「ニートだけど派遣社員の応募にも受からない…」
「未経験からの派遣社員採用すらされない…」
このようにお悩みではありませんか?
ニートから派遣社員を目指している方は、おそらく以下のような動機があると思います。
- 派遣社員の方が正社員より楽だと思ったから
- 正社員求人だと年齢制限に引っかかるので派遣社員を選んでいる
前者の場合、派遣社員だからと言って必ずしも正社員より楽だとは限らないという点で、素直に正社員を選んだ方が採用されやすい…という場合もあります。
後者の場合、自身の年齢や経歴を踏まえた上で、最適な派遣会社選びを行う必要があります。
いずれにしても、キャリアに関しての正解は本人の年齢や経歴、置かれた状況や要望によって大きく変わるものですから、一概に「こうするべき!」「こうしたら受かる!」と明言はできないものです。
また、本人が「どうすれば受かるか?」「自分に合った求人はどう見つけるべきか?」を考えて行動し続けてこそ、本当に自分に合った仕事や自分を求めている会社へたどり着くものです。
そこで本記事では、派遣社員にすら受からないと悩んでいるニートの方に向けて、考えられる原因やその対策、また派遣社員以外にも選択肢はないかどうかについて、詳しく解説していきます。
ニートが派遣社員に受からない原因は?
ニートが派遣社員に受からない原因としては、大きく以下の3つのステップごとで見極めることが重要です。
- 書類選考が受からない:面接にたどり着くまでのアピールポイントがないなど
- 面接が受からない:面接対策が不十分、対面コミュニケーションに難があるなど
- その他:そもそもの求人選びが間違っている、必要スキルが足りていないなど
たとえば、書類選考が受からないならアピールポイントをしっかり記入するだけで通過率が変わるかもしれないですし、面接まで行き着くなら面接対策が不十分であることが考えられます。
また、どちらでも受からない状態が続くなら、そもそもの求人選びが間違っている可能性や、スキルや経歴が足りていない状態で経験者向けの求人に応募し続けている可能性も考えられます。
場合によっては「派遣社員よりも正規雇用の方が向いてる」「応募する派遣会社を見直した方がいい」というケースもあるので、ご自身の置かれた状況の中でも「とくにここが足りていない」と感じる原因を見つけ出してみて、適切な対策を見つけるきっかけにしてみてください。
書類選考通過率が悪い場合
まずは書類選考(履歴書・職務経歴書)段階で不採用が続く場合に考えられる原因について解説していきます。
履歴書・職務経歴書の書き方に問題がある
履歴書や職務経歴書の記載内容が不十分で、適切なアピールができていない可能性があります。
- 文字が丁寧に書かれていない(手書きの場合)
- 履歴書/職務経歴書などの書類が汚い(シワがあるなど)
- 基本情報が入力されていない(連絡先など)
- 職歴が記載されていないorわかりにくい
「履歴書を手書きで書くべきか?」は意見が割れるテーマですが、傾向としては高齢層が多い会社や業種ほど手書き文字でその人の人格や仕事に対する姿勢を評価する一方で、IT/WEB系の会社は手書きよりはPCでの文面作成能力を評価する…など評価ポイントが異なります。
なお、履歴書や職務経歴書を手書きで行うべきかどうかは、以下の記事にて解説しています。
上記の要素はいわば「落とすための要素」で減点方式での評価となりますが、プラス評価となる「アピールポイント」が書かれているかどうかも重要です。
たとえば「PCを使うことに慣れているためこの職業に応募した」「PCが使える証拠としてこういったスキルや資格がある」というアピールポイントがあれば、その仕事に志望する動機や説得力が上がることでしょう。
応募先の選定方法が自分に合っていない
自分のスキルや経験に合った求人を選んで応募しているかどうかが重要です。
- 人気求人に応募していて競争倍率が高いので落ちやすい(事務職、待遇の良い求人など)
- スキルや経験必須の職種ばかりに応募している(IT/WEB系など)
- 条件が曖昧な求人ばかりに応募している(未経験者向けに見えて経験者しか採用していないなど)
- 応募媒体が自分の経歴や年齢に合っていない(未経験なのに経験者向けの派遣会社を使っているなど)
適切な求人選びを見直してみましょう。
職歴に不自然な空白期間がある
無職期間が長すぎると企業側から不安要素とされることがあります。
たとえば、メンタルヘルスに理解がない企業なら「うつ病による休職期間だったのでは?」と怪しまれたり、そうでなくても一般的な一つの会社に長く働き続ける価値観の人事であれば純粋に「空白期間に何をしていたのか?」は気になるポイントです。
