「ニートはコミュ障だから営業職には向いてない…」
「フリーターで正社員経験がないから営業職はハードルが高い…」
「自分には行動力がないから営業には向いてない…」
このようにお考えではありませんか?
営業職は身だしなみを整えたり外回りの新規飛び込み営業で体力を使うためか、体力のないニートやスーツ姿でビシっと決めるのが苦手なフリーターにはあまり向いてないイメージがあります。しかし、そういったイメージだけで営業職の仕事を選択外にするのは非常にもったいないです。
なぜなら、営業職には以下のようなメリットがあるからです。
- 未経験からでも就きやすい
- 成果報酬(インセンティブ)制度で成績に応じて給料が上がる
- 基礎的なビジネススキルが身につくため辞めても転職しやすい
営業職というと、どうしても外回りの新規飛び込み営業など体育会系のイメージが先行しやすいですが、実際には市場調査や分析など頭脳を駆使する場合もありますし、ルート営業なら既存顧客と関係づくりをする能力が求められます。
また、現代の転職前提のキャリアが求められる時代情勢を踏まえますと、未経験からでも採用されやすい営業職は、一度経験を積んでしまえば文字通り「どこに行っても通用するスキルや職歴」となる点でもオススメできます。
ただ、そうは言っても営業職が実際にどのような仕事かイメージが湧かないと就職や転職に踏み切れないでしょうし、営業職と言ってもかなり幅が広いので自分に合った業種や会社選びも必要となってきます。
そこで本記事では、営業職の実態や詳細について解説していった上で、ニートの中でもとくに営業職に向いてる人の適性も紹介し、実際に営業職に就くための方法までまとめてお伝えしていきます。
ニートから営業職を経験した方がいい理由
営業職に就くべき大きなメリットは「頑張り次第で稼げる」「未経験でも就きやすい」「その後のキャリアでも有利」という点にあります。
しっかり求人や会社さえ選べば、引きこもりニートであっても大手有名企業に就職できるかもしれないぐらい、営業職は採用の受け入れ口も広いです。
まずは、営業職を目指すべき理由を解説していきますので、ぜひ営業職について詳しく知っていきましょう。
未経験からの求人募集や採用実績が他の職種と比べて多い
営業職の募集求人を見ればわかりますが、未経験からの募集がかなり多いです。
たとえば、バリバリの営業会社として知られるリクルート社も、契約社員からではあるものの営業での未経験採用を行っているほどです。
これには色々な理由が考えられますが、営業職の性質として「ひとまず契約さえ取れれば戦力として十分」「実戦経験の中で学んで成長しろ」という側面があるからだと思います。
逆に営業職の中でも明確に経験者でないと採用されないことが多いのが「大手企業相手の営業」「ITツールなどの高い専門知識や経験の必要な営業」などは、求人条件としても特定の業種や取引先との勤務経験を求められます。
努力次第では高収入の実現も可能
営業職は未経験からでもOKなことが多い割に、高収入が実現しやすい職業としても知られています。
その大きな理由は、営業職には「成果報酬(インセンティブ)」が与えられることが多いからです。
インセンティブは、営業職としての契約件数や貢献した売上によって付与されるので、会社に売上をもたらすトップセールスマンは月100万円を越える月給を達成するほどです。
もちろん、これは会社の制度次第ではあるので確認が必要ですが、インセンティブ制度の用意されている営業職の求人には給与条件に基本給に加えてインセンティブ制度があることが記載されています。
フリーターやニートなどの未経験者でも高収入を目指したいなら、日頃より、営業職求人にインセンティブ制があるかどうか確認しておくといいでしょう。
要領良くやれば楽できる時間を作れたり旅行がてら出張に行ける
営業職というと外回りで走り回る必要があるように思われがちですが、要領良くやれば外回り勤務中に自由に休む時間を設けたり、取引先への営業で出張が多い会社なら会社負担の交通費や旅費で県外に行くことも出きます。
もちろん、あくまで仕事のついでではあり会社にもよりますが、勤務時間中ずっと座りっぱなしのことが多い事務職や、店内に滞在しないといけない販売職などと比べれば、自由度が高いのが営業職の魅力の一つでしょう。
辞めた後のキャリアも有利に進めやすい
営業職は未経験からでも採用されやすい分、離職率も高い傾向にあります。
これには色々な理由が考えられますが、営業職としてしっかり成果を出して一人前の仕事がこなせた上で辞めるのであれば「どこに行ってもやっていける状態」となることから、キャリアアップ転職を目指す人が多いが一因にあるでしょう。
