「知り合いの紹介でコネ入社した会社を辞めたい…」
「親のツテで縁故入社した会社を辞めたい…」
「身内との繋がりで入った職場を辞めたい…」
このように悩んでいませんか?
親や親戚、知り合いからの紹介して入社する行為全般を「コネ入社」と言います。古風な会社であれば「縁故入社」として制度化されていたり、ビジネス用語では「リファラル採用」と呼ばれ、こちらも制度化されいる場合もあり、Googleなどの外資系企業で導入されていることで有名です。
紹介での入社は、上手く利用すれば企業側にとっては採用費を浮かつつ既存の社員の紹介で信頼できる人材を雇える一方で、採用者側にとっては恩や義理・人情を感じるため辞めにくい状況となるリスクが出てきます。
おそらく、コネ入社で辞めたいと悩んでいる読者の方は、後者の方のデメリットを強く感じた結果、退職を検討しているのだと思います。
通常の採用からの入社であれば退職する判断がスムーズにしやすいかもしれませんが、コネ入社からの退職は、
- 紹介してくれた人の面子を潰してしまわないか?
- 辞めた後に紹介してくれた人との関係が悪くならないか?
- 退職したことでプライベートでも無責任な人だと思われないか?
といった、採用側からすれば辞めにくい心理が生まれてくるものです。
とくに、紹介してくれた恩ある相手からの信頼を損なうことでその後の関係が悪くなってしまうことや、辞めたことで自身のプライベート上の関係が悪化する事態は避けたいことでしょう。
そこで当記事では、コネ入社した会社を辞めたい際に気をつけるべきことや退職前に行っておくべきこと、またコネ入社から退職した場合に辞めた後の紹介者との関係はどうなるのかの例など、コネ入社から辞めたい人が知りたい情報をお伝えしていこうかと思います。
コネ入社・縁故採用のメリットは「辞めにくい」ところ
コネ入社・縁故採用の最大のメリットは「辞めにくい」ところにあります。
▼コネ入社・縁故採用のメリットは?
- 紹介を通しての義理があるので本人は辞めにくい
- 身内なので見知らぬ他人よりは信用できる
- 社内で問題があった場合は紹介した人に相談すれば対応しやすい
- 求人募集の手間・費用などのコストが省ける
コネ入社の一番のメリットは「紹介なので辞めにくい信用・安心感」にあると言えます。

それってコネ入社じゃない一般採用でも
あまり変わりないのでは…?

もちろん、
本人が辞めるか辞めないかなんて
仕事や職場との相性次第だ…
コネ入社関係なく、人が辞めるか辞めないかは本人との仕事内容や職場との相性次第ですが、古風な人間関係を大事にする会社ほど、義理・人情を大事にすることが多いため「コネ入社なら辞めないだろう…」と考えがちです。
また、そこまで考えてない場合は「伝統的にコネ採用を取り入れている」「人材会社経由で採用する予算やノウハウがない」という単純な理由しかないこともあります。
コネ入社・縁故採用のデメリットは「正統評価されにくい」ところ
コネ入社・縁故採用の最大のデメリットは「正統評価されにくい」ところにあります。
▼コネ入社・縁故採用のデメリットは?
- 紹介した人への期待や義理立てがあるので過度な義務感・責任感を感じやすいく気まずい
- 紹介した人の立場によっては社内で過小評価・過大評価されてしまう
- 本人の能力や実績以上に、紹介者との関係や社内派閥が評価に関わりやすい
会社の社風や人間関係にもよりますが、多くの場合は「コネ入社だから~」「あの人の紹介だから~」という色眼鏡で見られてしまうため、純粋な仕事の能力で評価されることは少ないと考えていいでしょう。
紹介してくれた人が社内での評価・立場が高いとコネ入社した人への期待感も大きくなる一方で、紹介してくれた人が社内で嫌われていたり評価が低いとコネ入社した人にも怒りの矛先が向くことがあるかもしれません。
コネ入社した人は職場で嫌われる?馴染めないと辛い?
上記のようなコネ入社のデメリットが強いパターンですと、コネ入社した人は職場で理不尽に嫌われたり、馴染めないことも考えられます。
多くの会社では「社内派閥(グループ)」が形成され、紹介してくれた人が一部の派閥に嫌われていると、コネ入社した人にまで嫌味の矛先が向かい、入社直後から嫌われる…なんていうことも会社ではあり得るのです。
また、会社には「社風」と呼ばれる、その会社の雰囲気や集まる人の傾向もある、合わない人からすれば馴染みにくいと感じ、仕事に支障をきたすこともあるかもしれません。

