私が他人を指導したり、仕事を振る立場になって切に感じるのが周りが見える人とそうでない人の差は大きいということです。
周りが見えない人は自分のことばかりに必死になり、他者の迷惑を考えなかったり、自分の興味関心のある仕事しかやらない。そういう人の大半は伸び悩みます。
そういう意味で周りが見える人は伸びしろのカタマリなので向いてる仕事はかなり多いです。
ここで紹介する職業を参考にして将来設計を見直せば、劇的に人生が変化することでしょう。
【自分を知る】周りが見える人の特徴
向いてる仕事…つまり「適職」「天職」レベルの仕事を見つけたいなら自分を知ることが一番の近道。
体力がない人がスポーツ選手を目指しても挫折するに決まっていますし、発想力や感性がない人がクリエイターになっても上手くいかないものです。
仕事で結果を出す人は、得意な分野や伸びるスキルを理解して、効率よく活躍できる職業や職場を選んでいます。
「明らかに自分が苦手なことや才能のないこと」を無理して続けずに、逆に「得意なことや才能がありそうなことに挑戦する」のが、向いてる仕事に近づくコツ。

自分の性格や特徴を再確認していきましょう!
周りが見える人の強み
1.俯瞰力がある
「周りが見える」というのは、目の前のことや自分のことだけでなく、全体のことが見える証拠。
そういう人には「俯瞰力」が備わっている可能性が高いです。
俯瞰力とは、物事や状況を高い視点から全体を見渡して捉える力のことです。まるで鳥が空から地上を見下ろすように、全体像を把握し、個々の要素間の関係性や、より大きな文脈の中で何が起きているのかを理解する能力です。 AI Geminiによる解説
2.メタ認知能力がある
メタ認知能力とは、自分自身の思考や行動を客観的に捉え、理解し、コントロールする能力のことです。
メタ認知能力が優れている人には、以下の特徴があります。
- 自分の強みと弱みを理解している: 自分自身を客観的に評価し、どこを伸ばすべきか、どこを活かすべきかを理解しています。
- 問題解決能力が高い: 問題が発生した際、冷静に状況を分析し、最適な解決策を見つけることができます。
- コミュニケーション能力が高い: 相手の立場や感情を理解し、効果的なコミュニケーションを取ることができます。
- 自己成長意欲が高い: 常に新しい知識やスキルを習得しようとする意欲を持っています。
仮に今はそうでなくても「自分はメタ認知能力がある」と強みを自覚することで、上記のような優れた特性を発揮できます。
3.早熟で物覚えが早い
早熟とは?
心身の発達が速やかで、普通より早く大人びること。ませていること。 ※広辞苑第七版より
▼早熟の特徴
- 同年代の子どもと異なる関心を持つ: 年齢相応の遊びよりも、大人向けの趣味や話題に興味を示すことがあります。
- 高い学習能力: 早くから複雑なことを理解し、学習することができます。
- 責任感が強い: 年齢の割に責任感が強く、大人っぽい行動をとることがあります。
- 孤独感を感じやすい: 周りの子どもとの間にギャップを感じ、孤独感を感じることがあります。
人の成長は同列ではありません。とくに社会人ともなると、人間関係や職場に恵まれたり、自己学習意欲が高い人はガンガン伸びていきますが、そうでない人はいい歳してもまったく成長しないなんてことも…
「周りが見える」と自覚し、仕事との向き合い方に悩めるあなたは、間違いなく「早熟」だと言えるでしょう。
周りが見える人が抱える苦悩
「自分の欠点や弱みばかり気になってしまう…」
「仕事で思うように活躍できない…」
そう悩んでしまうのは仕事や職場環境が合ってなく自分の能力や個性を発揮できていないからかもしれません。
ここで紹介する特徴に当てはまっていないか確認して自分を知る手がかりにしてみましょう。
1.仕事を増やされやすい
周りが見える人は、以下のような場面が増え、仕事を増やされやすくなりがちです。
- 仕事が終わらない人を手伝ってしまうので自分の仕事が終わらない
- 問題や課題を発見して報告したついでに解決まで任される
- ミーティングで提案やアイデアを出したらそのまま任されてキャパオーバーに
こうした状況は、最初のうちは「ありがたい」「やる気もあって優秀だ」と思われ評価も上がりますが、仕事量が増えたり難しくなってくると、自分を苦しめるだけの結果になります。
2.気疲れしやすい
周りが見える人は「EQ(心の知能指数)」も高いことが多いです。
EQ(Emotional Quotient)とは、日本語で「心の知能指数」と訳され、自分の感情を理解し、コントロールし、そして他人の感情を理解し、共感する能力のことを指します。 ※Gemini(AI)による解説
EQが高いと、
- 他人の考えてることを察することができる
- 起こりそうなリスクを先読みして準備する
- 相手やTPOに合わせたコミュニケーションができる
- 自分の立場や役割を踏まえた発言ができる
といったことができるため、そうでない人と比べて気疲れしやすくなる場面が多くなります。
3.周りの視野の狭さにウンザリする
周りが見えすぎると、他人の視野の狭さにウンザリすることも増えます。
たとえば、内心、以下のように考えたことはありませんか?