たとえば、営業職として取引先となる顧客の開拓を行い契約を取る基礎的な能力があれば、業種や会社を変えたとしても、基礎的なスキルはそのままで次の業種についてや会社が扱う商品・サービスについて理解を深めればいいだけですから、応用が利きやすい経歴であると言えます。
また、営業経験がある人の中には辞めた後に独立して起業する人もいたり、コンサルタントとして転職し多くの会社の経営方針に関わるなど、それだけ営業は「ビジネスの基本」であるということが見えてきます。
基礎的なビジネスコミュニケーション能力を鍛えられる
一般的に「コミュニケーション能力」と聞くと誰とでも打ち解けたり、周りに合わせて空気を読む能力に思われがちですが、ビジネスコミュニケーションではそれ以上に「調整能力」「相手から話を引き出す能力」「交渉スキル」「傾聴力(相手の悩みや要望を聞く力)」などが求められます。
社会経験が少なくビジネスコミュニケーションに自信のない読者の方でも、一度や二度は「この人は話が上手い」「この人には色々なことが話しやすい」と感じる相手と出会った事はあるかと思いますが、そのような人物は上記のようなビジネスコミュニケーション能力が鍛えられている人物だと思います。
ビジネスコミュニケーションスキルは可視化されにくいため一見するとわかりにくいものですが、ビジネスコミュニケーション能力が高い人ほど実は裏で色々考えて話していたり、裏打ちされた知識や経験も持ち合わせているのです。
もちろん、ビジネス上でのコミュニケーション能力が鍛えられるかは向き・不向きもありますし、会社の環境次第なところもありますが、一度身につけば仕事以外の対人関係も含めて死ぬまで腐らずに役に立つスキルですので、人として成長したい方にとっても営業経験を通して身につけてみる価値は高いと言えます。
地頭の良さや分析能力を求められるため能力に自信があるなら挑戦のしがいがある
営業職というと考えなしに新規飛び込みしていく印象も強いですが、優秀な営業マンは実は「事前調査」「分析」などのハイレベルな頭脳労働もこなしていることがあります。
たとえば、100社に飛び込み営業して5社の会社から契約を取るよりも、ある法則や条件を見つけて10社にのみ営業して5社から契約を取るほうが営業マンとしては優秀である証拠となります。
そのためには、調査や分析といった頭脳面の能力も必要となるのです。
営業マンというとスーツ姿で身だしなみや話し方をしっかりしないといけないイメージが強いですが、今までスーツの着こなしも少々だらしなく話し方も割と適当な人物を見かけることはないでしょうか?
そういった人物ほど、実は優秀である可能性があるというのも、営業職の面白いところです。
営業職に慣れてくると、自分自身が営業された際にも「相手は事前にどれだけ調べてきているのだろうか?」「どんな売り方や提案をしてくれるのか?」と高度な頭脳戦や駆け引きを楽しめてくるようにもなるので、実は頭脳派ほど適性が高い仕事でもあるのです。
営業職にはどのような職種や仕事がある?
営業職は大きく分けると「新規営業(新規顧客)」「ルート営業(既存顧客)」の2種類に分けて考えることができます。
新規営業はその名の通り、会社にとっての新規顧客を獲得することが目的となり、身近な例で言えば「ヤクルト配達」や「新聞営業」がわかりやすいでしょう。
ルート営業は、一度何らかの手段で接点を持った顧客へと訪問し、用件を聞いたり提案を行うなど、既存顧客との関係づくりを進めていき、そこから契約につなげることが主な目的となります。
営業職の中でも、辛いイメージがあったりブラックな勤務実態の体験談が語られる営業職のイメージは、前者の新規営業を指すことが多いでしょう。
ただ、不動産営業や保険営業など一部の業種では厳しいノルマや無理な売り方を強要される苛烈なエピソードがネット上で投稿されることもあってか、ルート営業であっても辛いと思われている印象です。
また「BtoB(Business to Business – 企業間取引)」「BtoC(Business to Customer – 対消費者取引)」という分け方もあります。自社製品を企業相手に売る場合と一般消費向けに売る場合とで分け、それぞれ最適な売り方や重視される営業職の資質も変わってきます。
BtoBであれば企業相手に契約を取るためにビジネスマナーが重視されたりビジネス用語を覚えていく必要もありますが、BtoCは一般消費者から信頼を得るための会話スキルや人柄などが重視されやすい傾向です。
いずれにしても、前もって営業職の種類や仕事内容を詳しく知っておくことで、無茶な売り方や営業方法を押し付けてくるような会社は避けやすくなるので、ぜひ、ここで解説する基礎知識を活かして、自分に合った営業職を見つけ出すヒントにしてください。
