「自分には営業職向いていない…」
そうお悩みの方も多いことかと思います。
営業職は未経験でも就きやすい仕事である一方で、向き・不向きの激しい仕事でもあります。
筆者も営業職として数々の部下を見てきた経験がありますが「この人はちょっと営業職には向いてないなあ…」という人も一定数いました。
そういった人は指導してもまったく成績も伸びず、怒ってもまったく反省と改善が見られなかったため、ハッキリ言って辞めてしまったほうが本人も会社の上司・同僚も無駄なコストをかけずに済むと感じましたね。
今回はそんな営業職に向いていない、営業職を辞めてしまったほうが本人も幸せになれるような人の特徴をご紹介していきます。
↓合わせて読んでおこう!


人見知り
人見知りは残念ながら営業職にはまったく向いていません。
通常、人見知りであっても営業職を前向きに続けておけば、多くの場合は自然と改善されます。
しかし、営業職に就いてもどんくさい人間は「自分は人見知りだから…」と言い訳して、いつまで経っても仕事に対する考え方が変わることはありません。
「誰にでも心を開け」とは言いませんが、取引先や顧客、社内の人間相手に「自分は人見知りだから…」と思って接し続けるような人間は、営業職には不向きでしょう。
素直に他の職種に転職することをオススメします。
関連:人見知りに向いている仕事に転職するコツ。人付き合いが苦手でも出来る仕事は意外と多い
コミュニケーション能力が低い
コミュニケーション能力が低い人間は、営業職にはまったく向いていません。
営業職の基本は一にも二にも「コミュニケーション」にあります。
必要とあらば仕事には関係ない世間話も必要ですし、仕事に関わる話を的確に伝える技術も必要になってきます。
また、飲み会などの付き合いにも参加し、社内の人間や取引先とのコミュニケーションも必要になってきます。
「自分はコミュニケーションが苦手だから…」という理由で飲み会や付き合いを断る人もいますが、それは間違いです。
営業職が仕事で成果を出すためには、人付き合いやコミュニケーションが大切なのです。
よっぽど能力や才能がある人でもない限り、他人と最低限のコミュニケーションがとれなければ営業で成果を出すことなどできるわけもありません。
仕事でのコミュニケーションが苦手な人は、素直に人付き合いが最低限で済む職場に転職した方が気が楽になることでしょう。
挑戦しない
営業職は体育会系の社風もあるため「経験して覚えろ!」という方針がかなり強いです。
説明書を見てから一からマニュアル通りに動くような人では、営業職は務まりません。
動きながら考える。
失敗しながら覚える。
これが営業職の基本です。
最初から営業を仕掛けて上手くいくように考えていては、一生上手くいくわけがありません。
そういった事実に気づけないのは「成果を出すまで挑戦し続ける」ことが出来ないからであり、根本的に営業職に向いていません。
客に罵声を浴びさせながらも結果を出すまで動き続ける泥臭い努力。
失敗してもめげずに何度も立ち上がる不屈の精神。
こういった根性がなければ、営業職を続けていくことは難しいでしょう。
融通が利かない
営業職は臨機応変さが求められ、融通が利かない人には向いていない仕事です。
・融通が利かない人の特徴
- 冗談が通じない
- 予定の変更や指示の変更に柔軟に対応できない
- 正解・マニュアルがないとまともに仕事できない
営業職では、顧客と会う際に予定変更や不測の事態も頻繁に起こりえますが、その度に「時間通りに事が運ばない」「思ったとおりにことが進まない」とストレスを抱えるようでは、根本的に営業職に向いていないでしょう。
そういった考え方は仕事の態度にも現れ、顧客や上司にも見抜かれていまいます。
外に出ることが好きではない
営業職の基本は、外に出て「相手に会って見て聞く」という泥臭い努力です。
最近ではネットが発達して他人に会わずとも仕事が進むようになったからこそ、より初対面の相手と会って話すことが重要な時代になってきました。
にも関わらず、わからないことはすべて検索で調べたり他人に聞くなど、自分で試す・他人に会って聞いてみることすら出来ない人が増えたのは、便利すぎるゆえの代償と言えるでしょう。
フットワークの軽さが要求される営業職が「外に出ることが好きではない」というのは、あまりに致命的すぎる特徴と言ってもいいでしょう。
新しい相手と会って仕事につながるきっかけにワクワクできない人は、根本的に営業職には向いていません。
素直に、他人に干渉されない・あまり外に出る必要のない仕事に就くことをオススメします。
ルーチン作業は得意
営業職と真逆にある「ルーチン作業は得意」という人は、根本的に営業職に不向きでしょう。
営業職は臨機応変さやアドリブ対応が求められ、正解のある仕事ではありません。
一方で、工場の組立作業や点検作業・事務職といった、人を相手にする必要のない仕事はマニュアルが完成している分、ルーチン作業が得意な人にはうってつけです。
今回挙げたような、営業職に向いていない人にとっては天職とも言えますので、営業職に向いていないと感じたらルーチン作業の得意さを活かせる仕事に転職することを前向きに考えましょう。
営業職が向いていないなら辞めた方がいい
今回紹介した「営業職に向いていない人の特徴」に当てはまる方は、素直に辞めて転職することを考えたほうがいいでしょう。
営業職は放任主義的な職場も多く、自分から成長できる人とそうでない人の差が就きやすい職種だと言えます。
一方で、工場や点検・事務作業はやることがハッキリと決まっており、コミュニケーション面も必要最低限で済みます。
とくに工場関係の仕事は人手不足で未経験者でも採用してもらえるチャンスが多く、将来性もそこそこ安定しているため、営業職に向いていないと考えるなら転職を検討しておくといいでしょう。
関連:工場勤務のメリット・デメリット。工場勤務のおすすめの業種は製造業全般?
また、職場の人間関係や社風が原因で営業の仕事に伸び悩んでいる方は、自分と相性がいい職場で営業職として転職することで、驚くほど成長できる職場と出会える可能性もゼロではありません。
営業職に向いていないと感じていても、単に「今の職場の仕事内容や上司と相性が合っていないだけ」という可能性もあるので、前向きに転職を検討しておくといいでしょう。
もともと、営業職は人の入れ替えが激しい職種ですので、職歴さえあれば今の職場で上手く行ってなくても転職は成功しやすいです。