「どうして私ばっかり…!!」
仕事でこのように不遇な思いをしていませんか?
現代の日本では経済成長が頭打ち。
働き方も「やり甲斐」「自己実現」という、給料や出世以外を目的にする方も増えています。
「給料が上がらないなら、せめてやり甲斐だけでも…」
そう考えて仕事に打ち込むも、思うように行かず悩んでいる方も多いはずです。
日本人には「滅私奉公」のボランティア精神があり、真面目に頑張ればきっと報われると信じられています。
しかしそんなものがウソであることは、社会人経験を重ねるうちにいい加減気づいているのではないでしょうか。
できることなら、もう損な思いはしたくないですよね?
というわけで、今回は不屈のボランティア精神で会社に貢献しているにも関わらず、いつも損してしまう人の特徴と原因をご紹介していきます。
仕事で損する人の特徴
仕事で損してしまう人には、決まって以下の共通点があります。
・仕事で損する人の共通点
- ボランティア精神が強い
- 自己承認欲求が強い
- 他人に嫌われたくない(自信のなさの現れ)
この共通点をさらに掘り下げていきましょう。
無駄な仕事を率先して請け負ってしまう
仕事で損をしてしまう人は、無駄な仕事を率先して引き受けてしまいます。
・無駄な仕事を引き受けてしまう人の例
- 誰も見ていない細かい作業にこだわる←当然、誰からも評価されない
- 雑用ばかり押し付けられる←大きな仕事を任せてもらえない
- 嫌な仕事でも率先して引き受ける←誰もやりたくない仕事ばかりが回ってくる
- 頼まれたら断れない←自分の時間を奪われることになる
無駄な仕事を率先して引き受けると「頼れる人」と思われがちです。
しかし、肝心なことは任せられないで損な役回りを演じることになります。
最初は「頼られる」ことに心地よさを感じます。
が、次第に自分が「都合のいい人」である事実に薄々気づき始めるわけですね。
そして気づいた時には「頼まれたら断れない」状態、いわゆる「八方美人」になってしまうわけです。
仕事はボランティアではありません。
無駄な仕事ばかりを押し付けられていては、いつまでも損な思いをし続ける結果になります。
「他人に認められたい」と思っている
仕事で損する人は「他人に認められたい!」という欲求を強く抱いています。
そして、その欲求を原動力に仕事をしている傾向があります。
・他人に認められたい欲で仕事している人の動機
「憧れの上司や先輩に認められたい!」
「誰かに私の頑張りを認めて欲しい!」
「真面目にやっておけば、いつか誰かが評価してくれる」
こういった「認められたい!」「評価されたい!」という欲求を”自己承認欲求”といいます。
→自己承認欲求が強い人の特徴
とくに最近の若者は、給料や出世よりも「やり甲斐」「自己実現」を仕事に求める傾向があり、その中の一つに「誰かに認められたい!」という欲求も存在します。
本人は自分の承認欲求に気づけていないために、いつまで経っても見当違いの努力をしてしまい、他人に認められません。その結果「どうして私は評価されないのだろう?」という不満を抱えてしまう結果になるのです。
「他人に嫌われたくない」と思っている
仕事で損ばかりしてしまう人は「他人に嫌われたくない」と思っています。
他人に嫌われたくないがために、無駄な仕事ばかり引き受けてしまうわけですね。
実は「嫌われたくない」という心理は「自信の無さ」の現れです。
自分の意志や判断基準がないがために「他人に嫌われない=無難な選択肢」をとってしまうのです。
・「他人に嫌われたくない人」が仕事で上手く行かない具体例
- 指示された仕事を律儀にすべてこなそうとしてしまう→結果、要領よく仕事をこなせない
- 誘われたイベントに断れずに参加してしまう→結果、自分の時間がなくなる
- 他人の意見に反論できない→結果、他人から「意志のない、受け身な人」と思われる
こうして見てみると、以下に「他人に嫌われたくない」という理由で仕事するのが損であるかがわかりますね。
また「他人に嫌われたくない」という心理は「他人から評価されたい」という欲求も含んでおり、仕事での目的や本質を見失う原因ともなるのです。
仕事で損しないためには?
