム業界は常に進化し続けており、新しい技術やトレンドに対して積極的に学び続ける必要があります。しかし、知識や技術の更新に対して興味や意欲を持てない人は、業界の変化に対応することが難しくなる可能性があります。
仕事のやり甲斐よりも高年収・高待遇を求めている
ゲーム業界はクリエイティブな仕事であり、やりがいや情熱を持って働くことが重要です。しかし、仕事のやり甲斐よりも高年収や高待遇を求める人は、長期的なモチベーションや満足感を得ることが難しくなるかもしれません。
ゲーム業界勤務の将来性は?働き続けた末路は?
ゲーム業界自体は成長傾向だがIPビジネスや海外展開による収益が目立つ
ゲーム業界は成長傾向にありますが、近年では国内・海外でのゲーム産業の変化が見受けられます。
たとえば、大手ゲーム会社である「任天堂」「CAPCOM」では「IP(知的財産)」を活用したビジネス展開に移り変わっているという点です。ヒットするかどうか不安定な新作を作るよりは、大人気シリーズである「ポケモン」「モンスターハンター」のような安定して売れるタイトルや、その関連グッズで収益を上げるといったビジネス方針に変わってます。
また、近年では「原神」をリリースしている「HoYoverse」など、中国企業が日本国内のゲーム市場でもヒット作品を生み出しています。
ゲームクリエイターの経歴だけでは不安が残る
ゲーム業界ではクリエイターの経歴が重視されますが、経験や実績だけでは将来に不安が残ることがあります。技術や知識の更新に対する積極性や幅広いスキルの習得が求められるため、キャリアパスやスキルの向上にも注力する必要があります。
ゲームプログラマースキルとしては開発環境が独自的すぎる問題
ゲームプログラマーとして働く場合、業界独自の開発環境やツールを習得する必要があります。一般的なプログラミングスキルとは異なるため、他の産業への転職やキャリアの幅が限られることが課題となっています。
ゲーム業界は入れ替わりが激しくて離職率が高い?
ゲーム業界の離職率を見てみると、一部の大手企業でも異常に離職率が高いことがわかってきます。
▼大手ゲーム会社の離職率
▼ソシャゲ会社
ミクシィ:20.0%
DeNA:53.7%
エイチーム:14.3%▼コンシューマーゲーム会社
任天堂:2.0%
ソニー・インタラクティブエンターテインメント:0%
バンダイナムコエンターテインメント:11.8%
スクウェア・エニックス:24.2%
コナミデジタルエンタテインメント:7.7%
カプコン:非公開出典:就職四季報 2020
通常、大手企業であれば離職率は10%前後で落ち着くことが多いのですが、有名ソシャゲ会社「DeNA」を始め、ゲーム業界の離職率は高めで人の入れ替わりが激しいと言えます。

大手ゲーム会社でもこの離職率なので
下請けの開発会社はもっと高そうですね…
大手ゲーム会社は企画・販売などを担当することが多いことからして、実際に制作や開発を担当するゲーム会社はさらに離職率が高いと考えてもいいでしょう。

以下の記事でも書いてあるが
人の入れ替わりが激しい会社は人材が育たないで
職場が消耗しやすいので転職を考えておくといいかもな
ゲームプランナー/ディレクタークラスに昇進しても他業界と比べて年収は控えめ
ゲームプランナーやディレクターのようなクリエイティブな職位に昇進しても、他の産業と比べて年収が控えめであることがあります。クリエイティブな仕事に携わることにやりがいを感じる一方で、経済的な面での不安も残ります。
ソシャゲ業界から脱出して離れるにはどうすればいい?
以上のように、離職率も高く辞めたいと考える人が多くても不思議ではないソシャゲ業界ですが、脱出して離れる場合、転職先はどうすればよいのでしょうか?

