管理職を向いていないと感じた時に読んで欲しい。中間管理職を降りるべきか否か?

中間管理職は平社員とは違い、明らかに別軸の能力を求められる役職となります。

そのため、安易に引き受けると苦労することは間違いのない仕事です。

その証拠にネットでは「管理職降りたい…」という悲鳴や、最近の出世に興味がなくなった若者世代からは「管理職になると苦労ばかりでいいことない」という声も目立ちます。

この記事に訪れたあなたも、おそらくはそういった「管理職が思った以上につらい…向いていないかも…」と不安を抱えている1人だと思います。

そこで今回は管理職のキャリア形成なども踏まえた上で、本当に管理職が向いているか・向いていないかを考えていただくためのヒントをご提示していきましょう。

合わせて読みたい→「仕事向いていない」と感じる人の特徴7つと対処法4つ。向き・不向きは確実に存在すると知っておこう

「管理職に向いていない」と感じる原因とは?

まずは「管理職に向いていない」と感じる原因から掘り下げていきます。

「管理職」に求められる能力や役割はガラリと変わるから

「管理職向いていない」と感じる最大の原因は、そもそも管理職の大変さや求められる役割についてよく理解せずに、流れで管理職を引き受けてしまうからです。

感覚としては「新入社員として、新たな部署に配属されて、今までとまったく違う仕事を任されている」という気持ちで臨むべきですが、なまじ会社が同じなだけに「自分でも出来るかも…」と引き受けてしまうと、痛い目を見ることになります。

これについては管理職関わらず、あらゆる仕事で起こり得る症状ですので、まずは前向きに乗り越えることを考えておくべきでしょう。

部下と上司の板挟みで対人関係の調整能力が求められる

次に、管理職で多くの方が苦労するのが「上司と部下の板挟み状態」という、非常に対人関係のストレスを抱え込むことでしょう。

ここに「取引先」「家庭」まで関わってくると、文字通り「四面楚歌」「八方塞がり」「孤立無援」という、全方位敵だらけの状態になりかねません。

社内のコミュニケーションが苦手でなかった人でも「上司として威厳を保たないといけない自分」「部下として上司からの要望に応えなければならない自分」と管理職独特の立場は、非常にストレスの多いものです。

少なからず、社会人として優れた対人関係構築能力を身に着けなければ、人間関係のストレスで潰されやすい立場であることは間違いありません。

マネジメント領域で要領の良さ・総合的な能力も必要になる

管理職はマネジメント能力も求められ、要望の良さや総合的な仕事の能力など「バランス感覚」が要求されます。

「自分の仕事だけしておけばいい」という平社員の立場とは求められる能力が段違いなのが、管理職のつらさでもあり、やり甲斐でもあるのです。

関連:職場の士気が下がる原因。会社の士気を上げるための方法とは?

仕方なく管理職になってしまうから

そもそも、管理職は「誰が好き好んでやるか」というほど、気苦労の多い仕事です。

しかし、社内の人手不足や勤務経験が長くなると、嫌でも管理職にならないといけないのが、日本の年功序列の悪しき慣習。

当然ながら、そんな「しぶしぶ管理職を引き受けた」という動機では、とても管理職のストレスに耐えうる精神状態は出来ていません。

しかも、本当は管理職をやりたくない人に管理職をやらせる会社なんて、人手不足の証拠ですからね。

管理職をやりたくない人が管理職をやらされ、不当なまでに仕事量を増やされるという、負の連鎖が巻き起こるのです。

専門職・技術職で管理職のキャリアを選んでしまったから

管理職は文系領分の総合的な仕事を任せられる立場であり、専門職・技術職の場合はキャリアプランを見誤っている可能性も十分に考えられます

とくに「プレイヤー」として、自分の仕事のスキルをまだまだ磨きたいにも関わらず、「マネージャー」として部下の指導や育成を任せられる「プレイングマネージャー」となると、どちらもこなさなければならなくなるため、圧倒的に仕事の負担が増える結果になります。

とくに専門職・技術職の場合は「スペシャリスト」ととして、より専門性を極めるキャリアコースもあるので、会社から求められる役割と自分が進みたい道にギャップを感じているのであれば、一度徹底的に転職活動でキャリアプランを見直すべきでしょう。

管理職をどうしても降りたい場合は?