- できない人や気づかない人が無能に見える
- 自発的に動かない人が怠けてるように見える
- 簡単にわかることもわからない相手にウンザリする

能力があるがゆえの不満や苦悩なので
その感覚は大事にしてくださいね
何を隠そう、筆者自身、若い頃にこうした苦悩にさいなまれた経験があります。それでブチギレて縁を切った会社もあるぐらいに…です。
ただ、それは振り返ってみると、原因は「自分の能力不相応のぬるま湯環境に甘んじてただけ」「自分の力量を自覚せず求められている以上にやり過ぎてただけ」だったように思えます。
【オススメ】周りが見える人に向いてる仕事
スコシテンでは8年以上の運営経験をもとに、下記の基準で向いてる仕事を紹介します。
- 最新の業界動向を分析して需要の高い職種を厳選
- 未経験から誰でも就けるチャンスがある
- 実力次第で高収入や自由な働き方が実現しやすい
- 経歴が必要な場合はどういったキャリア形成が必要か明記
運営者は現在、人材育成プログラムの開発に携わる中で、様々な企業から「こういう問題がある」「こういう人材が足りない」といった声を聞いております。
その経験から「今後、ますます必要になるスキルや職業」を選定しているので将来性の高い職業を厳選できていると自負しております。
悩める読者の皆さまに1人でも多く「スコシテンを読んで良かった」と思っていただけるよう、多彩な角度から「向いてる仕事」を紹介していきます。
マネージャー
項目 | 評価 | 一言コメント |
---|---|---|
オススメ度 | ★★★★☆ | 幅広い業界で需要があり、キャリアアップの可能性も大。 |
難易度 | ★★★☆☆ | コミュニケーション能力と調整力が必要だが、未経験からでも挑戦可能。 |
年収目安 | 400万~800万円 | 業界や企業規模により変動するが、平均以上の年収が期待できる。 |
働きやすさ | ★★★☆☆ | 責任はあるが、業務改善で柔軟な働き方も可能。 |
将来性 | ★★★★☆ | リーダー経験はどの業界でも高く評価される。 |
マネージャーとは、チームやプロジェクトをまとめるリーダーのことです。職場の「司令塔」として、業務がスムーズに進むよう調整や管理を行います。まるでスポーツチームの監督のように、メンバーそれぞれの特徴を理解して、適切な指示を出す役割です。
マネージャーの仕事内容
- チームやプロジェクトの進行管理
- 部下のサポートや教育
- 予算や売上の管理
- 業務プロセスの改善提案
- 社内外の関係者との調整
業界によって具体的な業務は異なりますが、「全体を見渡す力」が求められます。
マネージャーの種類
1.プロジェクトマネージャー
主にIT業界や建設業界で活躍する役割です。プロジェクト全体の計画立案、進行管理、予算管理、そしてチームの調整役を担います。目標を期限内に達成するための指揮能力が求められ、リーダーシップやコミュニケーションスキルが重要です。特にIT業界では、システム開発やソフトウェア導入プロジェクトなどを統括することが多いです。
2.プロダクトマネージャー