転職して中途採用されても
職場に馴染めないで辞めてしまう人もいますからね…

コネ入社したことで嫌われて
職場に馴染めないのは辛いですよ…
人事(面接官)も紹介してくれた人も、決して完璧な採用が出来るわけではありません。
むしろ「身内だから~」という理由でコネ採用した場合、本人の適性や相性は無関係なことが多いため、職場と合わない可能性の方が大きいことの方が多いぐらいです。

コネ入社関わらず、
中途採用での扱いがひどいと感じるなら
以下の記事も参考にしてみてくれ
コネ入社・縁故採用が主な会社は、能力よりも人間関係重視の職場が多いため、社内で嫌われると仕事の負担や評価にも悪影響が出るという点で、コネ採用を辛いと感じる人もいるかもしれません。

人間関係重視の会社で嫌われると
仕事でも不遇な目にあうかもしれないので
以下の記事で対策をチェックしておきましょう
知り合いの会社を辞めたい場合はどうする?
知り合いの会社を辞めたい場合はどうすればいいのでしょうか?
知り合いの会社を辞める時に重要なのは「紹介してくれた知り合いの社内の立場・役職」だと言えます。
知り合いが会社の一社員でそこまで権限のない立場でもなければ、他の決定権のある上司に退職の意志を伝えることで、手続き上は穏便に退職できるはずです。
逆に、紹介してくれた知り合いが経営者(社長・役員)であったり、人事・管理職の場合は、本人を通さないと辞められない、あるいは退職の意志を伝えた際に本人の耳に入って引き留めにあうかもしれません。
とくに従業員の少ない会社や、ワンマン経営気味の小さな会社であれば、社員との距離が近かったり一人当たりの仕事の重要性が高い分、引き留めにあう可能性が高くなってきます。
いずれにせよ、コネ入社を紹介してくれた相手が社内にいる以上、本人の面子や今後の社内での立場にも支障が出てくる可能性があるので、事前に紹介してくれた相手に相談しておく方が角が立たずに済むでしょう。

でも紹介してくれた相手と社内であまり会わないので
なかなか話せる機会がないんですよね…
もし、知り合いの会社への入社を紹介してくれた相手に相談できる時間がなくても、出来る限り一番最初に紹介してくれた本人に辞める意志を伝えておく方が無難でしょう。
というのも、紹介してくれた人以外に退職に関しての相談をすると、他人を通して本人の耳に辞めるという噂が入ると「自分に黙って裏切られた…」「面子を潰される…」と不信感を抱かれてしまうからです。

仕事を辞める際に最初の相談・報告相手を間違えると
「あいつは裏切った」と不信感を抱かれることもあるので
相談相手や報告相手は慎重に見極めておくといいぞ
知り合いの紹介で入社した会社を辞めるなら義理は通しておくこと
知り合い(親・友人など)の紹介で入社した会社を辞めるのであれば、紹介した人に対して義理を通しておくことで、今後の人間関係が悪化する事態は防げるはずでしょう。
とは言っても、紹介した人が身近な存在であるほど「せっかく紹介したんだから辞めるな!」「面子を潰す気か?」と引き留めにあう可能性が増えてくるはずです。

辞める前に相談すると話を聞く前から
「辞めるな続けろ!」と言われるのが目に見えてて辛い…
なぜ、このような事態になるかと言うと、コネ入社した人が辞めることで紹介した知り合いにも社内での批判や事後対応などの被害が及ぶ可能性があり、結果として余計な仕事を増やされるからです。
また、単純に紹介した人が辞めない方が余計ないざこざに巻き込まれずに済むため、事前に相談すると「辞めない方がいい」と言っておく方が、自分の立場を守れるわけです。

それって紹介した人も結局は
「自分の保身」しか考えてないってことですよね?