「管理職を降りて平社員に戻りたい…」という方へ、キャリアプランのヒントをご提示していきます。

まずは1年ほどやり通してみせる

管理職に向いていないと感じて、降格の相談をしたり転職をするにしても、まずは1年ほどはやってみせるべきでしょう。

というのも、管理職になった以上は今までの経歴を捨てる無責任な辞め方はもったいないですし、転職時にもそれは「管理職から逃げた」とマイナス評価になりやすいです。

それでも「向いていない」「つらい」と感じるのであれば、本当に管理職の適性がないか、あるいは会社側の仕事の振り方がキャパオーバーな可能性が考えられます。

少なからず「管理職として1年頑張ってみたけど、無理だった」とわかれば、次につなげることが出来ますので、まずは前向きに管理職という立場に向き合ってみるべきでしょう。

会社に降格の相談をしておく

管理職を降りたいのであれば、会社側に相談しておくのも十分ありです。

会社としては「成長して欲しい」という願望があるので、そう簡単に要求は通してはくれないでしょうが、かと言って辞められても困るので、交渉の余地は十分にあります。

競争社会においては「負ける人」「ついていけない人」も必ず出てきますので、降格は決して悪いことではありません。

会社側としても「管理職は降りたいが、一般社員としては残る気がある」と相談されれば、ないがしろにするわけにはいかないでしょう。

その場合「平社員として後進の育成」「管理職の苦悩がわかる引き継ぎ役」など、会社側としても「元管理職」としてのポジションを用意することもあるので、むしろ前向きに降格を考えてみるのもいいでしょう。

ただし、競争の激しい会社であったり、手が足りなくて是が非でも管理職として育て上げたい会社であれば、拒否or厳しい処置も予測されるので、それも見越して転職先を見つけておくのもが無難かもしれません。

会社の社風や人事・上司との関係性や、今までの自分の実績を考え、慎重に会社側と交渉するのが堅実と言えるでしょう。

派遣社員としてマネジメントに関わらない働き方を考える

管理職として「部下と上司の板挟み」「経営に携わる総合的な業務範囲」が向いていないと感じるのであれば、派遣社員として組織にとらわれにくい立ち位置で働くのも十分ありですよ。

派遣社員と聞くとマイナスイメージが強いですが、職種やスキル次第では正社員並みの給料と待遇もあるので、どうしても管理職が肌に合わないと感じる方であれば、派遣社員を選んでみるのもありです。

関連:派遣労働法改正で今、派遣形態が熱い!正社員にならずとも派遣社員で安定して働ける理由とは?

ただし、正社員の安定性を捨てることには変わりないので、派遣会社に登録した上で、キャリアアドバイザーにしっかり相談し、今の会社を退職する方針を立てるべきでしょう。

正社員在職中でも、派遣会社への登録自体はまったく問題がないので、登録と相談だけでもしておくと選択肢が広まりますよ。

会社の就業規則で二重就業が禁止されている場合、在籍中にほかの会社で働くことはできません。しかし派遣の場合は、派遣先の企業が決まって初めて派遣会社と雇用契約を結ぶことになるため、登録しただけでは二重就業には該当しません。したがって、今の会社に在籍中に派遣会社に派遣登録することは可能です。

出典:ほかの会社に在籍中でも派遣登録できますか?|転職ならリクナビNEXT

派遣会社は大手の「テンプスタッフ」「JOBNET(マンパワーグループ)」の二社が、福利厚生や派遣社員のノウハウも運用しており、どちらもキャリアに関する支援も手厚いので、両社とも利用してみるのもいいでしょう。

関連:派遣会社の選び方ガイド!絶対に失敗しない派遣会社選びのポイントとは?

