パワハラが理由で仕事を辞めたい時に知っておくこと。「つらい…」と思っているうちに行動を

ブラック企業問題や過労死問題が社会問題になって、パワハラに対する風当たりが強くなりましたが、まだまだパワハラはなくなりません。

会社によっては、本当に信じられないパワハラも横行しており、日夜苦しめられている方もいるかと思います。

しかしながら、日本の会社側では社員の立場は非常に弱いもので、個人の力でパワハラをどうこうできないのが実情…ではあります。

それには、以下のような理由があります。

パワハラが減らない主な原因

  • 訴えてもメリットが少ない
  • 社内権力でのもみ消しは当たり前
  • 社風によっては「パワハラが当たり前」なこともあり、見極めが難しい
  • パワハラ上司は話が通じないため、転職先を見つけて退職してしまった方が早い

社会正義を貫くのであれば「断固、パワハラを告発して会社と戦うべき」でしょう。

ですが、パワハラを受けた被害者の方に、そこまで戦う気力があるかと言えば、多くの方にはないはずです。

ですので、現実的には「精神的に余裕があるうちに転職先を見つけておき、内定がもらえ次第退職」という選択肢を選ぶ人が大多数です。

また、パワハラの横行している職場では「辞めさせないぞ」と脅してくる会社も多いことから、最近では「退職代行」というサービスも生まれ、話題になっております。

それだけ、現実の職場ではパワハラが横行しており、逃げられないで悩んでいる人がいるということです。

さて、本題。

「パワハラが理由で仕事を辞めていいか?」

もちろん、辞めても構いません。

労働法でも退職する権利は全労働者にありますので、誰にも止める権利はありません。

ただし、現実的に法手続き通り辞められるかは別問題です。

そして「次の働き口はどうするか?」という問題も生まれてきます。

当記事では現実的に「パワハラが理由で仕事を辞める方法」をご紹介していきます。

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パワハラが理由で辞めるのはありか?なしか?

まず、読者の多くの方が気になっているであろう「パワハラが理由で辞めるのはありか?なしか?」について、考えていきます。

「ありか?なしか?」で言えば、すべての労働者に平等に辞める権利があるので、辞めたところで問題ありません。

実際、辞めたところでしっかり転職活動すれば次は見つかるので、あまり気に病むことでもないです。

ただ、無責任に逃げるように辞めても、後々尾を引くことも確かです。

ですので、パワハラを理由に辞めるにしても、以下のようなことを今一度考え直してみてください。

「パワハラに耐えて将来はあるか?」を考えておこう

パワハラが理由で辞めるかどうか決める場合、意識しておきたいのは「パワハラに耐えて将来はあるのか?」ということです。

基本的に日本は教育課程で「辞めたら負けだ」と刷り込まれるわけですが、これは単に企業側にとって都合がいいからで、実際辞めたところで次は見つかります。

また、一部の超優良企業や大企業でもなければ、辞めたところで同じような待遇や給料で雇ってもらえる転職先は見つけられます。

問題は「パワハラに耐えられない自分が弱いんだ!」と無理してしまった人が、結果としてうつ病・過労死に追い込まれてしまうケースが後を絶たないということです。

もちろん、パワハラに耐えて頑張ることは素晴らしいことではあります。

ですが、見極めも大事です。

見極める方法は、至ってシンプル。

上司のパワハラに、愛情や期待の感情はあるか?

これだけです。

社会には「やりたくもないのに、上司にならざるを得なくなった人」「自分の仕事で精一杯で余裕がなく、部下を育てる気がない上司」も、たくさんいます。

そういう人は自覚なくパワハラを行い、部下を容赦なく潰します。

そして、そんな上司のもとで働き続けたところで、結局今度は自分がパワハラ上司になってしまう…という将来を考えると、あまり明るい未来は見えてこないかと思います。

パワハラしてくる上司や先輩に「話が通じるか?」の見極めが大事

パワハラを理由に辞める場合、まずは意識しておきたいのは「ちゃんと、パワハラしてくる上司・先輩に向き合って話し合ったか?」ということです。

たとえば、仕事中はかなり厳しい上司であっても、飲み会や雑談では素の人柄が見てくるのであれば、それはおそらく「わざと嫌われ役を買っている」だけの可能性もあります。

逆に「部下に一切発言させない」「上の言うことが絶対だ」という、理不尽な社風の会社も存在します。

もちろん、職場の雰囲気や会社の社風によっては「話したくても話せない…」ということもあるでしょう。

ですが、そこはやはり一人前の大人としては「しっかり話し合っておく」という態度や姿勢は、持っておくに越したことはないです。

第三者に相談して、客観的な判断をしてもらうことも大事

パワハラは非常に難しい問題で、多くの場合は当事者にはパワハラをしている自覚がありません。

また、上司の方が立場が上ですので、いくら相談して話し合ったところで「甘えだ」「仕事が出来るようになってから言え」と言われれば、反論出来ないのが実情でしょう。

ですので、出来れば第三者に相談しておき、客観的な意見をもらうことも大事でしょう。

  • 会社のコンプライアンス部門に相談(大きい会社の場合)
  • 上司の上司に相談(会社が小さい場合は経営者に直談判も)
  • 先輩・同僚に相談
  • 第三者機関に相談(総合労働相談コーナーなど→パワハラ相談窓口の案内)