製品やサービスのライフサイクル全体を管理する職種です。製品の企画段階からリリース、そして市場での評価に基づく改良までを統括します。マーケティングや技術、顧客対応の知識が必要で、消費者ニーズを的確に捉え、チームを導く能力が重要です。特にテック業界では、アプリケーションやSaaS製品の開発で活躍します。
3.チームマネージャー
一つの部署やチームを管理する役割で、日々の業務進捗やメンバーの働きやすい環境を作ることに専念します。人事的な側面もあり、部下の育成や評価も担当します。小売業界では店舗のスタッフ管理、営業職ではチームの売上目標の達成に責任を持つことが多いです。
4.オペレーションマネージャー
業務プロセス全体の効率化と生産性の向上を図る役割で、製造業やサービス業、物流業などで需要が高いポジションです。倉庫や工場などの運営を監督する一方で、顧客満足度を高めるための戦略を策定します。データ分析を活用した運用改善やリソース配分の最適化など、広範なスキルが求められます。
5.アカウントマネージャー
クライアントとの関係を構築し、契約の継続や拡大を目指す営業系マネージャーです。特に広告代理店やコンサルティング会社で多く見られ、クライアントの課題を解決する提案力が重視されます。
マネージャーに向いてる人の特徴
- 周囲の状況を素早く理解できる:全体の動きを把握し、的確な判断ができる人。
- 他人をサポートするのが得意:部下や同僚の相談に乗れる懐の深さがある人。
- 問題解決が得意:トラブルや課題に対し、冷静に対処できる人。
「自分は人を引っ張るのが苦手」と思っている人でも、全体を見渡す力があれば活躍できます。
マネージャーに就くメリット
- キャリアアップに直結:リーダー経験は、次のステップ(部長、役員など)に繋がりやすい。
- 年収アップが期待できる:チームをまとめる責任がある分、報酬も高め。
- 汎用性のあるスキルが身につく:管理能力やコミュニケーション力はどの業界でも通用します。
マネージャーに就く際の注意点
- 責任が重い:成果やチームの失敗の責任を負うことが多い。
- 対人ストレスがある:部下や上司との調整がストレスになる場合も。
- 業界や企業文化に依存:特定の業界では、長時間労働が求められることも。
マネージャーに就くための方法
- まずは現場経験を積む:自身がチームの一員として業務をこなし、業務全体を理解する。
- リーダー経験をアピール:小規模でもリーダー経験があれば就職や昇進に有利。
- 必要に応じて資格取得:「PMP(プロジェクトマネジメントプロフェッショナル)」などの資格があると信頼度が高まります。
ディレクター
項目 | 評価 | 一言コメント |
---|---|---|
オススメ度 | ★★★★☆ | 幅広い業界で活躍でき、経験を積むほど評価が上がる |
難易度 | ★★★★☆ | 調整力やコミュニケーション能力が求められるためやや難易度高め |
年収目安 | 500万~900万円 | 業界によるが、キャリアを積めば高収入も目指せる |
働きやすさ | ★★★☆☆ | プロジェクト進行中は多忙だが、やりがいを感じられる |
将来性 | ★★★★☆ | 多様な業界で需要があり、経験値がそのまま武器になる |
ディレクターとは?