フィールドセールス(外回り営業)
先ほど紹介した「新規営業」「ルート営業」の中でも、古典的な外回りでの営業を指す業務領域を「フィールドセールス」と呼びます。方法としては、BtoBなら「会社訪問」、BtoCなら「戸別宅訪問」や「街中の客引き(キャッチセールス)」などが代表例です。
求人票や転職サイトにおいては、BtoB営業であれば「営業職」「法人営業」などの文言で紹介されたり、あるいは「生産財営業」「消費財営業」「医療機器営業」など扱う製品の総称が前置きされることもあります。
一方、BtoCではBtoBと変わらず「営業職」で募集されることも多いですが、求人詳細欄などに「戸別訪問」「ルート営業」「保険商材の営業員」など、営業方法や売る商材が記載してあったり、社内用車が支給されるかどうかなどの外回り時の営業手段が判断できる情報が書かれていることが多めです。
また、銀行などで受付対応をしながらも金融商材のセールスも行う「金融営業」、百貨店や家電量販店などの販売店舗でセールスを担当する「販売員」や、自動車メーカー販売代理店でセールスを担当する「ディーラー」も、広義ではこのインサイドセールスに含みます。
後述のインサイドセールスやインバウンドセールスと対比して使う場合は、同じくビジネス用語で「フィールドセールス」と用いられることが多い印象にありますが、求人募集では上記のような職種区分で記載されることがほとんどです。
ですので、フィールドセールス相当の営業職に興味あるなら、職業名や呼称だけに縛られず、外回り営業だと判断できる求人情報や会社情報を見た上で応募しましょう。
テレアポ(テレフォンアポインター)
電話を使って商品やサービスの紹介をしたり、訪間の約束を取るなどの営業方法です。別称では「テレコミ
ュニケーター」「テレマーケティング」とも言います。
コールセンターに業務委託する企業では専門のテレフォンアポインターがチームで組まれていることもありますし、前述のフィールドセールスが営業手段の一つとして電話での営業を行っている場合もあります。
近年の自宅電話の普及率低下、オンライン営業の増加などから、次に紹介するインサイドセールスの方が広く使われ出した印象がありますが、中高年から高齢者向けの商材を扱う業者などでは根強い営業手法としても知られています。
インサイドセールス
インサイドセールスはフィールドセールスに対して、社内で行われる営業活動やフィールドセールスを担当する者の後方支援を行うような業務内容を指します。
ただ、実際には「電話やメールでの営業」「WEBセミナー」「オンライン営業」「オンライン面談」など、コロナ禍の影響で外回り営業ができなかった際の代替手段である営業方法全般として用いられることが多くなった印象にあります。
また、実際の営業行為でなく、顧客リストから成約見込みの高い顧客を見つけてフィールドセールス担当者に共有するなど、営業に関する分析や戦略立案もインサイドセールスの役割です。
こちらもフィールドセールス同様に「インサイドセールス」という文言で求人募集されていることは少ない印象にあり、実際には外回り営業も行っている人が兼任しているのが実情の印象です。ただ、大きめの企業であればインサイドセールス専門部門があるかもしれませんが、未経験からの募集は他の営業職と比べて少ないことには間違いありません。
インバウンドセールス
インバウンドセールスは他の営業方法と比べて、顧客側から行動してもらうように工夫したり、自ら問い合わせてきた顧客の対応を行うことを指します。前述のインサイドセールスは会社側から営業することも含みましたが、インサイドセールスでは企業側から行動する営業行為は含みません。
ですので、フィールドセールスの例で出た「販売員」「ディーラー」が近い役割となり、コールセンターではテレアポに対して「受電」と呼ばれる役割が、インサイドセールスに該当します。
こちらはインサイドセールスと比べて営業職よりはマーケティング職の役割が強いため、会社によってはマーケティング部門の担当範囲とされている可能性もある点に注意です。
また、既に商品を購入した顧客に対しては「カスタマーサポート」「カスタマーサクセス」などの部門が対応することが多く、実際には営業要素があまり少ない業務範囲となります。
アウトバウンドセールス
最後にアウトバウンドセールスを紹介します。これはシンプルにインバウンドセールスの反対語として用いられ、「プッシュ型セールス」と呼ばれることもあります。ビジネス用語としては前述のフィールドセールスやインバウンドセールスの方がよく使われるため、単に企業から率先して顧客に営業する行為全般を指すとだけ覚えておけばいいでしょう。
未経験から営業職に就くためにはどうすればいい?
