突然ですが、自分、仕事が遅いんです。
一つ一つの作業に時間がかかり、周りから「もっと早くできないの?」とキレられることもあります。
こんな性格なので「効率が悪い」とか「とろい」とか思われちゃうんですよね…。
でも、これってそんなに悪いことなんでしょうか?
仕事が遅い人は、それだけ丁寧に仕事をしている証拠です。
だいたい、スピードばかりを求めてミスが増えるよりも、ゆっくりと確実に進める方が最終的には高い品質を保てます。
むしろ、慎重さが求められる仕事でこそ、この性格が大いに役立ちます。
それに、仕事が早いことで威張り散らしてる人ほど、他の仕事は全然早くできないじゃないですか?
たとえば、スーパーのレジ打ちがめちゃくちゃ早くできたって、プログラミングが早くできるって限りませんよね?
そうやって考えるうちに気づいちゃったんですよ。
「仕事が速いことに自信がある人って、実は仕事ができない」って。
ほら、日本人って周りと合わせるのが好きだから、周りが効率的だと1人だけ遅いとなんかギスギスするじゃないですか?
でも、あれって実は仕事ができない人の集団でしか生じないんですよ。
逆に優秀な人が集まる職場ほど、みんな別々の仕事してるので、誰かがサボってようが遅かろうが気にしない。
だってそうでしょ?
パートのおばちゃんがどんだけアルバイトレベルの仕事を早くこなしたって、それってせいぜい数分ぐらい早く終わるだけじゃないですか?
で、そういうババアが周りに「遅い!」とか怒鳴ってやる気がなくなって辞めちゃうと、逆に仕事の量が増えて終わらなくなるじゃないですか?
これって、個人では「仕事が早く終わって効率的!」って感じですけど、全体としては逆に効率悪いですよね?
でも、AI開発や現場導入の仕事をじっくり時間をかけてやれば、アルバイトの大半の仕事を減らすこともできるわけです。
これが仕事でいうところの、本当の「効率」「生産性」ってやつね。
なので、自分の仕事をどれだけ早く終わらせるか、相手の仕事が遅いとか、そういうのって「自分のことしか考えてない末端のザコが気にすること」だと思うんですよ。
そう気づいてからは、仕事の遅い私でも心がグッと楽になりました。
極論、どれだけ仕事が遅かろうが、サボりまくってようが、重要なところだけ確実に決めることができるんなら、普段の仕事なんて早くても遅くても構わないんです。
私が今回紹介したいのは、そういった「仕事が遅くてもそんなことはどうでもいい職業」を紹介していきたいと思います。
仕事が遅い人の弱みや短所:仕事ができないと思われやすいデメリット
仕事が遅い人には、いくつかの特徴があります。彼らは細部にこだわりすぎて要点が掴めずに仕事が遅くなる傾向があります。また、他人の目や上司からの叱責が気になると仕事の能率が下がります。さらに、時間管理や優先順位決めが苦手で時間内に仕事が終わらないこともあります。また、面倒事を先延ばししがちで仕事を溜め込みやすいです。
仕事が遅いという短所は、実際に仕事において様々な害や損失をもたらします。例えば、プロジェクトの進行が遅れ、他のメンバーのスケジュールにも影響を与えることがあります。また、クライアントや顧客からの信頼を失う可能性もあります。さらに、仕事が遅い人は他の人からは効率の悪い人と見られることが多く、信頼性や能力に疑問を持たれることもあります。
以上のように、仕事が遅いという短所は、仕事において様々な実害や損失をもたらすだけでなく、他人からの評価や信頼にも影響を与えることがあります。
仕事が遅い人に向いてる仕事【解説付き】
「向いてる仕事」の基準は色々とありますが「才能を発揮できる仕事」「今までの経験が活かせる仕事」などが該当します。
そのためには、まずは自分の「才能や適性」「性格的な強みや長所」を知っておく必要があります。
仕事が遅い人には、以下のような隠れた才能や適性があると言えます。
▼仕事が遅い人が持つ意外な適性
- 熟考熟慮
腑に落ちるまで考え抜く、動く前に考える、決断するための情報を集める、動きの遅さを効率化でカバーする、用意周到・準備万全 - 見極める
状況を俯瞰した眺める、新しい環境もまずは観察、本当に重要なことを見抜く、不必要なことを損切りする
こういった適性は、意外と自分でもわかってないことが多いです。
しかし、アピール次第では転職活動を有利に進めることができ、思いもしなかった天職を引き寄せます。
