突然ですが、勉強好きって社会に出ると過小評価されがちだと思いません?
社会に出ると、多くの企業が勉強が得意な人よりも即戦力を求めたり、知識よりも経験を求める風潮、感じませんか?
これ、ちゃんと大学出て勉強した人ほど「今までの努力は意味がなかったのか?」ってギャップに悩まされることとなるんです。
なんなら、言葉は悪いですけど「勉強せずに勘や経験だけでどうにかした上の世代」なんかは、学歴がある人ほど見下してきて過小評価されやすくなります。
ま、そういう経験を乗り越えた私からすると「勉強しないだけで成り上がったバカのもとで働いても、勉強好きは1割も才覚を発揮できないので辞めてOK」って感じ…。
だってそうでしょ?
難しい数式も使いこなせない、文字も読めないので読解力もない…。
そんな上司ばかりの職場で、勉強ができる人が働き続けても「お前は勉強しかできない」と過小評価され続けるに決まってるじゃないですか?
世の中の人って意外とバカが多いんですよ。
だから、苦労して勉強して身につけた知識の価値もわからない。
なので「自分にもわかるように説明しろ!」とかすぐキレちゃう。
自分が最初に就いた職場もそんな感じでした。
こういう「勉強の価値がわからないバカが多い」って事実に気づいてから、気持ちがグッと楽になりましたね~。
だって、バカの言うことは鵜呑みにせずに聞き流せば済むから。
結局、最後に勝つのは、ちゃんと勉強し続けて日々精進し続けたヤツ。
ま、なぜか日本の企業はエライおっさんどもがまともにITすら勉強しな有り様で、政府がリスキリングとかお膳立てして助成金出さないと勉強しないザコばっかりだけどな(笑)
それ考えたら、勉強好きってだけで仕事なんて楽勝、出世し放題ですよ。
でも、ちゃんと「勉強が得意」という強みを評価してくれる職業に就かないと、一生、勉強しないアホな人ばかりの職場で才能を持て余すことになります。
なので、ここで紹介する「勉強好きであればあるほど評価される職業」を選んで、理想のキャリアってやつを実現していきましょう!
勉強はできるけど仕事はできない人の特徴は?
完璧主義の傾向がある
勉強はできるけど仕事が済まない人は、完璧主義の傾向があります。
100点とまでは行かなくとも、80点付近の及第点でなければ気が済まない、またはそのように学生時代から意識してきて生きてきたため、0点を取ることを前提で仕事に望むことができないわけです。
このような性格は、以下のように言い換えることもできるでしょう。
- 計画的な性格
- 慎重な性格
- 用意周到な性格
- 手が抜けない性格
仕事では完璧主義であることも悪くはありませんが、それが邪魔になること場面も少なくはありません。
もし思い当たる節があるなら、以下の記事で完璧主義との向き合い方を考えてみるのといいでしょう。
→完璧主義者が仕事で嫌われる理由と改善方法。完璧主義思考を捨てるための考え方。
事前の予習や計画がしっかりしてないと行動に移せない
勉強はできるけど仕事ができない人の特徴として目立つのが、事前の準備・予習・計画がしっかりしてないと行動に移せないという特徴です。
- 失敗や間違いを恥だと考えている
- 思い通りに事が進まないと過度に焦ってしまう
- 事前の計画や準備がしっかりしてないと安心できない
とくに社会人経験の浅いうちは、頼れるものが今まで習ってきた知識になってしまいがちなので、勉強ができることや学歴・資格などを活かさなければ、仕事で活躍できないと考えがちです。
学歴や資格はあるのに仕事では活躍できない
社会人の中には、なぜかすごい学歴や資格を持っているにも関わらず、仕事ではイマイチ活躍できない人もいます。そのような人には以下のような特徴があります。
- 学歴・資格だけが自分の取り柄だと思ってしまう
- 経験したことのない仕事に挑戦するのを避けている
- 学歴・資格を取った時点で「楽になれる」と勘違いしている
学歴や資格はあくまで「手段」であり、それそのものが仕事で評価されるわけではありません。
にも関わらず、学歴・資格が絶対的な基準となると考えている人は、仕事でも本質を見誤るあまり、大きな成果を上げられずにいることも珍しくはありません。実際、どこの会社にも学歴や勤務経歴の割には、実力がないように感じる上司がいます。
他人の感情に疎いので人間関係で苦労しがち
勉強ができるけど仕事ができない人は、仕事における人間関係面で損をしやすい性格をしていることも多く感じます。
