「クラッシャー上司に潰された過去がある…」
「パワハラ上司に追い込まれて人生の貴重な時間を奪われた…」
「モラハラ上司に巧妙な嫌がらせを受けている…」
「人を辞めさせるような人に毎日苦しい思いをさせられている…」
このようにお悩みではありませんか?
世の中には「因果応報」という言葉もありますが、ハラスメントを行うような上司の末路が悲惨であることを願う人も少なくはないかと思います。ただ、実際にはハラスメント行為が告発されずに何食わぬ顔で働き続けている上司もいるのが、悲しい実情です。
また、上司のハラスメント被害に遭ったとしても、実際に告発したり訴えるためには多大な労力を要するものですから、多くの人は耐え忍んだり、どうしても耐えきれない場合は自分を守るために辞める選択肢を選ぶことの方が多いことでしょう。
しかし、ハラスメントを行うような者の心理分析に関する資料を読んでみると、実は意外なほどに本人の脆い性格や心理が明かされています。その後、逆境に耐えきれずに自滅していくような事例もしばしば報告されています。
もちろん、すべてのクラッシャー上司がそうとは限りませんが、もし読者がクラッシャー上司の横暴によって傷ついた経験があるなら、その末路の一例を知ることで心が少し休まるかもしれません。
本記事では、そんなクラッシャー上司や人を潰すような高圧的な上司の隠れた心理を解説しながら、その末路をご紹介していきます。ぜひ、仕事での人間関係を上手く乗り切ったり、自身がハラスメント上司にならないためにも、参考にしてみてください。
ハラスメント上司の特徴は?
まずはハラスメント上司の特徴から抑えておきましょう。
ハラスメントに明確な定義を定めていることもありますが、実際の法的な案件などを踏まえると曖昧な部分もあります。
とくに「法的手段を使って相手に謝罪や賠償を求める」という意図でもなければ、厳密な定義を論じる必要はないでしょう。
そのため、本記事では「仕事において過剰な負担だと感じてやすい、日々の上司の言動」「ハラスメントかどうかはともかく、本人はハラスメントだと感じやすい言動」というレベル感でお伝えしていきます。
もし、読者が明確に上司のハラスメントで被害を受けていると悩んでいるのであれば、社内のコンプライアンス部門、また会社自体が信用ならない場合には外部の専門機関に頼ることを推奨します。
たとえば、厚生労働省が運営する「こころの耳」では、職場のストレスチェックから専門家への相談案内まで総合的なサポートを行っているため、悩みが深刻な方はご利用を検討してみてください。
何度も繰り返しの説明になりますが、ここで紹介する特徴は「あくまでハラスメントだと受け取られやすい上司の言動」となるため、記載していることが必ずしもハラスメントに該当するわけではない点に注意してお読みいただけると幸いです。
パワハラ上司は今のままでも割と悲惨!?
