突然ですが「責任のない仕事」ってよくないですか?
なんか、世の中「責任の重い仕事をしてる人ほど立派」とか「苦労は買ってでもしろ」みたいな風潮ありますけど、それってやりたい人だけやればよくないっすか?
だってそうでしょ?
仕事で大きな責任だけ背負わされたって、給料は大して上がらないし、面倒なだけじゃないですか?
たとえば、アルバイトリーダーで社員クラスの仕事を任されても、他のアルバイトと給料変わんないなら、責任は軽いほうがいいに決まってます。
ま、こういう考え方を表で言うと「逃げている」と批判する人もいるから、黙ってますけどね。
でも、世の中の大半の人は私と同じ考え方なんじゃないですか?
その証拠に、世間では立派だと思われてる社長も、記者会見で言い逃れして無責任に逃げようとするヤツもいるじゃないっすか?
仕事の責任なんてものは軽ければ軽いほどいいに決まっている。
それに、責任の重さと給料って、実は比例しないんですよ。
アルバイトや派遣社員でも正社員並の仕事させられて給料は正社員以下…なんてことも、今や日常茶飯事。
そういう「大して給料も出ないのに責任だけは重たくなる」ぐらいなら、責任は軽い仕事のほうがいいに決まってますよね。
なので、この記事では「責任から逃げるな!」なんて息苦しいことを言う気は一切ない。
かしこく「全力で責任を回避できる、ワタアメ並に責任の軽い職業」を見分けるためのコツを紹介していこうかと思います。
仕事で責任を負いたくない人の心理とは?
責任の軽い仕事を紹介していく前に、まずは仕事で責任を負いたくない人の心理を紹介していきたいと思います。
▼仕事で責任を負いたくない心理とは?
- 自分の出来ない仕事に挑戦したくない
- 仕事で失敗して責任を負いたくない
- 他人(上司や取引先)に怒られたくない
- 会社都合の出張/転勤に対応したくない
- 無駄な仕事はしたくない(→残業ばかりの会社)
- 煩わしい人間関係に巻き込まれたくない(→飲み会が多い会社の特徴)
「責任を負いたくない」というよりは「責任ある立場になることで生まれる面倒事が嫌」という心理が強いのではないでしょうか。
最近の若者の考え方を見てると
「怒られたくない」「面倒事を負いたくない」という動機の方が
多いように感じるな…
だって仕事で余計な責任とか負いたくないじゃないですか?
仕事ではどのような立場でも大なり小なり責任は生じるもので、どんな仕事も責任から生じるストレスから完全に逃げ切れるわけではありません。
ですので、考え方としては「責任のない仕事」というよりは「責任が生じる=どのようなストレスが発生するのか?」という視点で考えておく方が、結果として自分に合った仕事が見つけられるはずです。
また、最近の若者は学生時代にアルバイトなどで稼いだ経験があると、仕事を時間給あたりで考えてしまう傾向があり、そうなると「月給/手取り額/年収/役職手当」といった正社員の給与体制で物事を考えられない結果にもなります。
そうなると「自分の仕事はこなしたから周りのことや会社のことは知らない」という考え方が強くなってしまい、正社員として働くのには少々厄介な性格となってしまいがちです。
最近の若者の仕事観は
以下の著書が参考になるぞ
責任のない仕事はつまらない?
責任のない仕事はつまらないという声もありますが、責任の軽い/少ない仕事を探している人は考え方を見直すために知っておくべきかもしれません。
▼責任のない仕事がつまらない理由
- 簡単な仕事しか任されないから成長している実感が湧かない(→社会人としての成長)
- お金/時間でのコスパ計算になると仕事でのやりがいで見い出せなくなる(→仕事はお金だけではない?)