パワハラ上司は、社内での評判も悪いことが多く、その場合は周りに味方を作っておくことでなんとか乗り切れることもあります。

問題はパワハラ上司以外に相談相手がいなかったり、あるいはパワハラ上司が仕事が出来て評価されてしまっている場合…などです。

これは本当に複雑な問題で「性格や人格に問題があるけど、仕事は出来るから強く言えない」という会社も、少なからず存在します。

パワハラを解決したとして、その職場で働き続けたいか?

パワハラを理由に辞めるか続けるか考える際に、意識しておきたいのは「パワハラが解決したとして、その職場で働き続けたいか?」ということです。

話し合ったり、第三者の相談・介入を経て、パワハラ問題を解決する…というのはあくまで”理想論”でしかありません。

なぜかと言うと、ちょっと相談したり話し合っただけで、パワハラ上司の意識が変わるのであれば、そもそもパワハラしない…という問題があるからです。

また、単純に企業側としても「パワハラを理由に解雇」ということは、まず出来ません。

正社員を辞めさせるのは、企業側にとっては非常に難しいからです。

少なからず、第三者の介入などを経てパワハラを解決できたとしても、職場内に遺恨を残すことになります。

外部や上の指導が入れば、表面上、パワハラ上司は大人しくなるかもしれません。

しかし、自分が密告したり相談したことがバレれば、どこで恨みを買って将来の昇進や社内の立場に悪影響を及ぼすか、わかったものではありません。

そうなると、結局、今の職場でパワハラ上司に怯えながら働かなければならないわけですので、これは非常にストレスが貯まるものです。

そこまで考えれば、やはり「パワハラ上司に耐えてまで、今の職場で働き続ける理由」はあまりないと言えるでしょう。

パワハラで辞めても転職活動ではマイナス評価にならない

パワハラが理由で辞めても、転職活動ではマイナス評価になるわけでありません。

もちろん、パワハラ上司に怯えて消耗した状態で転職活動しても上手くいくわけではありません。

しかし、一度辞めてしっかり考え整理したり、前向きな精神状態を取り戻せれば、どうにでもなります。

転職成功者には「前の職場がつらすぎてついて行けずに辞めた」「パワハラに耐えられずに辞めた」「うつ気味になって療養後、復帰した」という方もたくさんいますので、あまり気にする必要はないでしょう。

逆に言えば、パワハラで部下を容赦なく追い詰めて潰すような会社が異常なだけ…とも言えます。

現実的にパワハラが理由で辞める場合の方法は?

以上のように現実的に考えた場合、パワハラ被害にあったら、続けていく意志がよほど強くない限り、辞めた方がスマートだと言えます。

ただし、パワハラで仕事を辞めたい方の大きな悩みは「次は見つかるのか?」というところにあると思います。

パワハラは「仕事が出来ない無能感を植え付けて、相手をいじめる」という方法が一般的なので、被害者の方は中々自信が持てないはずです。

その傷ついた心は、時間が経つのを待ったり、他の人と仕事で関わることでしか、癒やせません。

パワハラが理由で仕事を辞めることに不安な気持ちはあるでしょうが、以下のような方法や心構えを参考にしてみてください。

自分の精神状態はしっかり把握しておこう

パワハラが理由で辞める場合に、まず意識しておきたいのは「自分の精神状態」です。

精神状態が悪いまま転職活動してみても、自信をなくしたまま本来の自分より評価の低い仕事を選んでしまって、またパワハラの横行する会社に入社してしまう…という負の連鎖にもつながりかねません。

ですので、まずは客観的に「今の自分の精神状態は健全か?」を見極めましょう。

基準としては、

  • しっかり睡眠時間はとれているか?
  • パワハラの心労のせいで日常生活に問題が出ていないか?
  • 明らかな体調不良を起こしていないか?

…などです。

日本では未だに「メンタルヘルス=心のケア」がしっかり認知されていませんが、精神的苦痛は肉体にも悪影響を及ぼします。

心療内科・メンタルヘルスの利用もしておこう

パワハラ被害で精神的につらい思いをしており、仕事にも生活にも支障をきたしているレベルであれば、まずは「心療内科・メンタルヘルス」の利用をしておきましょう。

これは厚生労働省の運営している「こころの耳:働くひとのメンタルヘルス・ポータルサイト」が窓口として機能していますので、しっかり使っておくといいでしょう。

とくに厚生労働省の場合、公共事業として横の連携にも期待できる点は強みです。

逆に民間企業の運営するサービスの場合、その会社の事業範囲のサポートにしか期待できないので、転職を考える場合は心理的なカウンセリングにはあまり期待できない点には注意です。