最後に未経験から営業職に就くために何を行うべきかご紹介していきます。
結論から言いますと、営業職としての資質を試す意味でも限られた情報から自分自身で営業の仕事を見つけ出すことが大事です。
なぜなら、新規営業の仕事であれば契約が取れそうな会社を自身で調査して見つけ出す必要が出てきますし、会社が売る商品を理解するために限られた情報から企業性質を理解する能力も求められます。
ただ、未経験時からそこまで求めるのは酷でしょうし、そういった分析能力がなくてもコミュニケーション能力や体力だけでできる営業の仕事も数多くあるので、要点だけお伝えしていきます。
- 未経験でも可の求人を重点的に選ぶ:経験者優遇の求人は特定の勤務経験人材を求めていることが多く、未経験者にチャンスは少ない
- 扱っている商材や業種に興味がある:面接時に話が弾んで採用確率が高くなりやすく、入社後の売る商材の理解も早くなる
- 過去の経歴や経験と関連性のある業種や会社を選ぶ:過去に在籍していたことのある業種や会社が営業先となるような企業や、業界知識を知っているような業種を選ぶ
営業職志望である以上、面接時の自分の売り込み自体がスキルやポテンシャルの証明のような側面があります。ですので「今までの自分の知識や経験でどこまで自分を会社に売り込めるか?」「事前に入社したい会社について調べてどこまで面接時に話を盛り上げて信頼を得ることができるか?」といったを考えながら会社選びを行えば、自ずと営業職としての考え方や売り込み方ができるようになっているはずです。
もちろん、営業職志望であれば最低限の身だしなみや話し方は評価基準となるため、面接対策を受けておくのも効果的でしょう。
ニート向けの就職支援サービスに相談する
今回紹介したように、営業職は「仕事を行う上での基本」とも言える職業で、多くの企業が未経験からの採用も幅広く行っています。
ただ、完全未経験から営業職に就く場合、「最低限の身だしなみを整えたりビジネスマナーを身につける」「自分でも受かりそうな求人を見分けて効率良く応募する」など、少しコツがいります。
そういったコツをプロからアドバイスしてもらい、効率よく間違いのない就職を成功させるためにも、20代向けの就職支援サービスを活用することが最良の手段と言えるでしょう。
20代向けの就職支援サービス?
怪しくない?ブラックばかりじゃない?
このように思われる方も多いでしょうから、20代向けの就職支援サービスが成り立つ理由について少しだけ解説させてください。
職歴なしは卒業後3年以内なら「既卒」と呼ばれます。既卒は人材市場では「若いという理由だけで価値がある人材」として需要があります。卒業後3年が経過していても、20代までは未経験職への就職をサポートしている業者は数多く存在します。
これは企業目線で考えた際にも、若手向けの人材紹介サービス経由で採用するメリットが大きいからです。
「企業は完璧な採用ができる!」と思いがちですが、実際にはそうではありません。
企業からすれば、若手の採用の際に判断ポイントとなるのが「すぐに辞めないかどうか?」「社内で問題を起こさないか?」といった点です。「職歴なしかどうか?」「経歴が足りない」「能力がない」といった要素は、実はさほど見られてません。
「採用ノウハウがなく求人を出しても人がこない」
「応募が来ても自社に合うかどうか見抜けない」
「誰でもOKな無料求人で募集したら変な人まで来て面接の負担が増える」
「すぐ辞める社員やモンスター社員の採用だけは避けたい」
こういった悩みを抱える企業の代わりに、就職支援サービスを運営する会社が採用や面接の負担を背負っている…という構図になるわけです。
ここまで説明すれば勘の良い方はお気づきかもしれませんが、就職支援サービスを利用すること自体が「採用企業の代わりに人材の選考や教育を行う=就職支援サービスのサポートをちゃんと受ければまともな職に就ける」ということになります。
自分一人で就職活動する場合に、ゼロから「求人探し→履歴書作成→面接対策」しなければならない負担を、就職支援サービスが代わりにしてくれるというわけです。その証拠に、ほとんどの就職支援サービスでは「履歴書なしで面接可能」となっています。
「自分一人で就職活動しなきゃ…」と思ってたけど
そんなことしない方が実は効率的だった…!?
企業目線で見た場合も、無料求人で「誰でも応募できる」状態にするよりは、実績のある就職支援サービスを経由して人を雇った方が「すぐ辞める人材や問題社員を採用するリスクを減らせる」というメリットがあります。
ですので、採用に慎重で「いい人ほどを雇いたい」という優良企業ほど、実は表に求人を出さず、就職支援サービスを経由して人を雇おうとするわけです。
今までハローワークや無料求人サイトで
条件の良くない求人ばかり見ていた時間が
無駄だったかも…
この記事に訪れた「仕事の探し方がわからない…」という人ほど、就職支援サービスに相談した方が間違いのない仕事選びができるはずなので、この機会にチェックしてみてください。