ディレクターはプロジェクト全体の方向性を決め、チームを導く役割を担います。テレビ番組の制作や映画、広告、ウェブ開発など、さまざまな業界で活躍するポジションです。いわば「指揮者」のような存在で、メンバーの力を引き出しながらゴールを目指します。
ディレクターの仕事内容
- プロジェクトの全体計画を立案
- メンバーの役割分担や進捗管理
- クライアントや関係者との連絡調整
- 品質チェックや成果物の確認
- トラブル対応やリスク管理
プロジェクトの進行をスムーズにするため、問題解決能力が求められます。
ディレクターの種類
1.アートディレクター
主にビジュアル面の責任者として、広告、デザイン、映像制作などのプロジェクトにおいて、デザインやアート表現を統括します。具体的には、デザイナーやイラストレーターなどのクリエイティブチームを指導し、コンセプトに沿ったビジュアルを形にする役割を担います。
例: 雑誌のレイアウト、広告のビジュアル制作、ブランドロゴの統一デザインなど。
2.Webディレクター
ウェブサイトやアプリなどのデジタルプロジェクトを統括します。クライアントとの調整やスケジュール管理、デザイナーやエンジニアとの連携を通じて、使いやすく魅力的なウェブサイトを構築します。マーケティング知識やSEOの理解も求められる場合があります。
例: 企業ホームページの制作、ECサイトの構築、ウェブアプリの設計など。
3.クリエイティブディレクター
プロジェクト全体の創造的な方向性を決定し、企画から制作、最終成果物までを統括します。広告キャンペーンやブランド戦略など、幅広い領域で活躍し、クライアントの要求に基づきつつ新しい価値を生み出す役割を果たします。
例: ブランドの広告キャンペーン全体のプロデュース、大型イベントのクリエイティブコンセプトの作成など。
ディレクターに向いてる人の特徴
- 周りの状況を素早く把握できる
- 複数のタスクを同時にこなすのが得意
- 人をまとめるのが好き、または得意
計画を立てて実行するのが好きな人や、リーダーシップを発揮したい人に最適な職種です。
ディレクターに就くメリット
- プロジェクトの達成感をダイレクトに味わえる
- 多様なスキルが身につく(管理、交渉、計画立案など)
- キャリアパスが広がる(上位ポジションや他業界への転職など)
経験を積むごとに評価されやすく、長く活躍できる点が魅力です。
ディレクターに就く際の注意点
- トラブル時の責任が大きい
- プロジェクト進行中は多忙になりがち
- 時にはクライアントやメンバーとの衝突が発生
ストレス耐性や柔軟な対応力が求められるため、精神的な負担がかかることもあります。
ディレクターに就くための方法
- プロジェクトアシスタントやチームリーダーとして経験を積む
- 業界特化のスキル(広告業界ならデザイン知識、ITならプログラミングなど)を学ぶ
- コミュニケーション能力や調整力をアピールする
まずは関連職種での経験を積み、管理スキルを磨くことが成功への近道です。
コンサルタント
項目 | 評価 | 一言コメント |
---|---|---|
オススメ度 | ★★★★☆ | 需要が高くスキルアップに最適。 |
難易度 | ★★★★☆ | 知識の習得が必要ですが未経験でも挑戦可能。 |
年収目安 | 600万~1,200万円 | 経験や専門性に応じて大幅アップが期待。 |
働きやすさ | ★★★☆☆ | 成果主義で多忙になりがち。 |
将来性 | ★★★★★ | DX推進などで今後さらに需要拡大。 |
コンサルタントとは?
コンサルタントとは、クライアント(顧客)の抱える課題を分析し、解決策を提案・実行するプロフェッショナルです。企業の経営、IT導入、人事管理など、さまざまな分野で専門知識を活かし、企業や組織をサポートします。
たとえば、「会社の売上が伸び悩んでいる」「システム導入がうまくいかない」など、現状の問題を明らかにして最適な方法を導き出すのが主な役割です。
コンサルタントの仕事内容
- クライアントの課題ヒアリングと現状分析
- 市場調査や競合分析
- 解決策の提案書や計画書の作成
- クライアント先でのプレゼンテーション
- 解決策の実行サポートや進捗管理
専門知識が必要ですが、未経験から始められる部門もあります。
コンサルタントに向いてる人の特徴
- 問題を見つけて解決するのが得意な人
- コミュニケーション能力が高い人
- 自分で調べたり考えたりするのが好きな人
「誰かの役に立ちたい」「多様な業界でスキルを磨きたい」と感じる人に適性があります。
コンサルタントに就くメリット
- 高年収が期待できる(平均年収600万円以上)
- 多様な業界で経験が積める
- スキルが身につけば独立や転職が容易
特に、グローバルな活躍を目指せる点も魅力です。
コンサルタントに就く際の注意点
- 忙しい日々が続くため、ワークライフバランスに注意
- 専門知識やスキルの習得に時間がかかる
- 結果を求められるプレッシャーが強い
ハードな仕事環境に適応できるかどうかを考える必要があります。
コンサルタントに就くための方法
- コンサルティングファームの新卒採用に応募
- 転職エージェントを活用して未経験OKの募集を探す
- 専門分野のスキルを学べる講座や資格取得(例:MBA、IT資格)
特に、企業分析や論理的思考を磨くことが成功への近道です。
営業職
項目 | 評価 | 一言コメント |
---|---|---|
オススメ度 | ★★★★☆ | 幅広い業界で需要が高く転職にも有利。 |
難易度 | ★★★☆☆ | 顧客対応が多い分、コミュニケーション力が重要。 |
年収目安 | 400万~800万円 | インセンティブ次第で高収入も可能。 |
働きやすさ | ★★★☆☆ | 成果次第で自由度が高まるが、業務量が多い場合も。 |
将来性 | ★★★★★ | どの業界でも求められるスキルで安定性が高い。 |
営業職とは?
