転職活動では書類選考何十社も落ち、最終面接で手応えを感じるも「今後のご健勝をお祈りします」の一文で無慈悲に落とされるのなんて、ざらによくあります。
しかし、誰にも相談できない孤独な転職活動、心が折れて辛くなってしまう方は多いはずでしょう。
私自身、就活でも同様の体験をし、中途採用応募でも何十社も落とされ、まるで「世界から否定され続けている気分」を味わってきました。
ですが、諦めてはいけません。
転職活動は諦めたそこで負けです。
今回は転職活動の面接で落ちてくじけている方に、実践的なアドバイスと考え方についてご紹介していきます。
書類選考では落ちてまくって当たり前?通過率はどれぐらい?
転職活動では書類選考で落ちまくるのは当たり前との声もありますが、具体的にはどれぐらいの比率で落ちるものなのでしょうか?
大手転職サービスで公表されている平均数見てみると、おおよそ以下の結果になっています。
▼転職先が決まるまでの平均応募数/面接(大手転職サービス参照)
doda:応募20.1社、面接5社
マイナビエージェント:応募10社、面接3.3社
リクナビNEXT:応募7.5社、面接3.4社出典:
https://doda.jp/guide/oubo/heikin/
https://mynavi-agent.jp/knowhow/number_of_application/
https://next.rikunabi.com/tenshokuknowhow/archives/3804/
転職サイト+エージェント制で求人数重視の「doda」は平均応募数が多めですが、大手の「リクナビNEXT」や若手向けの「マイナビエージェント」は平均応募数が10社以内に納まっており、マッチング精度が応募量重視のdodaよりも高いことがわかってきます。
この平均応募数を基準とするなら、10社に書類応募して1社も面接に受からないのであれば、必ず書類(履歴書/職務経歴書)の書き方を見直しておきたいと言えます。
大手転職サービスを利用している人は
応募書類の添削は行っているだろうから
書類通過率はそこそこ高いはずだ…
それでも10社のうち3社まで面接に行き着ければ
平均以内に納まってるわけですからね…
書類通過率を上げるためには様々なテクニックがあるのですが、多くの人は基本的なことすら出来ていないまま書類応募してしまうため、経歴/スキルが転職市場で通用しやすい人でなければ、書類選考で難航しがちです。
ですので、一度しっかりと経歴の整理(キャリアの棚卸し)を行っておき、自分の経歴がどの職種/業種で通用し、どのような実績が企業受けがいいかを抑えた上で、履歴書/職務経歴書の内容を最適化しておくと、書類通過で落ちまくる事態は避けられるはずでしょう。
書類通過率が悪い人は
以下の記事を参考にしてくれ!
面接では落ちまくって当たり前?最終面接まで通過しない時はどうする?
書類選考の通過率を上げたとしても、面接で落ちてしまうこともあります。
また、中途採用に慎重な企業は面接を数段階に分けるため、最終面接まで通過したにも関わらず、最後の最後で落とされてしまうことも珍しくはありません。
面接を数段階に分ける意味ってあるんですかね?
正直、最後の最後で落とされるのは精神的に応えますよ…
面接官の役割/役職が違うので
中途採用者は以下のような部分を見られているんだ
2次面接:転職後の現場でどれだけ活躍できるか、即戦力性/ポテンシャルの確認
最終面接:経営階級との面接、会社の事業方針や経営理念に合う人材か確認
もし、転職活動での面接で落とされることが多いのであれば、上記のような面接対策が不十分なのかもしれません。
でも事前にどんな面接官が出てくるかもわからないし
対策の立てようなんてなくないですか?
面接対策が出来ていない人は、そもそも面接対策の必要性や具体的な方法を理解していない人も多いと思います。
▼事前に行っておきたい面接対策
- 服装チェック/ビジネスマナーなどの身だしなみチェック
- 話し方/声のトーンなどのチェック
- 会社の面接傾向や採用意図などの事前情報チェック
- 面接官の性格/人柄/経歴など事前情報チェック
身だしなみ/ビジネスマナー/話し方の対策を意識して行っている人はいるでしょうが、後者の「面接官情報を事前に知っておく」をしている人は少ないです。
また、事前に面接官の情報を知っていたとしても、その人の部署や立場から「何を聞かれるか?それに対しどう答えるか?」まで考えている人は少ないことでしょう。
転職活動の面接って
そこまで考えないといけないんですか?
面接に落ちまくるようない人は、これらの事前準備を行わずに「努力しているから受かるだろう…」「手応えがあったのに落ちた…」などと考えがちですが、選考では自分の気持ちなど関係なく、企業側が求めている人物像であるかどうかを限られた時間でアピールできるかどうかが何よりも重要です。
転職活動は「これまで積み上げてきたもの」で勝負するわけだから
「面接だけ」を必死にやったところで見透かされるということだな!