というのも、組織で働く以上は勉強ができたり実務遂行能力があることよりも人間関係構築をしっかり行える人が評価されやすいからです。
早い話、会社側が「学歴がある人や勉強ができる人よりも、性格の良い人を評価する」という態度で社員を評価するようであれば、勉強ができて業務内容を把握する能力があっても「仕事ができない人」と判断されてしまうのです。
そして、多くの会社では「職場の人間関係を良くする人」や「社内派閥に上手く溶け込める人」を評価するような構造になりがちです。感情を差し引いた上で、仕事の成果や能力で他人を評価することは非常に難しいことです。
その結果、勉強ができるけど人間関係構築が苦手でコミュニケーション能力がない人は、自分に合った会社や仕事でなければ、過小評価されてしまい「仕事ができない」と上に判断されてしまう結果になります。
判断力・決断力がないので大きな仕事を任されない
正解のない仕事では知識よりも判断力・決断力が必要とされることが多くなります。
とくに学歴がある人が経験を積むと、会社の重要なプロジェクトなど責任ある仕事を任される機会が多くなるはずです。
その際、大事になって来るのが「経験に基づく判断力」や「責任を全うする決断力」となってきます。
ただ、このような大きな仕事を任されるには、常日頃から仕事において判断力・決断力を見せて社内で評価されるように努めておかなければ、チャンスが得られないことも珍しくはありません。
ですので、勉強ができるけど仕事ができない人は、与えられる仕事は卒なくこなせたとして、判断力・決断力がないと判断されれば、なかなか大きな仕事を任される機会に恵まれないこととなるのです。
仕事では「勉強ができること<経験に基づく判断」が役に立つ
仕事では、勉強ができることよりも経験に基づいて判断できることの方がほとんどの場面で重要視されます。その大前提としては「勉強ができることは当たり前」という考え方もあります。
いくら勉強ができる高学歴・有名企業勤めであっても、経験を積まないまま何年もダラダラ働き続けているとそうでない人では、仕事における経験にも徐々に差がつくものです。
世の中には、いい大学を出て勉強もできるのに、なぜか仕事に恵まれない、成果も出せない人もいますが、その多くは「社会人として身につけておくべき経験を身につけなかった」ことが原因にあるのです。
勉強が好きな人に向いてる仕事や業界
世の中には数多くの「勉強が得意な強みを活かせる仕事」「知識が活かせる仕事」というものが存在します。
たとえば、勉強した上で資格を取得しなければそもそも開業できない「税理士」や「弁護士」などは、その代表格でしょう。また、高年収で有名な「コンサルタント」の仕事は、知識を活かしてビジネス戦略を立案する頭脳労働の最高峰であると言えます。
さらに、もう一つ皆さんに知っておいて欲しいことは「高度な知識を持つ人材を活かすには、使い企業側も高度な知識を持たなければならない」という点です。企業が頭脳明晰なコンサルタントに仕事を委託したとしても、使う企業側が勉強不足でコンサルタントの提案や戦略を理解できなければ、宝の持ち腐れとなってしまいます。
「向いてる仕事」の定義は様々ですが、
- 適性や才能を発揮できる
- 興味関心が持てる
- 熱中できる
- 今までの経験が活かせる
といった仕事は、長く続いて活躍できる可能性が上がります。
そのためには、まず自分を知っておく必要があります。
周りと比べて自分の欠点を気にすることはありません。
自分の強みや長所を活かせる仕事こそが「本当に向いてる仕事=適職」です。
勉強が好きな人は、以下の隠れた才能を秘めています。
▼勉強が好きな人が持つ意外な適性
- デスクワーク耐性
書類仕事をこなす、読解力が高い、手順通りにやる、ルールを守る、他人のミスや矛盾に気づく、情報を整理・編集する - 学習欲
探究心がある、専門性を極める、他者に教える、他者から教わる、知識をアップデートする、自己内省する、新たな業務に対応する、記憶力がある
こういった素質を自覚し意識的に伸ばすことで、キャリアでも活躍できる可能性が高まることでしょう。
以下に、このような適性を発揮したり、開花させることができる職業の数々を紹介していきます。
学習塾講師
「学生時代、勉強だけは得意だった…」
そんなあなたにオススメの職業No.1が学習塾講師です。