転職して「管理職としての役割」を変える

「管理職向いていない…」と感じるのであれば、転職して理職として求められる役割を変えることも一つの手段です。

管理職は、通常以下のような業務範囲を任されます。

  • 部下の育成や指導
  • 上司からの指示や指導を現場に落とし込む役回り
  • 経営に関する目標設定や計画に携わる役割
  • 部下・自分の業務範囲や日程を調整する役割
  • 自分自身の業務範囲をこなす役割

ただし、これは会社によって範囲や負荷が異なるので、自分が「向いていない」と感じる部分をしっかりと自己分析した上で、業務範囲が合致した転職先を見つけ出す選択肢も十分考えられます。

上記の業務範囲を踏まえると、管理職として転職する場合、以下のような方針が浮かんできます。

  • 複数の部下の指導が厳しいと感じるのであれば、部下の少ない小規模な会社に転職する
  • 自分の業務内容に集中したいのであれば、管理職領域の少ない会社に入社する(とくにプレイングマネージャーの場合)
  • 上司と合わないのであれば、人柄重視で転職先をしっかりと選ぶ
  • 経営に関して疎い場合は、部下の育成や指導、自身の業務範囲に比重をおける会社に転職する

管理職の場合、転職は「キャリアのショートカット」「横滑り転職」という性質が強く、一般的な「嫌だから辞める」「年収を上げるために転職する」という感覚とはやや違ったものとなります。

簡単に言えば「会社間の配置転換としての転職」という性質が強くなるので、自己分析や転職先のニーズさえ合えば、双方にとってメリットのある転職になる可能性もあるのです。

わかりやすく例えると「平社員(20代前半~中盤)の就職・転職は”恋人との同僚生活”」だとすれば「管理職の転職は”一生付き合う結婚相手選び”」だと考えてもらうといいかもしれません。

平社員(恋人)としては問題なかった相手が、結婚を前提に考えると「一生付き合っていくのは無理だ」と気づくように、管理職になると会社の違った面が見えてくるものです。

そういう意味でも「管理職向いていない…」と感じるのであれば、一度徹底的に転職活動でキャリアプランを見直す価値は十分にあるでしょう。

管理職を降りる前に色んな選択肢を検討しておこう

多くの仕事に言えますが「向いていない…」と自分で決めつけることは、あらゆる可能性をも否定してしまうことになりかねません。

とくに管理職クラスであれば、会社で培った実績や信頼を自ら崩すことにもなりかねないので、降格・転職どちらの選択肢をとるにしても、慎重に検討しておくほうが間違いないでしょう。

とくに転職を考える場合は、自分で思っている以上に「様々な管理職としての働き方がある」と気づけるはずですので、今の仕事と並行して、転職活動を始めてみることをオススメしますよ。

管理職を降りるのは、出来ることを試してみてからでも遅くありません。

ぜひ、前向きに様々な選択肢を検討してみてください。

関連:中間管理職辞めたい…。板挟みでつらい…。そんな人でも転職チャンスはあるのか?

中間管理職向け転職エージェント

管理職クラスにオススメの転職サービス

最後までお読みいただいた方に、当サイトが保有している情報の中でも、とくに管理職クラスの方に自信を持ってオススメできる転職サービスをご紹介していきます。

管理職クラスであれば、安易に転職すると今まで積み上げた立場を捨てることになるので、多くの転職エージェントを併用して各社の求人情報を徹底的に吟味した上で、納得の行く転職先を選ぶことを強く推奨いたします。

多くの転職エージェントでは面談に呼ばれることが第一条件ではありますが、登録しておくだけで自分のキャリアに合った非公開求人が届くようになるので、出来る限り多くの転職サービスを併用しておきましょう。

応募したい求人にレスポンスを返せば、それが面談に呼ばれる条件になることも多いので、行動は早いに越したことはありません。

関連:転職エージェントから面談の案内が来ない原因と見直すべきポイント

とくに今は景気がいいおかげで、優良企業が積極的に人材採用を行っているので、転職に関心がある方は出来る限り早めに転職活動を始めておくといいでしょう。

BIZREACH(ビズリーチ)

