「店長辞めたい…」
そう悩んでいませんか?
店長職はつらい上に、給料もそこまで上がらない上に出世コースも限定的、割に合わない仕事の代表格です。
しかも、業界や企業によっては「名ばかり店長」で長時間労働で過労死する人も出てくる始末。
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今回はそんなつら~い店長職を辞めたくなる理由をご紹介していきます!
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店長を辞めたくなる理由
土日・祝日がほとんど休めないから
店長は土日祝日を休むことは許されません。
社内規則や法律ではそんなことはないのですが、日本人特有の「協調性」「同調圧力」のせいで、そうは問屋がおろさないのです。
上長「は?繁忙期に休むとか仕事なめてんの?」
部下「は?休日に出勤しない店長とかなんなの?自分ら休むわ」
管理職特有の板挟みの苦悩が交わり、心理的に土日に休むことが許されないのです。
しかも、シフトをアルバイトの人員で組まないといけないこともざら。
アルバイトと言えば、バックれ上等の学生、PTAだか学校行事やらで土日平然と休む主婦がメイン。
店長が土日・祝日に休むシフトを組めるなんて、よっぽど店舗の人員が恵まれている場合のみです。
おまけに上からは「もっと人件費減らせないの?」「シフト人数減らせないの?」「採用広告?そんな予算ないよ」と圧力をかけられる始末。
土日・祝日・長期休暇を一生仕事に捧げる覚悟がなければ、店長職は勤まらないのです。
アルバイトの部下の意欲が低すぎて疲れるから
店長はアルバイトのならず者たちをまとめあげる、チンピラ集団のリーダー。
アルバイトは色々な事情を抱えた人々が集まります。
しかし「空いた時間に時間に稼ぐ!」という意識で働いているので、社員とは意識がまるで違う。
店長と同じレベルを求めれば、当然ながらバイト・パートは辞めていく。
かといって、あまりに舐めた仕事をされても職場が回らない。
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本社との関係が薄く出世チャンスがないから
店長職といえば、店舗管理を任される都合上、本社との関係が薄いのが悩みどころ。
これがどういうことかと言うと、コネや上司との関係による出世や昇進がしにくく、シビアに売上や数字で能力が判断されやすいということです。
しかも、店舗の売上は経済状況や店舗立地に寄って左右されやすいですが、そんな言い訳は数字だけで社員の能力を判断する本社には通用しません。
そう、本社の奴らは店長の出世・昇給をただの数字だけで判断するのです。
人柄とか性格とか、そんものは関係なし。
こんなに理不尽なことはありませんよね?
実際、店長職は過労死者が多数出るほどのブラック業界が多く、本社からは「使い捨ての人材」として、大事に思われていないのです。
少なからず、一方的に上から指示を出してくるような企業であれば、社員を大事にしていない会社と思って警戒しておきましょう。
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売上やノルマをこなしても上長に手柄を盗まれるから
店長職のつらいところとは、売上を出しても上長(エリアマネージャー・スーパーバイザー)に手柄を横取りされるところ。
「お前らの手柄は全部俺のもの」というジャイアンみたいな上長がつくと、マジで店長の手柄をすべて盗まれるとかざら。
せっかく努力して店舗一丸となって出した成績も「は?オレの指導がよかったおかげでしょ?」と横取りするのが、小売・飲食業界で出世する秘訣。
「部下の手柄は自分のもの。オレの失敗は部下の責任」
信じらないかもしれませんが、店長から成り上がって上長に出世できるのはこういう図太い人間なのです。
キャリアが積めない・技術が伸びないから
店長職は一般職と違って「BtoC(企業対消費者)」というビジネスモデルなので、一般職とは違ったキャリアになり、転職市場ではなかなか評価されません。
しかも前述の通り、本社と店舗が離れているため、シビアに売上や数字で評価されるのもキャリアコースが歩みにくい理由。
下手をすれば、定年退職まで店長で終わりという可能性もゼロではありません。
「一生店長クラスでも問題ない」と覚悟を決めているのであれば問題ありませんが、そうでなければキャリアプランニングを見直すために転職活動を考えておくといいでしょう。
店長職からの転職先は何がある?
このように冷静に考えれば考えるほど辞めたくなる店長職ですが、転職先は果たしてあるのでしょうか?
…もちろん、ありますとも!
曲がりなりにも店長職は「管理職」ですので、経験自体はしっかり評価されます。
若ければ若いほどチャンスは広がるので、早めに転職活動をしておくといいですよ。
異業界に店長として転職する
店長職自体は向いていると感じているけど、今の企業や業界に不満があるなら異業界に店長クラスとして転職するのがオススメ。
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企業の社風や経営状況によって仕事が辛くなっているだけの可能性もあるので、会社を変えるだけでホワイトな環境で働ける可能性もありますよ。
営業・販売・企画など文系一般職に転職する
店長職自体に嫌気が差しているのであれば、未経験者として他の文系職(営業・販売・企画など)への転職を考えてみるのもいいかもしれません。
関連:接客業からの転職はどうすればいい?サービス業・小売業・飲食業からの異業種への転職先はある?
20代の若いうちであればキャリアを見直して他業種でチャレンジする機会はまだまだあります。
30代付近からは、店長から未経験業種への転職はやや厳しくなるかもしれませんが、地道に転職活動しておけばチャンスはいくらでもあります。
転職活動して未経験職への転職が厳しいと感じたら、今の会社や業界でのキャリアを見直すきっかけにもなるので、どの道転職活動しておくに越したことはありません。
店長からの転職ならエージェントを活用しておこう
店長を辞めて転職したい方は、転職エージェントの利用をオススメします。
転職エージェントとはプロのアドバイザーが自分に合った転職先を紹介してくれるので、今までキャリアや転職を意識してこなかった店長職の方でも意外な天職と出会えるチャンスです。
その他にも、転職エージェントは以下のようなサポートを無料で行ってくれます。
- 一般には公開されていない「非公開求人」を紹介してもらえる
- 履歴書・職務経歴書の添削
- 面接の指導・フィードバック
- 求人応募の代行・推薦文による前評判の吹き込み
- 応募先の「社風」「人間関係」などの情報提供
- 内定後の退職から入社までのサポート
- 転職後の満足度調査やアフターフォロー
以上のようにサポートが充実していて無料ですが、これは紹介先の企業が成功報酬型で費用を負担しているからであり、それだけ優良企業が多く集まっているということです。
また、エージェントを使ったからと言って必ずしも転職をする必要もなく「辞めようかどうか迷っている」「自分のキャリアについて相談したい」という使い方もできるので、辞めようかどうか悩んでいる方でも気軽に利用できます。