パワハラ上司の末路が気になる方は多いと思いますが、出来ることならその末路は悲惨で地獄行きであって欲しいものですよね。
しかし、パワハラ上司は割と今のままでも悲惨であることが多いのは、あまり知られていません。
フタを開けてみれば、いい歳して子供のような未熟な精神をしたガキのような上司も多いので、まずはハラスメント上司の精神性や心理を理解しておくといいでしょう。
他人を信用できない、権力や金しか信じられない可哀想な人
パワハラ上司・モラハラ上司・クラッシャー上司の共通する特徴としては、他人を信用できずに、権力や金しか信じられない可哀想な人だということ。
ハラスメント上司の行動原理は単純で「強い者には媚びて、弱い者や逆らう者には容赦がない」というものです。
今の会社の立ち位置から落ちぶれたり、権力を奪われるのが怖いので、弱いものを徹底的にいたぶることで、自分の権力を振りかざすわけです。
テレビのニュースでナントカ協会やらでハラスメント行為が発覚した場合、必死に保身に走ってみっともない姿晒す情けないおっさんたちが出てきますが、あれも「自分は能力がないから今の立場を死守しないと再起不能」とわかっているから、あーいうみっともない生き恥を人前でも平然と晒せるのです。

僕は悪くありましぇーん
ですので、明らかに自分よりも才能があったり成長性のある部下については、容赦なく潰しにかかってきます。
組織においては、優秀な部下は潰されやすいものですが、その裏には「自分の立場を脅かされたくない=嫉妬心」という人間のドス黒い感情が潜んでいるのです。
一方で、人徳のある上司は「部下が自分より育ったら教育係としても光栄だ」「部下に追い抜かれないように、自分も頑張るぞ」とポジティブに考えることが出来ます。
他人を叩くのは「自信のなさの裏返し」
ハラスメント上司は、とにかく他人を叩いたり、揚げ足取らないと気がすまないタイプです。
たとえば、
「部下のくせに生意気だぞ!」
「そんなんじゃどこ行っても続かねえぞ!」
「なんだその態度は!」
「何度言えばわかるの?」
「やり方が教えた方法と違う!」
…など、仕事での他人のどうでもいい細かいミスをねちねちと指摘してきたり、ひどい場合には人格批判も平然と行ってくるのです。
その裏側の深層心理としては「自分が絶対的に正しい」と信じ込みたいからであり、とにもかくにも「自分が正しいという確証がないと不安でしょうがない」のです。
これはいわゆる「老害」と言われる「最近の若者は~」などと語り出すおっさん・おばさんたちにも見られる特徴ですね。
また以下の記事にも書いていますが、自信のない人ほど自分の非を指摘されることが内心では怖いと思っているため、反論したり意見を出して様子を伺ってみるのもいいでしょう。
被害者意識が強いので運気も逃げていく
これは意外に思われるかもしれませんが、パワハラ上司は実は被害者意識が強い人間です。
たとえば、部下のミスで仕事を増やされた場合には「あいつのせいで自分が~」と真っ先に考え、その末に「あいつは自分の敵だ」「あいつは信用できない」などと考えてしまい、他人の好意も善意もすべて悪意として捉えてしまうのです。
スピリチュアル界隈でも、暗に「被害者意識が強い人は運気が逃げていく」とされていますが、実はこういった心理的な問題が背景にあるのです。
そう考えていくと、案外、今は威張り散らしているハラスメント上司も、実は昔は「いじめられっ子」だったのかもしれませんね。
残念ながら、悪意と悲劇は連鎖し続けるものなのです。
そして、ハラスメント上司がいる職場では新たなハラスメント上司が生まれ、職場全体が呪われた雰囲気になっていく未来が待っているのです。
パワハラ上司はカウンセリングを受けるとワンワン泣き出す
ハラスメント上司はエラソーに見えて、その実はとてもナイーブな心の持ち主で弱い奴です。
そのため、自分の弱さを突きつけられると、実はワンワン泣き出すような情緒不安定な人間も多いんです。
憂さを晴らしたい気持ちの背後には、情緒的不安定性がある。彼らは、どんなに偉そうで、自信たっぷりな 様子をしていても、その実は小心者であり、臆病者でもあり、不安と焦燥感にいつもかられている。
クラッシャー上司は頭がいいので、実は言われなくても自分の弱みには気づい ている。でも、そこを認めたら自我がボロボロになるので、否定してきた。そこを直球で眼前に突き付けられるプログラムなのである。
当初は拒否的で回避的であったクラッシャーも変わっていく。徐々に脆弱な自我が剥き出しになり、自己主張をしなくなる。自信なさげで挙動不審、自分には才能がないから解雇されるのではないかと怯える者もいる。時には感情がコントロールできなくなって泣き出すこともある。
出典:クラッシャー上司 部下を平気で追い詰める人たち / 松崎一葉
そしてひどい場合には、自分の弱さを世界から突きつけられた挙げ句、誰からも助けてもらえずにうつになっても追い込まれてしまうのが、本当は脆弱で人間的に未熟なパワハラ上司の正体であり、末路なのです。
これまでモーレツ社員として、部下に共感することなく、パワハラをしながら強引に働いてきた彼は、「うつ」になって今度は逆に、自分が誰からも共感されないという事態に陥り「うつ」が長引いた。そして実家に帰り、どんなことがあっても絶対に見捨てることのない唯一の支援者(絶対的支援者)である母親に共感され、「うつ」から立ち直っていったのである。
出典:クラッシャー上司 部下を平気で追い詰める人たち / 松崎一葉
パワハラ上司の末路もやっぱり悲惨!