仕事が遅い人に向いてる仕事は、以下の通りです。
- 医療事務員
- 薬剤師
- 学者
- 学芸員
- 美術品鑑定士
- 葬祭ディレクター
- 酪農家
- 養蜂家
- 漁師
- 警備員(ガードマン)
- 証券アナリスト
- セキュリティエンジニア
ここで紹介する仕事の傾向としては「保守・管理が主な仕事」「分析・調査・研究・開発に時間をかける必要のある仕事」が大半です。
すでに仕事のシステムや組織が完成されていて保守・管理だけで済む仕事や、考える時間や準備の時間の方が実際に手を動かすよりも大事になる仕事であれば、仕事が遅い人でも無理なくこなせるはずです。
医療事務員
医療事務は、受付などの一般的な事務業務のほか、医師が書いたカルテを法規に従って点数化し、診療報酬明細書 (レセプト)を作成する仕事です。
医者にかかる場合に健康保険証があれば、被保険者も家族も30%の個人負担で診療や薬を受けることができますが、個人負担分を除いた診療費は、利用者が加入する国や市町村、あるいは各健康保険組合から医療機関に支払われています。医療機関がこの医療保険を請求するには、医師が書いたカルテからレセプトを作り、各保険組合に提出しなければなりません。各組合では、送られてきたレセプトに誤りがないかどうかを検査して、支払基金へ提出します。レセプトに誤りがあった場合は各医療機関や病院に戻されるため、医療事務員は的確なレセプトを作成しなければならないのです。
医療事務員になるために、資格や経歴は問われません。アルバイトやパートから入ることもできます。正社員として採用されるために、アルバイトやパートで医療事務の仕事をしているときに、医療事務関係の資格を取得しておきましょう。
細かいところに気を配れるのであれば、仕事が遅いと悩んでいる人にも目指すことのできる職業かもしれません。
薬剤師
薬剤師の仕事は、薬の専門家として処方箋に基づいて医薬品を調剤するのをはじめ、安全上必要な情報を患者や消費者に伝えたり、飲みかたの指導をしたりすることが仕事です。また、「お薬手帳」から患者が服用している薬を確認し、飲み合わせによる副作用などを防ぐことも重要な役目です。
薬剤師になるには厚生労働省の薬剤師国家試験に合格し、薬剤師としての資格が必要となります。受験資格は薬科大学か大学の薬学部で6年間学び、卒業することによって得られます。勤務先は病院の薬局やドラッグストア、調剤薬局のほか、民間の製薬会社や大学の研究機関で新薬の開発に携わったり、公務員となって保健所などで食品衛生監視員として働いている人や厚生労働省の麻薬取締官として活躍してる人もいます。
薬の飲み合わせなど細かいところに気を配れるのであれば、仕事が遅いと悩んでいる人にも目指すことのできる職業かもしれません。
学者
学芸員
学芸員の仕事は博物館や美術館、動物園といった文化施設において、資料の収集と保管や展示、調査研究のほか、イベントや特別展の企画と運営、施設利用者に対する資料の解説、さらに講演活動まで業務は多岐にわたります。分野も美術から自然科学まで幅広くあります。
博物館に関する科目がある大学や短大で、該当する科目の単位を取得して卒業することで文部科学省認定による学芸員の資格が取得できるほか、資格認定試験に合格することや論文などの審査で認められることでも取得できます。なお、試験合格による取得の場合、実務経験がないと学芸員補として1年以上従事しなければなりません。
考える時間が多い業務のため、仕事が遅いと悩んでいる人にも目指すことのできる職業かもしれません。
美術品鑑定士
絵画や書画、陶磁器、骨董などの美術品が本物かどうかを見分け、その時代の相場に合った価値を判断し、商品として売れそうな美術品を見抜くのが美術品鑑定士の仕事です。通常は鑑定する専門ジャンルを持っている人が多く、ある意味、文化を伝承していく仕事とも言えるでしょう。
美術品鑑定士になるには国家資格制度などはなく、美術館や画廊、古美術商などで働くか、自分で店を経営するのが一般的です。美術品に関する知識やその歴史的背景といった幅広い見識、さらには経験と実績から生まれる美術品を見る鑑識眼も必要となります。
美術品をじっくり細部まで鑑定して価値を見極める業務のため、仕事が遅いと悩んでいる人にも目指すことのできる職業かもしれません。
葬祭ディレクター
