無能な上司の特徴。無能な管理職が減らない組織構造と有能な部下が潰れる理由とは?

元転職アドバイザーのヒビキです。

無能な上司」に関する悩みは誰もが抱くものです。

とくにネット上では20代〜30代の若手が多いためか「上司が無能なら辞めてもいい」という意見が目立ちます。

ですので、私はあえて「上司が無能ならあえて今の職場で頑張ってみるべき」という主張をしたいと思います。

それはなぜか?

上司が無能だと思うのであれば、自分がどうにかすればいいから。

辞めることや転職を考えるのは、万策尽きた後にした方が今後の自分の身のためになることでしょう。

無能な上司の特徴とは?

通常、上司には大きく分けて2つの役割があります。

  • 部署内の実務・作業を行う能力
  • 部下の育成や指示など部下の”管理”

無能な上司ほど前者の「ただ所定の業務をこなしておけばいい」という考えから抜け出せません。極論を言えば、自分では何もしていないのに部下を適切に動かし、その上で責任のしっかりとれる上司が理想だと言えます。

もちろん”理想”ですので、そんなスペシャルな上司はめったにいません。

部下目線から「無能」だと写るのは後者の「管理職としての仕事がしっかり出来ていないタイプ」でしょう。また「自分では仕事ができないクセに部下への要求だけはいっちょ前」の前者のタイプも場合によっては「無能」だと感じるでしょう。

ビジネスにおいて「上司が無能だ」と思うことは決して悪いことではありません。

むしろ、そこに気づけるのであれば大きな成長性を秘めていると言ってもいいぐらいです。まずは「なぜ、うちの上司は無能なのか?」をしっかりと確かめることが、今後の自分の将来を決めるための第一歩です。

上司が無能なのは”当たり前”

若い方に知っておいて欲しいことは「上司は無能で当たり前」だという事実です。

社会学的見地から見てみますと「階級型社会において人は無能になるまで成長する」という法則が存在します。

いわゆる”ピーターの法則”ですね。

ピーターの法則(ピーターのほうそく、英: Peter Principle)とは組織構成員の労働に関する社会学の法則。

  1. 能力主義の階層社会では、人間は能力の極限まで出世する。したがって、有能な平(ひら)構成員は、無能な中間管理職になる。
  2. 時が経つにつれて、人間はみな出世していく。無能な平構成員は、そのまま平構成員の地位に落ち着く。また、有能な平構成員は無能な中間管理職の地位に落ち着く。
  3. その結果、各階層は、無能な人間で埋め尽くされる。
    その組織の仕事は、まだ出世の余地のある人間によって遂行される。

出典:ピーターの法則|Wikipedia

そもそも、組織においては上司に昇進できる人数は限られています。ですので「係長→課長→部長」と出世していくごとに倍率は低くなっていきます。ですので、とくに20代~30代の新人時代に直属の上司となる人は、組織全体から見れば「無能」な人間の方が多くて当然なのです。

「上司が無能」はチャンスだと考えよう

「なぜ無能な上司を会社は配置するのか?」

この理由を考えていくことで、今いる会社への理解が高まります。ですので、まずは冷静に自分の会社の状況を見極めましょう。

  • あえて無能な上司を配置して、部下の反面教師にさせている
  • 実務面では有能だが、管理職としては無能
  • 逆に実務面は無能だが、指導については有能
  • 人手が足りていないので無能な上司を配置するしかない

無能な上司がどのタイプで、会社がどのような意図で配置しているかを見抜けば、あとは必然的に部下に求められる役割も見えてきます。

あえて無能な上司が配置されている場合は、上司を蹴落とすつもりで自分が上司の仕事を奪っていけばいいだけです。ただし、上司から恨みを買わないように根回しや気づかいが必要になる点には注意です。

実務面では優秀だが管理職としての能力が足りない上司の場合は、最大のチャンスでしょう。なぜなら、上司の管理職としての業務範囲を奪いやすいからですね。上司の仕事で足りていない部分を観察し、自分が先読みして盗み取ってしまえばいいだけです。

実務面では無能だが指導について有能な上司の場合も、部下としてはチャンスだと言えるでしょう。とくに最近の日本の企業では「若手の育成」「人材教育」の観点が抜け落ち、ドライな会社も増えてきています。世の中には「自分で考えろ」と指導を投げ出す上司もたくさんいるので、学べるうちに学んでおくといいでしょう。

