「真面目過ぎて使えない…」
「真面目で融通が利かない」
あなたの職場には真面目過ぎて融通が利かない人がいませんか?
あるいは、あなた自身が真面目なことに悩んでいませんか?
昔は真面目さが仕事で評価される傾向にありましたが、最近では融通が利いたり、機転が利いて臨機応変の人が仕事でも評価されやすくなってきています。
もちろん、真面目なことは悪いことではありませんが、真面目なだけではやっていけない時代になっているのも、無視できない事実です。
当記事では真面目な人がなぜ仕事で使えないかを説明した上で、対処法をご紹介していきます。
過真面目で使えない人の特徴は?
融通が利かないため、マニュアルやルール通りでないと気が済まない
真面目な人は仕事で融通が利かないため、マニュアルやルール通りでないと仕事が出来ません。
多くの仕事は、マニュアル通りに進むことなどなく、予期せぬエラーや想定外の出来事ばかりが起こります。
しかし、その想定外の事態にしっかり対応してこそ、一人前の社会人。
ですが、真面目すぎて使えない人は、そこにいつまで経っても気づきません。
真面目であるがために「自分で判断する」という基準が育たないわけです。
指示が完璧でないと仕事が出来ない
真面目だけど使えない人は、指示が完璧でないと仕事が一切出来ないという特徴があります。
しかも多くの場合、10聞いて1も出来ていないレベルでしか仕事できていないため、指示通りにすら仕事が出来ていないのです。
ひどい場合には、上司や先輩の指示に対して「あなたがこう言ったから…」と責任転嫁の言い訳をしてくるため、これは始末に負えません。
マナーや形式ばかりにこだわる
真面目だけど使えない人は、マナーや形式ばかりにこだわります。
なぜなら、自分の自信のなさをマナーや形式だけでも完璧にして、必死に取り繕おうとするからです。
たとえば、就活でも「まずはビジネスマナーを完璧にして面接に臨もう」と、目的と手段が逆になっている人がいます。
そもそも、ビジネスマナーなどは一朝一夕で身につくものではありません。
他人との付き合いで見て覚えたり、あるいは他者から指摘されてから改善していけばいいだけの話です。
マナーは出来ておくに越したことはありませんが、マナーひとつで機会損失になることなど早々ありません。
というのも、マナーひとつで人を判断するような人は、同じく「真面目だけど使えない人」ばかりだからです。
お世辞だけは上手い
真面目だけど使えない人は、お世辞やご機嫌取りだけは上手です。
しかし、考えなしに使ってしまうため、あまり効果はありません。
また、お世辞や謙遜は時として嫌味になります。
たとえば「さしすせその法則」などは真面目だけど使えない人がよく口にしそうなお世辞ですね。
さ→さすがですね!
し→知らなかった!
す→すごい!
せ→センスいい!
そ→そうなんですか!
合コンやプライベートならともかく、仕事でしょうもないお世辞やご機嫌取りをしていては「こいつは口だけで何もわかっていない」と思われてもしょうがありません。
たとえば、上司が「仕事のヒント」を教えてくれているにも関わらず「知らなかった」「勉強になります」と口だけで答えて、何一つ実務に活かせていないのであれば、愛想尽きて何も教えたくなくなりますよね。
仕事では無駄な会話も多いですが、そのほとんどは「仕事をする上でのヒントや悩み」が隠されていると言えます。
それを日常会話同様に「すごい!」なんてお世辞を言ってしまうことは、暗に「自分は無能だ」と言ってしまう結果になっているのです。
本音と建前の使い分けがヘタ
真面目だけど使えない人は、そもそも本音と建前の使い分けが出来ません。
そもそも”真面目”なのは、すべて”建前”でしかありません。
社会人になればわかりますが、仕事に慣れてくるとだらしない上司や同僚はたくさんいます。飲み会で無礼講ともなれば、真面目もクソもあったもんじゃありません。
ただ、時と場を弁えて「真面目である」必要もあるのです。
また、真面目だけど使えない人は「ウソの使い方」も下手です。
仕事が出来ないで心配された場合にも「出来ます」とウソをつく割に、肝心なところではウソを突き通せません。
たとえば、ちょっとした不正や規則違反も指摘するため、会社からすれば「真面目で融通が利かない」と思われるのです。
会社全体の目線で考えれば、
自分が仕事できないことは損失→素直に他人に聞いて指導を受けるべき
ちょっとした不正や規則違反→大きな損失にならないなら黙認しておく
…と判断できなければいけません。
よく大企業の不正がニュースになりますが、あれは逆に言えば「黙認されている不正は多い」「不正を黙認しておくことでスムーズに進むこともある」「不正を公開しても問題ない組織体力がある」という事情もあるのです。
真面目だけど使えない人は、ルールや規則が絶対だと思っているため、会社からしても「融通が利かない」「判断力がない」と評価されてしまうのです。
とにかく努力すればいいと考えている
真面目だけど使えない人は、とにかく努力すればいいと勘違いしています。
