ども。私は地方出身の20代です。
新卒後3年間は都内で働いていたものの、自分の能力や経験を地元で活かそうと、Uターン転職することになりました。
最近は地方の過疎化問題に際して、内閣府から「地方創生」に関して色々な政策が取られていますね。
そして、地方では「UIJターン現象」と言って、地方への人材誘致に必死に取り組んでいます。
UIJターン現象とは?
Uターン現象: 地方から都市へ移住したあと、再び地方へ移住すること。
Jターン現象: 地方から大規模な都市へ移住したあと、地方近くの中規模な都市へ移住すること。
Iターン現象: 地方から都市へ、または都市から地方へ移住すること。
しかし、ほとんどの自治体では「本気でUIJターンさせる気があるの?」というレベルで、やる気のない「口だけ自治体」「口だけ企業」が多いのも事実です。
今回は、私が知った「地方自治体のやる気の無さ」を若者たちに思い知らせるために、私自身の体験談を交えてお届けします。
「若者の力を!」の本音と建前にだまされるな!
地方自治体のUIJターン転職の活性化のプロモーションで、よく「若者の力を!」と謳っていますが、これはほぼ建前だと思ってもいいでしょう。
国政を見ていてもわかりやすいですが、日本はタテ割り社会ですので、若者の力を思う存分発揮できるような自治体なんて、ほとんどないのが実情です。
本当に若者が活躍できるのであれば、ポンポン地方から若者の実業家が生まれているはずですからね。
現実を見てください。
地方自治体は高齢者の政治家や経営者ばかりで、優秀な若者はこぞって都市部に流出していきます。
私も転職先の地方企業や営業相手に、都市部の大企業で経験で培った能力を活かそうとしましたが、意見や提案に耳を傾けることもしない高齢者ばかりでした。
「それ、現実的に可能なの?」
「それ、予算どこから出すの?」
「それ、いちいちする必要あるの?」
…など、意見を出してみても頭ごなしに否定されるばかりで、私は転職後のやる気などみるみるうちに失せていきました。
必死に私の提案を説明してみても、渋い顔をして文句を言っているばかりですからね。
結局のところ、地方自治体が欲しい若者とは「地方過疎化を一発で救ってくれるスーパーマン」のことであって、私のような都市部でちょっとの経験を積んだ若者など、都合よく使い潰されるだけだと知りました。
もっとも、政治家ですら地方過疎化にまったく有効な手を打てず、大企業ですら工場を建てて雇用を生み出す程度の処置しかできません。
そんな現状を見て「地方過疎化を救ってくれる若者を!」というのは、地方自治体の言い訳や理想論でしかないわけです。
そんなスーパーマンなんて、いるわけありませんからね。
村八分、田舎独特の閉鎖的な人間関係
地方と言うと、人間関係が閉鎖的で、都会から来たような人間は村八分にあいます。
プライベートならともかく、地方経済は密着に企業同士が絡み合っています。
そこに若者がアレコレ口出ししたところで、
「生意気」
「空気が読めない」
「うちの流儀に文句を言うな」
…などと、言われて疎まれてしまうわけです。
このような、地方独特の閉鎖的な仕事にも関わってくる人間関係を大事に出来なければ、地方で活躍するのはとても厳しいものだと感じました。
地方では人間関係や仕事においても「ローカルルール」が存在しますので、空気を読めない人間は村八分にあう可能性がとても高いと言えます。
実際に、私の地元の友人でも、空気が読めない変人タイプや、優秀で出世欲バリバリな人は、こぞって都会に就職していますからね。
村八分な閉鎖的な人間関係が、地方から優秀な若者を追い出している「自業自得」とも言うべき現実を、地方に住み続ける人はまるで理解していないのです。
地方の人間は能力もやる気もない
地方の人間は、能力もやる気もない人が多いです。
仕事のレベルも低く、競争意識にも欠けています。
そういった性質が「出る杭は打たれる」という優秀な人材への村八分的ないじめを起こし、若者が都市部へ流出していくのだと感じました。
また、プライベートの娯楽のレベルも低いです。
口を開けば酒かパチンコなどの話ばかりです。事実、娯楽施設はパチンコ屋も多く、プライベートでも向上心が一切ないからこそ、生活レベルも低下していくのだと感じました。
仕事でも保守的な人ばかりで、常日頃から勉強して会社の今後について考えているような人もいなく、職場にいても刺激がまったくなかったです。
都会から地方に移住しても、仕事では足を引っ張られることの方が多いため、若者は地方で働くべきではありませんね。
地方は不便、賃金も低いという現実
地方はとにかく不便で、賃金も低いです。
「自然が豊か」
「人がやさしい」
…などと言いますが、それに都会の利便性や高い賃金以上のメリットがあるとは思えません。
雄大な自然なんて、一ヶ月もすればすぐに飽きます。
「人がやさしい」「人間関係が充実しているので幸福度が高い」なんていうのも、嘘です。
プライベートならまだしも、仕事でも新しい考えを持つ若者は排除されやすく、都会以上に高いコミュニケーション能力を求められると言ってもいいでしょう。
また、車がなければ何も出来ないため、免許は必須、そして車の維持費と税金で出費がかさみます。
給料の低い企業に勤めると、都会で電車通勤しながら非正規で働いていた方が貯金は貯まるレベルですからね。
職安の求人を見ても「交通費支給なし、手取り15万以下」なんていう、都会では考えられないレベルの求人も多いです。
ちなみに、当サイトに直接広告掲載頂いているUZUZ株式会社のツイッターからも、以下のようなレスを頂いております。