以上ご紹介した特徴に覚えのある方は、カウンセリングを施す必要があります。
なぜなら根本的な「仕事に対する考え方」が間違っているからです。
仕事で上手くいく人とそうでない人の差は何か?
それは「考え方」だけの差なのです。
ここからは仕事で損してしまう人を変えるための考え方をご紹介していきましょう。
無駄な仕事や付き合いは引き受けないで断る
ビジネスにおいては「無駄な仕事」と「無駄な付き合い」が多く存在します。
すべてを引き受けていては、いくら時間があっても足りません。
しかし、仕事で損してしまう人は断ることができず、安請け合いしてしまうのです。
本当は嫌にも関わらず引き受け続けてきてしまった結果が「仕事で損してしまう人」なのです。
「どうして私ばっかり…」
元をたどっていくと、自分自身に原因があるのです。
そこに気づけない人は、いつまで経っても陰で仕事の不平・不満ばかり。
明日から勇気を持って、嫌な仕事や付き合いには「NO!」を突きつけましょう。
そうすれば、他の誰かに貧乏くじが回るだけなのですから。
「他人の評価」のために仕事しない
仕事で損をしてしまう人は、他人に評価されるために仕事するのは辞めましょう。
たまたま上司や先輩に「いいね!」と言われた成功体験に快感を覚え、何度も同じことを引き受けてしまって評価されなかった経験はありませんか?
たとえば、彼氏が「卵焼きおいしいね!」とお世辞で言ったことを真に受け、何度も何度も卵焼きを出し続ければ「もう卵焼きはうんざり」と思うに決まっています。
とくにビジネスにおいては「卵焼きがおいしいから」という理由であなたを評価したのではなく、
- 相手が卵焼きが食べたい気分だった(たまたま卵焼きが褒められた)
- お腹が減っているタイミングだった(時間帯が良かっただけ)
- 相手に何かいいことがあって気分が良かった(機嫌が良かっただけ)
- 艦これの卵焼きキャラ「瑞鳳」が好きだった(たべりゅううううううう)
- 今は亡き祖母の懐かしい味を思い出し、あなたに面影を重ねた(幼少期の憧憬)
…というように「あなたが卵焼きを作ったこと」自体が褒められているわけではないんですね。
現実ではこのように、わけのわからん言動で他人を振り回す人がほとんどです。
他人からの評価は、その時の気分や状況でコロッと変わるもの。
そんなものに期待して仕事しては、いつまで経ってもほんとうの意味での評価は得られません。
「他人から評価される」はあくまで”結果”です。決して目的にしてはいけません。
仕事では「ズルい人」ばかりが評価される事実を認めよう
日本では「真面目に頑張っておけばいつか報われる」と信じられていますが、大人になるとそれがウソだと次第に気づいてきます。
残念ながら、仕事では「ズルい人」の方が評価されます。
とくに最近では経済成長頭打ち、格差が広がっている世の中です。
バカ真面目にコツコツ努力をしていても、誰かに評価されないのであれば徒労に終わります。
まずは「ズルい自分」を受け入れ、打算や損得勘定で動くようにしましょう。
すでにあなたは「頑張っても給料もあげてくれない!評価もしてくれない!」という現実に、気づいてしまっているのですから。
「嫌われる勇気」を身につけよう
仕事で損をしてしまう人は、嫌われることを恐れています。
ですので「嫌われる勇気」を身につけましょう。
仕事で損をしてしまう人は「嫌われる」ことはないでしょうが「認められる」「好かれる」こともありません。
「嫌われない=都合がいい=どうでもいい」
これが現実です。
あなたが思うように評価されず損し続けるのは「誰かにとって、なくてはならない特別な存在」になれないからです。
世の中の人間全員から好かれるなんてことは、どう考えたって無理です。
ですので、まずは「誰にとって特別な存在になりたいか?」を意識して、どうでもいい人からは嫌われてもいいと考えましょう。
「嫌われる勇気」はアドラー心理学のベストセラー本を読むと身につきますよ。