以上のように、弱者に厳しく強者に甘いというのが、ハラスメント上司の実態。
割と今の段階でも、精神的には孤独で充実していない、仕事や権力だけにしか価値がない可哀想な人間なのがハラスメント上司の正体であることが、おわかりいただけたことでしょう。
では、そのような上司が部下を追い込んで潰し続けていった結果、どうのような末路が待っているのでしょうか?
精神的に未熟な上司のその先にある地獄について、存分とご堪能ください。
人が離れていくので管理職としては長くやっていけない
ハラスメント上司は部下や後輩から嫌われるため、人が次々と離れていくため、管理職として長くやっていくことはできません。
20代であれば、若気の至りとしてハラスメント行為に近しい言動や態度があることは「未熟」で済まされることもあり、まだ改善の余地があるかもしれません。
しかし、30過ぎてなおかつ管理職の立場でもあるにも関わらず、ハラスメント行為で部下や後輩をいじめるような上司は、社内でも大したことのないポジションにいることが多いということです。
よく、ハラスメント上司の部下の印象として「役員や取引先にいい顔してばかりで、弱い者の前ではエラソーだ」などと言われておりますが、役員や上役もバカではないのでハラスメント上司の評判の悪さや人事能力の無さには薄々気づくものです。
ですので、出世先もせいぜい係長・主任などの平社員より少し上止まり、その部署でも大した成果を出せずに、部下相手に鬱憤を晴らすしか無能社員に成り下がるのです。
痛い目を見て反省することもないので成長しない
ハラスメント上司は、部下や後輩の意見を聞かないため、自分の非を認め反省する機会が得られません。
そのため、自分がハラスメント上司であることに気づいた時には、もう取り返しのつかないところまで来ていることもありえるのです。
すると「あいつには大きな仕事は任せられない」「あいつの元には優秀な部下は留めさせておけない」「あいつにはチームワークが大事な仕事を任せられない」など、社内で実は信用されていない・評価されていないことに気づくことになるのです。
そうなったら最後、今の会社のポジションに必死にしがみつくしか選択肢がなくなり、気づけば転職先も見つからない・転職する勇気もない、みっともなく部下に罵詈雑言を吐き散らかして安月給で働くしかない人生しか待っていません。
そして、リストラ時に容赦なくクビを切られ、底辺職に落ちぶれて「自分の人生は一体何だったんだ…?」と後悔して死んでいくのです。
ハラスメントの風当たりが強くなっていることも向かい風
昨今では、ハラスメント行為に対する風当たりも強くなってきております。
その結果、
- ハラスメントに敏感な上司ほど、ハラスメント防止に勤めているので人格者になる
- ハラスメント行為が告発されるのを恐れる企業が増えている
- よって、ハラスメント上司は「リスク」として考えられやすくなった
- 人手不足の業界の増加、非正規雇用の増加に伴い、すぐに人を辞めさせる上司は能力がないと思われやすくなっている
…など、企業の人事方針や環境にも確実に影響を及ぼしています。
事実、ブラック企業問題が表面化した2010年前後から考えると、ハラスメントに対する考え方は大きく変わり、実際に多くの企業での社員教育も変化してきています。
逆に言えば、そういった社会状況の中でも未だにハラスメント上司を放置しているような企業は時代遅れであり、何かしらの問題があるとも言えます。
いずれにせよ、人手不足が深刻で転職もしやすくなった今の時代、社員を大事にしない会社やハラスメント上司を放置し続ける企業は落ちぶれていくだけなのは明らかです。
意地悪なパワハラ上司に立ち向かうには?
