「資格を持ってるけど仕事ができない…」
「資格マニアだけど全然仕事で有利にならない…」
このようにお悩みではありませんか？
キャリアを有利にするためには資格取得は有効な方法です。しかし、資格自体が趣味で取る側面が強かったり、知識を実務で有効活用できなければ、宝の持ち腐れとなってしまうこともあります。
また、転職することを目的に資格を取ったとしても、転職したい業種や職種で評価されない資格であれば、労力の割に合わない可能性だってあります。
そこで当記事では、資格マニアが無能だと思われてしまう根本的な原因を紹介した上で、資格や知識をどう活用すれば実務で活かせるのか、またキャリアで有利になりやすい資格のアピールの仕方などをお伝えしていきます。
資格マニアが無能だと思われやすい理由は？
資格を取得するために勉強したり知識を身につけることは良いことですが、必ずしもそれが仕事での評価や実績に結びつくわけではありません。ここでは「資格さえ取っておけば仕事もどうにかなるだろう…」と考え資格を取るも、思うように仕事で評価されない人が陥りがちな罠について紹介していきます。
趣味的な側面の強い資格ばかりを取得している
ユーキャンなどの民間企業が運営する通信講座で取得できる資格があります。しかし、これらは受講者に「成し遂げた達成感」や、趣味で役立つ知識を得ることができる程度しかありません。
また、協会や団体が提供する資格も存在しますが、これもその業界で人脈づくりや権威性を獲得するために団体が主催している側面が強く、資格取得が「入り口」にしかならない場合も多いです。
資格主催組織を見て
資格発行されている背景を
分析しないとですね…
これらの資格を取得しても、企業は個人の金銭管理や知識には関心を持ちません。実務で最も価値があるのは「経験」であり、資格を多数持つことで知識が豊富でも、それが実際の仕事で役立たない場合が多いのです。
資格を集めることに熱心な人々が、実際には職場で有効活用されにくい「使えない」「無能」と見なされがちな理由です。
履歴書・職務経歴書に書くためのアピールとして資格取得している
自分のキャリアや能力に自信がない人が陥りがちな判断として「履歴書や職務経歴書のアピールのためだけに資格取得を優先する」というものがあります。アピールする要素が少ない、または思いつかないため、安易に「資格を取ればいいや」と考えてしまうわけです。
とくに、転職市場において「高い学歴」「有名企業勤務経験」「国家資格やTOEICハイスコアのような難関資格」のようなステータスが評価されると勘違いしている人ほど、手段としての資格を目的化していまいがちです。
また、資格マニアが採用時に嫌われるエピソードとして「履歴書に業務と関係ない資格が多数記載されている」という話があります。
企業目線で見て、「現場で実用的な人材が欲しい」「自社に関する業界の知識やスキルを求めている」という採用意図がある場合、実務に関係ない資格を過剰にアピールされても「うちの業務内容を理解してないのでは…？」と、かえって不信感を持たせることにもなりかねません。
資格マニアが無能だと思われてしまう原因として、こうした「相手側の目線で考えず、業務に関係ない資格や知識をアピールしてしまう」こともあるかもしれません。
経験のなさを資格で誤魔化そうとしている
多くの仕事では、経験の価値が、資格や知識よりも遥かに重要です。
例えば、事務作業でよく要求されるWordやExcelの技能も、高度な資格を持つことよりも、実際にどのような業務にこれらのツールを使用したか、使用頻度はどの程度か、業務を効率化するためにどのような工夫を施したかといった実務経験の方がはるかに価値があります。
この現実を見落とすと、資格取得を目的化してしまい、経験を軽視する誤った方向に進んでしまう人が出てきます。とくに、実務経験がない人がアルバイトなどの初級レベルの仕事に就く場合、資格が提供できるのは学習速度の向上に役立つ知識に限られ、仕事の実践能力や経験の積み重ねを代替するものではありません。
頭でっかちで資格の知識を業務に活かせない
仕事の現場では、理論や知識だけでは対応できない状況が頻繁に発生します。