葬祭ディレクターとは、葬儀の企画から費用の見積もりから、会場の手配や設営、儀式の運営や司会進行などを行なう。葬儀ディレクターあるいは葬祭コーディネーターとも呼ばれています。
具体的な仕事の内容は、遺体を自宅や葬儀会場に搬送し、棺に納めて通夜の準備をする。次に喪主や遺族の希望を聞きながら、葬儀の日時や場所、規模や宗派、予算などを決定し、会場の手配と設営、僧侶や神父などとの打ち合わせなどを行ないます。
さらに、四十九日法要や香典返しの手配、喪中ハガキの作成を行なったり、仏壇や墓地の相談にも対応します。また、社会保険や生命保険などの相談や手続き代行など、死後の手続き全般にまで、その業務範囲は広がっています。
近年は葬儀スタイルの多様化により、宗教性のない「お別れの会」など、これまでの形式にはとらわれないケースも増加しているため、葬祭ディレクターは故人や遺族の心情を理解した上で、いっそう細やかな対応が求められています。
関連職業として、「納棺師」や「エンバーマー」がある。「納棺師」は納棺の作業を行なうのが仕事で「エンバーマー」は遺体に保全や修復を施し、感染症を防いだり、化粧をしたりすることが仕事です。どちらの仕事もその境界はほとんどなく、上記の葬祭ディレクターの仕事と兼務するケースも多いです。
葬祭ディレクターになるには、葬儀社や仏具店に入社するのが最も一般的ですが、現在は葬祭ディレクターを養成するために、葬祭ディレクター技能審査協会が認定校修了者(見込み含む)および実務経験者を対象に、厚生労働省認定の葬祭ディレクター技能審査(1・2級)を実施しています。また、葬祭の知識が学べる専門学校が増えており、そこではフラワーデザインや衛生学も受講できるため、葬祭ディレクターとなるのに役立つことでしょう。
大切な人を失った人たちに寄り添えるような細かな気配りができるなら、仕事が遅いと悩んでいる人にも目指すことのできる職業かもしれません。
酪農家
畜産従事者のなかでも、乳牛を主に飼育し、乳をしぼって生乳を生産したり、それをチーズやバターなどの乳製品に加工したりするのが酪農家の仕事です。乳牛の飼育や牛舎の清掃を毎日こなすほか、季節によっては飼料や肥料の生産も行ないます。
酪農家になるのに資格は必要ありませんが、大学の農学部で酪農や畜産の技術の基礎を学び、技術を習得しておくと役立ちますし、就職時には大学から酪農家を紹介してもらえる場合もあります。酪農経営は大規模化しつつあり、企業的な経営をしている酪農家も出てきているため、そうした酪農家のもとへスタッフとして就職しましょう。
飼育している動物の細かな変化に気を配れるのであれば、仕事が遅いと悩んでいる人にも目指すことのできる職業かもしれません。
養蜂家
ミツバチを飼育し、ハチミツや蜜蝋を採取するのが養蜂家の仕事です。移動しながらハチミツを集める移動養蜂と、1か所に留まってハチミツを集める定置情報のふたつの方法があります。移動養蜂では春から夏にかけて、花の開花とともに北上しながらハチミツを集めます。また、近年は果樹園やハウス栽培の野菜や果物の受粉にミツバチを利用する農家が増えたため、そのための養蜂を行なう専門家も増えています。
養蜂家になるにはミツバチと植物に関する専門知識と経験が不可欠なので、養蜂家のもとで修行するか、会社組織になっている養蜂場へ就職して、養蜂に関する技術と知識を学びましょう。日本養蜂協会のホームページに、情報が掲載されているので目を通しておきましょう。
自然環境の細かな変化に気づくことができるのであれば、仕事が遅いと悩んでいる人にも目指すことのできる職業かもしれません。
漁師
漁師は、漁船を運転して漁場を選定し、魚をとるのが仕事です。このうち、魚をとる作業を中心に行なう人のことを漁船甲板員と呼ばれています。季節や海域、採る魚により、漁船の大きさや漁法は異なります。「遠洋漁業」ではカツオの一本釣りなど、「沖合漁業」では底引き網漁、「沿岸漁業」では定置網漁などが行なわれています。
「遠洋漁業」はカツオやマグロなどを獲るために世界中の海をめぐり、数ヶ月、あるいは1年もの長期におよぶこともあります。
「沖合漁業」は日本近海を主な漁場とし、航海の期間は日帰りから、数週間の操業で、狙う魚によってさまざまです。
「沿岸漁業」は基本的に日帰りの操業となり、漁業協同組合に加入する必要があります。また、一定の漁業実績やその地域の定住義務などの条件があり、日本の漁師の大半が沿岸漁業に携わっています。