退職は「退職届」を出すだけで原則OK

パワハラ被害に遭っている方は「本当に辞められるのか?」「脅して止められないか?」と心配の方もいることでしょう。

これは法手続き上は「退職届受理後、2週間あれば辞めて問題ない」とされており、また一般論としては「社内規則で1ヶ月と設けている会社が多い」です。

どちらにせよ、強引に辞めようと思えば退職届を無理にでも叩きつけて、2週間すれば違法にはならないし、会社側にも止める権利はないと言うことです。

ですので、安心して辞めましょう。

ちまたでは「引き継ぎをしっかりしよう」「円満退職を目指そう」などと書いていますが、パワハラ上司やそれを放置する会社にそこまでする義理があるかどうかで考えたら…あまりないでしょう。

ただし、辞めさせてくれないケースも十分あり得る

ただし、パワハラがあまりにひどい会社は、素直に辞めさせてくれないケースも十分あり得ます。

例としては、

「そんなんじゃどこ行ってもやっていけねーぞ」
「せっかく時間かけて面倒見てきたのに、辞めてもいいのかな?」
「恩を仇で返しやがって…」

…など、良心や罪悪感に訴えかけて、辞表を取り下げさせるケースです。

これは本当にひどいやり方で、ここで引き止められて躊躇してしまう方も多いみたいです。

そういった方は、最近話題の「退職代行」というサービスを活用しておくのも手でしょう。

オススメの退職代行は「退職代行SARABA」です。

相場は3万円~と高めですが、業者が仲介して退職までしっかりとサポートしてくれるので、どうしても不安な方や、退職がすんなり行かない場合は活用しておくといいでしょう。

余裕があるうちに転職活動をしておく

パワハラが理由で辞めたい方で、精神的に余裕がある方はすぐにでも転職活動を始めておきたいです。

現実的に「今の自分でも転職先がたくさんある」と知っておくだけで、心が楽になります。

今の会社で「何かあったら辞めてやる!」と強気にもなれるので、転職活動をしておくに越したことはありません。

転職エージェントの登録は早めに済ませておこう

転職活動で主流となっているのが「転職エージェント」という、プロのアドバイザーに無料で相談できるサービスです。

大手の「リクルートエージェント」や「doda(デューダ)」であれば、最短3ヶ月でのスピード内定にも期待できますので、早いうちに登録だけでも済ませておきましょう。

リクルートエージェントをオススメする理由
dodaをオススメする理由

面談に参加さえ出来れば、カウンセリングも受けられますので、パワハラ被害から転職を成功させた人の前例も聞けるので、勇気が湧いてきます。

また、転職エージェントは登録だけでも利用出来ます。

今の自分の経歴で、現実的に転職できる求人情報を知っておくだけでも「自分にはたくさん働ける他の職場もあるんだ!」と、今のパワハラしてくる上司相手にも強気に出れるようになるので、選択肢を知っておくに越したことはありません。

20代なら「既卒・第二新卒」向けの就職支援サービスもオススメ

20代の若手で、とくに卒業後三年以内の「第二新卒」の方であれば、既卒・第二新卒向けの就職支援サービスもオススメですよ。

転職エージェントよりも、より人間性・人柄重視の採用を重視している求人を紹介してくれるので、パワハラ被害で転職を考えている方は、丁寧な対応にも期待できます。

とくに既卒・第二新卒向けのサービスの場合、意外と「パワハラが理由で辞めた」という利用者が転職を成功させた事例もあるので、よりカウンセリング面にも期待できます。

オススメはリクルート運営の「就職Shop」と、第二新卒・既卒経験ありの社員が多めの「ウズキャリ」あたりでしょう。

就職Shop解説記事
ウズキャリ解説記事

パワハラ被害に悩んでいるなら「選択肢」を知っておくだけでも心に余裕が出来る

以上の、パワハラを理由に辞めようと考えている方に向けて、知っておいて欲しい「選択肢」をお伝えしてまいりました。

私も、ハラスメントをする人の心理分析や、過労死・うつのモデルケースを研究しておりますが、多くの場合に言えるのは「被害者は選択肢を知らないがゆえに、自分を追い詰めている」ということです。

それもそのはずで、日本は教育課程で「上の言うことは絶対」と教え込むので、真面目な人ほどハラスメント被害に悩まされしまいやすいわけです。(これには儒教思想の影響もあります)

ですが、転職という選択肢であったり、あるいは精神的につらくなった時に相談できる厚生労働省のサポートを知っておけば、いざという時は誰かに頼ることも出来ます。

残念ながら、日本では年々労働者の立場が厳しくなっており、給料だけならともかく、精神的に追い詰められてしまう人が後を絶ちません。

そういった状況に追い詰められそうになった時、自分を救えるかどうかは「選択肢を知っておくこと」「他人に素直に助けを求めて相談できるか?」です。

もし、本当にパワハラがつらくなって八方塞がりになったなら、この記事に書いてあることを思い出して、参考にしてみてください。

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