フリーター・ニートが住み込みの仕事をするべきでない理由。リゾートバイトに潜む甘い罠とは?

元転職アドバイザーのヒビキです。転職アドバイザーの経験を活かし、ネットを活用したフリーター・ニートの就業支援を行っています。

「勇気を持って住み込みバイトで自分を変えたい」
「リゾートバイトで楽しく働きたい!」

このようにお考えのフリーターやニートの方もいるかもしれません。

たしかに住み込みバイトの代表である「リゾートバイト【はたらくどっとこむ】」などは、家から離れて楽しく稼げたい方には魅力的に見えるでしょう。

とくに社会経験の浅いフリーターやニートの方なら「リゾートバイトで働けば、一肌剥けて変われそう!」と夢も膨らむことでしょう。

ですので、あえて厳しく言っておきます。

住み込みバイトで働いたところで、簡単に人生が変わるわけありません。

むしろリゾートバイトで楽な方に流され、間違った仕事観が身についてしまう危険もあります。

そしてアルバイトで間違った仕事観が身についてしまうと、その後正社員として就職する際に、邪魔になってしまうことすらあります。

そこで今回はあえて「住み込みバイト」ではなく最初から社員として住み込みで働くメリットをご紹介していきます。

住み込みのアルバイトをオススメしない理由

まずは住み込みアルバイトをオススメしない理由からご紹介していきます。

転職アドバイザー時代に「リゾートバイトを経験してきました!」「住み込みアルバイトで頑張ってきました!」というフリーター・ニートの方を何度か相手してきましたが、社会人からすれば「この人、ちょっと仕事に対する感覚がズレてるな…」と感じることがありました。

話をよく聞いていくと、俗にいう「学生感覚で仕事している」という感覚が身についているように感じましたね。本人からすれば貴重な成功体験でしょうが、社会人からすれば「それは遊びの仕事でしょ?」と思われることの方が多いぐらいです。

そこに気づけなければ、正社員を目指す就職・転職活動にもつまづいてしまい、ダラダラとフリーター・ニート生活を続ける結果になってしまいます。多くの方は「社会復帰のため、自分らしい生き方を見つけるための第一歩」と考え、住み込みのバイトに挑戦しているはずです。

しかし、その選択肢が将来自分の首を締めかねないことにもなりかねません。そのような本末転倒な事態にならないためにも、私は「ニートやフリーターの方は、安易な考えで住み込みバイトで働くべきではない」と主張しておきます。

とくに住み込みアルバイトで”間違った仕事観”が身につく原因となっているのが、以下のような理由です。

  • 短期での採用なので長く続かない仕事である
  • 「実家に帰れる」という甘えがあるまま働くことになる
  • 仕事内容が楽しいと「楽しい仕事じゃなきゃ嫌だ」と考えるようになる
  • 同年代のフリーター仲間と働くことで馴れ合いになりがち
  • 住み込みバイトをしても自分が変わるわけではない

短期間なので次の仕事につながりにくい

まず単純に、住み込みバイトは短期間で働くことが前提で長く続く仕事ではありません。これはいざ正社員となって働く際に、マイナス評価になりやすい要素です。

「この人は嫌なことから逃げるために、住み込みバイトを転々としていないか?」
「住み込みバイトばかりの経歴で、長く働き気がなさそう」

面接官にこう思われると、結果として長く続く仕事に出会いにくくなるわけですね。今、日本では派遣社員・フリーターなどの非正規雇用問題も話題になっていますが、根本的な理由は「長く働く気のない人材が増えた」ことが原因です。

日本の企業は終身雇用制度のタテ割り組織ですので、一にも二にも「長く働き続けてくれる人材」が一番求められています。

もし、あなたが「一生、フリーター・派遣として食いつなぐ!」という覚悟があれば構いませんが「将来的には安定した仕事に就きたい」と考えるのであれば、最初から一貫性のある経歴づくりを意識したほうがいいでしょう。

「終われば実家に帰れる」という”甘え”が生まれる

フリーター・ニートの方で住み込みバイトを考えている方で多い理由が「とにかく家から出たい」「自立して大人になりたい」という、俗にいう「大人の階段を登りたい」というモラトリアムから抜け出すための行動動機ですね。