- 会社に対しての興味・関心が湧かないと仕事に愛着も誇りも持てない
- 「仕事に責任がない=愛着がない」と周りの社員にも無関心になりがちで孤立しやすい
実際に責任のない仕事をしてみると、ある程度能力のある人からすれば「つまらない」と感じるだけならともかく、最近では非正規雇用者でも責任のある仕事を振られることも多いため、その場合は「派遣よりも正社員の方がマシ」とさえ感じることもあります。
また「責任を負わなくていい=期待されない、成長する機会が与えられない」とも言えるので、社会人として成長している実感も得られにくく、キャリア的にも足しにならないリスクもあります。
「仕事なんてお金稼げればなんでもいい」と思ってますけど
「責任がある=成長につながる」という考えもできるんですね…
ダラダラつまらない仕事をして生計を立てるだけでもいいかもしれんが
どうせ責任を押し付けられるハメになると考えたら
最初から正社員を目指すのもありだと思わないか?
仕事にやりがいなど一切必要なく、給料がもらえて出来るだけ楽な方がいいと考えているならともかく、少しでも責任を負ってでも自分に合った仕事を通して成長したいという意欲があるなら、責任のある仕事を避ける考え方は一度見直しておいた方が、自分の将来のためになるはずでしょう。
どうしても精神的に楽な仕事がいいなら
以下の記事もチェックしておいてくれ
責任のない仕事の特徴とは?
ノルマを追いたくない
責任がない…というよりは、責任感に押しつぶされたくない人に向いているのが「ノルマのない仕事」でしょう。
これは逆に考えてみるとわかりやすいです。
ノルマのキツイ仕事といえば、
- 営業系の仕事
- 新規開拓・販路開拓の仕事
- 保険・不動産業界
- 売上重視の小売・飲食業界
…など。
それ以外の仕事に関して言えば、そこまでノルマに追われることはないので、責任感やプレッシャーに弱い方は、ノルマのキツイ職種・業種を避けておくといいでしょう。
納期・時間に縛られにくい仕事
責任の軽い仕事と言えば、納期や時間に縛られにくい仕事でしょう。
これは急かされたくない人やマイペースに仕事したい方であれば、意識しておきたいです。
具体的には、
- 取引先から急かされない業種
- フレックスタイム制・テレワークなどを導入している会社
- 会社の運営実績が長く、収入源が安定している中小企業
などです。
ただ、完全に納期や時間に縛られない仕事というのは存在しない点には注意です。
通常、会社には1年周期で経営されているため、どの会社にも「納期に追われる忙しい時期」は必ず存在するものです。
会社の利益に大きく関わらない仕事
責任の軽い仕事と言えば、あまり会社の利益に大きく関わらない仕事でしょう。
具体的には、以下のような職種は会社の利益に直接関わるわけではないので、責任が軽めです。
- 事務職
- 経理
- 総務
ただし、細かい事務作業がメインになる分、ミスや不正が許されない仕事になるので、会社の利益とは別の意味での責任は発生します。
取引先と直接関わらない仕事
責任のない仕事と言えば、取引先と直接関わらない仕事です。
最悪、取引先と直接関わらない仕事であれば、責任は上司や経営者がとってくれるため、実際は大して正社員も責任を負うことはないのです。
ですが、取引先と直接関わる仕事であれば、話は別。
何かあれば、取引先に頭を下げたり、あるいは損害をもたらすこともありえるので、これは非常に責任の重い仕事です。
マニュアル人間でも出来る仕事
責任のない仕事と言えば、マニュアル人間でも出来る仕事でしょう。
会社の規模が大きければ大きいほど、マニュアルがしっかりしており、一社員毎の責任は軽いものとなっていきます。
管理職候補にならないで済む仕事
責任を避けて正社員になりたいのであれば、管理職にならないで済みそうな会社を選ぶのも手でしょう。
会社の規模が小さければ小さいほど、相対的に業務範囲や責任範囲が大きくなります。
そして、自分が望む・望まないに関わらず、管理職候補になる可能性が上がります。
逆に言えば、万年平社員で終わってもいいのであれば、管理職を目指さずに済むため、責任は軽くで済むということです。
ここだけの話、一定数「管理職になりたくない」「管理職になったけど耐えられずに降格された」という人も存在するので、最初から管理職を避けて責任を回避するのもありと言えばありでしょう。
責任のない仕事に就くためのコツは?