しかし、履歴書の記載情報上、空白期間が長い場合はどうしようもないことですので、別のアピールポイントで対策するべきでしょう。ここで「履歴書の空白期間を埋めるために資格勉強をする」など目的と手段が逆転してしまっても本末転倒ですので、以下の記事などを参考に空白期間の埋め方について参考にしてみてください。
応募タイミングの問題
派遣会社や求人市場の状況によって、求人数や採用基準が変動します。タイミングが悪い場合もあります。
たとえば、人材業界では2月~5月が繁忙期なので、人材会社の担当者が他の応募者の対応に追われサポートが十分に受けられないことがあります。逆に、企業側は決算前の予算消化で所定数の人員を採用しないといけないと焦っており、経験やスキルが不十分でも採用される場合もあります。
ただ、いずれもタイミングを狙って応募することは難しいので、常日頃から求人情報をチェックしてチャンスを逃さない姿勢が大事となるでしょう。
面接通過率が悪い場合
ここからは「書類選考は通過したものの、面接で落ちることが多い」という場合に考えられる原因について紹介していきます。
面接対策の不足
面接通過率を上げるためには事前対策や準備が必要ですが、しっかりできていないと以下のような失敗につながります。
- 自己紹介やPRがわかりやすく伝えられていない
- 緊張しており挙動不審な言動や振る舞いになってしまう
- 面接官の質問にハキハキと答えられない
- 面接官の質問に対して必要ないことまで話してしまう
上記のような状態になってしまうのは、事前に面接時の質問を想定して回答を考えていない準備不足や、そのことで緊張してしまうという原因が考えられます。
就業意欲が不足しているように見られる
就業意欲が不足している、つまり「やる気がないように見られている」ことも面接に落ちる要因です。
- 社会人としての基礎的なマナーや態度に欠けている
- 面接時の身だしなみがしっかりしていない
- 志望動機が消極的すぎる(例:家から近い、楽そうな仕事だから)
当人にどれだけやる気やポテンシャルがあっても、面接時に相手に伝わらなければ落とされる原因となってしまうものです。
希望する条件や待遇が高望みすぎる、または限定的
就職や転職活動において、年収や待遇、勤務時間や休日、あるいは働く地域や場所といった採用条件を高望みしていたり制限がある場合、採用されにくくなります。
よくある例としては「面接時に採用条件や待遇ばかり聞いて、職務内容や会社方針については一切質問しない」といったケースです。これは「実際に働き出した後に自分でも通用するか?」という企業側視線でなく、自分がどれだけ良い条件で働けるかという自分都合ばかり優先しているため、面接時に落とされる原因となってしまっても仕方のないことでしょう。
とくに派遣社員を希望する場合、正社員よりは自由で責任が軽いように思われがちですが、採用側としては「派遣だから楽そうだと甘く見ている」「待遇ばかりを気にして仕事内容に興味がない」と判断される可能性が高くなります。
その他の要因
事前の情報収集やコミュニケーション、人脈が不足している
適切な応募先選び、面接対策にもつながる話ですが、そもそも派遣社員に受からない場合、根本的に事前の情報収集が不足している可能性が非常に高いです。
- 業界分析や企業研究が不十分、企業側の求めてる人材像を把握していない
- 自分に合ってない求人媒体から応募し続けている
- 派遣会社を通して応募しているのに、派遣会社担当者の力を借りていない
見落としがちなのが、派遣社員限らず「人脈も情報の一つ、採用されるための決め手となる」ということです。とくに派遣社員の場合、派遣会社と採用先企業が契約関係になり派遣社員は採用企業から直接雇用されるわけではないため、派遣会社側の担当者とコミュニケーションを取って推薦してもらう方が何倍も手っ取り早いこともあります。
スキルや経験の不足
派遣社員は元をたどれば「高度な専門性やスキルを持つ人材が派遣形態の方が採用しやすいから」という理由で導入していた企業が多かったのですが、2000年代以降の派遣法改正で「正社員として雇う必要のない人材を雇うための雇用形態」として扱う企業が増えてしまった経緯があります。
そのため、派遣社員はスキルや経験がない人でも就きやすいと思われがちですが、実際にはそうではありません。たとえば、大手企業や公共事業では派遣社員での雇用が多い「事務職」にしても、基礎的なパソコンスキルや経理スキルがある方が有利になります。
