WEB制作会社を辞めたいと考えてるあなたへ。
私は数年間、WEB制作を続ける中で「この仕事に未来はない」と思い転職しました。
結論から言うと、世の中の9割のWEB制作会社はおかしいです。
もし、読者がWEB制作会社を辞めたいと考えているなら、昔の私のような苦しみを味わってほしくありません。
なぜ、WEB制作会社は辞めたほうがいいのか?
誰も語らない業界の闇について、語ります。
おかしいWEB制作会社が多い理由
WEB制作の仕事というと「時間に縛られずいつでも自由に働ける」というイメージが強いかと思います。
事実、会社によっては完全在宅ワークのところもあります。
これは出社したくない人からすれば、一見すると魅力的に思えます。
しかし、美味しい話には裏があると言ったもの。
WEB制作の仕事を続けている知と、嫌なことも実は多い。
私が経験した「WEB制作会社がヤバいと思った瞬間」を紹介します。
ちっともクリエイティブじゃない
WEB制作会社を辞めたいと思った理由、その1。
ちっともクリエイティブじゃないから。
WEB制作の仕事は「クリエイティブなもの」と思われがちですが、大半はそうではないかと思います。
というのも、WEB制作の大半は「ただの制作」としか言えない、退屈な作業ばかりだからです。
たとえば、WEB制作の代名詞とも言える「ホームページ作成」は、WordpressなどのCMSを使って体裁を整えるだけで、創造性の余地は少ないです。
他にも「LP(ランディングページ)」を制作する仕事も多めでしょうか。
場合によっては、Adobeソフトを使ってバナー画像をつくることもあります。
いずれも「決まった型があり、それに沿ってパーツを当てはめる作業」のようなものです。
ゼロから何かを作ったりするわけではないため、クリエイティブじゃないと感じる方も多いのでは?
作業内容も、いわゆる「WEBコーダー」と呼ばれるような、ちまちまhtmlやCSSを打ち込む時間が大半です。
このような仕事は、AIによって代替が進んでる分野です。
お世辞にも「高い技術力は要されない」と言ってもいいでしょう。
クライアントの言いなり
WEB制作会社を辞めたいもっとも深刻な理由、その2
それは「クライアントの言いなり」だと言うことです。
WEB制作の仕事は、当然ながら取引先となるクライアントがいなければ成り立ちません。
しかし、その大半はIT知識がない情弱が多かったり、クリエイティブに理解がない人ばかりです。
なので、社内の営業であったり、クライアントとやりとりするディレクタークラスの人がダメダメだと、現場の負担が増します。
具体的には、
- スケジュール管理ができず納期に間に合わず残業地獄
- 手直しや修正が増えて無駄な工数がかさむ
- クライアントの要求が曖昧で良いものが制作できない
といった形。
とくにスケジュール管理が終わってる会社だと、残業地獄になりやすいです。
しかも、WEB制作の仕事は在宅化が進んでるため、深夜作業や土日の作業も平然と頼まれます。
頻繁にミーティングが組まれたり、想定してない手直し作業ばかり増やされるなど、在宅を経験してみないとわからない苦労も多いです。
また、クライアントとのコミュニケーション機会が限られ「どういうデザインにすればいいか?」すら見えない状態で仕事を進めない点も、苦痛の一つです。
ダメなWEB制作会社は、このあたりが上手くできていないため、意外とブラックな企業も多いのです。
ひどい場合、社内のメンバーにクライアント対応をやらせて、制作自体はクラウドソーシングで低単価で行わせてる会社もあります。
「おいおい、制作会社としてそれでいいのか?」
そう感じることが増えたら、WEB制作会社を辞めるべきか、見直したほうがいいと思います。
社内の人間がイマイチ
WEB制作会社って、なんというか「社内の人間がイマイチ」と感じること、多いんですよね。
人と会わずにできる仕事のせいか、いわゆる「コミュ障」が多い。
「社員と直接会ったことがなく、チャットツールやオンラインミーティングでしか関わったことない人」もいるぐらい、社員間の連携が希薄です。
別にそれ自体は、なんの問題もありません。
しかし、円滑に仕事を進めるためには、コミュニケーション能力が必要です。
WEB制作会社では「自分の作業だけやっておけばいい」というやる気のない社員も多いため、クライアントの対応ができる人は負担が増えがちです。
悪い言い方をすれば「周りの社員のレベルが低い」とも言うべきなのでしょうか?
ただ、クライアントに頼まれたとおりに、どこにでもあるつまらない成果物を制作するだけ。
それだけで満足しているって、よく考えたら非常にまずいですよ。
誰のために制作してるのかわからない
たまにWEB制作をやってる人で「自分にはセンスがない」「自分は向いてない」と悩む人がいますが、それは勘違いです。
周りの社員のフィードバックがイマイチだったり、クライアントから求められるものが不明瞭だと、センスなど磨きようがありません。
なぜなら、センスが良いかどうかは「クライアントだけでなく、エンドユーザーが求めてるものを出せるかどうか」だからです。
しかし、エンドユーザーが求めてるものを出せてるかどうかは、ちゃんと解析ツールを使って成果を検証したり、ユーザーの声を聞かないとわかりません。
ところが、そういったことをやってない会社だと、エンドユーザーの声を聞くことをしてないため「何のために制作してるのか?」と、方向性が定まりません。
その結果「なんかそれっぽいものを、技術を使ってつくるだけ」になってしまうのです。
会社の将来性が低い
何がまずいって、WEB制作会社は将来性が低いところにあります。
大半のWEB制作会社は数人~数十人規模の、小さめの企業ばかりです。
会社として見れば、まったく安定性はないと言えます。
しかも、従業員は数名で、実際の制作は外注で回してるなんてことも…。
それもWEB制作の仕事自体は「パソコンさえあれば個人でもできる」です。
これってどういう意味かわかりますか?