これに関しては、ハッキリ言って「順序が逆」と言ってもいいでしょう。

×間違った大人のなり方:
大人になるために住み込みバイトを始める
「親や社会から認められたい」「大人として評価されたい」という長く続かない欲求

◯正しい大人のなり方:
仕事をしっかりこなしていった結果、社会的に認められ、自立した生活ができるようになる
「認めらなくてもいい」という心構えがあるので、逆境にも耐えられる

若い頃は誰もが結果を出すために焦ってしまいがちです。とくに周りから遅れをとっていて、社会的にも認められにくいニート・フリーターの方は、時に目的と手段が逆転してしまうこともあるでしょう。

そして「認められたい」「大人になりたい」という動機は、決して長く続くわけではありません。住み込みバイトでつらいことがあれば、必ず「実家に戻りたい…」「あと○日経てば実家に帰れる…」という”甘え”を生みます。

家を出て自立したい」という目標があるのであれば、最初から正社員としての住み込みのできる仕事を選んだほうが、社会人としての責任感や大人としての自立心が身につくことでしょう。

楽しい仕事で満足すると正社員になる際にマイナスな経験になる

リゾートアルバイトを経験した方が、就職に望まれる際に経歴を話す際に「楽しい仕事だった」「仲間が増えて良かった」「体力仕事で疲れた」という、まるで学生の感想のような自己アピールをしてきますが、これは社会人としては通用しません

最近ではブロガーのような自由人がネットでも増えてきていて「遊びを仕事に!」などと言っていますが、社会人を目指すのであれば「仕事は遊び」などと口に出してしまうのは大問題です。

社会人から見れば、フリーターは遊び感覚で仕事をしている印象の方も多いんです。本人にその気がなかろうと、そういった態度は常日頃の振る舞いにも出てきてしまうものですからね。住み込みバイトで変に仕事の経験をすると、就職の道を厳しくしてしまいかねません。

同年代のフリーター仲間との馴れ合いに浸かると危険

リゾートアルバイトを経験したフリーターの方は「仲間の大切さを学んだ」と誇らしげに語ります。しかし、覚えておいてほしいのが、仕事で関わる人間は友達ではないということです。

社員として働けば、一回りも年上の上司や外部の取引先、色んな相手と関わることになります。自社の社員は”仲間”でもあり”敵”でもあるわけですね。フリーターの”仲間”や”友人”といった感覚で人間関係について語られては、ビジネスをやっていく上では印象はよくありません。

また、住み込みバイト知りたった仲間とつるんだとして、フリーター同士のつながりだけで根本的な対人関係の改善にはつながりません。それは”社会人になれない者同士”で傷の舐め合いをしているだけです。

もし、あなたが対人関係やコミュニケーション能力を改善したくて住み込みの仕事をしようと思っているのであれば、若者同士がつるむ集まりではなく、もっと色んな価値観の学べる職場を選ぶべきでしょう。

住み込みバイトをしてみたって自分は変わらない

住み込みバイトの経験のある方が転職の相談に来られた際によく勘違いしているのが「仕事に就けば何かが変わる」と思い込んでいることです。これはカウンセリングの際にも、かなり頭を悩ませた根深い闇だと感じます。

「リゾートアルバイトで一歩踏み出せば何かが変わる」
「周りの人間関係が変われば自分も変わる」
「住み込みの仕事をすれば大人になれる」
「住み込みバイトで恋をすれば人生変わるかも…」

…こういう勘違いをして一歩踏み出してしまった結果、思うように変われず、挫折してしまうフリーターやニートの方もかなり多いですね。その理由は「誰かに自分を変えてもらおう!」という受け身の態度が根底にあるからです。

住み込みアルバイト、とくに華やかに見えるリゾートアルバイトをしたって、自分から変われない人は一生変われない。

厳しいですが、これが現実だと知っておきましょう。本気で変わりたいのであれば「住み込みアルバイト」という甘えた選択肢ではなく、少し無謀でも住み込み寮付きの正社員に飛び込むほうが手っ取り早く済むのです。

住み込みで社員になるメリットとは?

