仕事をすぐ辞めたくなるのは甘え?嫌なことがあるとすぐ逃げ出したくなるあなたへ

「仕事を始めてもすぐ嫌になる…」
「転職してもすぐ辞めたくなってしまう…」
「嫌なことがあったすぐ辞めたくなる…」

このようにお悩みではありませんか?

仕事だけに関わらず、人生では様々な嫌なことや逃げ出したい状況が訪れるものです。それに立ち向かって乗り越え成長する者もいれば、心が折れて逃げ出してしまう人もいます。

それはどちらが良いか悪いかという話でなく、自分が生きる上で必要な「試練」なのかもしれません。

仕事をすぐ辞めてしまうことは決して悪いことではありませんが、何度もすぐ辞めることを繰り返していては世間的には良い印象ではないですし、何より一つの仕事を続けることで身につく経験やスキルが身につかないまま歳だけを重ねてしまうわけですから、人として成長する機会を失うことにもなります。

もちろん、そんなことは言われなくても心のどこかで薄々と不安に感じているからこそ、こうしてこのページにあなたは訪れているのだと思います。

もしそうであれば、息抜きのつもりでこのページの文章と最後までお付き合いいただければ、うれしい限りです。読み終わる頃には、きっと仕事を長く続けられるような、素敵な自分に出会えるはずですよ。

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仕事をすぐ辞めたくなる人の特徴や心理を事例付きで解説

仕事をすぐ辞めることは、世間的には受け入れられにくい行為です。できれば誰もが改善したいと心から願っていることでしょう。ここでは、仕事をすぐ辞めたくなる人の特徴や心理を事例も交えてご紹介していきます。

自分の状況と当てはめてみてどうすればすぐ辞めたくなる心理を克服できるかのヒントにしてみてください。

フリーターとしてアルバイト先を転々とし続けたAさんの例

Aさんは、学生時代よりアルバイトで採用されても一ヶ月以上続いたことがない、そんな人物です。

スーパーのアルバイトでは、品出しは問題なくできましたが、お客さんから質問されると上手く答えられないことや、レジ打ちでお客さんから商品や店のことを聞かれると混乱してミスを起こし先輩や店長から怒られることが嫌になり、アルバイトを辞めました。

次に就いた仕事は、飲食店のアルバイトでした。当初はバックヤードでの調理スタッフを任されていましたが、ここでもレジ打ちを任された際に、どうしてもお客さん相手に上手く対応できなかったり、注文の聞き間違いでお客さんに怒られることが嫌になり、わずか数週間で退職することとなりました。

「自分に接客コミュニケーションが必要な仕事は無理だ…」

そう感じたAさんは、次は工場勤務として精密検査による品質管理を行うアルバイトに就きました。当初は、お客さんを相手にしないことから安心して働けると思っていましたが、一週間も経つと長時間精密検査のために集中しないといけない苦痛や、仕事を上手くできない自分に嫌気が差し、辞めることを決意しました。

その後も、アルバイトを始めては嫌なことがあると辞めて…を繰り返していたAさんですが、心配した両親からのツテで親戚から職業訓練校を薦められCAD技術の習得を行うことになりました。幸いにもそこでの勤勉な姿勢が評価されたことで職業訓練校経由で就職することとなり、定職を得るまでに至りました。

…以上のAさんの事例から学べることや推察できることを、以降、解説していきます。

Point1.自分で対応できない仕事をすぐに他人に引き継がず助けが得られなかった

まず第一にAさんの事例で考えられる仕事が続かない要因は「対応できない仕事を引き継がなかったこと(早めに相談しなかった)」にあるように思えます。

多くの仕事はチームワークが基本です。とくに現場で働きながら瞬間的な判断が求められる接客や飲食のアルバイトでは、クレーム対策のためにも対応できるスタッフへ早期に引き継ぐのが鉄則となります。

またその後、両親や親戚からの助け船が出るまで仕事に就いては辞めてを繰り返していたことから、仕事が続かないことに関しての相談を誰にもしていなかったのでは?と推察できます。