漁師になるには、船主に雇われるか、漁業会社等に就職します。学歴や資格は不問ですが、水産高校卒業者が多いようです。船長や機関士を目指すなら、小型船舶操縦士や海技士 (航海、機関)の資格を取得しておきましょう。
体力に自信があり、自然環境の細かな変化にも気がつくなら、仕事が遅いと悩んでいる人にも目指すことのできる職業かもしれません。
警備員(ガードマン)
警備員の仕事は事件の発生を警戒・防止することで「ガードマン」とも呼ばれます。
一般家庭のホームセキュリティの普及、ATMへの現金運搬業務、大規模イベントにおける警備の需要など、人々の安全と財産を守る産業として警備業が定着してきているため、人手の需要も増えています。
警備員として働けば日給1万円に達することもあり、給料も決して低くはないと言えます。
警備員になるには、警備会社に入社するのが一般的ですので、警備会社の求人を見つけて応募してみましょう。
夜間の警備など体力に自信があり、細かな変化にも気がつくなら、仕事が遅いと悩んでいる人にも目指すことのできる職業かもしれません。
証券アナリスト
証券アナリストは、経済や金融に関する様々なデータを集め、その動向を調査や分析をして、有望視される株や債券の情報を個人投資家や機関投資家に提供したり、売買のタイミングをアドバイスしたりするのが仕事です。しかし、入手した情報を一部の顧客だけに流すという不祥事が起きたことから、2016年7月には日本証券業協会によってアナリストによる取材や情報伝達についての「ガイドライン」が作られ、その役割を見直す動きもあります。
証券アナリストは、証券会社の調査部門に所属して株式や証券などの調査や分析を行なうリサーチアナリストと投資信託・投資顧問・信託銀行などに所属してさまざまな条件を組み合わせて効率よく運用するポートフォリオ・マネージャーとに大別されます。
活躍の場は、証券会社・銀行などの金融界にとどまらず、一般企業の財務・IR(企業の投資家向け広報活動)部門などにも広がっている。主な資格に「日本証券アナリスト協会」が認定する「証券アナリスト」があり、受験者には学生や女性が多いことも特徴のひとつといえる。
証券会社や証券を扱う金融機関に就職して証券投資実務経験を積んでから、産業や企業の調査をもとに個別証券の分析や評価を行なう調査部門などに所属し、その後、アナリストとなるケースが多いです。証券アナリストの講座ならびに資格試験を受けておくと、関係部門への転属に有利となります。
資格試験は証券アナリストとして必要な専門知識や分析技術の習得を目的としており、1次と2次があります。受験や受講にとくに制限はありませんが、ある程度の経験や知識が必要となっているため、学生のうちに「日本証券アナリスト協会」が開講している初心者向けの「証券アナリスト基礎講座」「証券分析のための数学入門講座」などを受講しておくとよいでしょう。この職業で分析するデータや扱う資料はとにかく膨大な量で、政府の経済、金融の担当者や企業の経営者に直接インタビューすることもあるため、情報分析力、情報収集力、取材力、さらに法を守る姿勢が求められます。
セキュリティエンジニア
コンピューターウィルスやハッキング、不正アクセスな どのサイバー攻撃によって、企業から機密情報などが盗まれる事件が後を絶たない昨今、セキュリティエンジニアはこうした事件を防ぐために、クライアント(顧客)の要望を聞きながら、ウェブサイトをはじめとする企業内のITシステムのセキュリティを強化するため、システムの設計や構築を行なっています。セキュリティシステムの導入後は、企業と情報交換しながらシステムに脆弱性がないかどうかを検査し、監督することも行ないます。
毎日のように新たなサイバー攻撃の手法が考え出されているため、セキュリティエンジニアになるには、技術を高めることはもちろん、日頃からIT業界の動向を観察し、新しい脅威に対抗していかなければならなりません。情報セキュリティ企業に就職して、経験を積みながら「情報処理安全確保支援士」の資格を取っておきましょう。
悪意のある人から攻撃を防ぐことを常に考え続けるため、仕事が遅いと悩んでいる人にも目指すことのできる職業かもしれません。
仕事の遅い人が自分に合った仕事を見つけ出すコツ