誰でも手軽に起業できるため、
- 法律面でしっかりしてない会社が多い
- ライバルが多いので倒産リスクが高い
- 社内教育制度がなく新人が育たない
など、会社が工夫してないと将来がヤバいということです。
たとえば、著作権について誰もまったく勉強せず、法的にちょっとまずいフリー素材ばかり使用してるWEB制作会社も非常に多いです。
外注とのやりとりも、契約関係が曖昧でトラブルが起こることも珍しくないです。
立ち上がったばかりの会社ならともかく、十年近く経営してるのに、事業拡大してないWEB制作会社は先行きが危ういと思います。
WEB制作会社からの転職先
WEB制作を辞めたいと思っても、後悔しないかどうか悩んでる人も多いと思います。
私もそうでした。
なんだかんだヌクヌクと働ける職場も多く、WEB業界は月給20万~30万ぐらいが相場なので生活にも困りません。
「転職してもっとブラックな会社に入ってしまわないか?」
そういう可能性が頭をよぎると、今の職場で長く続けるほうが正解に思えてしまいます。
ただ、ちょっと厳しいことを言うと「ちょっとでも今の会社に不安があるなら、早めに転職を考えておかないと、この先生きのこれないぞ」と思います。
なぜなら、WEB業界は技術の進歩やトレンドの移り変わりが激しく、より上の経験をしておかないと、人材としての価値が下がるからです。
とくに最近は生成AIやCanvaのようなツールで誰でも手軽にWEB制作ができるようになったため、WEB制作の技術の価値はドンドン下がってます。
だからといって、恐れる必要はありません。
下記のような、WEB制作の経験を活かしてキャリアアップできる職業を選べば、スムーズに転職できるからです。
WEBマーケティング
そもそも、WEB制作の仕事は何のためにあるのか?
それはマーケティングのためです。
マーケティングを超簡単に説明すると「人を集めて行動を促す」仕事です。
LPであれば、見栄えよりも「問い合わせや購入を獲得できる」ことが重要です。
また、LPがどこからアクセスしてるのか調べたり予測して、それに合ったLP設計をしなければなりません。
ダメなWEB制作会社は、このマーケティングができてません。
なので「あーでもないこーでもない」と、よくわからない無駄な議論と修正を繰り返し、本当に出来がいいのかどうかもわからん制作物を世に解き放ってしまうのです。
ホームページを作っても、集客できなければ、見られる機会すら得られません。
見られるかどうかも、
役に立つかどうかもわからない…
そんな無駄な制作物ばかりつくるWEB制作の仕事、虚しくないですか?
そう思ったことがあるなら、WEBマーケティングを学んだり、転職するのは良い選択肢です。
幸い、世のダメなWEB制作会社が大量に作り散らかしたイマイチなホームページやLPは、マーケティングの視点がないので、大して役に立っていません。
なので、WEB制作経験者がWEBマーケティングを身につけるだけで、余裕で転職できちゃいます。
広告代理店
もともと、クリエイティブなものは広告代理店が制作会社に発注して、印刷などを通して世にリリースされる流れが一般的でした。
今は誰でも情報発信やWEB制作ができるため、広告代理店の影響力は弱まっているように思えます。
しかし、実際には大手広告代理店の中では高度なWEB制作技術の開発が進んでいたり、複数のWEB制作会社に大きな案件を回すなど、影響力が大きいです。
なので、広告代理店への転職も候補になるでしょう。
ただ、広告代理店勤務となると、実制作よりは外注のための調整や手配が主な業務となるので、クライアント対応が得意な人向けです。
マーケティング支援会社
広告代理店と似たような立ち位置として、マーケティング支援会社があります。
前述のような「成果の出ないWEB制作物」をしっかりと効果が出るようにコンサルティングしたり、そういった感じの業務がメインとなる会社です。
ダメなWEB制作会社では、ディレクターの人がちゃんとマーケティングを理解しておらず「ただ言われた通りに制作すればいい」と勘違いしてるため、ダメな制作物ばかりになります。
そういったダメなディレクターしかいない会社に代わり、ちゃんとWEB制作物が効果が出るようにするのが、マーケティング支援会社の役割です。
言ってしまえば「本来、WEBディレクターがやるべき仕事をちゃんとしてない代わりに、マーケティング支援会社がサポートする」という構図です。
WEB制作会社がマーケティング支援も同時に行っていることも多いので、WEB制作経験があれば転職しやすいのも、魅力。
ワンランク上の仕事に挑戦して年収や将来性を高めたいなら、WEBマーケティングにも取り組んでいる会社へ転職するのが最善です。