以上のような理由から、私はフリーターやニートの方は最初から素直に住み込み寮での社員を目指すことを強くオススメします。今後の経歴から考えてみても、住み込みアルバイトよりも住み込みの社員の方が評価されやすいからです。

経歴に「リゾートアルバイト」と書けば遊んでいたように見られますが「心を入れ替えるために住み込み寮で社員になった」と書けば、仮に辞めたとしても「根性や行動力がある若者」として評価してもらえます。とくに社会人は良くも悪くもみんな頭が固くなっていくので、そういった「あえて辛い方を選ぶ姿勢」だけで、大人としての評価も上がります。

住み込み寮のある会社は優良企業が多い!

住み込みするなら正社員を選んだほうがいい理由は単純で、住み込み寮を用意している企業は優良企業が多いからですね。最近は正社員でも住宅手当が出ない企業が増えている中で、社員寮を用意してくれる会社は、それだけ余裕のある会社である証拠です。

とくに大手メーカーは社宅まで完備していることが多く、真面目に働き続けるための第一歩には一番向いていると言えますよ。

住み込みの寮で働くとコミュニケーション能力が鍛えられる!

住み込み寮で正社員となって働くと、社会でも通用するコミュニケーション能力が鍛え上げられます。住み込み寮で生活するとわかりますが、同じ会社の人間・別の年代の人間とも関わることになるので、組織人としてのコミュニケーション力が身につきます。

一方で住み込みアルバイトですと、フリーターや同年代の若者ばかりの交流となり、落ちこぼれ同士の傷の慰め合いにもなりかねません。そうなると、ますます一般社会から遠ざかるわけであり、将来的には良い選択肢とは言えませんよね。

本当にコミュニケーション能力をどうにかしたいのであれば、思い切って厳しい環境に飛び込みましょう。社宅暮らしで働けば「コミュ障だから…」「人見知りだから…」などの言い訳を言っている暇なんてなくなります。

住み込み社員はニート・フリーターでも面接が有利!

住み込み寮で社員になる場合、ニートやフリーターでも面接は不利になりません。なぜなら、住み込みで働くぐらいの根性のある若者が減っているため、経歴や人格関係なく”若い”というだけで評価されるからです。

この記事にたどり着いたニートやフリーターの方も、心の中では「住み込みの仕事はちょっと嫌だなあ」「できれば短期間のバイトがいいな…」と考えているはずです。そして、実際は行動しないで終わる人もかなり多いです。

そんな軟弱なニートやフリーターが増えているものですから、住み込み寮の仕事の募集するだけで経歴関係なく評価されちゃいます。本気で正社員になりたいのであれば、過去のすべてを捨てて住み込みから始めるべきでしょう。

住み込み寮社員なら仕事も長く続けられる

住み込み寮から社員になれば、嫌でも仕事を長く続ける必要があります。仕事を辞めれば家を追い出されるので、必死になることが出来るわけです。

社宅暮らしは慣れれば意外と居心地がよく、社員寮完備の企業ですと食事など自炊の必要もありません。家賃や光熱費も浮いて貯金も貯まるので、長く続けると結構な資金も貯められますよ。

また、家にこだわる必要がなくなり、出張や転勤にも対応できるようになるので、それだけで社内の信頼も上がります。前時代のサラリーマン的な生き方ですが、なんだかんだで日本の企業ではそういう働き方が一番確実で間違いなく、安定性もあるんです。

住み込みで仕事するなら大きく踏み出そう!

以上、ニートやフリーターの方に、住み込みで働くのであれば正社員から始めるべきという理由をお伝えしてきました。ニートやフリーターの方は「自分にも出来るか不安…」「できれば楽な仕事がいい…」と無意識のうちに逃げるクセが身についていますが、それは思い切って辛い選択肢を選ばなければ、一生改善できません。

私自身、転職アドバイザーとして働いてた頃は、逃げクセに身についたニートやフリーターの方には、あえてキツイ仕事を薦めるようにしていました。

逃げるやつは何をやってもダメ。上手く行かない。

リゾートアルバイトなどにしても、そういった「逃げるやつを楽な方に導くためのバイト」という印象がして、私はあまり若者にすすめるべき仕事ではないと考えています。

どうせ、住み込みで働く気力と思いっきりがあるのであれば、最初から正社員として挑戦するべきです。それぐらいの根性で挑んだほうが、結果的には大きく変われるはずですよ。