選考段階で「責任を負いたくない」というオーラは出さないこと
当たり前ですが、入社前から「責任を負いたくない」「余計な仕事はしたくない」みたいなオーラが全開ですと、採用される確率は下がります。
志望動機や面接での自己アピールでの「責任を負いたくない」という表現も、
- プレッシャーに弱いのでプレッシャーをかけられない仕事がしたい
- 給料は低めでも構わないので、ハードではない環境で仕事したい
- 業務範囲が明確で、それぞれが各自の仕事に集中できる社内環境が望ましい
…など、オブラートに包んだ動機にしておくと、マイナス印象を与えずに済みます。
人手不足の業界+非正規雇用の多い業界は避けること
人手不足でなおかつ非正規雇用形態の多い業界は、避けておきたいです。
なぜかと言うと、正社員の責任が相対的に大きくなるため、非正規雇用者と比べて背負う責任が重くなりがちだからです。
具体的には、
- 店舗管理を任される、小売・飲食・サービス業全般
- 非正規雇用者の多い事務職(大きめの企業の場合)
…など。
企業の採用意図をしっかり読んでおくこと
責任の軽い仕事をしたいのであれば、企業の採用意図をしっかり事前に確かめておくと間違いないです。
- 教育にコストかけている企業(=入社後に重い責任を背負わされることはない)
- 管理職の席が埋まっており、なおかつ定年退職を控えている人材がいない(=ポストが空かないので管理職になる可能性低め)
- 中途採用人材に「即戦力」「挑戦心」を求めすぎていない会社(=単に従業員の穴埋め・人員不足を解消したいだけの採用)
企業側が「即戦力が欲しい」「管理職候補が欲しい」「新規事業に挑戦できる人材が欲しい」と望んでいる場合は、責任を求められる仕事を振られる可能性も高まります。
ですので、意図的に「なんとなく人手が微妙に足りてないから、とりあえず人材を確保しておきたい」「平社員が抜けた穴を埋めたい」という感じの企業に的を絞れば、中途採用枠に責任ある仕事を振ってくる会社は避けられるはずです。
責任のない仕事なら派遣社員もオススメ!
責任のない仕事がしたいのであれば「派遣社員」もオススメです。
派遣社員は、実際に働く会社ではなく人材派遣会社と雇用契約を結ぶため、責任の軽い仕事を任される立場にあります。
派遣社員とは、人材派遣会社と雇用契約を結び、他の企業に派遣される社員のことです。実際に働く企業との雇用関係はなく、あくまで派遣会社と雇用関係にあります。そのため、派遣先の実際に働く企業の社員ではないのです。
出典:https://www.manpowerjobnet.com/haken_guide/basic/haken-regular/
責任のある仕事を任されやすい正社員と違って、派遣社員は雇用契約内の仕事を振ると違反になることもあるため、会社側も責任ある仕事を振ってはいけない立場にあるわけです。
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何かと勘違いされやすい派遣社員だけど
日本の4割の労働人口が非正規雇用である事を考えると
時代にあった柔軟な働き方だとも言えるな
プロに相談して本当に向いてる仕事を見極める
また、「責任のない仕事に就くべきか?」という点についてもしっかり考えてから選ぶべきです。
責任のない仕事は、精神的な負担が少ない反面、将来的なキャリアパスや収入の面で制約がある場合もあります。自分の適性や将来の目標を考慮し、どのような仕事が自分にとって最適かを見極めることが重要です。
もし、そういったことを考える余裕がなかったり、自信がなくて迷っているなら、一度立ち止まって考え直すべきです。
考えを見つめ直すためにも、まずは転職サービスでプロに相談してみることをおすすめします。プロのアドバイスを受けることで、自分に最適な責任のない仕事を見つけやすくなります。