最後に注意が必要なのは、人手不足で無能な上司が配置されている職場のケースです。これに関しては部下として完璧な仕事こなして上司を追い越したとしても、人手不足の会社で管理職として苦しむ未来がわかりきっています。

待遇面や給料の向上に期待できない場合、転職を考えておいたほうがいいでしょう。

本当の”無能”は足を引っ張る存在だと知っておこう

ただしここまで紹介したことは、あくまで「会社や上司が正当に社員の仕事を評価してくれる」という大前提がで考えた場合の話です。”ピーターの法則”についても「会社がしっかりと部下の仕事内容を評価する」という性善説に基づいている点には注意が必要です。

社会人経験数年もあればもうお気づきでしょうが、会社や上司が社員の仕事を正当評価してくれることなんてまずありません

なぜなら本当の無能は「他人の足を引っ張る」からです。それも単に実務面だけではなく、あることないこと言って社内の規律や人間関係を乱す形で。

むしろ、仕事の実務面よりも「無能による妨害工作や嫉妬を交わす処世術」こそ、無能な上司を踏み台にする際にもっとも求められる能力だと言えるでしょう。

無能な上司には正当に評価されないことの方が多い

前にもお伝えした通り「会社や上司に正当評価してもらえる」なんてことはまずありません。期待するだけ無駄でしょう。上司はえこひいきしますし、気に食わない部下はどんなに仕事ができても評価を落としてきます。

そして「無能な上司」が無能たるゆえんは「人の見る目のなさ」にあると言ってもいいでしょう。

残念ながら、多くの人々が「他人の能力を見極める」「感情と論理を切り離し、他人を正当評価する」なんてことはできません。普段から仲の悪い部下を「こいつは憎たらしいが仕事は出来るから評価しよう」なんて判断をしてくれると思ったら大間違いです。

無能な上司なら十中八九「仕事が出来ても憎たらしいから”仕事が出来ない”ってことにしておこう」と不当評価するか、あるいは感情的な上司なら「あいつは気に食わないから仕事できない!」と論理の破綻した評価さえしてきます。

残念ながら、多くの”無能な上司”は実はその程度の考えでしか仕事していません。

ですので「上司が無能」と感じる場合、決して上司の判断や能力を過信せずに、自分の力で道を切り開く意志が重要になってきます。

「無能な上司」を意図して配置している会社は危うい

前述の通り、多くの人々は「他人の能力を見極める」「感情と論理を切り離し、他人を正当評価する」ことは出来ません。時として、人事や経営者の好みや人脈だけが理由で無能な上司が配置されることも起こり得ます。

たとえば、一族経営の会社がボンクラ息子を社長にして経営が傾くこと例はよくあります。何度もお伝えしている通り、無能な上司が生まれる理由は日本の企業が「能力主義ではない」からなのです。

これについては、法人格ですと家族を役員扱いにして節税することが可能という、経営上の理由もあったりします。コネ採用の重要性などを見ていましても「実力や能力だけで評価される」ということが、ただの幻想であることはわかりきってくることでしょう。

ただし、会社もバカではないので、出来る限り能力のある社員を昇進させるように努めてはいます。ですが、会社の社風や経営方針によっては無能な上司ばかりが出世してしまう事態も十分にあり得るのです。

そういった「会社の人材配置の意図や方針」を見抜くことも、社会人として上手く立ち回っていくには必要な能力だと言えるでしょう。極論を言うと「無能な人間のほうが出世できる会社なら、無能でいた方がいい」という事態ですらあり得るわけですからね。

「上司が無能」だと確信を得たら転職を考えたほうがいい

以上、ご紹介しました通り「上司が無能だ」と感じるのであれば、それはむしろチャンスだと言ってもいいでしょう。

本当に上司が無能かどうか見極める過程で、自分の仕事の幅が広がり評価が上がればよし。
逆に自分の評価が落ちたとしても、やるべきことをやって今の会社の社風や方針を理解できれば、転職先について具体的なビジョンを持つことも可能となります。

最近の若者に多いのですが「本当に上司が無能なのかどうか?」を確認してみる前から、転職活動を始める人が多く感じます。

ですので、まずは「うちの上司は無能!」と決めつける前に、今の自分でやれるべきことをしっかりと行った上で、転職を考えるべきでしょう。それさえ出来れば、転職活動でも上手くいくと言ってもいいでしょう。

