突然ですが、自分、手先が器用なんです。
細かい作業や工作が得意で、何でも自分で作りたくなる。
でも、これが職場ではあまり評価されないことに驚きました。
手先が器用なことって、仕事においても大きなアドバンテージなのに…。
例えば、手先が器用だと、細かい作業が速くて正確にできる。
製造業やクラフト関連の仕事では、このスキルが非常に重要。
でも、一般的な職場ではこのスキルが活かせる場面が少ないのが現実です。
だからこそ、手先が器用な人は、そのスキルを最大限に活かせる仕事を探すべきです。
ここでは、手先が器用な人に向いている仕事を詳しく解説していきます。
手先が器用な人の特徴 ~欠点と強み~
向いてる仕事の紹介の前に、まずは手先が器用な人の特徴について紹介していきます。
手先が器用な人の欠点
- 細かい作業に熱中しすぎて全体や周りを見れないことがある
- 指示待ちの姿勢が多く自発的に課題を見つけ出すことが苦手
- 長期的な計画や自主的なスケジュール管理が苦手
- 専門知識や概念的な要素を取り扱う仕事に対応できない
ついつい他人と比べてしまったり、合わない仕事を無理に続けていると、こうした欠点が気になってしまうもの。

この仕事向いてないのかなぁ…
仕事が上手くいってないとネガティブな考えになり、こんな風に悩みがち。
しかし、自分の欠点に気づけるというのは実は優秀な証拠。
なぜなら、欠点を克服することで人は成長できるものだからです。
世の中には、自分の欠点にすら気づけず、他人の文句ばかりの人が圧倒的多数。
そういう人は、流されるままに与えられた仕事をこなすだけで、不満たらたらで人生を終えるだけ。
しかし「今の仕事、本当に向いてるのかな?」「もっと合った天職があるのでは?」と考えられる人は違う。
より良い働き方を見つけ出し、自分だけの人生を創り上げることができます。
そのためには欠点ではなく「自分の中の隠れた強み」を自覚する必要があります。
手先が器用な人の強み
▼手先が器用な人が持つ意外な適性
- 細かな作業が得意
手作業が得意、道具を使いこなす、丁寧な仕事をする、絵や工作が得意、楽器やスポーツが得意、手芸や裁縫が得意、機械いじりが得意、料理やお菓子作りが得意 - こだわりを追求する
芸術的な感覚がある、長時間の作業が苦にならない、高い集中力を発揮する、クオリティを追求する、創意工夫する、職人芸や匠を技を追求する、技術を極める、専門性を極める
こうした強みを活かすことができれば、
- 仕事が苦でなくなり楽しく感じる
- 活躍でき一目置かれ評価も上がる
- 収入が増えて余裕もできる
- 気の合う仕事仲間が増え人間関係も良好に
など「幸福のスパイラル」とでも言うべき状態になります。

なんかうさんくさいかも…
「そんなの信じられない!」と疑う人もいるでしょうが、仕事も人生もがうまくいってる人ほど、こうした”キャリアの真理”にたどり着いています。
そのためには「自分の強み」…つまり「適性」「才能」「可能性」と呼ばれるチカラを発揮できる仕事に就くのが最善の道です。
手先が器用な人に向いてる仕事や業界
この記事にたどり着いたのも、何かの運命。
あなたがまだ気づいてない「自分だけの強み」を引き出せる職業を紹介していきます。
整備・修理関連職
整備・修理関連職は、手先の器用さと正確さが求められる職業です。
- 自動車整備士:自動車の点検や修理を担当します。
- 航空整備士:航空機のメンテナンスや点検を行います。
- 家電修理工:家電製品の故障箇所の特定と修理を担当します。
- 機械整備士:機械の点検や修理を行います。
- コンピュータ修理技術者:コンピュータやネットワークのトラブルシューティングを担当します。
これらの仕事に就くことで得られるメリットは、自身の技術力を高めることができる点です。また、手先が器用な人は細かい作業に長けているため、正確な修理や整備が可能です。
手先が器用な人に向いてる理由は、細かな作業や正確さが求められるためです。
細かい技術を要する職業
細かい技術を要する職業では、手先の器用さと集中力が重要です。
- 時計技術者:時計の分解・組み立てや調整を担当します。
- 鍵師:鍵の製造・修理・開錠作業を行います。
- 宝石加工技師:宝石類のカットやセッティングを行います。
- 眼鏡技師:眼鏡の修理や調整を担当します。
- カメラ修理技師:カメラの修理や点検を行います。
これらの仕事に就くことで得られるメリットは、細かい作業によって高度な技術力を身につけることができる点です。また、手先が器用な人は細部まで注意深く作業することができます。