営業職は、会社の商品やサービスを顧客に提案し、契約や購入を促す仕事です。顧客と直接やりとりするポジションであり、会社の売上に直結する重要な役割を担います。
たとえば、新規顧客を訪問して提案を行う「フィールドセールス」や、電話やメールでの営業を中心に行う「インサイドセールス」など、さまざまな形態があります。
営業職の仕事内容
- 新規顧客の開拓:見込み顧客を訪問し、商品の提案を行う。
- 既存顧客のフォロー:取引先と良好な関係を維持しながら新たな提案を行う。
- プレゼンテーションや商談:顧客のニーズに合わせた解決策を提案する。
- 市場調査や競合分析:業界動向を把握し、自社の戦略に反映する。
- 契約後のフォロー:導入後のサポートやアフターケアを行う。
営業職に向いてる人の特徴
- 人と話すのが好きな人
- 問題解決が得意な人
- コミュニケーション能力が高い人
顧客と話しながら最適な提案を考えるのが好きな人や、人に頼られるのが嬉しいと感じる人に向いています。
営業職に就くメリット
- 収入が成果に応じて上がる
- 多くの業界で必要とされるスキルが身につく
- キャリアアップや転職がしやすい
営業職は会社の売上に直結するため、成果を出せば早期昇進や高収入が期待できます。
営業職に就く際の注意点
- 顧客とのコミュニケーションが苦手な人には不向き
- 成果主義のプレッシャーがある
- 移動や出張が多い場合もある
営業職は人と関わることが多いため、苦手な人には負担が大きいかもしれません。また、成果を出すためにスキルアップが欠かせません。
営業職に就くための方法
- 未経験OKの求人に応募
- 接客や販売の経験を活かす
- 転職エージェントを利用して適した企業を探す
特に人と接するアルバイトや販売経験があれば、営業職で役立てることができます。
セールスオペレーション
項目 | 評価 | 一言コメント |
---|---|---|
オススメ度 | ★★★★☆ | 営業経験がなくても挑戦しやすい職種。 |
難易度 | ★★★☆☆ | データ分析やツール操作ができれば難しくない。 |
年収目安 | 400万~700万円 | 経験やスキル次第で高年収も目指せる。 |
働きやすさ | ★★★★☆ | オフィスワーク中心で安定して働ける。 |
将来性 | ★★★★★ | 需要が高く、他業界でも活かせるスキルが身につく。 |
セールスオペレーションとは?
