「接客業・サービス業辞めたい…」
「接客業・サービス業から転職したい…」
そうお悩みではありませんか?
経営・経済に詳しくなるとわかりますが、今の日本社会では接客業・サービス業は非常に割を食っている仕事だと言えます。
都内のチェーン店などを見ればわかりますが、最近では外国人労働者ばかりが増えており、それだけ人気のない・辞めたくなる仕事だということです。
統計データを見てみましても、接客・サービス業の離職率(辞める割合)は異様に高く、それだけ人の入れ替わりが激しい業界だとわかります。
当記事に訪れた方は、大なり小なりそういった「接客業・サービス業は忙しい割に、やりがいや見返りが少ない」と感じているのではないでしょうか。
実際、私自身も「接客業の仕事は割に合わないけど、経験したことはかなり他の仕事に活きる」と思ってますので、辞めたい方やこれから転職を考えている方は、参考にしてみてください。
接客業・サービス業を辞めたい理由とは?
接客・サービス業を辞めたい理由は、どのようなものがあるのでしょうか?
筆者自身の経験や、転職サービスで接客・サービス業からの転職を成功させた方の話をもとに、ご紹介していきます。
勤務時間が長い・勤務日数が多くて不安定になりがち
接客・サービス業を辞めたい理由としては、勤務時間が長くなりやすかったり、勤務日数が多くて生活が不安定になりがちなところでしょう。
優良企業であれば、フレックス制やシフト管理が次第では、店長クラスでも自由に時間を使える事例もあります。
ですが、多くの場合は土日祝は休みなし、バイトの人員状況次第では出勤数や勤務時間も長くなりがちなのが、接客・サービス業の辛いところです。
とくに接客・サービス業は忙しい時期が一般職と真逆になるので、まず土日・祝日・長期休暇は休めない会社が多いです。
スキルが磨かれないので成長している実感が湧かない
接客・サービス業を辞めたくなる原因としては、スキルが磨かれないこともあります。
接客スキルや社内の仕事を覚える成長感はありますが、それは他の職場で通用しにくいものであり、世間的にも評価されにくいです。
これは将来設計を考える上で、大きなデメリットとなります。
商品知識や、レジ打ち・接客の技術を磨いたところで、昇給や出世に結びつくわけではありません。
また、アルバイト・パートはすぐ辞めること前提なので、マネージャーとして部下を育てて戦力にする楽しみも感じにくいです。
人間関係が広がらない・周りからの刺激がない
接客・サービス業を辞めたい理由としては、人間関係や人脈が広がらないため、周りから影響や刺激を受けにくい点です。
お客さんとは所詮は「客と店員」の関係なので、ビジネス的なつながりに発展することはありません。
エリアマネージャー・スーパーバイザーのような上長や他店店長とのつながりも細いため、仕事面での刺激も少ないです。
また、マネージャークラスになっても部下は学生バイトや主婦パート、あるいはやる気のないフリーターばかりなので、刺激も少ない。
今美容系の接客業の仕事してて
スタッフ間の関係が自分に合わなさすぎて早く慣れるか辞めたいかしたい
精神的につかれてくる
愚痴ごめんなさい— ゆの (@yuno1014t) November 13, 2019
同年代の人間が毎日仕事で色々な人と関わって成長していくことを思うと、接客業でのドライな人間関係の中で仕事するのは、あまりいいこととは言えません。
クレームで安い客相手に消耗してもいいことがない
接客・サービス業で一番辞めたくなる原因と言えば、クレーム対応でしょう。
とくに「薄利多売=安い店」で働いている場合、理不尽なクレームで時間を奪ってくるクソ客を相手にしても一銭の得にもならないところが、私がもっともクレーム対応がくだらないと感じた理由です。
私も人と話すの苦手な上に他人に興味無いからか接客業4年続いたもんな…結局頭のおかしい客のおかげで辞めたけどね😉😉😉
— 🐗かかお🐗 (@kko_1010) November 15, 2019
