突然ですが「地に足がついてない生き方をしてる…」と感じたことはありませんか?
もしそうなら、それはあなたが安定した生活や確かな目標を求めている証拠です。
「地に足がついてない生き方」とは、いい歳してフリーターを続けていたり、転職を繰り返してキャリアの軸が定まっていないような状態のこと。
逆に「地に足をつけた生き方」とは、自分の価値観や将来設計に基づいて安定した生活を築くことを指します。
では、どうすればこのような地に足のついた生き方ができるのでしょうか?
そのヒントをお伝えしていきます。
読み終わる頃には、地に足をつけた生き方を実現するための具体的な方法や、確かな基盤を築くためのヒントが得られることでしょう。
地に足がつかない人の特徴
私が転職エージェント勤務時代に「この人、地に足がついていないな…」と思った人の特徴が、以下の6通り。
- 自分の軸がない
- 他人の価値観を基準に生きている
- 「自分の本音」を圧し殺し続けて生きている
- 憧れや夢に流されやすい
- 実は嫉妬心や劣等感が強い
- 「最後までやり遂げる」ことが出来ない
実体験も交えて、具体的に説明していきたいと思います。
自分の軸がない
地に足がつかない人は「自分の軸」や「自分の判断基準」がありません。
どういうことかというと、以下のような感じ。
- 常に受け身な姿勢(俗に言う「指示待ち人間」)
- 仕事に対して当事者意識が希薄(社内で誰かが困っていても「知らんぷり」)
- 自発性がない(自分から新しい仕事に挑戦しない)
これの何がいけないかと言うと「自分自身の意志や責任で仕事を選んでいないので、すぐ他人に責任転嫁したくなる」という問題があることです。
たとえば「上司に言われたとおりにやっただけなのに、怒られた」とか「社内の同僚に頼まれて手伝ったのに、感謝もされない」とか「中々、新しい仕事に挑戦させてもらえない…」とか、根本的なところで「待ちの姿勢」が身についてしまうのです。
また、ひどい場合には「占いで転職先を決める」「スピリチュアルで転職先を決める」など、ついには自分の意志を放棄していしまいます。
一方で、自分の軸や判断基準がある人は、どんなに不遇な目にあったり思うように行かずとも、いちいち他人に責任転嫁はしません。
なぜなら、自分で選んで納得した選択だからです。
もし、心当たりのある方は、一度「本当に、今の仕事は自分自身の意志で選んだ道なのだろうか?」と考えてみるといいでしょう。
他人の価値観を基準に生きている
地に足がつかない人の多くは「他人の価値観を基準に生きている」という傾向があります。
これはたとえば、以下のような感じ。
- 親や教師の意向などで、今の仕事を選んでいる
- 恋人や友人の評判を気にして、仕事を選んでいる
- 世間体やステータスなどを頼りに、仕事を選んでいる
これらの価値観で仕事を選ぶことは「自分の意志で、仕事を選んでいない」とも言い換えられます。
たとえば「大企業だと社会的ステータスが得られる」だとか「公務員だと安定している」だとか「〇〇職だから、楽そう」だとか、そういうのはすべて「他人の価値観・他人の基準」でしかありません。
関連:会社を辞めて転職するのはもったいない?退職をもったいないと言われた時に考えておくべきこととは?
大企業勤めのステータスなんて気にしない人が多いですし、公務員が安定しているのはあくまで理論上ですし、楽そうな仕事も見えない苦労が付き物です。
その程度の動機ですと、正直長く働けるワケがありません。
一方で、自分の価値観がある人は「自分の目と耳で判断しよう」「自分自身で経験して、真実を確かめよう」という確固たる軸があるので、ブレません。
「自分の本音」を圧し殺し続けて生きている
地に足がつかない人は「自分の本音を圧し殺して生きている」という特徴があります。
これは、以下の感じ。
- 自分の主義・主張を通さないで、他人のいいなりになってばかり
- 言いたいことがあるのに、相手に悪く思われたくないので言わない
- そのクセして、陰では愚痴を言ってばかりで、相手に直接伝えることはない
仕事や人付き合いにおいては「言わない方がいい本音」はたくさんありますが、逆に明らかに「言った方がいい本音」もあります。
たとえば「今の給料では生活が苦しくてやっていけない」だとか「今の職務内容に満足していないので、新しい仕事に挑戦したい」だとか「上司の職務態度が怠慢で、自分が割を食っている」など。
言ってもどうにもならないことも多いですが、相手に伝えなければ、そもそもが”交渉”にすらなりません。
言いたいことも言わず、ただ黙って相手の指示に従うだけの人間、それはただの”奴隷”です。
関連:自分の意見を言わない人はずるい?自分がない人にイライラする理由とは?