セールスオペレーションは、営業チームが効率的かつ効果的に業務を行えるようサポートする仕事です。たとえば、データ分析や営業プロセスの改善を通じて、営業活動のパフォーマンスを最大化します。
営業そのものを行うわけではなく、裏方として営業チームの課題を解決する「影の立役者」といったイメージの職業です。
セールスオペレーションの仕事内容
- 営業データの収集と分析:営業活動の成果を数字で確認し、課題や改善点を洗い出します。
- 営業プロセスの設計と改善:営業チームが効率よく動けるよう、プロセスやルールを最適化します。
- CRMツールの運用:営業管理ツールの導入や運用を通じて、業務の効率化をサポートします。
- 営業資料の作成:提案資料や報告資料など、営業活動を支援するためのドキュメントを作成します。
- 部門間調整:営業チームと他部門(マーケティング、カスタマーサポートなど)の連携を円滑にします。
セールスオペレーションに向いてる人の特徴
- 分析やデータ処理が得意な人
- 裏方でチームを支えるのが好きな人
- 細かい作業を正確に進められる人
営業データをもとに改善策を提案する場面が多いため、数字やロジックを扱うのが得意な人に向いています。また、チーム全体の成果を支える裏方として働きたい人にもぴったりです。
セールスオペレーションに就くメリット
- 需要が高く転職市場でも有利
- 営業経験がなくても挑戦できる
- データ分析や業務効率化スキルが身につく
特にIT業界や大手企業ではセールスオペレーションの重要性が増しており、求人も多い職種です。また、分析スキルや営業管理スキルは他業界でも応用可能で、キャリアの幅を広げやすい職業です。
セールスオペレーションに就く際の注意点
- 直接的な営業成果を出す仕事ではない
- 営業チームとの密な連携が必要
- 地味な作業が多い
セールスオペレーションは、営業活動の裏方として働くため、直接的な成果が見えにくいことがあります。また、営業チームとのコミュニケーションが欠かせないため、人間関係の調整力も求められます。
セールスオペレーションに就くための方法
- 営業支援業務や事務職からスタートする
- データ分析スキルやCRMツールの知識を習得
- 未経験者歓迎の求人を探す
特にExcelやCRMツールの操作スキルを持っていると採用されやすくなります。営業や事務の経験があるとさらに有利です。
マーケター/企画職
項目 | 評価 | 一言コメント |
---|---|---|
オススメ度 | ★★★★☆ | 自由度が高く、やりがいも大きい職種。 |
難易度 | ★★★☆☆ | データ分析や市場調査の知識が必要。 |
年収目安 | 450万~900万円 | 企業規模や役職によって収入が大きく異なる。 |
働きやすさ | ★★★☆☆ | アイデアの提出や調整業務が多いため負荷が高い。 |
将来性 | ★★★★☆ | デジタルマーケティングの需要が高まっている。 |
マーケター/企画職とは?
マーケターや企画職は、商品の販売戦略やサービスの企画を考え、顧客のニーズを分析しながら最適な提案を行う仕事です。企業の利益を最大化するために、世の中のトレンドや顧客の声をもとに新しい企画や改善策を打ち出します。
まるで「売れる仕掛け人」のような役割で、広報や宣伝、営業部門とも密接に関わります。特にクリエイティブで戦略的な思考を持つ人に適しています。
マーケター/企画職の仕事内容
- 市場調査:顧客ニーズや競合他社の動向を分析。
- 商品企画:新商品のアイデアを考案し、具体化。
- キャンペーン設計:広告やプロモーションを企画して実施。
- データ分析:販売データやアンケート結果をもとに施策を検討。
- 他部門との連携:営業や開発チームと協力し、企画を形にする。
マーケター/企画職に向いてる人の特徴
- 新しいアイデアを考えるのが好きな人
- データやトレンドを分析して戦略を立てるのが得意な人
- コミュニケーション能力が高く、多部門と連携できる人
企画職は自由度が高い反面、自分のアイデアを形にするために多くの部門と連携する必要があります。そのため、柔軟な思考と調整力が求められます。
マーケター/企画職に就くメリット
- 自分のアイデアが形になる喜び
- 成果が目に見えやすい
- トレンドに敏感になれる
新商品やキャンペーンを通じて、自分の提案が結果に直結する達成感があります。また、流行や市場の動きを追うことで、常に新しい情報を得られるのも魅力です。
マーケター/企画職に就く際の注意点
- 結果が出るまで時間がかかる
- データ分析スキルが求められる
- 競争が激しい業界もある
特にマーケティング分野では、データを読み解くスキルが必須となります。また、結果が出るまでのプレッシャーが大きい場合もあるため、忍耐力も重要です。
マーケター/企画職に就くための方法
- インターンシップやアルバイトで実務経験を積む
- マーケティングやデータ分析の基礎を学ぶ
- ポートフォリオや実績を用意する
特に未経験者の場合、マーケティングや広告代理店でのインターンシップは貴重な経験となります。また、自分でプロジェクトを立ち上げて成果を示すのも効果的です。
【次のキャリア指針】向いてる仕事が見つからなかったらどうする?