そりゃあ紹介した人に辞められると
自分の評判も落ちるかもしれないからね…
そういう意味でも、コネ入社した会社を辞める際には紹介してくれた人に対して義理立てすることが大事です。
ただ、事前に相談すると自分自身の立場を守るために話すら聞いてくれないで「辞めるな!」と言われる可能性が高いです。

コネ入社でなくても
仕事を辞めるかどうかの相談は
こじれやすいので相手はしっかり選ぶべきだ…
ですので、コネ入社で紹介してくれた相手との関係をこじらせたくないのであれば、相談ではなく「事前報告」「事後報告」という形で伝えておくのが、角の立たない義理立ての方法だと言えるでしょう。
どのみち、仕事を辞める際には穏便に済むことは少なく、それもコネ入社・紹介での入社であれば、各方面に迷惑をかけてしまうのは避けられないので、明確に自分自身の意志を持って「辞める・辞めた」と伝え、その後の批判や文句を受け入れる覚悟は決めておく必要があります。
ただし、コネ入社からの退職であっても義理立ては「義務」ではない
最悪、どうしても辞めたい気持ちの方が強いのであれば、義理立てせずに退職してしまい、後から批判や文句を言われるのも無視し、紹介してくれた人と疎遠になる…という選択肢も考えられます。
あくまで紹介者に義理立てをするのは、辞める人自身が他人との関係を崩さないためであって、法律で定められているような義務ではありません。
単に退職するだけなら、退職届を提出すれば会社側には止める権利はないのです。
もちろん、そうしてしまうと人間関係に亀裂が入り、自分自身の信用も落ちてしまうかもしれませんが、引き換えに自分自身を守ることにもなります。
また、どうしてもコネ入社した会社を辞めにくいと感じているのであれば「退職代行」と呼ばれるサービスを活用し自分の代わりに会社に退職の意志を伝えてもらうことも考えられます。

退職代行は電話・LINEでの相談も可能で
実際に退職できるまで料金は取られないので
安心して退職するまでの手続きを業者に依頼できます
コネ入社・縁故採用でどうしても辞めにくい・辞められないと悩んでいる方は、最終手段として退職代行を活用することも検討しておくといいでしょう。
退職代行のオススメは業界でも実績のある「退職代行SARABA」が信頼性が高く、安心して利用できます。
コネ入社からの退職を検討するなら転職先を決めておくと辞めやすい
以上のように、コネ入社した場合は「社内外の人間関係のしがらみ」という点でメリット・デメリットがあり、人によっては働きにくい・辞めたいと感じることがあってもおかしくはありません。
とくに紹介者の面子や今後の関係を考えた場合、辞めにくい・辞めた後の関係がこじれやすい点で気が重いかと思います。
ですので、コネ入社した会社を辞めたいと悩んでいる方は、まずは転職先を決めた上で辞めることをオススメしておきます。
転職先から内定をもらっておけば、コネ入社した会社を辞める際も強気に辞められますし、引き留めにあっても迷うことも少なくなるはずです。
しっかり転職活動すればコネ入社と違って人間関係のしがらみをリセットした状態からの採用に期待できるため、コネ入社で辛いと感じる原因を取り除くことができます。

親や身内のコネで煩わしい思いをしている人は
コネ入社した会社を辞めるついでに転職して
引っ越し・自立を考えておくのもいいかもしれませんね
また、転職では純粋に「本人の経歴・実績・能力・将来性」と言った要素が大事になって来るので、コネ入社で過小評価・過大評価されて辛いと感じている人にとっては、正統評価してもらえる会社で働くチャンスを見つけやすくなります。

面接が苦手で転職活動にやり方がわからないんですけど…
もし、読者の方が転職活動の方法がわからなかったり、面接に自信がないのであれば「転職エージェント」と呼ばれる、プロが転職の相談やサポートを無料でしてくれるサービスを活用しておくといいでしょう。

転職エージェントの解説は
以下の記事で詳しくまとめてあるぞ
転職エージェントは誰でも登録可能で、経歴に自信がない人やコネ入社からの転職でも関係なく、自分に合った転職先や求人を紹介してくれるので、辞めたいと悩んでいるなら登録しておくだけ得です。
コネ入社で辛いと悩み続けていても辛いだけですが、転職活動を進めて辞める見通しが立てば、心も楽になるはずです。
転職エージェントを使えば、必ず辞める大きなきっかけと出会えるはずなので、ぜひ利用してみてください。