結果の伴わない努力ほど、無駄なものはありません。
ひどい場合には「頑張っておけば認められる」と勘違いして、手段と目的が逆転している人もいます。
努力しても結果が出ないのは、努力の仕方が間違っていたり、そもそも目標設定が適切ではないからです。
・真面目だけど使えない人の間違った努力の仕方
- 責任感から余計なサービス残業を自ら行う→上司がサービス残業強要の疑いをかけられるので迷惑でしかない
- 自分一人で解決しようとして空回りする→素直に出来る人に相談して対策を考えてもらったほうが早い
- 仕事とは関係ない余計なところに時間をかける(プレゼン資料の丁寧さ、書類の文字のキレイさなど)→優先順位や重要度を考えないと時間の無駄
どれも真面目な人がよく行っている努力ですが、すべて見当違いにもほどがあります。
とくに社会人は組織で働くわけですので、自分一人で責任を請け負うのは逆に無責任です。
仕事ができない自覚があるなら他人に素直に相談すればいいだけですし、自主的なサービス残業などは会社全体に迷惑をかけるのでもっての外です。過労死でもした場合、会社は社会的に責任を問われることもあります。
結局、自分が悪く思われないためのことしか考えていないため、そういった見当違いの努力をするハメになるのです。
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わからないことを放置する
真面目だけど使えない人は、わからないことを放置します。
あるいはわからないことを「わかりました」と返事だけで返し、理解しないまま仕事にとりかかります。
そしてひどい場合は、わからないことがあるにも関わらず自分一人で解決しようとしてしまうんです。
組織で働くのであれば、わからないことをわかるまで聞くのは当たり前のことです。
また、わからないことがあれば誰かに聞いたり、それでもわからなければメモや復習を行い「わかるための努力」をするのは必須です。
「お世辞だけは上手い」の項目でも述べましたが、口だけの人間はそのうち他人から愛想尽かされ教えてもらえなくなります。
ただバカ正直に返事をしたり聞くだけではなく「どうすれば教えてもらえるか?」「誰が一番教え方が上手いだろうか?」「どの人が時間が空いているか?」など、判断する能力も必要です。
「教えてもらう」「指導してもらう」ためにも、工夫や見極めが必要であることは意識しておきましょう。会社は学校ではありません。
素直に人を頼らない
真面目だけど使えない人は、根本ではプライドが高く出来ない自分を指摘されるのが怖いため、素直に他人を頼れません。
仕事が出来ない時の改善方法は、素直に他人からアドバイスを受けて指導してもらうことです。
上司や同僚に耳の痛い説教を受けようが、仕事が出来るようになるのであれば何倍も他人に迷惑をかけてでも改善に向けた方がマシです。
会社という組織で働く以上、自分一人で背負い込むことは責任感があるように思えて、実は”無責任”です。
その上、うつ病・過労死にでも発展すれば重大な責任を他人に押し付けることになります。
会社全体で見れば、同じ職場の同僚や上司も信用できない人は、信用されなくて当たり前です。
素直に他人を頼れない人は、どれだけ真面目でも信用されません。
真面目過ぎて仕事が出来ない人は自分に合った職場選びを
以上、厳しめになりましたが、真面目だけど使えない人の特徴でした。
…と言っても、最近では学生時代に真面目に勉強することが求められているため、若い頃は真面目過ぎて融通が利かない方も増えているかと思います。
ですので、以下の方向性で真面目過ぎる欠点を改善していくといいかもしれません。
- 真面目に仕事していく中で、自分の判断基準を身につけて要領よくこなしていく
- 人の言うことを聞かない勇気・自信・判断力を身につける
- 真面目さが活かせる仕事に転職する
真面目過ぎると融通が利かなくなるのは確かですが、不真面目で仕事を一切しないよりかはずっとマシですので、自信を持つことも大事でしょう。
真面目でも問題ない職場へ転職するのも手
真面目過ぎて仕事が上手くいかないと感じている方は、転職を考えるのも手でしょう。
とくに、
- 上司が厳しい・発言がコロコロ変わるタイプで、真面目な部下と相性が合わない
- 機転が必要で時にウソをつく必要のある、営業・接客などの対人の仕事
…などは、真面目過ぎる人にとっては辛いかもしれないので、転職して自分の能力を活かせる仕事に就くといいでしょう。
転職を考えるのであれば「転職エージェント」を活用して、プロに相談してアドバイスをもらっておくことをオススメします。
転職エージェントでは自分に合った求人を紹介してくれ、真面目な人が苦手な面接での自己アピールなどもサポートしてくれるので、スムーズに転職活動を進められます。
真面目過ぎる人は仕事でも損をしやすい時代になってきていますので、今の職場で上手く行っていないと感じて伸び悩んでいる方は、転職エージェントでプロから話を聞いておき、客観的に自分の人材価値を把握しておくと、間違いない仕事選びが出来るはずですよ。