学習塾講師は「早稲田アカデミー」「代々木ゼミナール」など、進学を目指す学生の指導を行います。
なので、勉強が得意で受験対策に自信があった人なら、遺憾なく能力を発揮できる職業の筆頭格と言えるでしょう。
学習塾講師の魅力は教職員のように免許が必要ないところ。
また、家庭教師だとアルバイトの募集もあるので、採用ハードルも低め。
勉強を教える以外の雑用も多い教職員と違い、勉強を教えて受験合格に導くことに特化したビジネスとなるので、勉強が好きな人にとってまさに天職。
ちなみに学習塾講師以外にも、学習教材を制作する「ベネッセ」「学研」などの企業で制作に関わるというキャリアも考えられます。
士業
士業とは「◯◯士」という形で”士”が付く、専門的な知識やスキルを持つ職業の総称です。
具体的には「弁護士」「税理士」「公認会計士」「司法書士」「社会保険労務士」「中小企業診断士」など。
士業の多くは最難関の国家資格の取得が必須条件なため、勉強や暗記が得意な人にとって挑戦しがいがあると言えるでしょう。
いずれの職業も、勉強の成果が仕事に反映される上に、定期的に最新の知識を学び続けなければなりません。
まさに、勉強好きにとっては天職なりえるのが、士業だと言えるでしょう。
ただし、士業を目指すには2つの注意点があります。
1つ目は、国家資格を取得しても独立開業しなければ生計が成り立たない恐れがあるということ。
独立開業とは、どういうことか?
それは、仕事をもらうために営業したり協会に所属するなどして、勉強以外のこともやらなければ職業として成り立たないということです。
2つ目は国家資格取得に時間がかかるということ。
最短でも6ヶ月、弁護士クラスとなると3~4年と、計画性が必要です。
その上、独立開業するとなると確実に稼げる保証もないので、国家資格取得までにかけた時間が無駄になるリスクもあります。
なので、国家資格取得に向けて勉強する前に
- 国家資格を取れば本当に仕事に困らないのか?
- その国家資格を持ってる人の仕事の実態は?
- 独立開業しなくても雇ってくれる企業はあるのか?
といった、キャリアについての現実も知っておかなければなりません。
ですので、記事最後に紹介するキャリアコーチングサービスを活用してキャリア計画を立てておくことをオススメします。
公務員
士業と同じく就くために筆記試験に合格する必要があるという意味で、公務員も勉強好きに向いてます。
公務員は「国家公務員」と「地方公務員」に分かれます。
国家公務員は「総合職」「一般職」「専門職」と3つに分かれ、総合職は「キャリア」と呼ばれる将来の幹部候補生で、最難関です。
もし勉強が得意で公務員を目指したいなら2つの注意点があります。
1つ目は年齢制限があるということです。
国家公務員の受験資格であれば
- 総合職:30歳未満(院卒程度)
- 総合職および一般職:21歳以上30才未満(大卒程度)
- 一般職:17~20歳未満(高卒者)
と年齢制限があります。
受験自体は誰でも受けられるものの、試験ごとに最終学歴大学院卒~高卒程度と難易度が設定されてます。
地方公務員の筆記試験も、
- 1類(大学卒業程度)
- 2類(短大卒業程度)
- 3類(高校卒業程度)
と難易度が設定されてます。
年齢制限は自治体ごとに条件は異なりますが30歳未満までが目安だと考えておいていいでしょう。
2つ目は試験が年に1回のみの実施という点です。
時期は、国家公務員が毎年2月下旬~3月上旬、地方公務員が5月~6月頃です。
年に1回しかチャンスがないので、試験に受からなければまた1年勉強し直すか、滑り止めのごとく他の就職先を確保しなければなりません。
最後に3つ目は年齢制限や筆記試験の出題範囲などの条件が複雑という点です。
自治体によって試験時期が異なるため、年単位でのスケジュールを立てる必要があります。
また、試験によっては大卒~院卒相当の学力が求められるため、自身の学力を客観視したり、公務員試験に特化した専門学校に通うことも検討しなければなりません。
以上のように、書類選考や面接に通過すれば学力関係なく採用されることもある民間企業と比べて、公務員は総合的に見ても「計画的に勉強する能力」が問われます。
バックエンドエンジニア
勉強ができる人に向いてる仕事で、比較的未経験からでも就きやすい仕事がバックエンドエンジニアです。