社内の同僚や上司を味方につけ、パワハラ上司を孤立させる
意地悪で弱い者いじめが大好きなパワハラ上司に立ち向かうには、まずは同僚や他部署を巻き込んでパワハラ上司を孤立させるのが常套手段でしょう。
早い話、社内で「あいつは信用できない」とまでは行かなくても「仕事は出来るけど人格面に問題がある」と思わせれば、じわじわと求心力を下げることが出来ます。
また、社内で「あの上司が嫌いなのは、自分だけではない」と情報や感情を共有できれば、味方が増えて精神的にも楽になります。
極めつけに、社内の同僚や他部署と組んでパワハラ上司に楯突こうとしている動きを見せておけば、パワハラ上司も黙って態度を改めるかもしれません。
いずれにせよ、パワハラ上司の内面は自信がない未熟な人間であることが多いので、社内で全方位敵状態にして、孤立させておくのが定石でしょう。
黙って耐えて、見返すチャンスを待つ
パワハラ上司が仕事が異様に出来たり、立ち回りが上手くて社内政治で上手い場合、残念ながら上記の「孤立させる」という方法は効果が薄いです。
その場合、黙って耐えて結果を出して見返したり認めさせるか、あるいは敵対覚悟で付き合い続けるしか道はありません。
この方針の効果的な処世としては「表面上、パワハラ上司に従っているフリをしておく」ことです。
ダメ出しや揚げ足取り、ハラスメント行為もすべて受け流し「勝手に言っておけ」と内心でほくそ笑んでおけばいいだけなのです。
ただ、社内や取引先への根回しなどが必要となり、社内政治・出世競争として明確にハラスメント上司と腹の探り合い・戦いを挑むことになるので、相応の覚悟は決めておきましょう。
逆に言えば、それぐらいの覚悟がなければ、立場が上の上司を自分の手で見返してやるのは難しいということです。
パワハラ上司がどうしようもないなら転職してより良い職場環境を目指す
以上のような方法は、あくまで今の会社に勤め続ける場合の話です。
パワハラ上司の嫌がらせやいじめに耐えられないのであれば、転職活動をコッソリ行って内定をもらっておき、上司が一番嫌がるタイミングで辞めるという、最大の嫌がらせで仕返しすることも可能です。
早い話、次の内定先が決まった上で辞表を叩きつけるのであれば、今までの不平不満・愚痴・恨みの類をすべて上司や上役に公開した上で辞めることが可能なので、上司のハラスメント行為を告発+私怨をぶちまけるという最高の形で辞めることが出来ます。
あなたが辞めることで、上司に恥をかかせて責任を負わすことが出来るため、パワハラ上司から逃げて転職することは、最大の復讐行為なのです。
また、辞めた転職先であなたの人生がもっと良いものになって幸せになれば、精神的にも勝ち誇った気分にもなれるため、わざわざハラスメントクソ上司の末路を見届ける必要なんかありません。
筆者も他人を見返すために努力してきた経験がありますが、いざ他人を見返すほどの力を得ると、不思議と他人を見下したりバカにしようなどと思わなくなるので、転職を考えておくといいですよ。
転職エージェントを活用して計画的かつ効率的な転職を
たとえ、パワハラ上司を見返してその末路を高みから眺めてあざ笑ってやりたいという復讐心があったとしても、単純にコストに対して得られるものが見合いません。
それ以上に、パワハラ上司を放置するような今の会社から転職してしまう方が、間接的にパワハラ上司に与えるダメージは大きくなります。
ただ、読者の中には「自分の経歴で転職は難しい…」「パワハラ上司に負けたようで悔しい…」と感じる方もいらっしゃるかと思います。