また、場所にとらわれないで働けるプログラマーやWEBデザイナーといった職業も派遣形態での採用はあるものの、フリーランス向けの人材サービスが多く派遣形態での採用は主流でないなど、職種や業種によって事情が異なります。
いずれにしても「派遣社員だからといって正社員よりはスキルや経験は問われない」と考えているなら、それはかなり間違った認識となるので、本当に派遣社員を希望するべきかどうか見直した方がいいでしょう。
そもそも派遣社員が合っていない可能性がある
前述の通り、そもそも「ニートだから派遣社員の方が採用されやすい」という考え方が間違っている可能性があります。少なからず、以下の条件に当てはまらないなら、素直に正社員求人を希望した方が採用率も高くなり待遇も良くなる可能性が大きいです。
- 派遣社員として採用されやすいスキルや経歴がない(事務職など)
- 期間工や製造工など派遣形態での採用が多い業種に就きたいという要望があるわけでない
- 40代以降の就職先が選んでいられない切迫した状況ではない
上記のように、明確に「派遣社員でなkればいけない理由」があるでもなければ、その上で20代~30代の若手であるなら、派遣社員よりも正社員・契約社員のような正規雇用の需要の方が圧倒的に高いので、わざわざ派遣社員を選ぶ必要性がありません。
とくに最近では、若手人材の不足で多くの企業や人材会社が若手向けの就職・転職支援サービスを無料で提供しているため、派遣社員以外の選択も考えておいた方がいいでしょう。
派遣社員に受からないニートが改善すべき行動や考え方
履歴書や職務経歴書をブラッシュアップする
まず基本情報を正確に記入しましょう。姓名、住所、連絡先、生年月日などを正確に記入して、企業があなたに連絡しやすい状況を作りましょう。
これまでの経歴や活動の中で、自分の強みやスキルをアピールできる要素があれば、それを強調して記載してください。たとえニート期間が長かったとしても、趣味やボランティア活動、勉強会などで得た知識やスキルをアピールできる点があれば、それをアピールポイントとして記載しましょう。
ニート期間中に取得した資格やスキルがあれば、それを明記しましょう。たとえば、英語の資格やプログラミングスキル、事務処理能力など、企業にとって有益な資格やスキルがあれば、それをアピールポイントとして記載してください。
ニート期間を説明する際は、正直かつ前向きに記述しましょう。ニート期間中にどのような活動をしていたか、どのようなスキルを身につけたかなど、自己改善に努めていたことが伝わるような書き方を心がけてください。
志望動機や自己PR欄では、派遣社員として働く意欲や、企業にとってプラスになる要素をアピールしましょう。具体的な業務や業界に興味がある理由や、自分がどのように貢献できるかを具体的に記載することが重要です。
職務経歴書では、これまでの仕事経験がない場合でも、ボランティアやインターンシップ、アルバイトなど、関連する経験があればそれを記載しましょう。その際、どのような業務に携わり、どのような成果を上げたかを具体的に記述することが望ましいです。
面接対策をしっかり行う
面接対策が微妙だとすると、採用担当者に自分の強みや適性を十分に伝えることができず、不利な状況になることがあります。 以下に、効果的な面接対策のポイントをまとめました。
- 自己紹介の練習: 自分の話、スキル、長所・短所、や特技などを簡潔かつ明確に伝えられるように趣味に練習しましょう。
- 志望動機の明確化: その企業・それに合わせて選んだ理由や、どのようなキャリアを築きたいかを具体的に考えてみると、簡単に説明できるように準備しておきましょう。
- 企業研究: 面接前に企業の事業内容、業界動向、企業理念や文化、最近のニュースなどをリサーチし、それについて質問された場合に対応できるように準備しておきましょう。
- 質問への対策: よくある面接での質問(強み・弱み、過去の失敗経験や成功体験、困難な状況でどのように対処したかなど)に対して、具体的なエピソードを用意してくださいしょう。
- 質問の準備:面接で自分から質問することも大切です。企業に関心を持っていることを申し込むために、事前に質問を準備しておきましょう。
- ボディランゲージ: 姿勢や目線、手の動きなど、ボディランゲージが印象に影響を与えます。自信に満ちた姿勢や、適切なアイコンタクトを心掛けましょう。
- 着こなし・身だしなみ:清潔感のある服装と身だしなみで、企業の業界やすぐに合った装いを選びましょう。
- 練習・模擬面接: 友人や家族に協力してもらい、模擬面接を行うことで、緊張を続けるとともに、自分の発言や態度を客観的に確認できます。