ここまで読んで「やりたいと思える仕事が見つからなかった…」と感じたなら、それは自己分析不十分な証拠かもしれません。
自己分析不十分な状態とは「自分が何がやりたいのか?できることは何か?」が定まってないということです。
しかし、それは悪いことではありません。
むしろ、しっかりと自分に本当に合った仕事を見極めようとしている証拠でもあります。
向いてる仕事は考え方一つで意外なところから見つかるものです。
もしかしたら、今している仕事を一時的に「向いてない…」と感じてるだけかもしれないし、既に知っている職業に高い適性があるのに「自分にはできない…」と決めつけているだけなのかもしれません。
難しく考えすぎずに「ちょっと意識を変えてみる」「日々の行動を少しだけ変えてみる」ことか始めてみましょう。

本当に向いてる仕事を見つけるためにも
下記のことを意識して行動を変えてみましょう!
リーダーポジションを意識する
既に「マネージャー」「ディレクター」などのリーダーポジションの仕事を紹介していますが、周りが見えるということは紛れもなくリーダーシップがある証拠です。
リーダーポジションを経験すれば高年収になりやすく、会社側からも喜ばれるので、目指してみる価値は大きいと言えるでしょう。
今の職場でリーダーポジションを狙う
今の会社でリーダーポジションになるために上に掛け合ってみるのもいいでしょう。そうしておくことで、早いうちに「今の会社は周りが見える自分の頑張りを認めてくれているか?軽視しているか?」と判断がつきます。
今の会社でポストが空いてないなら転職活動しておく
仮にリーダーポジションへの挑戦が無理そうなら早めに転職活動を始めておき、リーダーポジションの求人を見つけてみるのもいいでしょう。
意外とリーダー候補求人は多く、年収も高めの傾向です。

リーダーポジションを避ける若手が増えているので
やる気さえあれば意外と中途採用されるものだぞ
総合的なスキルが問われる職種を選ぶ
多くの仕事では、勤務年数が増えるにつれて「色んなことができて当たり前」という状態になります。
周りが見えるということは「自分の専門外の仕事についても理解できる」ということを意味します。
そういう人ほど、文中で紹介した「営業職」「マーケティング/企画職」「コンサルタント」といった総合的な知力が試される職業に高い適性があります。
スキル乗算で人材としての価値が上がる
キャリアの考え方に「スキルの乗算」というものがあります。
たとえば「営業経験がある」というだけでは他にもたくさんのライバルがいますが、「営業経験もありプログラミングも少しできてITへの理解がある」というだけで、転職市場での価値がグーンと上がります。
転職市場での価値は「多くの会社に求められているにも関わらず、合致する経歴やスキルの人が少ない状態」ほど上がり、そういう人ほど転職後の年収も上がりやすくなります。
そういう意味で、周りが見えて色んなことができる人は、総合的なスキルで勝負できる職業に就くことで、さらなる可能性を発揮できることでしょう。
「向いてる仕事」より「需要の高い仕事」を選ぶ
ここまでは、ある程度職務経歴があること前提の人向けのアドバイスをしてきました。しかし中には「会社員経験がない…」「非正規からでも正社員として転職できる?」「無力やフリーター期間が長い…」と悩まれてる方もいらっしゃるかもしれません。
そういう人の場合、変に「向いてる仕事」にこだわるよりも「需要が高くて自分でも就けそうな仕事」を選んだほうが堅実です。
そもそも、仮に何かの職業に才能があっても、現実的に就けないなら目指すだけ時間の無駄にしかなりません。
たとえば、何かの適性診断で「あんたは医者に才能がある」と言われても、社会人から医大に6年以上通って目指すのは非現実的です。あるいは「あなたには殺人の才能がある」と言われて海外まで傭兵になったとしても、平和な日本で暮らして身についた良心が耐えられるわけありません。

じゃあどうすればいいの?