バックエンドエンジニアはプログラミングを駆使してシステムを構築したり保守・管理する仕事です。
IT人材不足に伴い、基礎的な勉強をしっかり行っておけば就職(転職)しやすい点も、バックエンドエンジニアが勉強ができる人に向いていると言える理由の一つです。
もし、バックエンドエンジニアの仕事に興味があるなら、以下の記事で適性や仕事内容について確かめてみるといいでしょう。
専門ライター
勉強ができる特性を活かすのであれば、専門ライターも向いてるかもしれません。
専門ライターは主に以下のような分類があります。
- ルポライター
- スポーツライター
- サイエンスライター
- テクニカルライター
- メディカルライター
- 健康ライター
- 美容ライター
- 料理ライター
- トラベルライター
最近ではWEBライターの需要の増加で、専門知識を極めたライターは重宝されやすいです。
また、薬事法関連で問題になりやすい医療・健康系メディアも、法知識・医療知識が必要とされ、専門知識がある人材が求められています。
実務経験があるのが理想ですが、専門知識が豊富であればあるほど選べるライターとして仕事の幅も広がりますので、興味があるならチェックです。
研究職
研究職全般も勉強好きに向いてる仕事のひとつで、とくに理系卒の学歴を持つ人にとっては天職になる可能性があります。
研究職として働くことを考える場合、民間企業ならメーカー、国の機関に関わるなら各自治体が運営する事業で働くキャリアが一般的です。
働く会社さえしっかり選べば安定した仕事も多いため、理系の学歴があるなら研究職全般を調べて自分の知識が活かせそうな仕事を見つけ出してみるといいでしょう。
学者
勉強好きであれば、学者を目指すのもありでしょう。
ただ、学者を目指すのであれば一般的には大学院からさらに専門的知識を追求していく必要がある上、いわゆる「ポスドク問題」で収入面に不安が残るところが難点です。
ですので、まずは研究・開発に注力している民間企業や国の機関で働き、極めたい分野で専門知識を身につけていく必要があります。
いずれにしても、著名の学者の多くは有名企業や国の機関で働いていた経歴を持つ者も少なくはないため、仕事で経験を積みながら専門知識を追求していく姿勢が大事なのは間違いのないことでしょう。
向いてる仕事に就く方法
向いてる仕事を探して知ったとしても、実際に採用されるかどうかは別問題です。
とくにどれだけ適性があっても経歴やスキルが不足していると不採用が続きます。
それ以前に「向いてる仕事を知って満足…」で具体的な行動に移せない人も多いのではないでしょうか?
ギクッ…
私のことかも…
仮にそうだとしても、落ち込む必要はありません。
ここから解説する方法を知ればどんな人でも今すぐ行動できるようになることでしょう。
求人内容だけですべてを判断しない
多くの人が求人選びでしがちなミスが「求人内容だけですべてを判断する」ということです。
転職活動に慣れてないと、どうしても「給料」「残業時間」などの”自分側が受けられるメリットばかり”を見て選んでしまいがちです。
しかし、これは企業側目線で見ると「で、君は何ができるの?」としか思われないため、かなりの確率で不採用となる危険な考え方です。
適性はあくまで参考程度に
「こういう性格だからこの職業に向いてる!」という短絡的な考え方に陥るのも危険です。
なので、今回紹介した職業の数々も、あくまで「選択肢を知るための一つの手段」程度に考えておきましょう。
プロに相談する
向いてる仕事に就くためには考えるべきことが大量にあります。
これを何のキャリア知識もないまま1人で行っても、求人情報を見極めることもできず、行動できなくて当たり前です。
なので、向いてる仕事を探しているなら、まずは転職サービスでプロに相談してみることを強くオススメします。
自分に合ったサービスを選んで相談すれば、以下のようなメリットが得られるからです。
- 適職診断などで向いてる仕事を教えてもらえる
- プロを通すことで企業側の信頼も得やすい
- 条件が良い非公開求人を紹介してもらえる
- スマホ一つで簡単にプロにキャリア相談ができる
転職を成功させて年収を上げたり、理想の働き方を実現している人ほど、自分に合った転職サービスを選んでプロの力を借りています。
本当に向いてる仕事に就きたいなら「適職を知って満足」で終わらせず、プロに相談して具体的な進歩につなげることが大切です。