社内ニートと言えば密かに有名で「会社にいるにも関わらず、ニートみたいに仕事していない人」のことを指す言葉です。
一昔前で言えば「窓際族」とも言われておりました。
あなたももしかしたら、
「仕事暇すぎ、社内ニートでワロタww」
「会社に居場所がない…」
…と、社内ニートになってしまって悩んでいるのかもしれません。
「社内ニートは勝ち組!」という声もありますが、まともな企業であれば仕事しない無能はしっかりと評価を下してそのうち退職まで追い込んでくるリスクも十分考えられます。
役職手当受け取って怠け放題、天下り先もしっかり用意しているほどの立場であれば勝ち組でしょうが、そうでなければ「リストラされたらどうしよう…」「上司に見捨てられたらどうしよう…」という不安も消えないものです。
もし社内ニートで「このままじゃダメだ…」と少しでも不安で悩んでいるのであれば、この機会に考え方を変えてみるのもいいでしょう。
もくじ
社内ニートになってしまう原因は?
与えられた仕事しか出来ない、受け身な人
社内ニートになってしまう人の代表格は「与えられた仕事しか出来ない人」「受け身な人」でしょう。
これは言い換えると、
- 学生気分で仕事している人
- お客様気分で仕事している人
- 自発性のない人
- 言われたこと・指示されたことしか出来ない人
…などとも表現されます。
自発性があり、社内の問題や課題を見つけて仕事に取り組める人は、そもそも社内ニートになることは絶対にありえません。
コミュニケーション能力がなく、居場所を作れない
社内ニートの中でも「職場に居場所がない」と感じているのであれば、それは社内でのコミュニケーションが足りていないのでしょう。
別に「社員と仲良くしろ!」とは言いませんが、組織で働く以上は情報共有であったり、助け合うことは当然です。
周りが忙しく仕事しているにもかかわらず、自分だけ暇…という状況は、ハッキリ言って「どんなに忙しくても、お前に振る仕事なんてない」と戦力外通告されているようなものです。
必死に居場所を作る努力も出来ない人間に優しく教えてくれたり、親切に面倒を見てくれるほど、社会も会社も暇ではないことは知っておきましょう。
自発的に学習・勉強・スキル向上に取り組めない
社内ニートになってしまうのは、自発的に学んだらスキルを身につける向上心がないからでしょう。
「OJT」という概念があります。
OJT(On-the-Job Training、オン・ザ・ジョブ・トレーニング)または現任訓練(げんにんくんれん)とは、職場で実務をさせることで行う従業員の職業教育のこと。企業内で行われるトレーニング手法、企業内教育手法の一種である。
仕事においては「常に必要な知識や技術を身につける」ことは、当たり前のことなのです。
経営の一般論としても「景気が落ち込んでいる時は人材教育に時間をあてる」という方針がとられることが多く、暇な時期は自己学習に取り組むことは当たり前だと考えられております。
会社もバカではありません。
技能研修や資格取得に関するカリキュラムを用意していることも多いので、何か学べることやスキル向上のために励めることはないか、探し出してみるといいでしょう。
そこまで考えが及んでいない社内ニートは「経営者目線が欠けている」証拠でしょう。
仕事をこなすのが早すぎる・周りと比べて優秀すぎる
これはレアケースかもしれませんが「仕事が出来すぎて、職場でも持て余され気味」「あまりに早く仕事を終わらせすぎている」ということも、社内ニートになってしまう原因としては十分ありえます。
通常、組織では表面上は「横並び」「足並みを揃える」という「協調性」が重視されますので、仕事が出来すぎるのも考えものです。
この場合、考えられる原因は以下の通り。
- その職場内では、自分の能力を持て余している
- 会社の業務内容が自分の能力と比べて、レベルが低すぎる
- 上司が優秀な人材を使いこなせていない
わかりやすく言えば「処理能力はずば抜けているのに、自発性がない」タイプであれば、この状態に陥りやすいです。
ひとつだけ言えることは、必ずしも仕事における能力が高すぎることはいいことではなく、場合によっては周りに合わせたら本気を出さない方がいいことも、ありえるのです。
以下の記事などで「職場のレベル」「有能さ・無能さ」などに関して、仕事に与える影響について解説しております。
社内の派閥争いで左遷され、閑職に飛ばされるケース
社内ニートになってしまうケースとして考えられる切実な原因は「派閥争い」「左遷」など、大人の争いに巻き込まれた場合。
- 社内の権力者を敵に回して嫌がらせで左遷される
- 上司に過小評価されて閑職に追い込まれる
出世競争や社内評価とは、総じて理不尽なものであり、上司や経営者の気分やひいきで決まるのが常です。
この場合、意識しておきたいのは「社内で敵対している人間との力関係」や「社内にどれだけ味方がいるか?」など、打算的な仕事の人間関係です。
ここを見誤ると文字通り「孤立無援の社内ニート」として、一生閑職として苦汁をなめながら働き続ける末路もあり得るので、見極めは必須です。
社内ニートは退職して辞めた方がいいのか?
以上のように、社内ニートになる原因は様々な要素が考えられます。
社内ニートで退職して、転職を考えている方もいらっしゃるかと思います。
その場合、見極めが必要なってはきますが、転職した方がいいケースは以下の通り。
- 社内評価が不当で明らかに割を食っている
- 社内の人間とコミュニケーションがとれず上手く馴染めない
- 優秀過ぎて周りと足並みが合わない
単に受け身で自発性がない人の場合は、転職してもまた同じ状況になる可能性もあるので、その場合は今の会社で出来ることを探したほうが建設的でしょう。
以下の記事などでは「転職後にまた転職したい…」という方に向けて書いておりますが、そういった方は「ちゃんと事前にリサーチしてなかった」「根本的に自発性がない」などの問題を抱えていることが多めです。
転職市場では一般論として「転職回数が多いほど、転職は不利になる」と言われていますので、社内ニートを理由に転職する場合も、慎重に転職活動して転職するべきかどうかを見極めたいものです。
社内ニートから転職を考えるのであればエージェントへ相談しておこう
社内ニートからの退職を検討している方は、転職エージェントでプロのアドバイザーへ相談しておくことを強くオススメしておきます。
転職エージェントとは自分の経歴に合わせた求人を紹介してくれ、内定まで無料でサポートしてくれます。
社内ニートが転職エージェントを使う場合、とくに以下の点は客観的な評価をもらっておきたいです。
- 本当に今の自分は社内ニートとして不遇な立場なのか?
- 社内ニートで暇を持て余している自分でもよりいい職場はあるのか?
- 今の職場が自分の能力に合っているか?
明らかに今の職場に問題があって社内ニートに追い込まれているのであれば、転職すれば十分やり直せる可能性はあります。
ぜひ、転職エージェントを有効活用して、社内ニートから抜け出してみてください。