クレーム対応自体は慣れれば苦ではないにしても、仕事として「あまりに低次元で利益にもならないクレーム、無視していいのでは…?」「バカなクレーム客の対応しても自分には何も得がないんですが…」と感じていたのも、接客・サービス業を辞めたい主な理由です。
事実、最近の飲食・小売業界では電話でのクレーム対応をコールセンターに委託することも多く、それだけクレーム処理は下の仕事として扱われていることがわかるかと思います。
接客業のパートをしていた頃、クレームを常連とする顧客がいて、社長を始めとする上層部が、不慣れで おろつく私を微塵も かばいもせず責め姿勢だったので、辞めた。 https://t.co/yS4zW6M0bu
— 聖夜ニャンブラー (@q8rBdNNorfoMp11) November 16, 2019
これが営業職などの企業相手の仕事であれば、相手の理不尽な要求に応えれば仕事の成果や評価につながることも多いため、やりがいを感じられます。
一方で、接客・サービス業の場合は、お客にどれだけ尽くしても、その後の縁につながることはほとんどありません。
あくまで客は客でしかない。めんどくさくてもいい子でも扱いやすくても扱いにくくてもあくまで客は客。嫌われてても仮に好かれてたとしても客は客だよ。接客業とかしてても好きな常連のお客さんがいても来なくなればそれまでだし仕事辞めたあとも会いたいとはならないでしょ?そういうことだよ
— さー (@eightyamada) November 19, 2019
ここらへん、表向き「差別してはいけない」なんて言われていますが、転職サービス登録段階で「今まで相手にしてきた客層」を入力することも多いので、暗に企業側も「貧乏人を相手にしてもいいことはない」とわかってます。
底辺層の理不尽なクレーム対応をしても本当にいいことはないので、不満があるならそこから抜け出すために転職活動しておくといいでしょう。
本社からの売上・ノルマの要求が理不尽
接客・サービス業で辞めたくなるのが、本社や上司からの売上に関する目標設定やノルマが理不尽すぎることです。
目標達成しても、一切給料や社内評価に反映されないところが辛いところ。
本社と離れているため、数字だけの報告になりやすく、平然とエリアマネージャーが手柄を横取りすることも日常茶飯事。
店長と従業員の子より
売り上げ毎回とってるし
顧客も居るのに「闇ちゃんはビジュアル担当だから〜」
て言われるのほんとに泣き😭もうほんと辞めたいぬぅーーーん泣き泣き
闇だって人と話すの苦手なりに
接客頑張ってるもん(⑉・̆-・̆⑉)— 🖤闇夜のお月様💜 (@yami_mooon) November 19, 2019
実際、多くの接客・サービス業では、本社のデスクワーカーは数字でしか物事を判断していないので、現場の努力や苦労なんかなんとも思ってません。
お客が原因で辞めたことも辞めたくなったこともないし、辞めた理由は全部上司だった、人と関わること自体は好きな人としては、そんなことは……と思ったけど、都会の接客業とは事情が違うかも知れないな。秋田なんか人いねえもん。秋田県民数が仙台市民数を下回ってるもん。県民数が市民数を下回文字数
— 有✧Bonbonniere✧189 (@ali_0220_ce) November 15, 2019
接客・サービス業で働き続けることに将来性を感じない
接客・サービス業を辞めたい理由は、将来性をあまり感じないからでしょう。
大手チェーン店クラスであれば、会社自体の業績はいいものの、それが現場で働く社員までに行き渡っているかどうかは別の話です。
その原因としては、以下の記事にも書いている通り、接客・サービス業は典型的な資本主義的な現場仕事の人間を使い捨てする仕組みになっているからです。
現場勤めですと、せいぜい店長クラス止まりで、そこから上に上がるにはよほどの運と能力と実績が必要とされます。
一方で本社勤めは、現場を知らない大卒エリートばかりのクセして、給料は現場で働く人よりも上で、おまけに土日祝日は休みです。
接客業・サービス業からの転職先の例は?