手先が器用な人に向いてる理由は、細かい技術や集中力が求められるためです。
飲食・料理関連職
飲食・料理関連職では、手先の器用さと創造力が重要です。
- 料理人:料理の調理や盛り付けを担当します。
- パティシエ:洋菓子の製造やデザートの盛り付けを行います。
- ケーキデコレーター:ケーキのデコレーションを担当します。
- 寿司職人:寿司ネタの切り方や握り方による寿司の調理を行います。
- ソムリエ:ワインや料理のマリアージュを提案します。
これらの仕事に就くことで得られるメリットは、自身の創造力やセンスを活かすことができる点です。また、手先が器用な人は繊細な調理や盛り付けが可能です。
手先が器用な人に向いてる理由は、創造力や緻密さが求められるためです。
建築・内装関連職
建築・内装関連職では、手先の器用さと空間把握能力が重要です。
- 畳職人:畳の製作や施工を担当します。
- 大工:木材を使った建築物の組み立てや修理を行います。
- タイル職人:タイル張りやタイル製品の施工を担当します。
- 仕上げ工:壁面塗装や床材施工など、建物内外の仕上げ作業を行います。
- 家具職人:家具の製作や修理を担当します。
これらの仕事に就くことで得られるメリットは、自身の空間把握能力や創造力を活かすことができる点です。また、手先が器用な人は正確な施工や仕上げ作業が可能です。
手先が器用な人に向いてる理由は、空間把握能力や正確さが求められるためです。
クリエイティブ・デザイン関連職
クリエイティブ・デザイン関連職では、手先の器用さと創造力が重要です。
- テクニカルイラストレーター:製品図面や解説図の制作を担当します。
- グラフィックデザイナー:広告やパッケージのデザインを行います。
- ファッションデザイナー:洋服やアクセサリーのデザインを担当します。
- 製図技師:建築図面や機械図面の作成を行います。
- 美術家:絵画や彫刻などの創作活動を行います。
これらの仕事に就くことで得られるメリットは、自身の創造力や表現力を発揮することができる点です。また、手先が器用な人は細部まで丁寧に制作することが可能です。
手先が器用な人に向いてる理由は、創造力や緻密さが求められるためです。
伝統工芸・芸術職
伝統工芸・芸術職では、手先の器用さと美的センスが重要です。
- 指物師:木材を使った工芸品の製作を担当します。
- 陶芸家:陶器や磁器などの製作を行います。
- 書道家:書道作品の制作や教授活動を担当します。
- 彫刻家:彫刻作品の制作を行います。
- 和菓子職人:和菓子の製造やデザインを担当します。
これらの仕事に就くことで得られるメリットは、自身の美的センスや創造力を活かすことができる点です。また、手先が器用な人は繊細な作業や彫刻が可能です。
手先が器用な人に向いてる理由は、美的センスや緻密さが求められるためです。
医療・美容関連職
医療・美容関連職では、手先の器用さと細部への注意力が重要です。
- 歯科技工士:入れ歯や義歯の製作を担当します。
- 美容師:ヘアカットやヘアスタイリングを行います。
- ネイルアーティスト:ネイルデザインや施術を担当します。
- アイラッシュ技師:まつげエクステンションなどの施術を行います。
- 理容師:髪型や鬚剃りなど男性向けのサービスを提供します。
これらの仕事に就くことで得られるメリットは、人々の美を引き出すことができる点です。また、手先が器用な人は細部まで丁寧な施術や製作が可能です。
手先が器用な人に向いてる理由は、細部への注意力や正確さが求められるためです。
音楽・楽器関連職
音楽・楽器関連職では、手先の器用さと音感が重要です。
- 楽器調律師:楽器の調整や修理を担当します。
- ピアノ技師:ピアノの調整や修理を行います。
- 楽器製造工:楽器の製作工程に携わります。
- 音響技術者:コンサートやライブイベントで音響設備を操作します。
- 指揮者:オーケストラや合唱団を指揮します。
これらの仕事に就くことで得られるメリットは、自身の音感や技術力を高めることができる点です。また、手先が器用な人は正確な調律や製作が可能です。
手先が器用な人に向いてる理由は、音感や正確さが求められるためです。
フィルドセールス(外勤営業)
フィールドセールスとは「外勤営業」のことで典型的な外回りの営業職を指します。
「営業職」と聞くと「なんか嫌…」「大変そう…」と避ける人も多いかもしれません。
しかし、合う人にとっては天職と感じるレベルの面白い仕事なので、選択肢から外すのはもったいない!