Point2.怒ってくる上司や先輩、お客がいると嫌になってしまう

次にAさんが辞めるきっかけとして象徴的な「先輩や上司、お客さんから怒られた」ことに注目します。

この時のAさんの心理状態を考えると、おそらく以下のような状態だったのではないでしょうか。

  • マルチタスク(同時作業)が苦手で作業中に話しかけられる混乱してしまう
  • ミスで他人に迷惑をかけたことで過度に罪悪感を抱えてしまう
  • わからないことや知らないことを聞かれると頭が混乱してしまう

他人への引き継ぎや相談ができてなかった点も合わせると、予期せぬ状況になるとパニックになってしまって冷静な判断ができなかったり、会話と同時に作業を行うことが苦手だったのかもしれません。

Point3.できないことへの苦手意識が強いため職業訓練が効果的だった

一見するとAさんの退職の決め手となる出来事は「誰かに怒られたことが嫌だった」と思えるのですが、工場勤務の精密検査の際は人間関係面でないことから「できないことがあると嫌気が差してしまうのでは?」と推察することができます。

その後、職業訓練校に通ってる際には問題なく続けられていたこと、その後の就職もスムーズに進み安定して働けていたことから、やはり「できない仕事をいきなり振られる」という事態に相当のストレスを感じる性質であったのではないかと思えてきます。

Point4.周りの人間からのサポートがあれば長く続けることができた

最終的には就職できたAさんですが、きっかけは両親や親戚などのサポートです。また、職業訓練校はしっかり続けられて辞めグセが発揮されなかったことから、人間関係には恵まれていた状況だったのではないかと思われます。

勤勉な姿勢が評価されたとのことですので、講師陣との仲も悪くはなかったのでしょう。

職業訓練校は、ハローワークなどの公共自治体とコネがある企業から講師が派遣されます。これは見込み人材を育成してそのまま自社で雇うという狙いがあるからです。

幸いにもAさんの場合、職業訓練校の性質と噛み合い、そのまま定着して働ける職場に流れで就職…といった形で、すぐ辞めてしまう癖から抜け出せたと言えます。

こだわりが強く職場の人間と対立が多くすぐ辞めていたBさん

次は、こだわりが強くトラブルメーカーとして問題行動が原因ですぐ辞めることが多かったBさんの事例を紹介してきます。

Bさんはそこそこの大学の出身で大手有名企業に就職したものの、配属希望が無視されたことから入社当初より会社に不信感を抱き、その後配属された部署でも、上司とウマが合わないことで口論をしたことがきっかけで衝動的に退職することになりました。その際、会社と無駄なやりとりしたくない一心から退職代行業者を利用しています。

一社目を退職して第二新卒となった後は、学歴もそこそこあることから、次の仕事に困ることはなく要領良く中途採用枠で数社から採用されました。しかし、次の入社先でも求人内容と仕事内容が違うことに不満を持ったり、求人条件の月給額と違いがあると「騙された!」と感じ、そのまま退職代行を利用してバックレる形で退職しました。

同様に入社しては退職を数年の間繰り返し、短期での離職を繰り返した職歴から書類選考落選が続くようになり、ついには職歴を偽って一部の会社で長く働いていたかのように記載していましたが、面接で不信がられて正社員採用されない自体が続きました。

「なぜ、自分は活躍させてもらえない?認めてもらえない?今まで上手く行ってたのに途端に採用されなくなったんだ?」

段々とBさんは性格が歪んでいき「採用する企業側に見る目がない」と感じながら、日雇い派遣社員で収入を得るような日々を繰り返していましたが、派遣先でも社員に食いかかることが問題となり、派遣会社から契約打ち切りを言い渡されることもありました。

Bさんがとくに先輩や上司とのやりとりで強い怒りを感じる場面が、自分自身の提案や要望を一切聞こうともせず「それは決まりだからできない」「新人が偉そうなことを言うな」「やるなら結果を出して出世してからにしろ」など、頭ごなしに否定された時です。

その後、Bさんは流れに流れて夜職キャストの斡旋業者に勤め高収入を得るようになりましたが、満たされない日々が続き、稼いだお金で豪遊するなど、荒ぶった毎日が続いています。

Point1.思っていた仕事内容と違うと衝動的に辞めてしまう

Point2.他人の否定的な言動に過剰な拒否反応を起こし攻撃的になる

Point3.第二新卒時の採用されやすさと退職代行の便利さから短期離職が増長した

Point4.地道な積み上げが苦手で短期的な結果や刺激を求める

仕事をすぐ辞めたくなる人が長く働くための対処法とは?

