「パチ屋の仕事がきつい…」
「パチンコホール店舗で正社員勤務してるけど辞めたい…」
「パチンコホールスタッフとして何歳まで働けるか不安…」
そうお悩みではありませんか？
パチンコ店は「パチンコ屋」、俗称では「パチ屋」と呼ばれますが、ビジネス用語としては「パチンコホール」と呼ばれることが多めです。また、多くのパチンコ店では「パチスロ」と呼ばれる遊技機も設置されており、娯楽施設としての色合いが強めです。
パチンコ店には、大きく分けて以下のような仕事があります。
- ホールスタッフ：パチンコ台の操作方法や景品の交換方法をお客様に説明したり、玉の補給やゴミの回収、パチンコ台の清掃やメンテナンスを行う
- カウンタースタッフ：入店料の受付や出玉の精算、景品の交換、クレーム対応などを行う
- カフェスタッフ：パチンコ店内のカフェでお客様に飲み物や軽食を提供したり、レジ打ちを行う
- 店長：パチンコ店全体の運営を管理する
- 副店長：店長を補佐する
他にも本社や支社には一般企業同様「総務」「経理」「広報」など一般職もいますが、店舗単位で見ると上記のような職種が大半になるかと思います。
有名なパチンコ店舗としては、全国に1,000店舗以上を展開する大手の「マルハン」「ダイナム」、関東地方を中心に展開する中堅「マルカツ」などで、店舗によってはパチスロも提供しています。
そんなパチンコ店の仕事ですが、業種別で見ると「娯楽・エンタメ業」に含み一大産業である反面、世間体の悪さやギャンブル依存症を生み出す温床としての社会的な批判、風営法・賭博法をすり抜ける景品交換所の存在など、反社会的なイメージも付きまといます。
また、ホールスタッフとしては力仕事が多かったり受動喫煙や騒音による難聴リスクなど体力や健康面での不安、カウンタースタッフとしては法的にグレーラインな換金作業に加担している後ろめたさなど、パチンコ店勤務には肉体的・精神的辛さが存在します。
そこで当記事では、パチンコホール勤務で辛いと感じる部分を紹介した上で、パチンコ業界の将来性から何歳まで働けるかの考察、辞めたい場合の退職方法から転職先の例まで、まとめて知りたい情報をお届けしていきます。
パチンコ店勤務のきつい部分やつらい部分は？
パチンコ店での勤務は、多くの人にとってきつい部分やつらい部分が存在します。
長時間の立ち仕事や騒音、喫煙環境など、身体的な負担はもちろんのこと、心理的な負担も大きな要素です。
また、パチンコ依存症や暴力事件といった問題もパチンコ店勤務者には懸念される部分です。
この項目では、パチンコ店勤務のきつい部分やつらい部分について掘り下げ、その背景や現実を紹介していきます。
就職先としての世間体や社会的評価が悪さ
パチンコ業界は世間的にはマイナスのイメージを持たれがちです。
とくに一部の世代からは「パチンコ店はヤクザなどの反社会組織との癒着がある」「パチンコ業界は北朝鮮に送金している」などの黒い噂があります。
また、そもそもの「賭博業」自体が日本国内では違法行為であるにも関わらず、換金システムで巧妙に法律の穴を抜けるグレーライン営業がまかり通っている点で、パチンコ店に嫌悪感を抱く人物がいても不思議なことではないでしょう。
自分の職業に偏見や世間体を持たれても給料さえもらえれば大した問題ではないかもしれません。
ですが、結婚などのプライベートで体裁を繕わなければならない場面では、周囲の目線や社会的評価を気にしないといけなかったり、家族からの理解を得なければならないことがあります。
そういった場面で「パチンコ店勤務」というネガティブな印象が気になってしまうことが、パチンコ店勤務として心理的に辛い部分だと言えるでしょう。
このあたりは、夜職や風俗業、アダルト産業など、立派な職業で稼げるにも関わらず、社会的イメージによってマイナス評価になりやすいがゆえに、プライベートでは職業名を伏せることが多い職業と似たような事情があると言えます。
客層の悪さにより価値観や仕事観が歪む懸念
パチンコ店勤務における客層の悪さは、従業員の価値観や仕事観に悪影響を及ぼす懸念があります。
まず、ギャンブル依存症の存在が問題となります。
パチンコ店では、ギャンブル依存症の方々が多く訪れます。彼らは台に八つ当たりをすることもあり、過度なストレスや怒りを発散する傾向があります。