憧れや夢に流されやすい
地に足がつかない人は「憧れや夢に流されやすい」という特徴を持ちます。
これは、たとえば以下の感じ。
- やりたいことを仕事にしたい
- 友人や知り合いが楽しそうに働いているから、自分も同じ職に就きたい
- テレビや広告、ネットで見てうらやましくなったので、自分も目指したい
「隣の芝生は青く見える」という言葉もある通り、今の自分の環境に不満があると、なぜか他の環境がうらやましく見えることが多々あります。
しかし、どうあがいても自分は他人にはなれません。
仮に転職して同じ職種や業種に就いたとしても、他の誰かみたいになれる保証はないのです。
これに関しては、広告業界がそういう風に”演出”しているので、ある程度影響されるのは仕方ありません。
動機やきっかけとしては、憧れの感情や夢見る心も大事かもしれません。
しかし、一度冷静に「本当に、自分にも実現可能か?」は考えておきましょう。
※ちなみに編集長は「やりたいことなんか仕事にするな!」というスタンスです。
実は嫉妬心や劣等感が強い
地に足がつかない人は「実は、嫉妬心や劣等感が強い」という特徴を持ちます。
たとえば、以下のように考えていませんか?
- 同期が自分よりも上手く行っていて、悔しい
- 同年代の同じ経歴の人が活躍していて、悔しい
- 自分よりも楽して努力していない人が、自分よりも稼いでいてずるい
こういった嫉妬心や劣等感は、自分自身を見誤る結果になります。
大して努力していないように見える人でも、裏ではしっかり努力していて評価されているものです。
仕事ではよく「なんで自分だけこんな辛い目に…?」と思うこともありますが、それはフタを開けてみれば誰もが通ってきた道でもあります。
そこに耐えられず、悲劇のヒロイン気取りしている人は、いつまでも白馬の王子様を求めて転職し続ける人生を歩むハメになるのです。
「最後までやり遂げる」ことが出来ない
地に足がつかない人は「最後までやり遂げること」が出来ていない印象です。
たとえば、以下のように考えていませんか?
- 「定時が来たので、仕事が終わってなくても切り上げてもいい」
- 「内定がもらえたので、これでもう楽になれる」
- 「〇〇したから、これでもう十分だろう…」
これらの考え方は、心のどこかで「楽になりたい…」「逃げたい…」という気持ちがあると、一生ついて回ってくるものです。
私もライターとしてはまだまだ未熟で「出来ないなりに、最後まで書き上げろ!」「足りない部分は、後から勉強して修正しろ!」と口うるさく言われていますが、まさにその通りだと感じております。
「納品したから終わり」
「書き上げたから、後は知らん」
「定時が来たので、後は知らん」
そういう態度は、仕事をする上では「プロ失格」なのです。
仕事を請け負ったり、雇用契約を結んだ以上は「最後までやり遂げる覚悟」が大事なのです。
地に足をつけた生き方をするためには?
以上は私が今まで見てきた地に足がつかない人の特徴ですが、おそらく読者の方も思い当たる節があり、耳が痛いのではないでしょうか?
ですが、安心してください。
そういう方も、しっかりとこの記事を読めば、地に足がつく生き方が出来ますよ。
自分の価値観と意志で人生設計をする
地に足をつけて生きるためには「自分の価値観と意志で、人生設計をする」ことが重要です。
これが出来ていない人は、以下のような特徴を持ちます。
- 親や教師、友人や会社の言いなりにならないで、他人を疑ってみる
- 自分の本音と向き合う
- 有名人や成功者に影響されすぎない
地に足がつかない人は、総じて「誰かに言われたとおりに、生きている」という欠点を持ちます。
そういう人は、相手が言っていることが間違ってたり、思ってた人物と違った場合、勝手に「裏切られた!」と嘆くことになります。
そうして、見た目が良くて性格の悪い恋人に幻滅して別れていくように、転職を繰り返すことになるのです。
そうならないためにも、他人に頼りすぎずに、自分の意志で自分の人生を決めましょう。
「他人は他人、自分は自分」と割り切る
地に足をつけて生きるためには「他人は他人、自分は自分」と割り切ることが重要です。
これが出来ていない人の特徴は、以下の通り。
- 有名人や成功者に憧れて「自分も!」と思ってしまう
- 友人や知人の仕事や生活をうらやましく感じてしまう
- 他人の秘密が気になり、なんでも知りたがる(年収など)
人間、どうあがいても他人になることは出来ません。
とくに社会人ともなれば、今までの経歴が重要視されるので、やり直しが出来ないことも非常に多くなってきます。
にも関わらず、地に足がつかない人は「転職すれば、変われる!」と思い込み、まるで付き合う恋人を取っ替え引っ替えするように、いつまで経っても運命の仕事に出会えないのです。
とにかく「最後までやり通す」ことを意識する
地に足がついた生き方をしたいのであれば、とにかく「最後までやり通す」ことを意識してみてください。
たとえば、以下のように考えていませんか?