- 新規顧客の訪問:見込み客を訪問して、自社の商品やサービスを提案し、契約を目指します。
- 既存顧客のフォロー:取引先を定期的に訪問し、関係を維持しながら追加の提案を行います。
- 商談・交渉:顧客のニーズをヒアリングし、それに合った提案や条件の交渉を行います。
- 市場調査:競合状況や業界の動向を現場で把握し、自社の戦略に活かします。
- 営業活動の報告:訪問結果や顧客の反応をまとめ、上司やチームに共有します。
営業職の目的は「会社の製品を買ってもらうこと」にあります。
買ってもらうために、名刺を配り、新しい会社に訪問し、相手の話を聞き、自社が提供できる製品を売り込む…。
あるいは、飲み会やゴルフで接待して関係を構築することもあります。
要は「会社の製品を買ってもらうためならなんでもあり」なので、そのために知恵を働かす楽しさがフィールドセールスの最大の魅力です。
慣れれば、出張先で遊ぶついでに営業先へ訪問したり、効率よく売れるお客さんだけ見極めてノルマを達成して、空いた時間は出先の車で寝て過ごす…なんてことも可能。
このように「営業」「セールス」と言っても、やり方は会社によって様々。
自分の工夫次第でサクッと成果を出せば、自由度の高い働き方も実現可能。
- さまざまな状況や相手に柔軟に対応できる人
- 一度に複数のタスクを効率よくこなせる人
- 新しいことをすぐに覚え、実践に活かせる人
フィールドセールスは、顧客の要望や状況に応じて対応を変えたり、複数の案件を並行して進めたりすることが求められるため、器用な人に向いている職種です。
多様な業務をそつなくこなせる能力は大きな武器となり、短期間で成果を上げやすい特徴があります。
また、コミュニケーションのスタイルを相手に合わせられる器用さは、信頼を築くうえで大きな強みになります。
新しい状況にもすぐに適応できる人は、特にフィールドセールスの現場で重宝されるでしょう。
- 基礎的なビジネススキルが身につく
- 年収が上がりやすい
フィールドセールスでは、ビジネスマナーからコミュニケーションスキル、対客経験やメンタルの強さまで、どんな職場でもやっていける基礎的なビジネススキルが身につきます。
フィールドセールスをやり切る能力と根性さえあれば他の仕事も大半はこなせると言っても過言ではないレベルです。
人生100年時代、どんな会社でも活躍できてキャリアの自由度が上がるフィールドセールスは、若いうちに経験しておく価値は大きいと言えるでしょう。
また、フィールドセールスの仕事の成果は売上などの数字に反映されやすく、成績が良ければ、給料に「インセンティブ(成果報酬)」が上乗せされるため実力次第で稼ぎやすいのも魅力です。
- 地頭の良さが求められる
- ノルマに追われやすい
フィールドセールスの仕事で活躍するためには、地頭の良さが求められます。
会社の製品を売るため戦略的なコミュニケーションや、自社の製品について学習し売り込むトーク力が求められやすいからです。
ただし、賢さだけでなく、愛嬌や人柄、行動力やコミュニケーション能力でもカバーできることも多いです。
また、営業職は数字として成果が可視化されやすい分、ノルマに追われることが多いのも人によってはプレッシャーかもしれません。
なお、営業職を「フィールドセールス」と呼ぶような現代的な会社なら、セールススキルを磨くための社内教育が充実していることも多めです。
昔のように「入社早々、右も左もわからないまま、いきなり新規飛び込み営業させられる」という無茶ぶりも減ってきています。
営業の仕事は会社によってやり方が様々なので、頭の良さに自信がなくても、自分の強みを活かせる働き方ができそうな会社を見つけましょう。