このような状況に接することで、従業員の価値観が歪む可能性があります。
また、生活保護受給日の朝一にパチンコ店に訪れる方も少なくありません。
彼らは限られた資金をパチンコに使うことで、日々の生活を支えています。
このような状況を目にすることで、従業員の倫理観やモラルが低下する可能性もあります。
客層の悪さによる価値観や仕事観の歪みは、従業員に大きな影響を与えることがあります。
接する客の行動や言動に触れることで、従業員の倫理観やモラルが徐々に低下し、性格が悪くなっていく恐れがあります。
ギャンブルというサービス価値への疑問
パチンコ業界は、ギャンブルという「娯楽・エンタメ産業」に含む業種となりますが、賭博自体が日本国内では法律で禁止されていることもあり、あまり良いイメージが持たれません。
パチンコ業界が賭博法をすり抜けるために使われている「換金所（景品交換所）」がグレーライン行為という点でも、パチンコ業界の従業員であることを堂々と公にアピールできない理由になるかもしれません。
現行の風営法では、パチンコを「遊技」と規定しています。よって、パチンコ店がお客の出玉を景品として現金を提供したり、景品を買い取ったりすることはできない決まりになってます。パチンコの換金行為は、刑法が禁じる賭博行為にあたるからです。
上記は法律的には問題ないですが、倫理や道徳の面での問題はあり、従業員としての疑念や罪悪感を完全に払拭できるものとは言い切れないでしょう。
さらに、先に説明した生活保護受給者がパチンコ店に訪れるなどのギャンブル依存症を生み出す温床になっていることが社会的問題として、しばしば取り上げられることもあります。
こういった背景もあり、パチンコ産業の社会的価値が疑問視され、世間的に批判対象となることがあります。
世間体の悪さや客層の悪さで働くことへの自己肯定感が低下する
上記のような、
- 世間体の悪さ
- 客層の悪さによるイメージや倫理観の低下
- 賭博やギャンブル依存を招く一因
など、お世辞にもパチンコ業界勤務は良い印象を持たれないことから、仕事へのやりがいや誇りを見出せず、働くことへの自己肯定感が下がってしまうことも、しんどい理由となるかもしれません。
自己肯定感とは、自分の価値や能力を認め自分を大切にすることができる感情や態度です。自己肯定感が高い人ほど、自分の意見を主張したり自分の価値観を大切にしたりすることができますし、他人の評価に左右されずに自分の人生を生きることができます。
一部の人々、とくにネット上ではパチンコ店勤務者を「クズ」「底辺」と蔑むことがあります。
確かに、ギャンブルにハマる客と接することで、自身の性格や人間性が歪んでしまう可能性があります。
また、狭い職場環境において、周囲の社員やクライアントの影響を受けることで、自己の性格も変容してしまうことも考えられます。
さらに、クレーム対応などでストレスを抱える中で、性格に悪影響を及ぼすこともあります。
接客業全般に言えることですが、質の低い客や社員と接すると、自身の性格が歪むことがあり、その結果として「クズ店員」と見なされることもあります。
接客業では、強いメンタルと自己の倫理観を持ち、周囲の影響に飲まれずに自分自身を守る必要があります。
パチンコ店勤務や接客業は、質の低い客や社員との接触が多いため、人間の負の面を目にすることが多く、メンタルの強さが求められる仕事であることは間違いありません。
体力面での厳しさにより何歳まで続けられるか疑問が残る
パチンコ店勤務は力仕事が中心となるため、腰を痛めるなどのリスクが存在します。
長時間の立ち仕事や物の運搬など、体への負荷が大きい業務が求められることがあります。
また、勤務中には受動喫煙や騒音による健康リスクも懸念されます。パチンコ店内は喫煙が許されており、受動喫煙の影響を受けることで健康への悪影響が生じる可能性があります。さらに、パチンコ店内は常に騒音が発生し、聴力の低下を引き起こすリスクもあります。
加えて、不規則なシフト勤務も体力面への負担となります。シフト制による不定休や不規則な勤務体制は、睡眠や休息のリズムを乱すことで、体力の回復や健康管理に影響を与える可能性があります。
パチンコ店勤務には高い給料が存在する一方で、体力面での厳しさにより定年までの勤務が不安視されます。体力の衰えや健康問題が加齢とともに進行する中で、現在の仕事内容や職場環境を将来の自分が継続できるか考える必要があります。