管理職クラスの方にとくにオススメしたいのが、TVCMでも話題の「BIZREACH(ビズリーチ)」です。

→ビズリーチの徹底解説記事はこちら

ビズリーチは年収500万円以上を目指す管理職クラスを対象としており、国内の上位ランクの非公開求人の多数集まるサイトとして、非常に高い評価を得ております。

ビズリーチは他の転職エージェントと違い「サイト上でヘッドハンターと直接交渉可能」「ヘッドハンターの評判を閲覧できる」など、利用者自らヘッドハンターを選ぶことが可能です。

他社の転職サービスと違い、対等な立場でヘッドハンターや企業側と交渉が出来るため、フェアに転職先を見つけ出すことが可能です。

本格的にヘッドハンターと交渉するには、有料会員になる必要があるため、その点は踏まえて利用しておくといいでしょう。

ただし、会員登録自体は登録無料で、企業・ヘッドハンターからのスカウト求人自体は無料会員でも受け取れるので、それでも満足できないのであれば有料会員になるという流れ使うのがオススメです。

当サイトの編集部も利用していますが、他の転職エージェントや求人サイトではお目にかかれない優良求人ばかり届くので、興味があるなら登録だけでもしてきましょう。

転職エージェント同様、職務経歴書の情報を充実させるとスカウトされる確率がグッと高くなるため、時間のある方は登録後に職務経歴書の記入まで済ませておくといいですよ。

Spring転職エージェント(アデコ運営)

管理職クラス関わらず、キャリア形成で悩んでいる方にオススメの転職エージェントが、スイス発の世界No.1人材サービス会社の手がける「Spring転職エージェント」ですね。

→Spring転職エージェントをオススメする理由

国内の人材サービス会社と根本的に運営体制や転職サポート手法が違うため、かなり高精度で良質な求人提案とサポートが期待できます。

求人提案は「量より質」のため、より自分に合った転職先の情報が届きやすく、求人情報もかなり詳細に書かれており、なおかつ広告色がないのでフェアな情報に期待できます。

自身が外資系企業ということもあり、外資系企業への紹介も強く、外資系企業向けの転職ノウハウも非常に成熟しています。

また、担当者が個人プレイの「両面型」のエージェントであるため、高い交渉力やディープな情報にも期待でき、今後の転職の相談相手としても頼もしい相手を見つけやすいのが強みです。

関連:知っておきたい「分業型」と「両面型」のメリット・デメリット。転職エージェントを使うなら業界内情も知っておこう。

当サイトの編集部も利用していますが、コアな求人に詳細な情報が記されており、担当者の対応力も外資系ならではの高さを感じさせます。

Spring転職エージェントは登録から面談まですべて無料で、非公開求人も登録後すぐに受け取れますので、この機会にぜひ登録だけでも済ませてみてください。

面談拠点は全国に展開しています。

JACリクルートメント

外資系企業・海外転職・グローバルな日系企業への転職を考えるのであれば「JACリクルートメント」もオススメです。

→JACリクルートメントの解説記事

JACリクルートメントは他社と違って、ミドルクラス・ハイクラスの管理職のみを利用対象としているため、取り扱い求人・紹介先企業とのコネ・転職ノウハウすべてが高水準の転職エージェントです。

また、自身がイギリス発の外資系企業ですので、外資系への紹介には圧倒的な説得力があります。

アデコ同様、両面型のコンサルタントのみが在籍しているため、交渉力やレスポンスの早さにも期待できるところも強みです。

当サイトの編集部でも利用していますが、名だたる大企業や世界規模の超有名企業の求人も紹介してもらえるので、キャリアアップ志向の方は必ず登録しておくといいでしょう。

他社転職エージェント同様、登録から利用まで完全無料ですので、気になる方は早めに登録を済ませておきましょう。面談拠点は関東・関西圏中心です。

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