何日か前に投稿した「既卒はこうやって求人を探すといいよ」という記事でも“ハロワ”を紹介したんですが…
地方・地元求人が多いのはハロワのいいとこだけど、こういうリスクもあるんですよね。びっくりするくらい給料安い企業ごろごろ転がってる。ある程度の給与を望むならやっぱり都会がいいと思う。 https://t.co/gCwZv7TNd3— UZUZ【就職/転職エージェント】 (@UZUZ_uzcc) April 10, 2019
結論:UIJターンはするべきではない
このような私の経験から「UIJターンはすべきではない」と感じました。
「若者の力を!」
「余所者の力を!」
「地方活性化を!」
…など、都合よく若者の夢を煽るようなことを言っている自治体も多いですが、実情は若者の力やアイデアなど徹底的に潰し、都合良く使い倒したい企業や自治体のほうが、圧倒的に多いのです。
ただでさえリスクの多い転職に、地方に移住するというリスクと決断を背負ってまで来ている若者を、余所者として邪険に扱うのが、今も残り続ける日本の田舎者特有の村八分体質なわけですよ。
それを若者は肌で感じているからこそ、こぞって都市部に流出していくわけです。
地方には夢も可能性もありません。
今まで営業努力や、現状を変えるために新しいことに挑戦してこなかった結果、過疎化しているという”現実”しか待っていません。
そんなことを学ぶためにわざわざ給料も下がり、成長機会も失くすようなUIJターンを選択するメリットなど、若者には何一つないのです。
UIJターンするなら慎重にしましょう
とはいえ、UIJターンについて本気で取り組んでいて、ワークライフバランスとの兼ね合いで成功した人というのも、一定数いるのは間違いありません。
しかし、それは地方自治体や転職先企業、そして町の人々と自分のワークライフバランスが合致したからこそ、始めて成功するわけです。
そういった人材誘致に本気で取り組んで、若者に本気で活躍してもらおうと考えている自治体はごく一部です。
実際には、やる気なく「若者募集」と言っているだけの、やる気のな自治体のほうが多いのです。
そういったハズレ自治体を引かないためにも、事前の情報集めは非常に重要だと感じました。
とくに地方創生コンサルタントの「木下 斉」氏の著書「地方創生大全」では、氏の実体験から得た、地方創生の問題点について、私が地方転職で感じたような的確な指摘が書かれていますので、UIJターンを考えている人は必読です。
この本に指摘しているような問題点の改善に、本気で取り組んでいる自治体でない限り、私のような失敗をおくる若者のほうが多くなるはずです。
地方が過疎化していくのには、相応の理由があるのですからね。
UIJターンに失敗したら、都会に転職しよう
このように、私がUIJターン転職で知ったのは「地方には夢も何もない」という厳しい現実でした。
若者たちが都会に流出していくことは、もはや必然であり、地方自治体の自業自得なのです。
私は地元への愛着など消え失せて「こんな自治体過疎ってさっさと滅びろ」としか、思わなくなりました。
郷土愛なんてクソ喰らえ!という感じですね。地元出身の人間ですらこの有様なのですから、余所者はさらにUIJターンでは辛い思いをしている人も多いはずです。
私は地方の企業に2年を見切りをつけ、都内の企業に再転職することにしました。
今は都会に戻って、充実したワークライフを送っています。
なんだかんだで、都会の冷淡でビジネスライクな人間関係の方が、私には向いているのだと実感しました。
UIJターンからの転職なら転職エージェントを使おう
私のように「地方にだまされてUIJターンで痛い目をみた」という方は、都会への転職を考えたほうがいいでしょう。
地方に住み続けても、結局は幸せにはなれないのです。地方にいて消耗するぐらいなら、都会で利便性と高賃金を享受しながら働いたほうがまだマシです。
現代人が不幸にならないためには、地方の閉鎖的な環境よりも、都市部の利便性と高賃金の方が必要ですからね。地方で幸せに暮らすには、良くも悪くも鈍感さや能力のなさ、そして向上心のなさが必要だと感じました。
優秀な人間は、地方で働いても幸せにはなれません。
まだ若い方は、地方での隠居生活のようなUIJターン転職など選ばず、都会で能力を磨いて働くほうがマシです。地方で働き続けてみても、得られる経験値や賃金は低いのですからね。
私が地方から都会に転職する際に利用したのが、転職エージェントという転職サービスでした。
地方では転職支援サービスすらないので、ネットで全国区に展開している転職エージェントを使わないと、まともな転職先すら見つけられません。
転職エージェントは担当の専門家が転職についてしっかりとしたアドバイスをくれ、自分に合った転職先を紹介してくれます。
また、地方から都市部への転職でも、事前の交渉やアピールなどをサポートしてくれるため、地方で働き続けながらもしっかりとした転職先を見つけ出すことができます。情報が少なく、閉鎖的な企業関係の地方から都市部に再転職する場合は、もはや転職エージェントの利用は必須レベルと言えるでしょう。
とくに転職先の社風や人間関係などの生の情報も聞けるため、不安の多い地方から都市部への転職で失敗するリスクを減らせます。転職エージェントを通して日程などを上手く調整しておけば、有給を消化して効率よく転職先への面接を受けに行くことも可能でした。
地方で働き続けても、何一ついいことはありません。UIJターンに失敗したと感じている方は、全国区の転職エージェントに登録して、効率よく転職活動をして都市部への転職を成功させましょう。