徐々に体力が衰えていく30代のうちはまだ転職市場で通用する可能性があるものの、転職求人が少なくなる40代や50代でも、体力的にパチンコ店の現場仕事が続けられるかどうかを真剣に考えておく必要があるでしょう。
パチンコ店員は何歳まで許される？
パチンコ屋で働ける年齢は何歳までか？
これは会社や店舗にも寄りますが、
- 体力のある20代のうちが採用されやすい
- 正社員になれるチャンスは35歳まで
- 40代以降からは、まったくの未経験からはバイトでも無理
…と言った意見が多いです。
もっとも、採用する会社の方針や店舗の人員状況にも寄るので、すでに働きたい店舗や会社が決まっている方であれば、直接連絡して確認しておく方が間違いないです。
パチンコ店勤務を続けるなら30歳までが目安
仮に読者が、
「今、パチンコ店勤務のフリーターだけど、このまま続ける気はない…」
「パチンコ店勤務のバイトだけど、他の職種・業種で正社員になろうか迷っている…」
…と悩んでいる方であれば、30歳までが一つの目安となります。
その理由は、フリーターが未経験で正社員になるには20代のうちが有利だからです。
逆に言えば、30歳以降は経歴・社会経験の面で、パチンコ店からの転職は厳しくなるという事です。
※パチンコ業界からの転職活動方針は以下の記事にまとめてます。
30代以降もパチンコ店から他の職種・業種への転職が不可能と言うわけではないのですが、厳しくなるのは否めない事実ですので、転職を考えている方は早めに行動しておくと間違いないでしょう。
少なからず、30歳までに転職活動を行ったり、キャリアについて考えていなかったら「今のパチンコ店で正社員を目指す」か「未経験者でも就ける、誰でも出来る仕事」しか選択肢がなくなるということは知っておきたいです。
パチンコ屋社員の将来性は低い？
パチンコ屋勤務の方、あるいはこれから働こうか迷っている方は「パチンコ屋で社員になった場合の将来性はどうなの？」と不安なのではないでしょうか。
結論から言っておくと、お世辞にもパチンコ店勤務の将来性は明るいものだとは言えないのが実情です。
それには、以下のような理由があるからです。
パチンコ・パチスロ業界自体が衰退傾向
パチンコ業界ですが、年々衰退傾向にあり「斜陽産業」の代表格です。
パチンコ業界が衰退傾向にある理由は、主に以下のような原因。
- ギャンブル的な投資商材である「FX」「仮想通貨」などのライバルが増えた
- スマホゲームなど、自宅で遊べる娯楽が増えた
- パチンコ店が縮小傾向
有名経済誌である「四季報」でも、以下のように衰退傾向が指摘されております。
画像出典：会社四季報 業界地図2019
パチンコ会社の今後の事業方針としては「カジノ法案関連に備えての展開」「海外での事業展開」がメインになっているため、パチンコ店の縮小は今後も進んでいくことでしょう。
仮にあなたがパチンコ会社の本社勤めで、パチンコ・パチスロ以外の業務範囲にも関わっているレベルであれば大丈夫でしょう。
しかし、そうでない…とくにパチンコ業界の店舗勤め・現場仕事の方は安定とは言えないでしょう。
単純に店舗数が減れば、店舗勤めの人が解雇されるわけですので、早いうちに将来的なキャリアについて考えておいて損はないはずです。
転職するにしてもスキル・経験が活かしにくい
パチンコ店勤務の将来性があまり明るくないのは、転職するにしてもスキル・経験が他の職種・業種に活かしにくいからです。
パチンコ店勤務の経歴が活きるとすれば、
- 小売業
- 飲食業
- アミューズメント業
- 力仕事メインの運送業
…などの、店舗勤めの仕事・力仕事ぐらいですので、将来的な選択肢は少なくなります。
パチンコ点を辞めたい時はどうする？
以上のように、パチンコ店勤めは客観的に見ても将来性が高いとは言えないため、転職を考えるなら早いうちに越したことはないでしょう。
少なからず、
「パチンコ店勤務だけど将来性を感じない…」
「パチンコ店で働こうか迷っている…」
…という方は、しっかりと転職活動を行い、もっと良い環境で働ける職場を見つけた方が後悔せずに済むはずです。
転職サービスを利用してプロのサポートを受ける
パチンコ屋勤務で将来について不安な方は、転職サービスでプロに相談してみることをオススメします。