営業職はどの企業にも必要な仕事で幅広く募集が出ています。
ハローワークなどの求人検索で探すなら「フィールドセールス」よりも「営業職」「法人営業」といった職種名で探すと見つかりやすいです。
また、フィールドセールスは仕事内容だけでなく「業界」「会社が扱っている製品やサービス」も選ぶべきポイントになります。
たとえば、車にまったく興味がない人が自動車の部品を作る会社のセールスを担当することになっても、知識の習得に時間がかかって向いてないと感じやすくなります。

自分の興味関心がある業界や会社を選ぶのが重要です
なお、最近のトレンドとしてはIT系商品のフィールドセールスの求人が多めで未経験からでも採用されやすいのでオススメです。
フィールドセールスの中でもとくに「法人営業(BtoB)」は実務経験を求められやすい傾向にあります。
対企業取引でビジネスマナーなどの基礎知識が求められ、取引単価も数百万〜数億円規模と大きなりやすいからです。
しかし、販売・接客経験などのBtoCでの対客経験があれば未経験からでもフィールドセールスへの転職成功事例は多めです。
というのも「物を売る」という共通点があり、基礎的なセールススキルが身についてることが多く、転職後も吸収が早いからです。
手先が器用な人が自分に合った仕事を見つけ出すコツ~就くまでの方法
「向いてる仕事がわかっても求人が見つからない…」
「適性があっても経歴やスキルが足りない…」
「惹かれる求人がを見つかっても受からない…」
向いてる仕事を見つけたとしても、直面するのがこのような問題です。
そこで最後に、本当に自分に合った仕事を見つけ出すコツから実際に就くための方法まで、すぐに行動に移せる実践的なノウハウを紹介していきます。
向いてない仕事を見極める
世の中には数多くの転職サイトや求人があり、選択肢に迷うものです。
その中で、効率良く理想の仕事にたどり着くためには「自分はどの職業に惹かれないか?」「どんな仕事が続かなそうか?」を見極めましょう。
▼手先が器用な人に向いてない仕事の例
- 大局的な視野や戦略的思考が求められる職業
例:経営者、コンサルタント、プランナー、企業のCFO
向かない理由:手先の器用さが直接的に活かされる場面は少ないため - 大きな物理的労力や体力が主となる職業
例:建設労働者、港湾荷役作業員(ドッカー)、農家、漁師、体育教師
向かない理由:手先の器用さよりも体力が求められるため。また、趣味で手先を使うことを行っていると、事故や怪我のリスクもある - 抽象的な思考や分析が主となる仕事
例:研究者、経済学者、数学者、データサイエンティスト、天文学者
向かない理由:手先の器用さよりも、学問の追求や考察・分析が主となるため
こういった「向いてない可能性の高い業界や職業」と「向いてないと言える理由や根拠」を知っておくだけでも、迷いが少なくなります。
また、職業そのものだけでなく、
- 一緒に働く人との相性(社員の価値観や性格傾向、上司の仕事観や方針)
- 社風(会社の組織風土や企業理念、経営者の考え方)
- 会社の扱っている商品(サービス内容や製品)
といった要素でも、向き・不向きが変わってくる点に注意です。
そのためには、仕事内容や採用条件以上に、
- 面接時に、多くの社員とフィーリングが合ったか?
- 会社の理念やビジョン、経営層の考えに惹かれるか?
- その会社が扱っている商品に惹かれるか?
といった点も重視して判断するといいでしょう。

「この職業=向いてる」ではなく
会社/人/扱ってる商品やサービスなど
様々な情報から判断しましょう