例えば、職場での常識が一般的な理論と異なる「1+1=3」という状況に適応できる柔軟性が求められる時、資格に基づく知識だけを頼りにしていると、そのような非標準的な状況に対応できず、仕事の能力が低下する可能性があります。
これは、実際の業務では「1+1=2」という単純なルールにしか頼ることができないため、過去の学習や経験が障害になることもあるということです。
知識と経験を適切に区別し、適用する能力がなければ、資格を多数持っていても、実際の仕事での学習能力が低く、効果的に業務を遂行できない「頭でっかち」な状態に陥りがちです。
仕事においては、正解が常に変動する、または明確な正解が存在しない状況も多く、このような不確実性に柔軟に対応できる実践的な能力が重要になります。
資格マニアが仕事で活躍したりキャリアで評価されるには？
資格マニアが実務で活躍し、転職市場で高く評価されるためには、資格取得に対するアプローチを戦略的に見直す必要があります。以下のポイントを踏まえることで、資格が持つポテンシャルを最大限に活用し、キャリアアップにつなげることができるでしょう。
資格取得より実務経験を優先する（とくに未経験の場合）
経歴がなかったり経験の浅いフリーターや非正規雇用者であれば、とくに「若さ」という理由だけで未経験職に就きやすい20代なら、資格取得よりも先に安定した企業に就職して実務経験を積むことを優先した方が賢明でしょう。
実務経験を積む中で、自分の知識が足りていない領域や分野がハッキリしてきたり、業界内で評価されやすい資格も具体的となってきます。仮に「資格取得することが得意」という理由で資格を取るにしても、実務と関連性の高い資格が明らかになってからでも遅くはないでしょう。
資格取得の動機を明確にする
資格を取得する際は、その背後にある動機を明確にしましょう。単に資格を集めることが目的ではなく、どのようにその知識を実務に活かせるかを考えることが重要です。目指すキャリアパスや専門性を高めたい分野を具体的に定め、それに対応する資格を選択することが効果的です。
資格知識が活きる職種や会社で働く
資格を活かせる職種や会社を選ぶことが、その知識の価値を最大化する鍵です。特に資格手当を設けている企業では、資格を持つことが直接的な経済的メリットに繋がります。また、専門性を求められる業務であればあるほど、資格が持つ専門知識が重宝されることでしょう。
需要の高い資格を取得しておく
市場の需要を見極め、需要が高く将来性のある資格を取得することも大切です。特にIT、会計、法律など、専門性が求められる分野の資格は、転職市場での需要が絶えず、取得しておくことで転職時に大きなアドバンテージとなります。
転職サービスを有効活用して本当に必要な資格を見極める
資格マニアが資格を仕事で活かすには、シンプルに「その資格が評価される会社」に転職するのが最善の方法です。
資格がなくても経験や実績を評価するのか、資格があることを評価するのは、結局は会社や人事次第です。
ですので、資格を持っていることを強みにしたいなら、資格を持っていることを正当に評価してくれる会社を狙って転職するのがベストだと言えます。
それだけでなく、
- なぜ、その資格を取ったのか？
- 資格取得で得た知識をどのように業務で活かせるか？
- 資格取得によって会社にどのようなメリットがあるか？
といった転職活動時のアピールを固めておけば、説得力がアップしてより良い会社に転職できる確率が高まります。
ただ、資格取得だけを行ってその後のキャリアを漠然としか考えていない人は、転職活動時のアピール方法まで自分で考えるのは難しいと感じるかもしれません。
そこでオススメしたいのが、転職エージェントに相談して資格を有効活用できる求人を紹介してもらうという方法です。
とくに転職エージェントでは事務的に求人検索して自分に合った求人をリストアップするので、自分が持っている資格が評価される求人をすぐ紹介してくれます。
「経験がなければ資格だけ取っても意味がない」という意見もありますが、逆に「資格がなければ入り口にすら立たせてもらえない」ということもあります。
そういう意味で、資格を持っていることがアドバンテージになることもあるので、ぜひ、転職エージェントに登録してみて、資格が評価される求人の紹介を受けておきましょう。