会社や仕事の嫌な部分よりは良い部分に目を向ける

仕事をすぐ辞めてしまうような人は会社のネガティブな面に目が行きがちですが、それではいつまで経っても仕事の良い面ややりがいを見つけ出せず、嫌なことがあるたびに辞めたくなってしまうものです。
ですので、考え方を変えてみて、少しでも仕事の良い面を見つけ出すための努力をしてみるのも¥いいでしょう。
たとえば、以下のような部分は代表的な仕事の良い部分です。

  • 毎月、しっかり給料が振り込まれる
  • 残業がない日が多い
  • 会社の信用度が高くキャリアのプラスになりやすい
  • 福利厚生や社内教育が充実している

これらの良い部分は「当たり前」すぎて気づきにくいものですが、すべて揃っているだけでも会社としてはしっかりしている証拠で、その中で働けることは恵まれている証拠です。
それ以上の仕事の良い部分を見つけるとなると、自分自身の価値観と向き合い、仕事のやりがいを見つけ出したほうが間違いないので、労働条件以上の価値を求めてる方は以下の記事も参考にしてみるといいでしょう。

自分の思った通りに行かなくても我慢する

仕事をすぐ辞めたくなるような人は自分の思ったとおりに行かないと挫折してしまうことが非常に多いです。
ですが、仕事では早々自分の思った通りに事が運ぶことはありません。
突然のアクシデントで計画が変わってしまったり、誰かのミスで仕事が増えて残業になるなど、日常レベルで地味なストレスが蓄積していきます。
これらの事態は、どれだけ綿密な準備や計画を練っても、誰かの伝達ミスや上司の指示の変更で大きく変わってしまうもの。
そのような想定外の事態に柔軟に対処し、文句を言いたくなるような理不尽な変更もすぐに切り替えて対応することも、仕事では大事なことです。
ここで、ちょっとのズレがあるからと言ってすぐ辞めたくなるようでは、どこの職場に行っても自分の思ったとおりのペースを崩されるたびに仕事を辞めてしまう…という事態になりがちです。

今の仕事を長く続けてみる

仕事をすぐ辞めたくなる人は、まずは今の仕事を長く続けてみるべきでしょう。

最低3ヶ月間は「プライベートも全部犠牲に捧げる覚悟で仕事に集中する」ぐらいに考えて取り組むべきです。

関連:3ヶ月目で仕事が向いてないと感じたらどうする?辞めたい時の判断ポイントは?

当然「帰った後や休日は好きなことに時間を使う」という甘えた考えはなしです。

それだけ、必死に取り組んでも「向いていない」「やり甲斐を見い出せない」と言うのであれば、辞めてもいいでしょう。

少なからず、必死で取り組んだ分後悔はないでしょうし、次につなげることもできます。

関連:仕事が長く続かない人が見直すべき5つのこと|職を転々とする人、仕事に恵まれない人、仕事が続かない人向け

”離職率”の高い仕事を避けて”定着率”の高い仕事を探す

仕事をすぐ辞めたくなる人は、そもそも「すぐ辞める人が多い、人手不足の忙しすぎる会社」に入社してしまっているのかもしれません。

離職率…仕事を辞める人の割合のこと
定着率…仕事を続ける人の割合のこと

あらかじめこの離職率や定着率を知っておけば、少なからず人の出入りの激しい会社に就くリスクは下げられます。

関連:人の入れ替わりの激しい会社の特徴|仕事を辞める社員の兆候や問題の多い職場を見逃さないために知っておくべきこと

ただし、離職率や定着率は公表していない会社も多いので、調べるよりもハローワークの窓口や人材会社の担当者に聞き出す必要があることは知っておきましょう。

また、単純に「離職率が高い=自分も辞めたくなる会社」と考えず、もっと踏み込んで「なぜ、辞める人が多いんだろう?」としっかりと事前に考えて、わからないことは面接の時にしっかり確かめておくことも大事ですよ。

関連:人が辞めていく会社の特徴と原因。この会社なんかおかしいと思ったらチェックしておきたい項目とは?