ソシャゲ業界を辞めて転職するなら
主に以下のようなパターンが考えられるな
▼ソシャゲ業界から離れる場合の転職先は?
- コンシューマーゲーム業界に就く
- WEB・IT系の業界へ転職する
- その他の異業種へ転職する
ソシャゲ業界から離れる場合、もっとも関連性の高い業種としてはコンシューマーゲーム業界に転職するという選択肢でしょう。
スキル・勤務経歴によっては、コンシューマーゲーム業界からも引く手数多かもしれないので、同じゲーム業界だからと言って避けずに、候補に入れておくといいかもしれません。
次に、ソシャゲ業界を辞めた後の転職先としてはWEB・IT業界への転職も考えられます。
こちらも同様に、スキル・経歴次第ではソシャゲ業界から転職しやすい業種なので、必ず候補に入れておきたいです。
ソシャゲ業界からその他の異業種へ転職する場合は、今までのスキル・経歴が通用しない場合は完全な未経験職へ就くことになるので、20代のうちならチャンスはありますが、30代以降は厳しいものとなります。
ゲーム業界から転職する際にオススメの転職エージェントは?
ゲーム(ソシャゲ)業界からの転職を考えるのであれば「転職エージェント」を使っておき、プロのアドバイザーに相談して自分に合った求人を紹介してもらうことを強くオススメします。
転職エージェントは無料で使え、転職に関するありとあらゆるサポートをしてくれるため、使っておかない手はありません。
ゲーム業界から転職する場合は、以下の転職エージェントがオススメです。
▼ゲーム業界からの転職にオススメのエージェントは?
- マイナビクリエイター
- シリコンスタジオエージェント
- 大手転職エージェント
ソシャゲ業界から転職する場合、必ず使っておきたいのが「マイナビクリエイター」です。
マイナビクリエイターは、WEB・IT・ゲーム業界に特化している転職エージェントで、とくにクリエイター・エンジニア・プログラマー・プランナーなどの制作の仕事に就いている人向けの求人に強いという特徴があります。
▼マイナビクリエイターで対応しているスキル・経歴
◆プログラミング言語
HTML HTML5 CSS JavaScript
jQuery PHP Java Objective-C
Unity C C++ C#
Ruby Python Perl ActionScript
CakePHP FuelPHP Ruby on Rails◆ソフトウェア
Photoshop Illustrator InDesign
Fireworks Dreamweaver Flash
AfterEffects MAYA◆WEBスキル
CMS WordPress Movable Type
Googleアナリティクス SEO SEM アクセス解析
数ある転職エージェントの中でも、マイナビクリエイターはWEB・IT・ゲーム業界での転職を考えるクリエイター・エンジニアなどの技術者に非常に強いエージェントなので、必ず利用しておくべきでしょう。
ゲーム業界内での転職を考えている場合は「シリコンスタジオエージェント」の利用も検討に入れておくべきでしょう。
シリコンスタジオエージェントは、ゲーム制作会社が手がける人材派遣業でゲーム業界と強いコネのある転職エージェントです。
特徴としては、関わりたいゲームタイトルから求人を紹介してもらえる一方、派遣会社としての性質を持つので派遣社員としての採用も混ざってるという点には注意です。
また、ゲーム業界以外の求人紹介はほとんどなく、クリエイター・エンジニア求人が大多数なので、性質をよく理解した上で使うといいでしょう。
転職サービスを利用してプロのサポートを受ける
その他、ソシャゲ業界から異業種・異職種への選択肢を確保する意味でも、総合型の転職サービスの利用もしておく価値はあります。
「仕事を辞めたい」という悩みに対し、一概に「これをすべき」という正解はなく、それぞれの状況に合わせて最適な行動を取捨選択する必要があります。つまり、多くのことを考えて計画的に行動する必要があるのです。
それを在職中の考える余裕がないうちに行うのは、かなりハードだと言えるです。
そこでオススメしたいのが、転職サービスでプロに相談してサポートを得るという方法です。