ここからは仕事の遅い人が自分に合った仕事を見つけるために意識しておくことをご紹介していきます。
面接時のアピールや求人選びの際に参考になる情報も交えているので参考にしてみてください。
細かいことにこだわってクオリティアップを目指せる仕事に就く
仕事が遅い人というのは、仕事に対して一生懸命でこまやかな細かいところまで気を配って仕上げる人のことを指します。何らかのこだわりがあって仕事が遅くなってしまうわけです。
効率や要領の良さを求められる仕事では、そのような努力が無駄に終わってしまうことも少なくありません。
ですが仕事を選べば、細かいことにこだわってクオリティアップを目指す努力が評価される場合もあります。心当たりがあるなら、以下の記事をチェックもしてみて、自分に向いてる仕事を見つけてみましょう。
安全管理・保守点検を担当する仕事を意識して探す
安全管理を行ったり、保守点検を会社全体で担当する仕事も、仕事が遅い人には向いてるかもしれません。保守・管理が主な仕事は、すでにある物を点検することが大半の仕事なので、トラブルが起きない限りは余裕を持って仕事に臨めることが多いです。
具体的には、警備員やセキュリティエンジニア、検針員などが代表例です。
仕事の性質そのものや会社が担っている役割によって、仕事が遅い人の方が高い適性を発揮できることもあるのです。
もし、読者が仕事が遅いことに悩んでいるのであれば、以下の記事でマイペースに働けそうな仕事を見つけてみるのもいいでしょう。
研究・開発に関わる仕事を選ぶ
学習能力が高かったり、仮説・検証が得意な反面、自分で成果を出すのが苦手な人は、現場仕事よりは研究・開発職を選ぶのもありでしょう。学者全般、アナリスト、システムエンジニアなど、開発や研究が主となる仕事も世の中には数多く存在します。
ただ、開発・研究職は高度な知識やスキル、学歴や経歴を求められることも多いため、未経験からいきなり就職することが難しい点には注意。
とくに学者職は兼業であったり、学会や協会に所属してから経歴や実績を積むケースが大半なので、主な収入源として目指すのはやめておきましょう。
マルチタスクが必要な仕事は避ける
マルチタスクとは、複数の作業を同時にもしくは短期間に並行して切り替えながら実行することを指します。
仕事が遅い人は、単にマルチタスクが苦手で集中すべき仕事の切り分けができていないだけのケースも非常に多いです。
事務職・営業職・企画職・販売職などの一般職全般や、コンビニアルバイトなどの接客業などは、マルチタスクになりやすいため、要領の良さが必要とされます。
マルチタスクがこなせるかどうかは、経験量や情報の取捨選択能力にもよるので、苦手なうちは簡単な仕事から挑戦してみるのもいいでしょう。
急かしてくる人と関わることの多い仕事は避ける
どれだけ職業そのものが仕事が遅くても勤まると言っても、上司や取引先から急かされてしまうようであれば、忙しい職場になりがちです。
締切や納期がシビアで深夜残業の多い広告・出版業界、売上などの数字ノルマに追われやすい営業職・マーケティング職などは、仕事で急かされる場面が多くなるため、仕事が遅い人にとってはストレスかもしれません。
急かしてくる人が多く現場が消耗しやすい仕事はブラック企業も多めなので、仕事が遅いことで悩んでいる人は避けておくほうが無難でしょう。
自分が得意なことや早くこなせることを仕事にする
仕事が遅いことで悩んでいる人でも、何かしらの自分が得意なことや早くこなせることはあるはずです。たとえば、他人よりも速く走れる能力がある人は運動能力が高いわけですので、頭を使う仕事よりは身体を使う仕事の方が適性があると言えます。
何も無理に自分が苦手な分野で効率や生産性を求める必要はないのです。
自分が得意なことや他社より優れていることは、多くの仕事をこなすうちに見つけ出せるものです。
経験が浅いうちは、向き・不向きにとらわれず、何事にも挑戦してみることも大切でしょう。
プロに相談して本当に向いてる仕事を見極める
以上のように、向いてる仕事に就くためには考えるべきことが大量にあります。
これを何のキャリア知識も、求人情報を見極める能力もないまま行っても、考えもまとまらずに行動できなくて当たり前です。
なので、向いてる仕事を探しているなら、まずは転職サービスでプロに相談してみることを強くオススメします。