【今すぐ辞めたい】仕事をすぐ辞めるには?|知っておきたい法知識

「今すぐ仕事を辞めたい…」と思っている読者もいるはずですので、まずは仕事をすぐ辞める方法や法的な根拠、加えて現実での対応の事例についてご紹介していきます。

自分の意志で「すぐ辞める!」と会社側に申し出た場合、会社側にどんな都合があっても最短2週間待てば辞められると法律で定められています。

これは「辞職」として扱われ、会社側にいかなる都合があろうと受理しなければならず、止める権利はありません。

ただ、これはあくまで法律で定められている労働者側の最低限の権利ですので、現実はそう上手くいかないことも多いです。

たとえば「すぐ辞める!」と伝えればその日限りで退職の処理をしてくれる職場もあれば、雇用契約を持ちだして一か月間辞めさせてくれなかったり、あるいは説得してなんとか退職を引き留めようとしてくる会社も存在します。

すぐ辞められるかどうかは
会社の状況や雇用形態で変わって来るので
詳しくは以下の記事も確認して判断してくださいね

もし、読者の方がどうしても今の会社をすぐ辞めたいと思っているのであれば退職代行の利用をオススメします。

退職代行とは、自分の代わりに会社に退職の意志を伝えてくれるサービスで、LINE相談や電話相談だけで退職することができるので、会社に出社したり上司と話し合うのすら嫌なぐらい辞めたい人にはお勧めのサービスだと言えます。

退職代行の相場は数万円ほどですが、辞められるかどうかの相談だけなら無料、実際に退職できるまでは料金を支払ずともOKなので、安心して利用できます。

退職代行のオススメは業界でも実績のある「退職代行SARABA」が信頼性が高く、安心して利用できます。

割り切って自分に合った職場が見つかるまで職を転々とする

仕事をすぐ辞めるとキャリア的にはマイナスになりやすいですが、どうしても辞めたいと感じているなら、自分に合った仕事が見つかるまで職を転々とするのもありでしょう。
仕事は恋愛と同じで、自分に合うかどうかは実際に働いてみなければわかりません。
事前に情報を集めて、その会社でやることが見えるような人であったり、あるいは仕事の辛い部分も耐えられるほどメンタルが強ければともかく、そうでなければ良い職場環境に出会えるまで、数を撃つしか方法はありません。
ただ、今は転職エージェントなどでキャリアカウンセリングを受けることで、自分に合った仕事を見つけやすくなっていますので、そういったサービスを活用して、他人に相談してみることも大切でしょう。

転職エージェントを使って自分に合った仕事を見つけよう

すぐ辞めたくなる仕事から長く続く仕事へ転職したい方は、転職エージェントを活用しておくことをオススメしますよ。

転職エージェントとは自分に合った求人を紹介してくれるサービスで、転職活動のサポートも全面的に行ってくれるので、長く働ける優良企業に入社できる確率がグッと高くなります。

しかも、転職エージェントは完全無料で利用できます。

なぜかと言うと、紹介先企業が費用を負担しているからです。

そのため、転職エージェント側も適当な人材を紹介すると違約金が発生するため、長く働ける会社に適性のある人材を送り込むために努力してくれます。

今まですぐ辞めたくなる会社にばかり入社してしまった人でも、転職エージェントを使えば長く働ける会社を見つけ出せるかもしれませんので、転職を考えているなら必ず使っておくといいですよ。

【厳選】オススメの転職サービス

国内では多くの企業が人手不足で、数々の転職サービスが生まれは消えています。

「多すぎてどこを使えばいいかわからない…」

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仕事辞めたい【悩み別】
著者・監修
スコシテン編集長

信念は「日本の生産性低い企業をなくす」「優秀なヤツはダメな企業で働いて自分を殺すな」 仕事について調べてたら謎に詳しくなったので「仕事が仕事」に。最近はDXコンサルティングや人材開発プロダクトのマーケティングに関わってます。

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