- メンタル対策:面接当日の緊張を抑えるため、リラックスできる方法を見つけましょう。深呼吸や瞑想、音楽を聞くなど、自分に合った方法でリラックスできる状態を整えます。
- 時間厳守: 面接当日は、遅刻や早すぎる到着を待つために、事前にルートや希望時間を確認し、適切な時間に到着できるように計画しましょう。フォローアップ: 面接後、感謝の意を示すメールや手紙を送ることで、印象をより良くすることができます。
これらの面接対策を行うことで、自分の強みや適性を効果的に申し込めるようになり、採用の可能性を把握します。また、何度も面接を受けることで、経験を積み重ねることができ、自信や対応力を向上させることができます。
正規雇用(正社員・契約社員)も視野に入れる
記事内で何度かお伝えしている通り「派遣社員だから楽」「ニートだから派遣社員の方が受かりやすい」といったことはありません。むしろ、企業側からすれば派遣社員として雇うメリットよりも正規雇用するメリットの方が大きいぐらいです。
とくに20代の場合、未経験からでも正社員・契約社員への就職サポートに力を入れている人材会社が多数あるため、そういったサービスの活用を強くオススメします。
最低限のスキルを身につけたり研修を受けた上で就職する
適切な派遣会社や人材会社を選ぶ
就職支援サービスを活用しサポートを受け正社員を目指す
ここまで解説したように「派遣社員の方が簡単に受かる」「ニートからだと派遣社員の方がいいかも…」と安易に考えると、採用されにくいばかりか、将来的にも不安定な道を選ぶ結果にもなりかねません。
むしろ、働く意欲があるなら多少時間をかけてでも良質な就職支援サービスを活用して、安定した正社員として優良企業に就く方が賢明な判断というものでしょう。
そのための第一歩として、まずは20代向けの就職支援サービスでプロに相談してみることがオススメです。
20代向けの就職支援サービス?
怪しくない?ブラックばかりじゃない?
このように思われる方も多いでしょうから、20代向けの就職支援サービスが成り立つ理由について少しだけ解説させてください。
職歴なしは卒業後3年以内なら「既卒」と呼ばれます。既卒は人材市場では「若いという理由だけで価値がある人材」として需要があります。卒業後3年が経過していても、20代までは未経験職への就職をサポートしている業者は数多く存在します。
これは企業目線で考えた際にも、若手向けの人材紹介サービス経由で採用するメリットが大きいからです。
「企業は完璧な採用ができる!」と思いがちですが、実際にはそうではありません。
企業からすれば、若手の採用の際に判断ポイントとなるのが「すぐに辞めないかどうか?」「社内で問題を起こさないか?」といった点です。「職歴なしかどうか?」「経歴が足りない」「能力がない」といった要素は、実はさほど見られてません。
「採用ノウハウがなく求人を出しても人がこない」
「応募が来ても自社に合うかどうか見抜けない」
「誰でもOKな無料求人で募集したら変な人まで来て面接の負担が増える」
「すぐ辞める社員やモンスター社員の採用だけは避けたい」
こういった悩みを抱える企業の代わりに、就職支援サービスを運営する会社が採用や面接の負担を背負っている…という構図になるわけです。
ここまで説明すれば勘の良い方はお気づきかもしれませんが、就職支援サービスを利用すること自体が「採用企業の代わりに人材の選考や教育を行う=就職支援サービスのサポートをちゃんと受ければまともな職に就ける」ということになります。
自分一人で就職活動する場合に、ゼロから「求人探し→履歴書作成→面接対策」しなければならない負担を、就職支援サービスが代わりにしてくれるというわけです。その証拠に、ほとんどの就職支援サービスでは「履歴書なしで面接可能」となっています。
「自分一人で就職活動しなきゃ…」と思ってたけど
そんなことしない方が実は効率的だった…!?
企業目線で見た場合も、無料求人で「誰でも応募できる」状態にするよりは、実績のある就職支援サービスを経由して人を雇った方が「すぐ辞める人材や問題社員を採用するリスクを減らせる」というメリットがあります。
ですので、採用に慎重で「いい人ほどを雇いたい」という優良企業ほど、実は表に求人を出さず、就職支援サービスを経由して人を雇おうとするわけです。
今までハローワークや無料求人サイトで
条件の良くない求人ばかり見ていた時間が
無駄だったかも…
この記事に訪れた「仕事の探し方がわからない…」という人ほど、就職支援サービスに相談した方が間違いのない仕事選びができるはずなので、この機会にチェックしてみてください。