転職エージェントでキャリアについて相談しておこう

無能な上司に悩まされている方は、転職エージェントでプロのキャリアアドバイザーから客観的アドバイスを受けておくことをオススメします。

とくに「上司が無能!」と感じることの多い20代後半以降の時期ですと、自分の将来へのビジョンや自己実現に対し、今の会社とズレが生じる時期です。ここで一度転職についてしっかりと考え、今の経歴や環境を整理しておくことで今の会社を続けるべきどうか冷静に判断できるようになります。

何度か説明した通り「会社や上司が社員を正当評価してくれることはない」と知っておけば、プロの第三者からアドバイスを受けておくことがいかに合理的な選択肢かはおわかりいただけるかと思います。

意識高い

とくにオススメの転職エージェントは以下の3つ。

ビズリーチ…他の転職エージェントとは一線を画する、ヘッドハンターとのマッチング形式の転職サイト。レベルの高いヘッドハンターと登録企業から国内の上位クラスの求人が届きスカウトされる形式。年収1000万以上の求人が多く集まっている最高峰の転職サイトなので、キャリアアップを目指すなら必ず登録しておこう。→ビズリーチの解説記事

Spring転職エージェント…スイス発の世界No.1人材会社「アデコ」の手がける転職エージェント。国内の人材会社と違い「量より質」のため、圧倒的にマッチング精度が高い。担当コンサルタントの能力も高く、日本の事務的で役に立たない対応のリスクも少なめ。第二新卒からでも利用でき、登録のハードルが低いのも魅力。面談拠点は全国対応。→Spring転職エージェント(アデコ)の解説記事

JACリクルートメント…イギリス発の外資系転職エージェント。外資系企業・海外転職・グローバルな日系企業への紹介に特化。対象年齢層も30代以上からと高く、ハイクラスな転職実績多数。→JACリクルートメントの解説記事

どの転職エージェントも「全職種・全業種対応」の総合転職サービスで、登録は無料、なおかつ誰でも利用できるので、気になる方はこの機会にぜひ登録してみてください。

経歴やキャリアに自信のない方でも、意外な高年収求人のスカウトが届くこともあるので、登録しておくだけチャンスが得られます。

少なからず、今の職場でレベルの低い仕事やレベルの低い社員と仕事し続けるよりも、より一層ハイレベルな環境に挑戦できるので、今の職場に期待し続けるだけの人生よりもずっとマシですよ。

転職エージェントを使いこなすコツ

最後までお読みいただいている読者の方に、転職業界の裏事情からとくに有用な情報もご提供しておきます。

多くの転職エージェントでは「登録しておいて後は待つだけ」という方も多いですが、それだけではいい求人は引き出せません。

というのも、他に多数のユーザーが登録している上に、自己申告のネット情報だけですと業者側から信頼されていないため、自ら転職会社のヘッドハンターやコンサルタントの目につくようにしないといけないからです。

以下のことを意識しておけば、より一層優遇されやすくなるので、転職に強い関心がある方は試しておきましょう。

  • レジュメ(職務経歴書)の内容を充実させておく
  • 英語スキルがある場合、英文レジュメも記入しておくとよい
  • 自由記入欄には「業界用語」「業務内容」「役職名」など、出来る限り人材会社側の「検索」に引っかかりやすいワードを入れておく
  • 個人名アドレスの担当者からの求人案内やスカウトが来たら、可能な限り返信しておく(ハイクラス転職サービスでは、担当者との個人間でのやりとりが多くなる)
  • 面談の案内や勧誘が来たら、出来る限り参加しておく(面談に参加しないと優遇されにくい)

今回紹介している転職サービスは、日本の大手転職エージェントと違って個人プレイ色が強く、担当者やヘッドハンターが保有している求人からオススメを紹介してもらえる形式となっています。

つまり、担当者が受け持っている業界・職種とマッチすれば、かなり高精度で優良な求人を紹介してもらえる可能性が高くなるということです。

また、ビジネスライクで事務的な日本の人材サービスと違い、担当者個人の裁量幅が広く提案力も高いため、事前にメールでやりとりして希望求人の要望を通しておくことも可能です。

正直言って、これらの転職エージェントを使うと、いかに日本の人材サービスが非合理的かわかり、転職活動の概念が変わるほどですよ。

全サービス、無料で登録できるので、景気がよく売り手市場な今のうちに登録しておくといいでしょう。

転職エージェントの解説記事はこちら→転職エージェントのしくみとメリットを徹底解説!誰でも楽に転職成功できる合理的な理由とは?

転職エージェントとの付き合い方に関してはこちら→転職エージェントとの上手な付き合い方。社会人として”友好的”に接しよう

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