「接客業・サービス業からの転職先って、実際どうなの?」と不安な方もいらっしゃるかと思います。
ここからは、接客業・サービス業からの転職先の例についてご紹介していきます。
後ほど紹介する転職エージェントでも、接客・サービス業から異業種・異職種に未経験から転職した事例がたくさんありますので、気になる方はチェックしてみてください。
また、接客・サービス業からの転職に関する詳細は以下の記事にもまとめております。
営業職
「接客自体は苦ではないけど、仕事の理不尽さや待遇の悪さに不満を感じている」という方であれば、接客業と同じく対人スキルの求められる営業職がオススメです。
営業として経験を積めば、将来的なキャリアや出世コースが広がるので、接客業で働き続けるよりはだいぶマシです。
関連:接客と営業の違いは何?接客業から営業職へ転職すると身につくスキルや経歴はかなり大きい?
マーケティング・企画
商品知識が豊富でだったり、店舗の改善で地道に売上を上げるような作業にやり甲斐を感じていた人であれば、マーケティング・企画の仕事に携わるのもいいですよ。
接客業・サービス業の現場仕事の経験だけでは想像しにくいかもしれませんが、現場の職務経験があることは強みになります。
接客業の現場で働き続けて出世するのは難しいですが、他の会社にマーケティング・企画の立場で転職すればいくらでもチャンスはあります。
以下の記事にも書いていますが、マーケティング・販売・企画職として適性さえあれば、現場仕事にこだわらずに転職してしまった方が大幅な昇給も見込めます。
技術職(工場)
「客と関わることに疲れた」
「スキルが磨かれないのでやり甲斐を感じない」
こういった理由で接客業に限界を感じているのであれば、技術職や工場勤務がオススメです。
関連:工場勤務のメリット・デメリット。工場勤務のおすすめの業種は製造業全般?
技術職については、職業訓練校や通信講座で学ぶ必要もありますが、職種によっては未経験からでも研修でみっちり教えてくれる会社もあります。
工場勤務であれば、製造業などは若手不足で悩まされているため、未経験でも転職の可能性は十分ありますよ。製造業は、意外とホワイト企業も多いので、接客業に向いていないと感じている人にはとくにオススメです。
関連:製造業や工場勤務はブラックが多い?ホワイトな製造業・工場勤務の企業を見つけ出すコツとは?
事務職
ただ、年収や将来性を重視するのであれば、事務職志望は避けておいた方がいいかもしれません。
少なからず、接客業・サービス業として勤めた経験がある方は、仕事上の対人関係はそこそこ上手くやれているはずですので、出来ればその能力を転職先で活かす方針のほうが良い結果につながるはずです。
接客業からの転職活動方法は?
現実的に接客業からの転職を考える場合、一般職とキャリアコースが根本的に異なるため、自分に合った転職方法を考える必要があります。
- 20代の職歴なしのフリーターの場合→未経験職を狙えばいくらでもチャンスあり
- 30代以降の職歴なしフリーターの場合→未経験歓迎の求人を根気よく狙うか、派遣社員を狙う
- 20代の接客業正社員の場合→未経験職を狙うか、接客業経歴を活かしてキャリアアップするか方針を考えておく
- 大卒で接客業勤め→キャリアアップ転職でマーケティング業界での転職を狙う
接客業自体、離職率が高くてキャリアプランがかなり多様な職種なので、自分に合った転職方針を考えておくと、今後スムーズに転職が進むことでしょう。
以下の記事では、接客・サービス業からの具体的な転職方針をまとめていますので、ぜひご参考ください。
接客・サービス業からの転職はエージェントを使っておくこと
接客・サービス業からの転職を考えるのであれば、転職エージェントを使っておくことをオススメします。
転職エージェントは無料で利用できるサービスで、プロのアドバイザーが個別に相談に乗ってくれます。
今回紹介したような接客・サービス業の転職の実情であったり、自分の今までの経歴や経験の活かし方を教えてくれるので、使っておくだけ可能性が広がります。