もし、面接で何度も落ちまくる人は、一度落ち着いて「面接で見当違いの方向に努力し過ぎて空回りしていないか?」を考えておくといいでしょう。
書類選考/面接で落ちた時のショックで辛い時はどうする?
次は「不採用通知でつらい時のメンタルケア」についてご紹介していきます。
考え方次第でどうとでもなるので、しっかり読んで切り替えていきましょう。
落ちても理由を深く考えないこと
面談に限らず、あらゆる「不採用」「選考落ち」「拒否」などは、自分を否定された感じてつらいものです。
そして、これらの効果的な対処法とは「理由(原因)を一切考えない」こと。
なぜなら、いくら考えても答えなどわかるわけがないからです。
こういう理不尽で信じられない理由で落ちた可能性もあるので、不採用の場合はドライに「不採用という事実」以上のことを考えないようにしておきましょう。
恋愛でも振られる理由に「友達としてはありだけど~」などお茶を濁す言い方で断るのが常ですが、日本人は表立って相手に「NO」を突きつけるのが苦手なので、理由や原因を知りたがる人にとっては不採用通知もなかなか辛いものではあります。
こればかりは”慣れろ”としか言い様がありませんので、落ちても「へぇ~そうなんだ~落ちたんだ~」ぐらいに受け流しましょう。
面接で数社落ちたところで、世界に終わりなんて来ません。
そもそも面接は会社にとって「落とすためのもの」
ですので、ついつい「欠点を見せないようにしよう」「間違いがあってはいけない…」と思いがちですが、あえて減点方式の審査の裏をつく戦略も大事です。
どういうことかというと、面談入室の段階で間違ってコケてしまった場合、ヤケクソで「どうにでもなれ」と自然体になった結果、採用される可能性もあるということです。
つまり、マイナス評価になりがちなことも恐れずにさらけ出して「落とせるものなら落としてみろ!」と自信を持ったほうが上手くいくのです。
関連:ネガティブな退職理由はあり?なし?ポジティブな転職理由を考えだすために今の仕事不満を見つめ直そう
逆に、自信のない人ほどルールやマナーにばかりこだわり、失敗しないように必死になってしまいがち。
そういう人に対しては、人事も「完璧な人だ。どれ、欠点を探そうか」と考えます。
逆に欠点だらけの人は「こいつの欠点はわかりやすいな。しかしそれを補う強みが我が社で活きそうだな」と、欠点や粗探しせずに強みや良いところを探すものなのです。
どうせ落とされることが前提の減点方式の面接であれば、あえてこちらから先に減点要素を提示してしまう方が、人事側の欠点探し・粗探しの手間も省けて楽なのです。
「絶対に受かろう!」と意気込まないことが一番大事
転職活動の選考や面接は「応募する前から8割方、結果は見えている」と言えます。
どういうことかというと、企業側には明らかに「欲しい人物像」というものが存在しますが、それは求人票からは絶対にわからないということです。
そして、たまたま書類選考や面接で「欲しい人物像」に適合する人物が来た際に初めて、本当の審査が始まるのです。
つまり、いくら対策を考えて「絶対に受かるぞ!」と意気込んだところで、企業側の意図がわからない以上はどうあがいても対策不可能だということ。
そういった事情も踏まえて「どうせ落ちるんだし、自分で好き勝手アピールして、それを受け入れてくれる会社に転職しよう!」とおおらかに構えたほうが上手くいくことでしょう。
「早く内定を決めて楽になりたい…」という焦りは捨てる
転職活動で失敗しがちなパターンとして「早く内定を決めて楽になりたい…」と焦るばかり、空回りしてしまって転職に自信を失くした挙句、妥協した転職先を選んでしまい、待遇/年収ともに下がって後悔してしまうというケースです。
転職活動が難航して自信喪失してまった人は
以下の記事でやるべきことを整理しておきましょう
面接に落ちまくるなら必ず転職エージェントは使っておきたい
転職活動で不採用が続いて落ちまくるのであれば「転職エージェント」を活用しておき、サポートを受けておくと間違いないはずです。
▼転職エージェントを利用することで受けられるサポート
- 自分のキャリアでも受かる見込みの高い求人を厳選してもらい不採用率を下げる
- 履歴書/職務経歴書を応募先に合わせた内容に添削してもらう
- 面接の模擬練習でアドバイスをもらっておく
- 事前に面接官の性格/人柄/役職を教えてもらって対策を立てる
- 担当者に推薦状を書いてもらう/面接後のフォローをしてもらう
上記のようなサポートですが、自分からエージェントの担当者に直接頼まないと行ってくれないことも多いので、転職活動中に不採用が続く度に情報をフィードバックし、担当者からアドバイスをもらうことが大事となってきます。