その方法を、読者の経歴や悩みに合わせて、下記に解説しています。
実務経験がない、または少ない場合
そもそもの「向いてる仕事を判断できるほどの実務経験がほとんどない」という方がいます。
例としては「専門学校や大学を中退」「就職活動で挫折して既卒生になった」「就職後すぐに辞めて第二新卒に」といった経歴の方です。
このケースに当てはまる場合、どれだけ適職診断を使ったり、向いてる仕事を探しても「考えるだけ無駄」になることが多いです。
なぜなら、向いてるかどうか判断するほどの「経験」が圧倒的に不足しているからです。
採用する側の目線で考えてみてください。どれだけ適職診断で「この仕事の才能がある!」とアピールされても、経験や実績がなければ説得力に欠けるでしょう。
かといって、経験がなければ「できる仕事」で選ぶことも難しくなります。ほとんど実務経験がない人が「できることの中から選ぼう」としてもないものはないのですから、選択肢がほぼゼロになります。
ですので、順序としては「向いてる仕事よりも、現実的に就ける仕事=需要の高い仕事」から就くという考え方が、消去法で残る形になります。

でもどの仕事も経験がないから
できる気がしない…
そういう時は、少し考え方を変えて「この仕事ならできるかも」「向いてそうだからやってみようかな…」と思える仕事に注目してみましょう。
難しそうなら最後に紹介する「就職カレッジ(JAIC)」で研修を受けて正社員として就職するか、「WorX(ワークス)」を使ってスキルを身につけて就職するか、どちらかがオススメです。
経歴・スキル不足と感じてる場合(非正規の経歴しかない、短期離職が多いなど)
筆者がキャリア相談を受けてきた中でも一番多かったケースです。
具体的には「アルバイトや派遣社員の経験しかない」「新卒で入った会社が劣悪で短期離職してしまった」「入る会社が全部クソで転々としている」といった経歴の方々です。
もし、このケースに当てはまる状態なら、有名転職サイトやエージェントを使ってもまったくいい求人が紹介されません。
なぜなら、大半の転職サービスでは登録した職歴から機械的に求人紹介されているからです。また、転職サービスは基本的には「経歴があって高年収での転職が見込める人」に優秀な担当者がつきやすいため、そうでない層は事務的な対応しかできない担当者がつきがちです。
そういう担当者がついても「ただ職歴に合わせて求人を紹介するだけ」「ただこっちが頼んだことをやるだけ」のサポートしかしてくれません。エージェントに対して「使えない」と不満を漏らしてる人の大半が、この層です。
この罪深い構造を知らないと、どのサイトで求人検索してもブラックな求人しか出てこない中、無理して転職してもブラックなので辞めてしまう…という負のループが発生します。
筆者がこういった相談を受けた相手をこの状態から脱出させるために行った方法が「斜め上の転職」という考え方です。
「斜め上の転職」というのは私が独自に考えた言葉ですが、ざっくり言えば「接客業→営業職」「家電量販店の販売員→家電流通を行ってる卸売や家電メーカーの企画」といった例です。
いわば「今までの経歴と関連性がある職業や会社で、より上の商流へ転職する」というキャリア戦略です。
…と解説したところで勘の良い方はお気づきでしょうが、実は先ほど紹介した向いてる仕事の解説でも「この経験があればこの職業に応用できる」と、斜め上の転職についてのヒントを散りばめています。
やりたい仕事や興味のある仕事が見つからない場合
最後に「経歴はそこそこあるけど、やりたい仕事や興味のある仕事が見つからない…」と悩んで、向いてる仕事探ししている方向けの情報です。
このケースの場合、とくに収入にも困ってるわけでもなければ、焦らずに時間をかけて転職活動しながら情報収集したほうがいいです。
…というよりも、すぐ転職する必要に迫られていないからこそ「やりたい仕事」「興味のある仕事」を選ぶ余裕があるとも言えます。
コツは、
- 業界全体の動向を知る
- 企業カルチャーを徹底して調べる
- 診断ツールを複数使って自己分析を重ねる
- セミナーやイベントで社外の情報を得る
- 転職エージェントから定期的に求人情報を受け取る
など、あらゆるキャリア情報集めをしておくといいでしょう。