- 仕事が辛くなった、また転職すればいいや…
- 難しい仕事は、自分には出来ないから、挑戦したくない
- 責任を追う仕事は、失敗したら怖いのでやりたくない
こういった考え方は、残念ながら社会人としてはいつまで経っても成長できない、残念な考え方だと言えます。
仕事や人生で信頼を得る方法は単純で「とにかく、出来なくても最後までやり通す」ことが大事なのです。
もし、あなたが「地に足がつかない」と思っていて、中々仕事に恵まれないのであれば、それは単純に「最後までやらない=信用されない」からです。
仕事は学校のテストと違って、一夜漬けで勉強して100点を取ればどうにかなるものではありません。
同様に、内定を勝ち取って入社した時点も、それと同じことが言えます。
なぜか、採用された時点で「自分は優秀な人間だから採用されたんだ!」だとか「採用されたから、後は楽していい…」と考えている人がいますが、まったく逆です。
採用された地点からが、本当の勝負なのです。
地に足をつけたいなら、しっかりとした転職活動を!
地に足をつけた生き方をしたいのであれば、しっかり転職活動を行って「長く働ける職場」を見つける努力が必要です。
- 今までの失敗を反省し、次につなげる
- しっかり転職先の情報を集めて「自分でも長く働けるか?」をしっかり考える
- 「次は絶対に失敗しない!」と覚悟を決めて、長い視野で転職活動を行う
- もし転職活動が上手く行きそうでないなら、今の会社で長く働いてみる勇気も必要
これらをしっかり行うのであれば、自分一人だけで転職活動せずに、転職エージェントなどを活用してプロに相談しておくことで、より自分に合った転職先と出会える確率が高まると言えます。
しかも、すべて無料で利用できるので、早めに相談しておくだけ便利です。
今の会社で働きながら、同時に転職活動を行っておくことも重要になってきます。
なぜかというと、仮にいい転職先が見つからなかった場合、今の職場で経験を積んで転職先候補を広げるという選択肢が生まれるからです。
また、転職業者は無職の人間に対しては、急かしてくる傾向があるので、在職中である方が有利な条件を引き出しやすいという事情もあります。
そういった点も踏まえながら、計画的な転職活動を行ってみてください。
関連:次の仕事決めずにとりあえず辞めるのはあり?転職先が決まらないまま退職した方がいい人とそうでない人の違いは?
20代なら既卒・第二新卒向けの就職支援がオススメ!
正直、最近の若者は地に足がつかない人が多くても仕方ない面もあります。
というのも、終身雇用精度が崩れて、非正規雇用者も多くなってきている事情もあり、またブラック企業に入社してしまい余儀なく退職せざるを得ない人もいるからです。
学校のキャリア教育も、まったく時代や現実に則していません。
ですので、道を誤る若者が多数出てきても、なんらおかしくはないのです。
しかし、最近ではそういった若者に対して、本当に長く働ける職場を紹介してくれる人材サービスも増えてきております。
具体的には「既卒・第二新卒(フリーター・ニート)向けの就職・転職支援サービス」です。
詳しくは、以下の記事にまとめております。
関連:【20代必見】既卒・第二新卒・フリーター・ニート向けの就職・転職情報まとめ
大手の転職エージェントも併用しておくとベター
地に足をつけて長く働ける職場を見つけたいのであれば、上記の既卒・第二新卒層向けと同時に、大手の転職エージェントを併用しておくとベターですよ。
転職エージェントとは、プロのキャリアアドバイザーに転職について相談でき、長く働ける職場を見つけ出すためのコツをアドバイスしてくれます。
無料で利用できるので、しっかりとした転職を考えているのであれば、利用は必須です。
大手転職エージェントは全国に事業所展開しているため、誰でも気軽に相談することが可能です。
ですので、まずは素直に大手の転職エージェントを使っておくといいですよ。